■ ビリニュス

 4日目、雨寄りの曇天。
 レストランは7時からで、廊下の絵画の写真を撮るなどして時間を潰す。その内の1枚。


 レストランは、昨夜とは打って変わって明るい雰囲気になっていた。
 昨夜のあの不気味な空間はなんだったのか。


 さて、ビリニュス観光。
 ホテルで現地ガイドと合流して、バスに乗り込む。ビリニュスはリガと違って、スポットが離れた場所にあるので、バスで乗ったり下りたりする観光になるらしい。
 市街に近いホテルにいたので、1ヶ所目の杉原桜公園には8時10分くらいに到着した。天気は非常に良くない。
 カウナス観光の前だったこともあり、この時はまだ、いまいち杉原さんに関心がなかった。


 車窓から。
 橋の下の物体は、ただの芸術作品らしい。バルト三国は芸術が盛んだ。


 2ヶ所目、聖ペテロ・パウロ教会。
 中でいくらか払うと電気を点けてくれるらしく、添乗員さんが支払って点灯していただいた。
 ここでトラピックスの集団と一緒になり、この後大聖堂でも遭遇した。こちらは9人だったが、さすが阪急さんは30人以上いた。


 バスに戻って、三つの十字架の丘へ。
 駐車場に、可愛い標識があった。


 上から、GF9のパノラマ撮影。
 やはりこの機能、便利だ。この日の夕方から、K-70の故障によりメインカメラに格上げされたが、そもそもGF9だけでも戦えるくらい高性能。
 もっとも、細かい設定とかピント合わせは、さすがに一眼レフより劣るが。


 ビリニュス大聖堂へ。ここからはしばらく歩く。
 ここで人間の鎖の話をしてくれたが、そもそもそれを知らないのであまり印象にない。
 今調べたら、バルト三国のソ連からの独立運動らしい。
 写真のタイルの上で3回回ると願いが叶うとかなんとかで、一応回っておいた。



 大聖堂内部は聖ペテロ・パウロ教会と違ってシンプル。
 建築様式とか年代とか、色々あるらしい。


 大聖堂と奏。ピラミッドでもやって、この旅行でもどこかでやろうと思っていたが、結局4日目になった。


 トイレ休憩の時に撮ったゲディミナス城の塔。
 ここ、後で行くのかと思ったら行かなかった。まあ、自分は好物だが、興味のある人は少ないかもしれない。


 この後、旧市街を徒歩観光。
 その最中に小さなスーパーに入ったので、ガイドさんの力も借りてどうにかビールを購入。
 持って歩くのは重かったが、この機を逃すともう、リトアニアでは買えないと思ったので。
 写真はそれとは全然関係なく、なんだかオシャレな建物。


 聖アンナ教会へ行く途中にあった、芸術作品がたくさん貼ってある壁。
 こういう存在からして、芸術の街という感じがする。


 徒歩観光の最後に、聖アンナ教会。ここでとうとう雨が降ってきたが、まだ大した降りではなかった。
 なお、教会の中には入っていない。入れなかったのか、入らなかったかはわからない。前者だったかも。


 バスに戻り、ビリニュス観光の最後に、夜明けの門。
 門の中のチャペルにも入った。厳粛な空気で、もちろん撮影禁止。




■ カウナス

 ビリニュスからカウナスは1時間半ほど。レストランに着いたらかなり雨が降っていて、バスから店まで傘を差した。
 ここでの食事は、旅のしおりにある「ツェペリナイ」と「サコティス」の2種類。量はとても物足りなかったが、どちらも美味しかった。
 いつも通りビールを頼んだが、銘柄の書かれていないグラスだった。残念。
 あと、店員の若い女の子がものすごく可愛かった。写真はない。



 レストランを出ると、雨は上がっていた。
 バスに戻って、まず杉原記念館へ。
 最初に杉原氏に関する映像を見せられたのだが、感動した。すごい人だ。人道の丘公園にも行ってみなくては。(※8月4日に行ってきた)
 映像の後は、各自館内の展示を眺める。


 記念館の後は、カウナス駅へ。杉原氏が最後までビザを発行し続けた駅とは場所が違うような説明をしていた気がする。
 車窓観光になっていたが、少しだけ中に入って見学。まあ、特に何があるでもないが、歴史を感じる。


 バスに戻って、事件が起きた。
 本旅行記の冒頭でも書いたが、ここで窓にすごくでかい虫が張り付いていて、思わず飛び退いた拍子にカメラが落下。あっけなく故障した。
 一応起動は出来るが、起動に長い時間がかかり、ボタンの操作でブラックアウトするなど、まともに使える状態ではなくなる。
 ということで、ここから先は、サブ機のGF9の登場。まだ設定もよくわからなかったので、この日は適当に押しただけだ。




 すごいカメラ。GF9、普通の人なら十分メイン機として使える性能。
 K-70が壊れなければ出番などほとんどなかったはずなのに、とても活躍してくれた。
 もっとも、状態の悪い中古を掴んでしまったので、センサーの汚れがひどく、帰国してから何百枚という写真を修正することにはなったが、とにかくこのカウナスから先の綺麗な景色を、綺麗な写真で残せてよかった。






■ リガへ

 リガに戻る。
 昨日延々と走った通り、時間がかかった。
 カウナスで最後に撮った写真のタイムスタンプが15時40分くらいで、リガのホテルの写真が20時ちょうど。やはり4時間ちょっとのロングドライブだった。
 K-70が死んだ上、天気が悪かったことと、行きも通った道なので、車窓の写真はほとんど撮っていない。
 ずっとではないが、大体こんな天気だった。


 こういう日は虹が出る。
 綺麗に端から端まで見える虹の写真を撮ることができた。


 日本から持ってきたポテチを食べたり、後はこの車内で『君と漕ぐ』を延々と読んでいた記録がある。
 一昨日のリガのホテルに戻ってきて、20時15分くらいからの遅い夕食。
 米が出ると大抵外れる法則。


 食事を終えると、すごい雨が降っていた。
 元々外に出る気はなかったが、完全に萎れる。
 22時前に、部屋から夕日が見えた。K-70を起動して、この旅行で最後の写真を撮影する。
 さらば135mm。翌日からは、12-32mmの広角で戦う。