■ 道路事情

 中国は右車線である。よって、車は左ハンドルだ。
 まあ、それは別にいいのだが、とにかくすごいのは道路事情。下は19日に撮った写真。


 まず、自転車が多い。その自転車が、車道を走っている。クラクションはひっきりなしに鳴り続ける。人々は車の間を往来する。待ってる車がいても基本的には無視。強引に割り込むが、何故か事故にはならない。
 そこまではまだいい。すごいのは、赤信号を守らないこと。Ryan氏が、「警察がいなければ信号は守らない」と言っていたが、バスの運転手さんも含めて、確かに信号という概念は存在しなかった。Ryan氏は、「中国では勇気優先」だと笑っていたが、まったくその通りである。
 ちなみに、今上で「事故にはならない」と書いたが、事故は多い。ただ、この道路事情の割には少ないと言うだけで、実際かなり頻繁に事故現場を目撃した。後、故障車も多く、道路の真ん中で故障している車はもちろん、たった今故障したばかり車や、バスが故障して乗客が押しているのも見た。
 Ryan氏は何事もなかったかのように、「あ、バスが故障しましたね。みんなで押してます」と紹介。我々は食い入るように見、ビデオの夫婦のご主人はビデオを回していた。
 高度経済成長の上、SARSの影響で車の台数が一気に増えたらしい。SARSの影響というのは、人々が他人と接触しないようにマイカーを購入し、マイカーで出社するようになったのだ。
 けれど、車だけが増えて、インフラが未発展のため、駐車場はほとんどなく、車は路上駐車。今回、我々の乗っていた大きな観光バスも、路上駐車はもちろん、歩道に駐車していたこともあった。
 このままの交通事情では、いつか破綻するのではないかと思うが、さてどうなることやら。


■ 初日の夕食

 劇場を出た我々は、こんな感じの入り口の店に入った。


 中国ではかなり高級な部類に入る料理店らしい。というか、今回の旅行では、店もホテルも一流のところばかりだった。
 食事は円卓で、小生は人数合わせのために、常に3人家族と一緒に座った。もっとも、話したのは随分後だが。
 食事内容はあまり記憶していないが、とにかくたらふく食った。日本なら手をつけないようなものにも、せっかくだからと頑張って食べた。
 食事が済むと、店員のお姉ちゃんがテーブルに来て、何やら急須の説明を始めた。押し売りパート1。
 延々と説明があり、実際にその急須で茶を入れられ、何度も買うよう勧められたが、結局誰一人として買わなかった。まだみんな中国に来たばかりでよくわからないし、様子見と言ったところか。
 もっとも、別に急須など必要ないという話もあるが。
 食事中、小生は何か喋ったことは記憶しているが、まだそれほど誰かと話したというほどでもなかった。