■ 北京の車窓から

 実質上の最終日である3日目の朝も、きっちり6時半に起床した。7時には食堂に行き、饅頭を中心とした昨日よりは豪勢な食事を摂った後、裏庭を散策する。
 8時にバスに乗り込む。この日は朝から北京市街に突入するのだが、高速道路が渋滞しているとのことで、裏道を使用した。小生が見た限りでは、結果として裏道も混んでおり、あまり変わらなかった気がするが、景色が見られる分だけ、高速より良かったかも知れない。
 写真は朝の北京市街。


 ものすごい車の数だが、別にそれだけなら東京の朝だって同じだろう。
 問題はにも書いた通り、自転車も歩行者も車道にごったごた、相変わらず故障車は出る、信号は守らない。これだけの混み具合で、各自が好き勝手やっていれば、そりゃ必要以上に時間もかかるさ。
 自分の空間と、公共の場の区別をつけ、公共の場における振る舞いというのを少しは意識しないと、どう考えてもどこかで破綻するのが目に見えているのだが、破綻しない限り動かないことに関しては、日本は他国の比ではないから、大きなことは言えない。


 これはテレビ塔だそうだ。
 そうそう。前日のここの上から2枚目の写真で気が付いた人があるかも知れないが、初日、2日目はバスの左側の座席に座った。
 この3日目は右側に座っている。もちろん、「海が見たい。海は進行方向の左側にある」などという状況ならば、左側に座るべきだが、車窓からの風景を楽しみたければ、反対車線の車が写らない方に座った方が良いだろう。
 この日はそれを意識して、予め右側に座った。