■ ケルン

 前日、ひどく体調が悪い状態で一日を終えたが、厳密に言うと眠かっただけである。
 ということで、翌日元旦、三人とも全快である。
 そうそう。冬のドイツ。北海道よりも北にあるので、ひどい寒さや雪を覚悟していたが、雪などまったく降らず、帰国した日の名古屋が一番寒かったレベル。
 気合いが入っていたのもあるかもしれないが、とにかく想定よりは暖かかった。
 さて、元旦。この日は温泉で有名なアーヘンである。
 実は12月31日にミュンスター、1月1日にアーヘン、1月2日にケルンへ行っているが、それなりに考えた結果こうなった。
 まず一番Gilbertの力を借りたかったアーヘンだが、31日は温泉施設が早々と閉まってしまうため断念。
 また、12月31日や1月1日ではお店があまりやっていないことから、ケルンを1月2日に。
 元旦、温泉施設が営業開始こそ遅いが、遅くまでやっているので、この日がアーヘンになった。

 花火から一夜明けたデュッセルドルフは、案の定ゴミだらけ。
 写真のような花火のゴミやら割れたビンやらが、街中に散乱している。
 まあ、こういう文化なのだろう。これらも翌日にはすべて綺麗になっていた。


 この日は、あまり早くアーヘンに行ってもしょうがないし、天気が良かったので、ひとまずケルンで途中下車して、大聖堂だけ見に行くことにした。
 しかし、これは下調べが甘かったのだが、大聖堂(展望台)も1月2日からの営業。
 結局大聖堂の周りを一周して終わった。まあ、青空の大聖堂が撮れたので良かった。翌日は天気が悪かった。雨だった。
 写真は快晴の大聖堂と、やはりゴミだらけの街、鍵のたくさんついた橋。




■ アーヘン

 アーヘンへ。道中の景色は一番田舎だった気がする。田舎と言うか、山間。
 カルロス・テルメ(温泉施設)は事前情報では15時からだが、そんなに早く行く必要もないので、まずはHbfで作戦会議。
 確かGilbertが、州内チケットでベルギーへ行けると言っていた気がするので、そういう計画も立てるが、RichardにDBのInformationに聞きに行ってもらったら、無理だと言われる。
 実はこれ、「持っていたチケットでは、提示した時刻表(券売機で印刷したもの)の列車には乗れない」と言われただけという説があるのだが、まあ後の話。
 とりあえず街をぶらっとする。
 アーヘンの大聖堂も立派。街は人が少ない。まあ、元旦だし。


 この後、前日のミュンスター同様のぐだぐだが発生する。
 事前に、近くにオランダとベルギーとの三国境点があるとの情報を得ていたので、それを見に行こうという話になった。自分がした。
 しかし、観光案内所が休みだったので、詳細が得られない。
 この時、地図(バスの案内板)を見ていたら、なんとなくそれっぽい境界を発見する。
 線路の伝っていく方向や距離からして、恐らくここで間違いないだろう。近くのバス停で降りれば、後はきっと案内があるはずだ!
 ということで、その路線のバスに乗り込んだのだが、一向にそのバス停がやって来ない。
 車内の案内は聞き取れない、外のバス停に目を凝らすが、見落としたのだろうか。
 走っている時間を考えると、もうとっくにベルギーに入っていてもおかしくない。もしそうだとしたら、この州内チケットで大丈夫なのか?
 暗くなってくる。もう30分以上、外に目を凝らしている。不安が募る。
 途中で一度、バスの運転手に尋ねるも、向こうはこちらの拙い英語を解してくれないし、こっちも彼の発言を理解できない。
 ただ、「キミたちの行きたい場所はアーヘンだ!」と言った気がした。Jairusと解釈が一致したが、いや、それはわかっている。我々はアーヘンのバスターミナルから乗車している。
 協議の末、「このバスではダメだ」という結論に至り、それなりに帰りのバスを待つ時間が潰せそうな街で降りて、引き返すことにした。
 それがBaesweilerという街。限りなく終点に近いバス停で、帰りに乗ったバスは同じ運転手さんだった。気恥ずかしい。
 今思えば彼は、「キミたちの行きたい場所はアーヘンで、このバスではない。このまま乗っていればまたアーヘンに行くから、このまま乗っていなよ」という趣旨のことを言っていたのだ。
 アーヘンからBaesweilerまで、今測ったら直線距離で17km弱。もっと早く気付けよ、俺たち。
 結局、見ていた地図の太線は国境ではなく、今冷静に考えれば方角も全然違った。
 その上、後から三国境点について調べたら意外とハイキングで、いずれにせよあの時間から行ける場所ではなかった。
 ミュンスターのヒュルスホフ城同様、ちょっと調べただけの事前情報では辿り着けないパート2。後日、第三弾がある。
 写真はBaesweilerの街並み。この街に観光客が来ることなど、果たしてあるのだろうか。




■ カルロス・テルメ

 乗っていたバスが、偶然カルロス・テルメを通った。
 最初は、もう冒険はしたくないので、ターミナルまで一度戻ろうと話していたが、時間のロスを考えて、一か八かそのバス停で降りる。
 その後、場所がよくわからなかったが、看板の差す方向に数人の集団が歩いていくので、それについて行くことにした。
 果たして、目的地に到着した。あのバス停で降りた判断は、この日の数少ない「正解」だった。


 さて、カルロス・テルメだが、ここでの出来事は別の記事で詳しく書いたので、そちらをそのまま引用したものを別ページに掲載する。
 →「カルロス・テルメ」

 サウナの後は、テキトーにバスでHbfに戻り、REでデュッセルドルフへ。
 夕飯は店が開いていなかったので、アーヘンHbfでマクドナルドに入った。自分とRichardは初、Jairusは本旅行で2回目になる。