■ 竜の城へ

 実質的な最終日。
 当初はボンの予定だったが、どう見ても特に何もなかった上、元来の古城や西洋の城好きの自分としては、ケーニヒスヴィンターという町の、廃城と竜の城が見たい。
 別行動も提案したが、最終日くらいはみんなで回ろうと、Jairusがこっちのプランに付き合ってくれることになった。感謝。
 最後の州内チケットを買って、まずはREでボンへ。ボンからはトラム(地下鉄?)でケーニヒスヴィンターへ。
 着いたところは、ライン川沿いの小さな街。天気は悪い。


 昨日の反省から、この日は用意周到。
 Nexusで開きっ放しの地図を見ながら、登山鉄道の駅へ。
 まだ午前中なので人は少ないが、ショップがたくさんあって、意外と観光地っぽい。
 駅に着くと朝一番の便がちょうど出発するところで(正確には時間も調べて行ったのだが)、現れた我々を運転手さんが外に出てきて待っていてくれた。
 急いで片道切符を買って乗り込む。辛うじて撮った乗り場の写真。


 途中で竜の城も見ながら、あっと言う間に頂上へ。
 歩いて登る人もいるらしいが、後で歩いた降りた感触としては、ハイキングが目的ではない人(観光客)は鉄道を使うべき。かなりの勾配。
 で、眺望だが、とにかく天気が悪い。ただ、天気が良ければ素晴らしい眺めなのはわかる。


 そこからさらに登ると、お城の廃墟がある。
 ここでジークフリードが竜と戦って不死身になったらしい。今日少しその物語を眺めていたが、冒険譚かと思ったら、最終的には悲劇だった。
 時間調整も兼ねて、しばらく撮影を楽しむ。眺望は天気が悪いので微妙。


 さて、主目的の竜の城へ行くために下山。
 途中にすごく雰囲気のある廃墟の洋館があったので撮影。
 別荘か何かだったのだろうか。ちょっとわからない。別荘という発想が日本人的?


 いよいよ竜の城。
 今回の旅行でこれまで見てきた「城」よりは、自分のイメージする「城」に近い。
 もっとも、19世紀に建てられた新しい城なので、特に意味のない、領主の道楽的なものだったのではなかろうか。
 詳しくは調べていないのでわからない。サイトに書いてあるのだろうが、英語が読めない。
 内部の詳細は割愛。写真を数枚掲載する。なかなか素敵だった。
 4枚目の写真は土産物屋さんにて。竜の置き物とかが売っていたので、思わずRichardと二人で買ってしまった。




■ ケーニヒスヴィンターとボン

 さて、ケーニヒスヴィンターの街に降りてきたら、人がたくさんいた。やはりそれなりの観光地らしい。
 適当な店に入って、ビールとピザにする。
 イタリアでもそうだったが、ドイツもこういう何気ない店のビールやピザが安くて美味くて量がある。
 このピザも確か5ユーロ前後だったと記憶している。前に書いた通り、大体1ユーロ100円の物価なので、500円くらいで売られているわけだ。


 ピザを待っている間、向かいの店(喫茶店)で大きなプロジェクター(?)に奇妙な映像が流れていて、それが面白かったことをメモしておく。
 何やら先進的な、自主作成の映画のような、斬新で奇抜なプロモーションビデオみたいな映像だった。

 ピザを食べた後、ボンに戻る。
 元々ボンも観光する予定だったが、ケーニヒスヴィンターだけでいい時間になってしまった。
 もちろん、夏ならもう4時間は回れる時間だったが。
 一応下車して、Hbfの周辺をくるっと回ったが、やはり特に何もなかった。


 ボンからは、電車が遅れて到着ホームが変わるなど、わずかなアクシデントはあったが、特に問題なくデュッセルドルフに戻ってきた。


■ 最後の夜

 Hbfをスルーし、デュッセルドルフ空港へ。翌日の乗車券と搭乗券を発券するためである。
 行きは日本のカウンターでICEのチケットまで発券できたが、果たして帰りはどうなのか。
 よくわからないことを、明日の朝トラブるわけにはいかなかったので、あらかじめルフトハンザの窓口へ行こうという算段。
 結果としては、空港での発券は失敗した。係の人に見てもらいながら、自分の予約番号で試したのだが、上手くいかずにその場は撤退。
 後でデュッセルドルフHbfのルフトハンザの券売機で、代表者(予約者)のJairusの予約番号で発券した。
 まあ、空港見物だったということで。


 一旦ホテルに戻ってから、繁華街に繰り出す。
 土曜日の夜ということもあってか、賑わっておりテンションも高め。


 どうしたものかふらふらしていると、とある店で陽気なおじさんが、「うちどうよ、俺の兄弟! でかいハンバーガーもあるぜ?」と話しかけてきたので、その店に入った。
 結果として味は大したことなかったが、地元の飲み屋の雰囲気を味わうことができて楽しかった。
 写真は店の外観と、Jairusが挑戦した例のハンバーガー。ふた口もらったが、ふた口で飽きた。


 最後にGilbert直伝の「ツァーレン・ビッテ」を繰り出し、最後の夜を終えた。
 最終日も楽しい一日だった。