■ 日本に帰る

 いよいよ最終日。
 ICEの時間が11:21だったので、どこかに行こうと思えば行けないこともなかったが、スーツケースを持って動くのは現実的ではない。
 結果、のんびりと朝食を摂った後、部屋で土産物の写真を撮ったり、Richardが買ったマンマミーアというカードゲームをして遊ぶ。
 ピザを作るゲームなのだが、これがなかなか面白くて、ICEの中でもずっとやっていた。


 あっと言う間に空港に到着。
 空港では1時間ちょっとという微妙な時間があり、当初マンマミーアをもう1ゲームと思っていたが、搭乗口の変更に気付かず、バタバタしてやれずに終わった。
 帰りの飛行機も、行き同様、知り合いがいる楽さを享受する。しかもエアバスが来たので、行きよりも座席が広かった(ように思う)。
 わずかに寝たり眠れなかったりしながら、6日の朝9時過ぎに中部国際空港に到着。直行便というのも楽で良い。
 この後、旅行中のすべての写真の入ったカメラを、バッグごとミュースカイの座席の網棚に置き忘れるという、自身初のミスなどあったが、幸いにも無事に戻ってきた。
 最後の最後で憤死するところだったが、こうして一週間に及ぶ冬のドイツ旅行は、全日程を終了した。




■ 総括

 海外旅行はこれで5回目となるが、誰かと一緒に行ったのは10年前のオーストラリア・メルボルン以来。
 メリットはやはり、精神的に楽なのと、現地で思い出を共有できる喜び、知恵を出し合ってより良い選択をできることだろう。
 今回はなかったが、お金の貸し借りや、困った時に人を呼んでもらったり、そういう助けとなることもあるだろうし、複数人いることで安全性も高まると思う。
 まあ、他の海外旅行も一人とはいえツアー参加なので、自由行動以外はその辺りは問題ないのだが。
 デメリットは、好き勝手に行動できないのと、時間に縛られる点だろうか。
 例えば自分は、ドルトムントのサッカー場にはまるで興味がなかったし、逆にJairusとRichardには自分の城好きにだいぶ付き合わせてしまった。
 州内チケットが切り離せないという制約もあったが、そうそう別行動というのも寂しいので、この辺りは集団行動の良し悪し。
 次はまた一人でのツアー参加になるだろうが、都合をつけてまた彼らとも旅行したい。

 反省点が一つ。
 ミュンスターでのヒュルスホフ城と、アーヘンでの三国境点、そしてデュッセルドルフでのKaiserswerthの廃城。
 いずれも直前にNexusで調べて得た情報で、いずれも辿り着けなかった。
 下調べの大切さと、海外では人に聞けないので(語学力の問題)、テキトーな下調べでは辿り着けないということ。
 今回初めて海外旅行の最中にインターネットに接続したのだが(ホテルのWi-Fi)、これが役に立ったことより、中途半端に混乱したことの方が多かった。この点が反省。
 使い方次第だと思うので、またNexusを持っていきたいと思うが、ツアー旅行ではホテルが毎日変わるし、あまり役に立たなかったり、接続が面倒だったりするかもしれない。

 最後にミクのこと。
 本文中に時々水色の髪の子(初音ミクのねんどろいど)が写っている写真を掲載して、それには一切触れずに進めてきたが、この旅行中、記念にパシャパシャ、ミクの写真を撮っていた。
 夏のドイツでもやっていたのだが、こちらはツアーの最中にはできなかったので、枚数(シチュエーション)は少ない。
 夏のドイツの写真は、『ドイツと夏のミク』という、A5・オンデマンド印刷の写真集にしたので、興味がある人は即売会などで買ってほしいが、この冬の写真も写真集にする予定。
 撮ってきた数枚を掲載して、本旅行記を締めくくる。