■ プラカ地区

 さて、降りた場所とは別の場所でバスに乗り、まずは第1回近代オリンピックが開催されたパナティナイコ・スタジアムへ。
 これを下車観光と言ってよいのかはわからないが、降りて写真を撮っただけ。


 ここには最終日に戻ってくることにする。
 その後は、バスでくるっと国会議事堂、アテネ大学、国立図書館などを車窓から観光して、シンタグマ広場に。
 車窓観光はあまりしたことがないが、あれだけだったら微妙だな。後から自由行動の時間がある前提なら、行き先の指針になって良いと思う。
 シンタグマ広場からプラカ地区に入り、よくわからない場所で突然の解散。
 地図で今どこなのかガイドさんに聞いたが、何ともいい加減な回答で、結局教えられた場所も違っていた。本当にテキトーなガイドである。
 1時間半ほどの自由時間はAさんと飯にする。自分は一人が好きで一人でツアーに参加しているわけではなく、他に休みが合う人がいないからそうしているだけなので、誰かと一緒に過ごせるのはとてもありがたい。
 もちろん、そのせいで今回の旅行では自分のしたいことをいくつか捨てはしたが、それより遥かに多くを得られたので、本当に助かった。その辺はまた追々。


 適当な店で、ビールを飲みながらこんなプレートをつつく。
 結構のんびりしていた。一人だったらまず持たない時間だ。最終日に丸一日アテネの自由時間があることもあり、ここではそれほど頑張る気もなかった。疲れていたし。


 集合場所がよくわからなくなったので、偶然会った他のツアー客と合流して待ち合わせ場所に戻る。
 そこからホテルまでもあっと言う間。
 部屋はいい部屋だった。


 この写真を撮ったのが16時半前。Aさんとの待ち合わせまでの30分ほど、シャワーを浴びたりして過ごすことにする。


■ アテネ散策

 実は、例のごとく体調は良くなかった。とにかく飛行機がダメなのだ。
 なので、この日は軽く飯にしてさっさと寝ようと思っていたのだが、街へ繰り出すというAさんとご一緒できるのであればこれを断るのはもったいなかったし、結果的にここで親睦を深めたことで、翌日以降も楽しく過ごせたのだと思う。
 短すぎる休憩時間を経て、二人で外へ。メタクスルギオ駅から、当初は歩いて次の駅まで行こうと思っていたが、方角がよくわからなくなってしまったので、無駄を省くために地下鉄でオモニア広場へ。
 治安が悪いことで有名なオモニア地区だが、日中は警戒を怠らなければ平気な感じ。もっとも、この日は日曜日で人が少なかったので、平日だとスリも多そう。


 ぶらぶらと、Aさんが行きたいという中央市場へ。
 個人的にはあまり興味がなかったが、興味があるところは最終日に一人で行けばいいので、この日はAさんについていく。
 特に迷うことなく到着したのだが、休みだった。るるぶを見たら日曜日休みと書いてあったのだが、この時はあまり曜日を気にしていなかった。


 街も閑散としている。圧倒的に日曜日だ。


 車窓から見た国立図書館、アテネ大学、アカデミーの並びへ。


 ここも平日に来るとどうなのかわからないが、少なくともこの日は開いていなかったし、外から見て終わった。
 ちなみに、この時滅茶苦茶暑かった。
 オモニア広場から随分歩いていたし、どこかに入ろうと言いつつ、結局入らないよくある流れ。


 シンタグマ広場に戻ってくる。国会議事堂の衛兵さん。
 1時間に一度の交替シーンは、結局見ることはなかった。


 オリンピエイオンを外から。
 ここでセンサーにゴミが付着していることに気が付き、お掃除。随分たくさんの写真が犠牲になったが、まあ初日に気付けたのは良かった。
 なんとなくサボってしまうが、こういう旅行でこそ、センサーのゴミチェックは最初にしよう。
 この後、Aさんが行きたがったヨーグルトバーを探して歩く。
 るるぶにも載っているフレスコ・ヨーグルトバーという店なのだが、これがなかなか見つからない。
 自分は自分で考えるほど、方向感覚が良くないのかもしれない。
 まあそれでもどうにか見つけて入る。


 こういうところは、一人だと絶対に来ないので新鮮だ。
 自分はシェイク的なものを頼んだが、冷たくて生き返った。
 例のごとく、ヨーロッパの夏はなかなか日が沈まない。タイムスタンプを見たら、ヨーグルトバーを出た時、すでに20時を回っていた。
 すぐ近くの店で夕食にする。



 ビールとグリークサラダとムサカというギリシア料理。
 美味しかったのだが、先にヨーグルトバーに行っていたのと、体調がだいぶ良くなかったのもあって、全然食べられなかった。
 なお、Aさんが完食してくれた。ありがたい。
 まだまだ明るかったが、十分回ったので翌日に備えてホテルに戻る。備えてと言っても、自分はだいぶ限界を超えていたが。
 ホテル前で最後に撮った写真が21:30。ちょっと無理をしたが、楽しい一日だった。