■ ピサ

 フィレンツェからピサまでは、旅行日程表には距離が書いていないが、シエナからフィレンツェよりは時間がかかったように感じた。
 ピサだが、駐車場から斜塔のあるドゥオモ広場までは一人1ユーロのバスを利用した。距離は1kmくらいなのだが、暑かった上、ジプシーたちが狙っていると言われ、 満場一致でバスを使うことになったが、実は自分は手を挙げていなかった。まあ、結果としてバスの方が良かったように思うが。
 ちなみにジプシーたちは国籍だか戸籍だかがないらしく、盗みを働いて捕まってもすぐに釈放されるらしい。そしてまた盗みに戻るのだろそうだ。彼らにしても、国籍だとか戸籍がないから仕事に就けず、盗むしかないらしい。完全に悪循環だが、まあ仕方のない話だ。ガイドさんも同情しつつも、「と言ってむざむざ盗ませる理由にはならないから、気を付けて守りましょう」と話していた。
 ドゥオモ広場に着く。自分はまずそれを取り囲んでいる城壁(街壁?)に感動した。そんなにものすごく素晴らしいものというわけではないのだが、壁に取り囲まれているというのがファンタジックで、眺めたり見上げたりしながら、攻め方や守り方について思案していた。


 ちなみにピサは斜塔(鐘楼)が有名だが、洗礼堂、大聖堂、鐘楼でワンセットである。最初に洗礼堂に入ると、『マリア様がみてる チャオソレッラ!』でも出てきた、声が響くイベントをちょうど見られた。動画も撮ったがもちろん割愛。何か知らない人で興味がある人は、「ピサ 洗礼堂 響き」などでググってください。
 次に大聖堂。写真はその内部だが、ここもすごかったが、そろそろこういうものにも見慣れてきた。


 鐘楼(いわゆる斜塔)には登っていない。これは今や事前に予約しないと入れない類のものらしい。まあ、高所恐怖症の自分としては、それはそれでほっと胸を撫で下ろしたが。
 洗礼堂、大聖堂、鐘楼の3つが並んだ写真はこの『イタリア夢紀行』のトップページの画像に委ね、ここでは斜塔のみを掲載。


 Isabellaさんに撮ってもらったのだが、後ろの二人が邪魔。この後、二人がいないバージョンも撮ってもらったが、そちらは斜塔自体が切れていて、写真としてはこっちの方がいい感じ。
 そういえば、このページタイトルの「他にも傾いている」というのは、鐘楼以外の、洗礼堂と大聖堂も少し傾いているらしい。ここは元々地盤が緩いのだそうだ。
 しばらく散策した後で、バスに戻ってフィレンツェへ。そういえば散策中にドゥオモ広場で警察沙汰が発生したり(男性が逃げ回っていた。違法の物売りだったのかも、とガイドさん)、高速道路で事故渋滞に遭ったり(みんな車から降りて見に行ったり日陰で休んだりしていた。日本とは違う)、プチアクシデントが発生するところもまた面白さか。