■ 充実ツアー後半

 ガラス工房の後はゴンドラ運河巡り。狭い水路をすいすい抜けていって、なかなか面白かった。船頭さんが歌ってくれるとばかり思っていたが、日本の何かと記憶が混同していたらしい。そんなイベントは発生しなかった。魅力的な写真がたくさんあるが、ここでは船頭さんが写っているものを載せてみよう。横縞シャツがまるで絵に描いた海賊のよう。


 サンマルコ広場で自由行動となる。これはツアーの一環と考えよう。この自由行動の後、もう一度サンマルコ広場で集合して、リアルト橋を見ながらホテルに帰る。
 さて、この自由行動では、海岸沿いをしばらくぶらっと歩いた後、どうしてもトイレに行きたくなったので、一回1.5ユーロもする公衆トイレに駆け込み、それから鐘楼に登った。登ったと言っても、ここには珍しくエレベーターが設置されており、とても楽ちん。もっとも、味わいはないが。
 360度写真を撮影したが、海側の写真を掲載してみる。ちなみにこの時点で17時を回っていた気がする。Isabellaさんが「17時を過ぎると空く」と言って、それに倣った覚えがある。


 再びサンマルコ広場で集合して、リアルト橋を見てからホテルへ。リアルト橋の写真はこのページの最後に掲載する。正確にはリアルト橋から撮影した写真だが。


■ 一人迷路へ

 ホテルに戻ってすぐに出発。ベニスでの滞在はこの日一日。疲れていようがなんだろうが、外に出て時間ぎりぎりまで楽しむのが正道だろう。
 記憶が確かなら、この時点ですでに7時前後だったと記憶している。他のツアー客の人たちは、またレストランなどに繰り出したが、自分は町で見かけた3ユーロのカルツォーネ1つで終了。写真上段のもの。下の方の4ユーロの、クレープのように包まれたものも美味しそうだったが、その場の欲求を優先した。


 地図を見ながら西岸へ。もっとも、途中で道がわからなくなってしまったが、目的地には到着できた。GoogleマップにChiesa di Santa Maria Assunta detta I Gesuitiとある教会だが、それほど素敵な写真が撮れたわけではないので、写真は割愛。代わりに載せたのは、海岸から見えたIsola di San Michele(サン・ミケーレ島)。


 こういうものがここにあると知っていたわけではないのだが、見た瞬間、猛烈に行ってみたくなる。もちろん、行けるはずもなかったが、今Googleで調べてみたら、ここは島全体が墓地になっているらしい。特に行かなくても良かったかなと、今思った。昼ならまだねぇ。
 地図を見ながら歩く。GoogleマップでScuola di San MarcoとSantissimi Giovanni e PaoloおよびBasilica del Santi Giovanni e Paoloと書かれたところに行ってみたのだが、着いた瞬間、思わず興奮して「すげぇ!」と感嘆の声を漏らしてしまった。


 写真ではあの壮大さが伝わらないが、いや、本当にいきなりでかい荘厳な建物が眼前に現れて、ここだけで40枚近くの写真を撮影した。
 それから教会を見たりしながらぶらぶらとリアルト橋の方を目指す。途中に本屋があって、中古の本屋かと思ったがそうではなく、新品だが古びた本を安く売っていた。可愛らしいVeneziaの観光ガイドがあったので、16ユーロと高かったが(実際には12ユーロにしてもらった)、購入。この旅行で購入した数少ない土産(自分用だが)の一つになった。
 リアルト橋に戻ると、夜景が綺麗だった。疲れていたし、もう少し待てばもっと綺麗になると考え、たもとで夜を待つ。夜というのは9時とか、それくらいの時間。如何せん、8時でもまだ明るい。
 そうしていたらIsabellaさんと他のツアー客の人たちがやってきた。どうやら食事の後らしい。挨拶をしてさらに待つと、本当にいい感じになってきた。これがその写真。


 結局この1枚のために1時間近くその場にいたのだが、それだけの価値のある写真が撮影できた。
 ちなみにすっかり日が落ちた後、例の細い路地を経由してホテルに帰るのはかなり怖かったが、何事もなくホテルに到着。長い長いベニスでの一日が終わった。