■ バララットでカンガルーとたわむれる

 車内でのガイドさんの英語はさっぱりわからなかったことをまず書いておく。小生とMichaelは、とにかく集合時間だけは聞き逃すまいと頑張り、最初の休憩の時は何時までに戻ればいいのか理解できた。
 最初の休憩はバララットという街。これは車内から撮った街の風景。


 休憩したのは、「BALLARAT WILDLIFE PARK」というところ。下はその入り口にあった看板。


 到着時は雨が降っており、小生は雨合羽を羽織って外に出た。
 少し歩くと小さな店があり、店を貫いて逆側から外に出ると、小さな庭のようなところがあって、そこに十数頭のカンガルーが飼われていた。もちろん、触ることもできるし、写真を撮ることもできる。
 これまで決して自分たちの写真は撮らなかったのだが、この3日目から、何故か突然小生もMichaelも自分たちの写真を撮り始めたので、ここでカンガルーとたわむれる小生の写真を載せてみよう。


 昔会社で出会ったナンパ師が、「動物と写っている写真はいつだって(女性からの)印象がいい」と話していたので、これで小生もモテモテになるだろう。今回は動物園にも行っているし、黙っていれば別にそんなに動物好きではないということはバレまい。

 さて、少し早めにバスに戻り、座席に座ってのんびりしていると、前の席のカップルが戻ってきて、不意に男性が我々に話しかけてきた。
「日本人ですか?」
 という感じでである。もちろん、そのまま日本語。
「Yes, yes. 私たち、日本人デス! あなたは、Where are you from?」
 みたいに返すと、彼はインドネシアからやってきて、今は日本に住んで働いていると言った。
 彼はなかなか流暢な日本語を話したが、まあ彼女連れだし、それ以上は特に話をしなかった。
 しかし、ここで何気なく彼が話しかけてくれたことが、後々どれだけ我々に大きな救いとなったか。
 もう少し後で、「フェイリンからの贈り物」の話を書くが、彼女の本当の贈り物は、決して目には見えないものだったのである。