■ グレートオーシャンロードツアー出発

 5/2。5/3は飛行機に乗るだけなので、事実上の最終日である。
 この日はtravelbox社のツアー『大自然!グレートオーシャンロードと森林空中散策』に参加することになっていた。日本語ガイド付きのツアーである。
 今回のオーストラリア旅行、後に行くほど個人負荷が軽くなっている。初日が一番自分たちでなんとかしなければならない問題が多く、最終日が日本語も使えて何もしなくても良い、一番気楽な一日。
 もちろん、元々はそういう予定でなかったことはここで書いたが、結果としてこのように最終日が一番楽な行程となった。
 先に書いておくと、この日は楽しかったのだが、何のハプニングもなかったので、盛り上がりに欠けた。
 出発前、予報が全部雨で、「楽しみがなくなった」と嘆く小生に、旅行好きのNatalieが、「普通に英語を話したりするだけでも楽しいじゃないですか」と言ってきた。もちろん、その時はまだ海外旅行に行ったことがなかったのでよくわからなかったのだが、今思えば確かに、「見た何か」より「話した何か」の方が心に残っている。
 この日はツアーが終わってから行った中華料理店で話した以外、英語は使っておらず、実際に一番心に残っているのはその中華料理店である。
 もちろん、日本語ツアーには日本語ツアーの良さもあるから一概に何がいいとは言えないが、これから初海外旅行に行こうとしている人は、我々のこの旅行記も参考にして、どんな旅にしたいのかを考えてツアーを選ぶと良いだろう。ただし、初海外旅行でいきなりレンタカーを借りるのはお勧めしない。走行車線が同じでも、国によって交通ルールが全然違うというのを今回実感した。

 さて、ホテルの前で待つ我々の前に現れたのは、Sandra(仮名)という日本人女性だった。前にも書いたが、同じ日本語ガイドでも、日本人と外国人とでは安心感が違う。ラッキーだ。
 車は前日のツアーのような立派なバスではなく、マイクロバス。今回は16人も参加したので専属の運転手(ギリシア人らしい)がつき、Ms.Sandraはガイドに専念していたが、大抵はもっと少人数で、Ms.Sandraが運転もガイドも兼ねるとか。
 その場合、Ms.Sandraはあまりガイドに集中できず、たくさん話ができないらしい。初日は人数が少なくてラッキーだったが、この日は人数が多くてラッキーだった。
 さて、今回のツアー、我々が最後のツアー客だった。よって、座席はほとんど自由にならなかったのだが、グレートオーシャンロードツアーに参加する場合、絶対に正面から見て右側に座った方が良い。左側では海が見えないからだ。
 今回は、左側が二人掛け、右側が一人掛けだったおかげで、最後の乗車の割に右側がたくさん空いていた。二人掛けも空いていたが、敢えて右側に座ったことを付記しておく。