『 大草原の小さな天使 ブッシュベイビー 』 感想





※レンタルのためDVD解説書未確認



2009/07/07第1話『草原で拾った赤ちゃん』
 部屋の整理でひたすらスキャニング作業をしているのだが、スキャニング作業と動画を見るのが両立できることがわかったので、ドビュッと借りてきてみた。さて、名作劇場から離れて久しく、『世界名作劇場大全』も手放してしまったので、この作品が一体どんな物語で、何をテーマにして、どこに行き着くのかまったくわからない。ある意味新鮮でいいが、第1話を見てなお、やっぱり方向性が見えない。まあ、まだ1話だし、これから楽しみに見ていこう。ジャッキー、愉快な子だが、絵柄のせいか、あまり萌えないなぁ。ドリスが可愛かったけど、明らかにイギリスとケニアの関係を伝えるためのキャラっぽいし、もう出て来ないだろうな。声が良かった。マーキュリー。
2009/07/07第2話『死なないでマーフィ』
キャラがいいなぁ。俺、ミッキーも結構好きだ。ブッシュベイビーに興味を持ったり、ちょっと乱暴だが好奇心旺盛で、人なつっこい感じもするし、いじめっ子や悪ガキというより、ただの男の子。あと、母親もいいねぇ。もう結構いい年齢だと思うが、子供っぽい感じが残っていて、このタイプの母親は珍しい気がする。それにしてもマーフィ、なかなかミルクを飲まなかったなぁ。ジャッキーが服を脱いで、胸の先っちょにミルクをつけて飲ませようとしたのにはちょっと引いたが、最終的には飲んでくれて良かった。「ねえ、お願いだから舐めて。美味しいミルクがついてるのよ?」 
2009/07/07第3話『しかけやローズ』
 序盤の「あの子は大体いつも元気だぞ?」がウケたなぁ。確かに、とても元気だ。ミッキーのヘビのエピソードも良かった。ケイトはとても怖がっていたが、ジャッキーの平然としていることと言ったらもう。それにしてもこの作品、舞台と最初のサイの印象が強いが、実はまったり日常系なのではなかろうか。『ルーシー』とか『フローネ』みたいな。ん? そういえば、『フローネ』って俺全部見たはずなのに、まったく覚えていない。何の印象も残っていない。旅行に行ったら写真を撮るように、ちょこちょこ画面のキャプチャを取得するのも必要だな。
2009/07/07第4話『哺乳ビンをさがせ』
4歳でまだ哺乳瓶はやばいだろう。まあ、ジャッキーのおかげでミッキーの弟も哺乳瓶離れが出来て良かったということで。アンドルーは見ていてちょこっとイラッとするなぁ。まあ、まだ子供なんだから、うん。獣医になりたいというのは、まだ保護官の仕事に比べて浅い考えに見える。ハンナさんの影響が97%といったところか。今回は大きすぎた哺乳瓶を、せっかく持ってきてくれたから、「私が使うわ」と言って哺乳瓶でミルクを飲むジャッキーが一番の見所だな。 
2009/07/07第5話『傷ついた象』
 ちょ、これは全然まったり日常系じゃない。こんなにも死と隣り合わせの作品は初めてだ。ケイトの父親死んでしまったし、これは衝撃的だ。ただ、主人公のジャッキーの周囲だけが異様にのほほんとしている。ミッキーとか、マーフィとか。アンドルーは保護官は向いていないかもしれないな。優しすぎる。父親ももちろん動物に対して深い愛情を抱いているが、殺すのもまた優しさだと考えている。そういう意味では、アンドルーのは優しさではなく、甘さかもしれない。ケイト、タイトルを眺める限り、21話まではいてくれると期待しているが……。
2009/07/08第6話『マーフィの病気』
すげぇ盛りだくさんな回だったなぁ。23分のポテンシャルってすごい。ケイトは無事にケニアに残ることになった。良かった。君がいなくなると、ただでさえ壊滅的な萌えがよりいっそうひどい状況になる。とは言えまあ、今のところまだケイトに萌えた例はないのだが。そういえば、ジャッキーは馬に乗る。これはすごい。速い。あらゆる名作劇場の主人公の中で、最も移動力に優れているのではなかろうか。ああでも、見たことないが、ピーターパンとか空を飛ぶんだっけ?(笑) 
2009/07/08第7話『女性獣医ハンナ』
 ミッキーいいヤツだな。ガキ大将というふうでもなく、友達も多いみたいだし、普通にいいヤツだ。むしろジャッキーとケイトが彼にちょっと冷たいように思うが、挫けずアタックするミッキーの姿に心を打たれた。そんな大袈裟なものでもないが。最後にはジャッキーもケイトも少しミッキーに理解を示してくれたようで嬉しい。そういえば、ダチョウがでら可愛かった。ダチョウ捕獲に同行したがったハンナもいい味出ていたなぁ。なかなかこう、地味に良作の予感。
2009/07/08第8話『博士の飛行機』
画像はケイトの第二形態。不意に博士がやってきて飯を食って、飛行機に乗りたくて、自転車の練習をして、人骨が出てきて、帰っていった。第6話の23分に比べるとあまり何もなかった感じ。ああ、ダチョウが逃げ出した話も今回だった。アンドルーがダチョウに乗るらしい。頑張れ。チョコボっぽくて俺はいいと思う。そうそう。マーフィがジャッキーの胸の中をちょろちょろしていた。エロい。俺もそこが大好きです、ええ。是非。是非……なんだ? 
2009/07/08第9話『真夜中のお散歩』
 夜行性の動物が昼間活動するようになるのだろうか。まあ、人間も基本的には昼に活動するが、生活習慣によっては夜型になれるし、不可能ではないのだろうな。電化製品を直すムーアさんが不穏な感じ。間違いなく密漁しているのだろうが、さて、どういう展開になるのかな。サイやゾウの話が終わってからしばらく、のんびりした話が続いているから、そろそろ一悶着あるかな。
2009/07/08第10話『修理屋ダン・ムーア』
画像はミッキーの最終形態。今回のミッキーはあかんね。幻滅した。直接からかうよりタチが悪いな、身内を笑いモノにするのは。まあでも、子供なんてそんなものか。自分が愉快と感じるものがあれば、周りなど気にせず笑うものだ。さて、デスタムーアは本性を現す一歩手前。父親と撃ち合いになったりするのだろうか。パパン、パパパン! 
2009/07/08第11話『探偵団結成!』
 ホント、すっかり仲良しになったな。照れずに言うミッキーもすごいが、特に否定もしないジャッキーもまんざらではないようだ。テンボが冤罪で連れて行かれた。冤罪怖い。「この人痴漢です!」みたいな。がくがくぶるぶる。テンボを助けるためにも、ジャッキーの探偵団が……とても頼りない感じだが、そこはなんとか頑張ってもらうとして、デスタムーアを捕縛して……そんなこととてもできそうにないメンツだが、とにかく活躍を期待している。
2009/07/08第12話『ハッカアメと密猟者』
ちょ、想像以上にこの探偵団役に立たない。まあ、まだ結成したばかりだし、これからの活躍に……期待……。ケイトがお金を持っていたのがカワユス。1シルって、今でいう何円くらいなんだろう。500円くらいかしら。もうちょっと安いかしら。あのアメが1本100円もするはずないか。100円くらいかしら。それにしても、テンボがひどい目に。冤罪怖い。ぶるぶる。「お前痴漢だろ」に対しては、「はい、私がやりました」と言えば成立するが、密猟では本当に無罪の人からは何も出て来ないし、口で「そうです」と言っても何の解決にもならない。 
2009/07/08第13話『探偵団プラス1』
 ケイトって結構元気で明るくて可愛いなぁ。画像はそうではないケイトだが。父親たちと探偵団の行き先が近くなってきた。最終的にどういう形で決着がつくのか楽しみだ。子供たちが活躍するシナリオを期待しているが、あまりマンガっぽい展開もつまらないから、その辺りのバランスが興味深い。
2009/07/08第14話『ヒヒの襲撃』
探偵団始動。博士も参入して、なんだか本格的なメンバーになってきたなぁ。これならちょっとは期待できそうだ。今回、ヒヒに襲撃された。こういう生命の危機みたいなのはなかなか名作劇場では味わえないから新鮮だ。父親と警察は和解したみたいだな。良かった。まあ、思うところはたくさんあるだろうが、協力し合うべき立場だから、仲良くやってほしい。 
2009/07/09第15話『ふしぎな木バオバブ』
 それっぽい穴が出てきた。次回、ジャッキー一人で行くのか? やばいなぁ。捕まって殺されて名古屋港に沈められるんじゃないのか? 何が出てくるやら。それにしても出発前から一貫してアンドルーがうざいなぁ。なんでそこまでバカにしたりする必要があるんだ? しかも告げ口サイテー。妹を思ってのことならいいが、そういう感じではないし。なんだかちょっと幻滅。動物好きの心優しい少年かと思っていたのに。まあでも、男ってのは妹をいじめるものだと、プラムフィールドのトミーも言っていたし。
2009/07/09第16話『秘密のほらあな』
ケイト結構元気いっぱいだなぁ。好奇心が強い子なのか、それともやはり父親を殺された怒りで動いているのか。どちらかというと前者に思えるが。なんとなく主人公がショートカットの元気な子なので、その友達のセミロングの少女は大人しい系に感じてしまうが、その認識は失くさないと。バオバブの穴の中には案の定象牙が。そしてタイミング悪くムーアさんに見つかってしまったジャッキーは……ジャッキーは……ううぅ……。大丈夫、このアニメのタイトルにジャッキーの名前は無いから! ルーシーとは違うから! 主人公がケイトになっても平気さ! 
2009/07/09第17話『密猟団現わる』
 画像はジャッキーの第二形態。密猟者に終われ、逃げ切れないと悟ったジャッキーはシマウマになって……なってどうするんだよ。ジャッキーが密猟者に捕まり、人身売買の餌食に。可哀想に。ぬーん。今まで見てきた名劇だと、「俺が養う!」とか連呼するが、どうもジャッキーはあまり欲しいと思わない罠。ぬーん。絵柄のせいか。いや、でもあのペリーヌでさえ萌えたから、やはり性格・性質の問題だな。ジャッキー、魅力的だが、お友達タイプ。それにしても、結局密猟団には逃げられてしまった。この物語は、ジオン対連邦みたいな感じで、密猟団対父親たちの構図で最後まで行くのかもしれない。いや、そういう物語ではないと思うが……。
2009/07/09第18話『チョッキ騒動』
ちょっとこう、イラッときたね。決定的に、俺には動物は無理だね。言語による意思の疎通ができないというのは、もう俺にはどうすることもできんね。そういう意味で、赤ん坊や子供も苦手なのだが。まあ、もっと苦手なのは言語による意思の疎通ができない大人だが。動物や子供はまだ、「動物や子供だからしょうがないか」と思える分まし。ましって言っても、今回のこれはちょっとどうかと。ジャッキーが甘いっす。時々犬に鎖をつけていない飼い主とかいるが、動物が苦手な自分にはとても怖いわけで、それは飼い主のエゴ。父親も言っていたが、家の中ではいいが、余所様に迷惑をかける可能性がある場所では、然るべき措置をしてほしい。 
2009/07/09第19話『運命のはじまり』
 おおっ、サバイバルだった。ジャッキーが川に流された時は、これは主人公が死ぬ系のアニメなのかと。どんなアニメだ、それ。ヘビ、オソロシス。ジャッキーも7口くらい食べられたが、なんとか生きて戻ってきた。さて、父親が保護官をクビになってしまった。あと3ヶ月らしい。イギリスで暮らすジャッキーの姿とか、想像できんなぁ。母親としては嬉しいだろうし、アンドルーは本意ではなかろうが、母親はイギリスに行かせたがっていたし。第1話のドリスを思い出す。次はあれがジャッキーになるのかな。
2009/07/09第20話『霧のキリマンジャロ』
次の回の「さようならケイト」って、ケイトがいなくなるのではなく、ジャッキーがいなくなる可能性が高いな。まさか後1話でケイトがいなくなるとは思えない。とは言え、まだ全体の半分なのに、もうイギリスに帰ってしまうということもあるまい。どういう展開になるのか。密猟団の連中と再会。これはこのまま幕切れか? いや、そんな「悪は勝つ」みたいな展開にはしないだろう。彼らがどうやって捕まるかも見物だ。 
2009/07/09第21話『さようならケイト』
 おい、ちょ、ミッキー、お前何をした。まさか、許可証を持っていったりはしていないよな? 持っていっても、マーフィが港で行き場をなくして困るだけで、お前のものにはならんぞ? つか、それ以前に、人としてまずいぞ? つかつか、最後の最後で、ジャッキーとの別れよりマーフィに固執したのが幻滅。そんなに薄っぺらな友情だったのか? ミッキーという男を買いかぶっていたようだ。許可証を彼がどうしていようと関係なく、彼には失望したよ。その点、ケイトとは涙の別れ。ケイトに会えなくなってツライのはジャッキーだけじゃない。例えば、俺とか。
2009/07/09第22話『無くなった許可証』
許可証がなくなった! なんでどうして! まあ落ち着け。この際、誰が盗んだとか考えても何も進展しない。家族の人間がそんなことをするはずがないから、家族以外の人間だが、今はそれを追求してもしょうがない。とにかく許可証を見せずに船に乗ることができたのだから、すなわちこのままバレずにイギリスに行ければ問題ない。船長が大層動物嫌いという情報も事前にキャッチできたのだから、彼にバレないよう気を付ければいいわけだ。それを考えよう。それにしても、本当にミッキー、持っていったのか? ほら、もし万が一この時点でバレても、マーフィはミッキーのものにはならない。自分のものにならないなら殺した方がましって? 
2009/07/10第23話『波止場の大事件』
 たまにはもうちょっと笑顔の画像もキャプれと言われそうだが、まあそういう趣味なので。どうもこの絵柄、笑顔より切羽詰まった顔の方が上手な気がするのである。さて、ジャッキーが取り残された。いい展開だ。これでまたケイトとも会えそうだな。密猟者との戦いも継続しそうだ。やはりこの作品の根底は密猟者との戦いか。2話先に嫌なタイトルがあるが、すでに一度冤罪を受けたテンボが、また悲しい目に遭う展開は避けて欲しいなぁ。
2009/07/10第24話『アフリカひとりぼっち』
ちょっともどかしい回。ジャッキーサイドも父親サイドも、夜なので何もできない。朝まで待とうと。バスを下りた時に、テンボたちをずっと見ていた男が気になるなぁ。テンボは警察に恨みがあるとはっきり宣言していたし、また警察と対決する目になるのでは? それにしてもテンボは味がある。義理堅いが頑固だし、ジャッキーは彼の村に行くことになるのだろうか。テンボは宣言通り保護管を辞めたようだから、やっぱりもうケイトとの再会はなさそうだな。元の家に戻るという選択肢は無いようだ。 
2009/07/10第25話『テンボに逮捕状!?』
 あー、ちょっと本当にもう、ミッキーうざい。まずマーフィマーフィマーフィマーフィと動物のことばかりなのが鬱陶しい。許可証のせいで船から下りて家族と離ればなれになった女の子を前にして、言うことはそれしかないのか? それから、逮捕状が出て追われているテンボたちの緊迫感を前に、気楽についていくとか、もう信じられない。空気読め。そういえばジャッキーがまたパンツになってしまった。スカート姿を一枚キャプっておけばよかったなぁ。
2009/07/10第26話『マーフィの災難』
ストーリーは面白いのだが、ミッキーのせいでこの作品に対するモチベーションが著しく減衰している。なんかこう、途中で少しでもこいつをいいヤツだと思った自分が恥ずかしい。それにしてもテンボすげぇ。ミッキーみたいに、口で好きだ好きだ言っているだけのヤツより、ここぞという時に我が身を顧みずに飛び込める、そういうのがカッコイイ。 
2009/07/10第27話『追う人、追われる人』
 ハラハラする展開になってきたなぁ。最終的にどうなるのか。誤解は解けるものとして、密猟者たちがどういう形で捕まるのかが楽しみだ。それにしても、ミッキーが何かやって危機に陥るというパターンに飽きてきた。ワンパターンというのもあるが、そもそもここにミッキーがいる理由が希薄なので、本当にまったくもって完全に邪魔でしかないのが不快だ。どうでもいいが、ジャッキーって他の名作劇場の主役の女の子たちと比べて年齢が少し上ということもあって、胸の発育がいいな。
2009/07/10第28話『密林の象たち』
ミッキーが足を引っ張るか、マーフィが足を引っ張るか、そのどちらかのパターン。今回はマーフィ。最後に水袋を落としたのはミッキー。なんかもう嫌。元々あまりマーフィも好きではないし(第18話以来特に)、なんとかならんかなぁ、こいつら。例えば、たまにはジャッキーがミスをするとか、テンボが判断を誤るとか、そういうことがあってもいいと思うのだが。まあ、大人はともかく、ここのところジャッキーが異様に大人びているのが気になる。テンボの件、警察がまたテンボを悪者扱いしようとしたのにげんなり。冤罪について考えさせられるアニメだ。父親がようやく真実に辿り着いたのが大きな進歩。ところで、自分へのメモを兼ねての記載だが、このままミッキーの存在価値が何もなければ、このアニメの後半部は低評価を付けざるを得ない。許可証の件といい、むりやりついてきた上、さんざん足を引っ張っている件といい、見ていてとても不愉快。なぜこいつがジャッキーサイドにいるのか、イライラする。 
2009/07/13第29話『野生を取りもどせ!!』
 マーフィが自分で昆虫を捕るという、物語としては重要な回だが、俺的にはかなり興味ナッシング。ジャッキーの熱意に心を打たれた反面、甘いミッキーにイライラし、キーキーうるさいマーフィにスピーカーの音量を下げ、まあとにかくあまり愉快な回ではなかった。誤解はまだ解けていないよう。密猟者も気になるが、ワランガ族の連中も気になる。そういう人間たちの出来事が楽しみ。ミッキーとマーフィ、俺の中ではどうでもいい二大キャラクター。
2009/07/13第30話『サバンナのおきて』
画像はテンボの最終形態。一斉に襲いかかってきたワランガ族と戦うために、人間の殻を破った。どうやら水を盗んだことで、ワランガ族を敵に回した模様。そして密猟者どもがまたどちらかというとワランガ族側について、どんどん敵が増えていく。そんな中、母親が警察へ。これで警察はテンボたちの味方になってくれるか。どうワランガ族と和解するか、警察がどう動くか、父親たちや博士はどういう形で合流するか、その辺りにとてもワクワクしているが、マーフィに勝手にバッタをあげたり、飼い主の意向に反論したりするミッキーが鬱陶しくてしょうがない。 
2009/07/15第31話『毒矢とハーモニカ』
 ちょ、ごめ、もう、心底ミッキーうぜぇ……。飼い主の意向には従わず、むしろ逆ギレする。すぐに疲れる。ワランガ族を相手に男らしさのかけらもなく逃げ出す。しかも勝手に落ちて怪我をする。感謝をしないばかりか、仲間を信じようともしない。挙げ句が泣き出し、自分の決断を後悔し始める。ちょっと、ごめん、もう、本当にイライラする。
2009/07/15第32話『やさしい戦士・テンボ』
テンボは、夜の内にワランガ族の連中と話をつけた、と考えるのが妥当か? 博士が来たのは偶然だから計画にはなかっただろうし、そもそも博士はテンボを疑っていたし。その辺りは次回語られるのか、それとも暗黙の了解なのか。それにしても、密猟者の二人、結構優しいなぁ。野犬に襲われそうになったジャッキーを助けようとしたし、ミッキーの心配もしていたし。つまり、子供を人質にしなかった。環境的にはテンボが有利だったが、人質を有効に使えば絶対に密猟者側に分があったはず。つまりこう、出て来なければジャッキーをじわじわと傷めつけて……。連中、例のバオバブの木の時は結構本気でジャッキーすら殺そうとしていた覚えがあるから、やはり優しいわけではないと思うが、しばらく一緒にいて情が移ったのか。 
2009/07/15第33話『炎に向かって走れ!』
 これでミッキーはフェードアウト? だとしたら、本当に最初から最後まで不要だった。不要なまま終わった。そして最後もマーフィのことしか考えていない。こっそり連れ出そうとすらした。まったく成長していない。進歩がない。クズ。父親たち登場。火事を見たアンドルーが、ジャッキーの名を叫んだ。飛び立つ前のミッキーとは大違いだ。そのジャッキーだが、本格的にやばい感じ。こんなにスリリングなのも、なかなか名作劇場では見られない。いや、名作劇場に限らず滅多に見られない。最初のミッキーを除き、素晴らしい回だった。
2009/07/15第34話『マサイ族の小屋』
ちょ、ミッキーがいなくなった瞬間、このアニメめっちゃ面白くなってきた。火の中から助かったのが回想という形になったのは残念だったが、主人公はジャッキーなので、ジャッキーが気を失っていたのであれば、むしろリアルな感じがする。それにしても、ラストが鳥肌が立った。ワランガ族と遭遇して一目散に逃げ出したミッキーと違い、マサイ族と遭遇したジャッキーは真っ先にナイフを引き抜き戦闘モード。すげぇカッコイイ。惚れた。くれ。俺にくれ。34話にしてついに萌えた。 
2009/07/15第35話『ジャッキー倒れる!!』
 ナイフではなく、パンガというらしい。ジャッキー、いいなぁ。可愛いなぁ。太ももムチッとしてるし。ジャッキーがその可愛さポテンシャルを発揮するのに、学校生活での探偵ごっこごときではダメだったんだな。ここに来て、自然とか動物とか、意思も言葉も通じない相手と生死をかけた戦いになり、初めてその可愛さが表に出てきた。いや、俺の萌えポイントに入っただけという説もあるが。しかし、遅すぎるよ、ジャッキー。あと5話しかないのに。あー、勇ましいジャッキーも、怯えてるジャッキーもいいなぁ。ヒョウとは戦わないのかな? ヒョウと死闘を演じるジャッキーを見てみたいが。そういえば、サフィナがすげぇ献身的で驚いた。人間も捨てたもんじゃないな。
2009/07/16第36話『豹と二人の戦士』
ジャッキー、いいなぁ。太ももがムチッとしてて。そんなジャッキーのムチッとした太ももを、ヒョウが……ヒョウのヤツが……羨ましい。あれ? マサイ族の男ですら怯えるヒョウが相手では、さしもの勇敢なジャッキーも立ち向かえないか。テンボはすごいなぁ。まあ、銃を持っているというのもあると思うが。 
2009/07/16第37話『雨の日の思い出』
 すげぇこのアニメ。火事の辺りからものすごい面白い。ここまで本当に食うか食われるか、生きるか死ぬかの大冒険は見たことがない。『ジャッキーの旅』とかに改名して、前半無くして、ミッキーも消して、ジャッキーとテンボの二人が延々と旅をするアニメを再構築して欲しいくらいだ。それくらいここのところ面白い。この回も、前半のまったりした部分は一瞬にして記憶から追い出されてしまった。サフィナとの友情もじんと来たが、やっぱりこの大自然との戦いが良いね。
2009/07/16第38話『列車が流される!?』
一息ついたかなと思ったら、今度は密猟者。しかもせっかく捕まえたのに、決壊場所を見に行くために一人にしたから、もう一悶着ありそうだ。最後の最後までハラハラする展開が続く。ジャッキーがお風呂に入っていたのでキャプってみた。ずぅっと同じ格好で旅をして、お風呂にも入れなかったから、きっと大変なことになっていたのだろうな。ちょっと嗅いでみたかったが、綺麗になってしまった。 
2009/07/16第39話『駆けぬけろマーフィ』
 俺は感動した。今まで名作劇場というと、役に立たない、存在価値のわからない動物がたくさん出てきたが、マーフィは最後の最後でとても大事な役目を果たした。素晴らしい。前にミッキーと同一視したが、考え方を改めよう。あれは本当に存在意味のない、マイナスにしかならない存在だったが、マーフィは、ジャッキーが助けて育てたすべては、とても多くの価値を得た。それにしても、後1話だと言うのに、密猟者は逃げる、電車にはまだ伝わっていないと、未解決の問題がたくさん。どう収拾するのか。
2009/07/16第40話『マーフィのさようなら』
大団円。いい終わり方だった。とにかく名作劇場に出てくるペットがこれだけ意味を持って活躍したのが高評価。最後に許可証をもらってなお、それを破ってマーフィを送り出したジャッキーと、あまり手こずらせず自然に帰っていったマーフィも良かった。もう一度ケイトに会えたのも良かった。ミッキーは最後に謝ってはいたが、マイナス100がマイナス90くらいになった程度。最初は気に入っていたキャラだけに残念だ。そういえば密猟者の問題は未解決で終わった。あのまま逮捕されたという暗示ではなく、密猟者(彼個人ではなく、一般名詞)との戦いはこれからも続いていくという示唆に思えた。 
2009/07/16■『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』の全体を通しての感想
 転職に伴う連休を利用して一気に視破した。

ストーリーだが、前半、ジャッキーがケイトとお別れするまでだが、ジャッキーのまったりした日常系と、父親たちのハラハラした冒険系のシーンが交互に物語を織りなし、ダン・ムーアの一件でそれが繋がり、一つになっていく様が良かった。若干、物語のテーマや方向性がわかりにくかったが(今でもはっきりとはわからないのだが)、飽きることなく楽しめたし、★3としたい。

ジャッキーが船を下り、テンボと再会して密猟者から逃げる展開となったところから最後までを後半と定義するのが妥当だが、敢えてミッキーと別れるまでを中盤、それ以降を後半としたい。その中盤が、この作品の致命的な欠点。本当に最初から最後まで一貫してミッキーの存在価値がなかった。活躍シーンもないし、成長もない。普通ダメなキャラでも、ここまで主役級に押し上げられたら、少しずつ成長していくものだが、彼は最後の最後までダメだった。友情よりも自分本位のマーフィへの偏った愛情ばかりだったし、ワランガ族と対峙した時も男らしさのかけらもなかった。そもそも勝手に許可証を持ち出したり、飛行機で帰る前もマーフィを連れ出そうとしたり、これらの行動も人間として最低クラス。この中盤が★1。部屋の整理と同時進行だったり、レンタルの期限があったから見たが、そうでなければ挫折していたかもしれない。

ミッキーと別れた先、火事から逃げたり、ヒョウと対峙したり、洪水と戦ったり、電車を止めたり、ハラハラの連続で、過去に見たすべての名作劇場の中でもトップクラスに面白かった。文句なしの★5評価。感想にも書いたが、ずっとペットとして飼ってきたマーフィが活躍したのも必見。存在すら希薄になっていったロミオのピッコロとは大違い。本当にこの部分だけでアニメを再構築してほしいと思ったほど。

この作品のテーマはなんだったのだろう、とふと思う。根底にずっと密猟者との戦いがあったが、基本的には主人公のジャッキーがこれらと戦ったわけではないし、最終的にも未解決に終わっている。ジャッキーの成長物語ではないのは確か。比較的名作劇場にはありがちなのだが、ジャッキーは登場時にすでに完成しており、第1話の時と第40話の時とで、別にそれほど主義・思想・言動が変わったわけでもなく、特に成長していない。ペリーヌと同じ感じ。友情がテーマというのもないだろう。ミッキーがジャッキーの気持ちなどを考えず、ひたすらマーフィに固執していたのを見て、反面教師的に友情とは何かを考えさせられたが、ストレートなテーマ性はなかった。

家族愛だろうか。しかしこの家族は元々結束が固いし、ジャッキーが物語の大半を一緒に過ごしたのはテンボである。そのテンボともちろん恋愛に発展するわけでもなく、この二人の絆も最初と最後で別に変わっていない。元々ジャッキーは彼を信頼していたし、テンボもジャッキーを勇敢だと感じていた。もちろん、変わらなければテーマではないという意味ではないが、それほど前面に押し出されているとは感じなかった。

詰まるところこの作品は、ジャッキーやその仲間たちを通して、ケニアという大地とそこに住む人々の営みの紹介だったのではなかろうか。ケニアってこんな動物がいるんだ。ケニアってこんなことが起こるんだ。ケニアでの白人と黒人の関係はこんな感じなんだ。これはそういう物語だったように思う。主人公は大地に立っている少女ではなく、大地そのものだという目で見ていたら、前半部もまた違った感想を抱いたかもしれない。もっとも、いかなる作品においても女の子主体で見るのが自分のコンセプトだが。

で、キャラクター考。こと「成長」に関しては先に書いたとおり、最初から最後まで誰も何も変わっていない。多少はあったかもしれないが、アンネットやアン、ジュディのような成長はなかった。成長がないとはどういうことか。本当に成長がない人間などいないので、「しっかりとキャラクターを描けていない」という側面もある気がする。実際、主役級のケイトをもってしても印象が薄く、あまり個性を感じなかった。後半、主人公ジャッキーの勇ましさと、テンボの優しさと逞しさは見ていて気持ちが良かった。さりげなくマサイ族の二人もいい味が出ていたと思う。

萌えに関してだが、この作品を見て初めて萌えを感じたのが34話。それまでの33話、まったく萌えなかったのはどういうことか。自分の年齢が上がったせいかとも思ったが、最後の方は萌え狂っていたので、やはり魅力が欠けていたのだろう。絵柄のせいもあるし、ジャッキーという名前もあまり自分の感性に合わなかった。一度萌えた今もう一度初めから見直したら、また違った印象を受けるだろうが(好きになった女の子との思い出は、別に好きではなかった頃のことでも輝くはずだ!)、生憎返却してしまったし、やはり初見が大切。残念だが、この作品はあまり萌えなかったと言わざるを得ない。

【追記】

HIRAO'S HOME PAGEの原作の紹介を眺めていたら、この物語は元々ケイトと別れるところから始まるらしい。しかもミッキーが出て来ないと言うことで、つまり私が★5をつけた部分だけが存在することになる。原作を読んでいないから断言はできないが、つまり私がダメ出しをした点はすべてアニメオリジナルの部分ということになる。となると、この作品に関しては「アレンジによって原作の良さが少なからず損なわれ、さらにアレンジによって新たに引き出された良さもなかった」という、残念な結果だったと言える。見ていないものは語れないので、一度原作を読んでみる必要がありそうだ。平尾さんが書いている通り、ケイトと別れる前の話を描いたことで、密猟団との繋がりが深まり、物語を面白くしたという側面もあるかもしれない。

ストーリー ( 内容やテンポ、感動したかなど )★★★☆☆
キャラクター萌え度 ( 絵や声、性格、言動など )★★☆☆☆


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