『 南の虹のルーシー 』 感想





開拓が始まって間もないオーストラリアにやってきたポップル一家。

全てを一から作り上げていかなければならないこの地で、

家族みんなが力を合わせることを誓います。

自分たちの夢を手にするために。そして、幸せの虹をつかむために──。


DVD解説書より


2004/02/22第1話『新しい土地へ』
アデレードキタ──────(゚∀゚)──────ッ!! 第1話、かなり好印象。ルーシー・メイと毛糸のやり取りが良い(^^) 「ペティウエルさんがおうちを作ってる」のを見た後の二人の会話が、この回一番萌えた。「あたしは小さいから遊んでても構わないけど、お姉ちゃん、お手伝いしたら?」「ダーメ! わたしが働くときは、あんたも一緒に働くのよ?」それにしても、クララのバカとか、毛糸とかはいい名前なのに、何故ルーシー・メイはルーシー・メイなんだ?(謎) ルーシーだけとか、メイとかサツキとかトトロとか、色々あったと思うが。長いって、ルーシー・メイ。最後にガルガン・ルーが出てきたな。次回はコアラか。その次はキッコロとモリゾー、そしてエリマキトカゲ、ウーパールーパーと続いていく(嘘)。
2004/02/25第2話『可愛いヤツ』
OP曲、かなりいいぞ? ただし、印象に残らない曲ではあるが。そりゃまあ、いきなり『ルンルン ルルル ルンルン』で始まったり、『LALALA LALALA ZINGEN ZINGEN KLEINE VLINDERS』などと歌われたりした方が印象には残るが。とりあえずだな、このアニメは面白いぞ? ルーシー・メイがかなりおかしい。朝、海辺で木切れを拾っているときの、「ほら見てー。ここにも木が落ちてる」「んー!(怒)」「(平然と)ここ」でいきなり笑った。前々から評判は聞いていたが、このアニメはこの二人の会話を楽しむアニメという方向でOK?(爆) 
2004/02/27第3話『かわり者』
何か面白い出来事や事件が起きたかというとそうでもないし、話もそれほど進展していない。未開の地の開拓物語なのに、どちらかと言うと「日常系」に思えるようなまったりとした内容だった。にも関わらず、これほど面白く見られるのは、ルーシー・メイとケイトのやり取りが面白いからだろう。今回はまず「お礼」の話が良かったな。ケイト「言ったっけ?」ルーシー・メイ「あたしは言ったわ」←大嘘つきだろ、こいつ(笑)。俺、こういう自信満々に嘘つくヤツ好き♪ もちろん、別にだまされてもどうってことない嘘に限るがね。あと、ケイトが肉を洗っているときにルーシー・メイだな。「パーカーさんのおじさんにいただいた時は、んー、こーんなに大きかったのに」「……嘘つき」「(心底わからないように)……誰が?」←この微妙な間がいい。まあ、いや、とにかくこいつら面白いぞ?(笑)
2004/03/04第4話『はじめての探検』
ルーシー・メイが可愛い。まあ、萌えではないが。今回はまったりとした話で、それほど特別なことはなかったな。ああ、父親が早くも絶望感を漂わせ始めた。早っ! アシカに向かっていったルーシー・メイ。憎しみと恐怖を捨てれば蟲は襲ってこないと、ナウシカも言っている。きっと次回は、鼻歌でも歌いながら切り抜けるのだろう。「お前が私の死か」
2004/03/07第5話『雨のち晴』
うおー! 面白いが、これと言って何も起きない(爆)。これは、ルーシー・メイとケイトのささいな会話を楽しむアニメだな。ああ、そうだ。ケイトというと、ルーシー・メイを心配して、泣いていたのが印象的。「ケンカするほど仲がいい」というのは、この二人のような仲に対して使うのが最適。実際のところは、仲が悪いからするケンカもたくさんあるからな。
2004/03/09第6話『アデレードという町』
ミスター・ポップルの計画が崩れ始めた。牧場は手に入らない、家は運べない。もうダメぽ。今回は、ルーシー・メイが転んでもう一度川へ行かなければならなくなったシーンで、ケイトも行くとわかったときのルーシー・メイの嬉しそうな顔が印象的だった。反対に、最後に父親を心配しているのにケイトにけなされて怒るルーシー・メイも印象に残った。どちらかというとのんびりしているルーシー・メイが、ああして本気で怒るのは珍しい。
2004/03/09第7話『ベンの災難』
ベンが流されているシーンはまあいいや。牛が叩かれていたところもいいとして……ああ、ルーシー・メイがまったく我関せずだったのには笑ったが。今回の見所は、前半にルーシー・メイが、口笛が聞こえたことをケイトに「嘘だ」と言われて、本当だとわかったときにケイトに「謝ってちょうだい。謝って、お姉ちゃん」と、真剣な顔で謝罪を要求していたところかな。まあ、普通の人にはどうでもいいシーンなのかも知れないが、仲がいい小さな姉妹にも、確かに侵害してはならない領域(プライド)というものがあるんだなぁと感じた。
2004/03/11第8話『出発の前夜』
前半、どうにもならん大人どもだなぁ、まったく。サイテーの連中だ。組み立て式の家をペティウエルに売ったのは、まあ賢明ではなかろうか。この際、高く買い取ってもらうに越したことはない。まあでも、実生活を考えて、何かを一番高く買ってくれる嫌なヤツと、二番目に高く買ってくれるいい人がいたら、きっと後者に売るだろうが。と言えるのは、別に金に困ってないからかも知れないが。コアラの話では、ケイトがちょっとお姉さんっぽかった。やはりルーシー・メイよりは色々考えているらしい。どっちも可愛いが、絵的にやはりルーシー・メイだな。ケイトって微妙に可愛くない(>_<)
2004/03/12第9話『アデレードへの道』
ジョン、来た! すごいなぁ。「(時間が)ない、もう全然ない」には笑った。なんてストレートな。先は知らんが、なんとなくこいつ、ここに置いて行かれそうな雰囲気。今回のペティウエルには参ったなぁ。実際、ああいうわけわからん理屈をこねる人間っているんだよね〜。大学時代の助教授もそうだったし、今の客先の課長もそうだ。年食ったり、偉くなったりすると、とても簡単なことがわからなくなるらしい。
2004/03/14第10話『緑の町』
♪〜 僕はここで待ってるから いつまでも待っているから 〜♪ とか書いて、「町」の字が違うなどと言い出したあなたは通だな。さて、今回は見所たっぷり。まず、個人的に一番最初のベンとパーカーの話が好き。パーカーさん、淡々とした口調でものすごいこと言うな。「誰でも、自分の新しい運命を切り開こうと、必死に努力するしかないんだよ、我々は」歳相応の渋みがあってGood。それから、ああ、ジョンは無事に帰っていったな。代わりに先生が残った。これでベンの医者になる夢が一歩近付いたか? 一番好きなシーンは、三人がペティウエルの話をしていたときのルーシー・メイの2つの台詞。「お金があるといいわねぇ」と「わかった。何か悪いことしたのよ。それでイギリスにはいられなくなって……」いつもの笑顔のままで、淡々とものすごいこと言うな、この娘は。かなり可愛い(*^-^*) あまりにもマイペースだから一緒にいると疲れそうだが、見ている分には極めて面白い。後は、三人で蟻を食っていたシーン。いや、別に蟻を食っていたわけじゃないが、口の中に蟻を入れて平然と吐き捨てるのはワイルドだ。すごいねぇ。
2004/03/14第11話『小さなわが家』
 獣姦現場を押さえた。「お姉ちゃん、大丈夫?」「ええ。スティッキーをゆっくり下げてちょうだい、ルーシー・メイ」「じゃあ、挿れさせるわね?」牝だってば。まあそれはともかく、こりゃ確かに小屋だ。「お父さん、一体どんなつもりでこんなお家を……」「小屋でしょ?」一瞬で訂正したケイトが面白い。ケイトとは反対に、ルーシー・メイは色々と「よかった探し」を実行。川が見えるとか、お隣さんがいい人だとか。やがて荷物が届くと、それが小屋より大きくて(笑)。それにしても、あの量の荷物をあの牛は引いてきたのか? すごいねぇ。全裸の男、かなり情けない感じ。がしかし、きっとクララはこの男と(爆)。ジョンが戻ってくる頃には、第一子誕生だな。
2004/03/16第12話『アデレードの夜』
ルーシー・メイが裸で飛び出してきたが、萌えないのなんのって。まだペリーヌの方が萌えたな。たったの1話、それもほんの一瞬だったが。そういえばポリアンナも裸になっていたが萌えなかったなぁ。今まで見た作品の中で一番脱いで欲しかったのはセーラだったが、結局そういう機会は一度もなかったな。さて、今回はえらくバタバタした話だった。ルーシー・メイは川に落ちる、原住民は出てくる、トヴはいなくなる、山羊は産気付く、向かいにはペティウエルが来る。そういえば、隣のご主人は、良い医者に診てもらえば治るらしい。もうじき来るぞ?(笑) 
2004/03/17第13話『ベンがやって来た!』
腕のいい医者来たっ! お兄ちゃん来たっ! 妹はぎゅっ☆ ヤギが子供を産んだ。かなり可愛いぞ。ケイトとルーシー・メイが原住民の子供たちの遊ぶ様子を眺めていた。俺としては、二人には勇気を出してそこに飛び込んでいって欲しかったが、まあ言語の壁もあるし、さすがにそれは無理か。まあ、近い内に心通い合うことになろう。ルーシー・メイの積極的な性格なら。
2004/03/17第14話『たくましい男』
あー、このアニメ、面白いなぁ。何事もなく面白い。ケイトとルーシー・メイがケンカしていたのが可愛らしい。けれど、ルーシー・メイはどうしてケイトが怒ったのかわかってなかった模様。蝋燭作っていたときのルーシー・メイがかなり可愛かった。プチ萌え。ヘラクレスさん再登場。恐らくこの人たちにはパンは高級料理に匹敵するから、パンと引き替えに木材を運んでもらうのがよろしかろ。
2004/03/18第15話『二つの家』
ジャムリング氏がペティウエル氏の家を建てているのを知ったときの刺々しいベンがいい。なんて人間くさいんだろう。その時、Mr.ポップルはベンを諭していたが、いざジャムリング氏が現れたとき、何とも言えない複雑な顔付きをしていた。父親としての台詞と、彼自身の心のギャップか。こいつもまた人間くさい。息子に先生のことなどを教えられていたときのジャムリング氏の後ろめたそうな表情もGood。セーラとかペリーヌは絵に描いたような、如何にも小説のキャラっぽいところが多々あったが、こいつらは生き生きとしていて、まずそこを高く評価したい。
2004/03/22第16話『ずぶぬれのお医者さん』
あー、ルーシー・メイが一匹欲しいなぁ。まあ、実際にいたら疲れそうだが。「えーー? ビリー、一体何が言いたいの?」「俺に、林の中に一緒に行ってもらいたいんだろ?」「そうよ。さっき見た動物を捕まえたいの。それに、あそこにはもっともっと色んな動物がいそうな気がするし」「俺、木に登るんだろ?」「当たり前よ。そうしなければ、捕まえられないわ」「俺、君が欲しいんだ!」ビリー、言う言う。「やっぱり、うちの人に相談する。人にあげる場合は」「じゃあ、くれる気持ちはあるんだね!?」「そうね〜。さっきの動物を捕まえてくれたら」「よぉっし! 絶対に捕まえてやる!」「あそこにはコアラもいそうな気がする」「よし! 捕まえる!」「その時はあたしを2回あげる」「ほ、ほんとだね!?」
2004/03/24第17話『不幸な出来事』
おーい、あの黒犬、銃殺しよーぜ、銃殺! ババンッ! ペティウエルに直接的な非はなくても、犬の責任は飼い主が取らなかんだろ。銃殺だ、銃殺。ババンッ! そいやあ、トヴって不人気だな。っていうか、俺もあまり好きじゃないし、どうしてこいつ、いるんだろ(爆)。この物語に必要ない気がする。なんていうか、この年齢のガキが持つ一般的な特徴はあっても、キャラクターに個性がまったくない。まだペティウエルの黒犬の方が作品に必要だと言える。今回は、トヴを預けに来たルーシー・メイの台詞が良かったな。「あんたがヘビに噛まれそうになったとき……」「お姉ちゃん、なんだか知らないけど、話は後で!」これはウケた。
2004/03/26第18話『木登り』
っていうか、ルーシー・メイ、信じられん高さから落ちたのだが、よく無事だったものだ。高いところから鉄球を落とすと、地面にズドンと落ちるが、同じ高さから紙切れを落としてもヒラヒラするそれと同じようなものか?(嘘) 俺はてっきり死んだかと思った。しかし、あそこで先生に見せた方がいいと思ったのは俺一人ではないだろう。お尻お尻お尻♪ 今回は、同じシーンの二人の会話がよかったな。「うるっさいわねー見るんだったら黙ってて」今改めて映像を見てみたが、やっぱり半端じゃない高さだ。「痛い……お尻が痛い……」そうか……お尻が痛いのか……。
2004/04/03第19話『今日は買い物』
ケイトがぼろっくそに叩かれる回?(笑) 組み立て式の家は相当高く売れたんだな。その割に随分貧乏に見える。っても、今のところ収入源がし、食べ物も自給自足できないのだから、どれだけたくさん持っていても、節約していかないとな。それにしても、やっぱりバーナード氏はクララ嬢に気があるように思える。三つ巴の壮絶な争いが見られそうだ。
2004/04/05第20話『井戸の水』
 ルーシー・メイ、マジ泣き。つーか、さすがに知ってる人に死なれるとつらいだろうな。ルーシー・メイの小さな胸はさぞや痛んだことだろう。フンメルさんとこの赤ちゃんが死んじゃったのを間近で見たベスもさぞやつらかったろうが、ルーシー・メイは当時のベスより遥かに小さいから、もっとつらかったろう。まあ、最後のシーンはさすがに置いといて、学校を嫌がっていたルーシー・メイとか、この回のルーシー・メイもなかなか可愛かった。そうそう、新聞の「読める字だけ読んであげる」もGood。しかも自信満々だし。かわえーのー(;´Д`) ああ、ケイトが道に迷った時に、泣きそうになっていたルーシー・メイも可愛い! 「あたしたち道に迷ったのね?」「林の中には道なんかないわ! 初めっから!」「どうしてそんな言い方するの? お姉ちゃん……」
2004/04/09第21話『アデレードの設計者』
和み(*^-^*) 和み1:「あのねぇ、パンジーは裏の畑の方へは行かなかったわ。あっちの草むらに隠れていたの。ほんとよ?」/和み2:釣りのシーンで、背後からじっと見つめる二人の妹。こいつは気になる。/和み3:ウサギに近付いていくルーシー・メイの動きが変(爆)。/和み4:低い姿勢からウサギ追いしルーシー・メイ、木に激突してゆっくりと倒れる。
2004/04/13第22話『レンガとディンゴの子』
「だったらいいか? このことはしっかりと頭に入れておけよ? ルーシー・メイは他人ではない。ルーシー・メイはあくまでも妹なんだ。血の繋がった妹なんだってな。ルーシー・メイはまだ小さいから、よくわからないかも知れないけど、君はもう僕の言うことはわかってくれるはずだ」ベン、お前ら、兄妹で何をしようとした?(違) 最後にルーシー・メイの粘土の犬が壊れてしまったシーンが、ちょころびっと印象的。何やら不吉な感じだ。
2004/04/20第23話『お前の名はリトル』
 「第4に、私たちの食べる物がなくなってしまっても、やはりただちに殺すこと。いいな?」「どうして?」「もちろん、私たちが食べるからだ」なんてワイルドな物語なんだろう。左は兄の寝込みを襲う妹。萌えだな。そういえば今回、またルーシーが裸になる、詳細な着替えシーンがあった。服の構造を知りたいときはこの23話を見返すとよいだろう。そうそう。あと、今回からなんでかしゃん、ケイトがルーシー・メイのことを「ルーシー」と呼んでいた。俺の記憶が正しければ、これまではごく稀にそう呼ぶだけで、ずっとフルネームだったと思うが。
2004/04/22第24話『夏の終りの日』
あー、これ、いい話。まずとにかく、平和で和やかなのがよい。学習計画の話といい、ルーシー・メイとケイトの掛け合いが相変わらず面白い。杭を打つときに本気で怯えていたルーシー・メイは著しく萌え。ウサギを捕まえようとしていた二人も可愛くてGood。ベンと先生の方は真面目な物語。先生が酒を捨てたときには、思わずベッドから起きあがってしまった。素晴らしい物語だ。挿入歌あり、いつもとは違う服あり。見応えのある話だった。特に、とにかく杭を打つシーンが萌えたことを付記しておこう。いつかふとこの作品を懐かしむ時が来たら、この話を見返そうかな、とさえ思える一話。 
2004/04/22第25話『ついてない時は…』
 Domestic Violenceの現場を押さえた! あー、この回もいいなぁ。嗜虐心がそそられる。ルーシー・メイ、泣きまくり。萌え。可愛い♪ はぎゅっ! つーか、ルーシー・メイって何歳だっけ? DVD1巻のブックレット(?)を見ると、8歳とあるな。23-17を一生懸命やっていたのが萌え。しかし、23-17から、199-109とは、短時間でえらい進展だ。ちなみに、クララは怒っていたが、ケイトの、23-17を20-17+3と考えるやり方はかなり賢いと思う。パパとママが帰ってきた時にしくしく泣いていたルーシー・メイもかなり可愛い。とにかく、泣いてるルーシー・メイを見たければこの回だな。嗜虐的な人向け。え? 俺? 俺は温厚極まりない平和主義者だから、こういう痛々しい話はダメだな。うん。別に勃起しない(謎)。
2004/04/26第26話『病気になった!』
萌えだ。ルーシー・メイ、萌え。「嬉しい……」「早く丈夫になって、一緒に凧を上げようよ」「ええ……げほっげほっ!」「あ、ごめん。ごめんよ、ルーシー。少ししゃぶらせ過ぎちゃったかな」「お兄ちゃん……」「ん?」「ありがとう」それにしても今回、なんとなく唐突だったなぁ。1回飛ばしちゃったかと疑ってしまった。最後に鬱陶しい犬登場。鬱陶しい。
2004/04/26第27話『凧に乗って』
この黒犬、本当に憎たらしいなぁ。ケイト、ちょっと可哀想だった。泣くかと思ったけど、泣かなかったなぁ。偉い偉い。そう言えば、まだケイトって泣いてないなぁ。いや、20話で泣いたっけ? あんまり覚えてない。今回、夜にふらっと起きてきたルーシー・メイが幽鬼の類のような顔付きだった。死相が出ていて、「これはダメだ」と思ったが、持ち直した。てっきり『南の虹のケイト』になるのかと……。
2004/05/05第28話『川の向う岸』
「テマトーチョ!」ははっきりと聞こえたな。さすがに他のも検討しているほど暇じゃない。ああ、一応知らない人のために解説すると、原住民たちの言葉は、全部逆さま言葉になっているらしい。それにしてもルーシー・メイは可愛いなぁ。今回、先生が何故自分にこんなにも優しくしてくれるのか、と聞いていた。俺も同じように思うが、確かにこんな未開の地では、医者が身近にいてくれるのは心強いというのはあるかも知れない。
2004/05/06第29話『リトルの訓練』
なんか動きが変なところがある回だったなぁ。まあそれはともかく、リトルを調教していたルーシー・メイがちょっと凛々しかった。でも個人的には、「やめて! やめて、お姉ちゃん! ひどいわ、お姉ちゃん!」なルーシー・メイが萌え。季節が一気に飛んだなぁ。しかし、ルーシー・メイのやっている算数の問題のレベルは変わらない。
2004/05/09第30話『誕生日のおくりもの』
ケイトが荷物を持ってくれと言った後の、ルーシー・メイの「わたしは持ちません」がかなり笑えた。なんなんだろう、あれは。なんか変だ。「ねえ父さん、水原さんのこと、もう心配しなくてもよくなったのね」「いや、それはまだ何ともわからんよ。こういう独身の男は、ある時まで大人しくしていても、突然凶暴な男の血が騒ぎ出すかも知れないからな」ぎくっ。
2004/05/09第31話『リトルと黒い犬』
いきなりクララの名言。「あんたは大きくなってもお乳は出せないわね。でも、美味しいお肉になってくれるわ。あっ! 今のはルーシー・メイには内緒」素晴らしい台詞だ。今回、ようやくあの黒犬が死んだ。こいつ、金物屋級にむかついていたのだが、リトルよくやった、感動した! リトルとアホ犬の戦いは、思わず手に汗握った。
2004/05/09第32話『虹の橋のたもと』
前半戦終了。お金のことはねぇ、しょうがないよね。もちろん、ペティウエルはあからさまに意地悪をしたのだが、ネロの家の隣に引っ越してきたセルジオさんみたいに、悪い人じゃなくても、普通に生きて他人を傷付けることもある。お金のことはねぇ、しょうがないよね。2年の歳月が流れた。クララは金持ちの妾になり、ケイトとトヴは病死、ルーシー・メイはカトリよろしく奉公。ベンはペティウエルの下でこき使われ、わずかな賃金で飲んだくれの両親を養う。なんて暗い物語なんだろう……(大嘘)。
2004/05/10第33話『失われた夢』
ふ〜む。ケイトが成長した。一番わかった。クララとルーシー・メイはあんまり変わってない感じ。ベンもちょっと大人びた。医者はあきらめた。弁護士も難しい。なりたいものがあるのになれない若者と、若者の過半数が大学へ進学し、何にでもなれる可能性があるのに特にやりたいことのない日本人。さて、話を戻して、この物語、明るいのか暗いのかよくわからないな。実際、内容は暗いと思う。それを、ルーシー・メイの性格がひたすら明るくしている感じ。まあ、『ポリアンナ』も似たようなものだったが。
2004/05/11第34話『リトルと学校』
「戻りなさい、リトル。わからないの? 森へお帰り」リトル、攻撃色。それにしてもルーシー・メイは、あれから2年経ってなお42-18がわからないのか。ケイトの言う通り、リトルの方が賢そうだ。それにしても、「さあ、どんどん叱ってください」は笑えた。ルーシー・メイ、そんな趣味が……。しかし、ケイトがすっかりしっかり者になったなぁ。一番最後に、クララにジョンを呼んでくるよう言われて、何も聞かずに「はい」と言って出て行ったのは好印象。
2004/05/11第35話『対決』
あーあ、ペティウエルを完全に悪者にしてしまったな、制作者。これでこの男は、金物屋と同レベルになった。ルーシー・メイが本気で怒っているのを見たのは初めてかも知れない。もういなくなってくれてよし、ペティウエル。それにしても、今回一番見応えあるのは、ルーシー・メイが思わず「わぁ、綺麗」と呟くところだな。それに憤慨するケイト。実は俺も、ルーシー・メイが言った瞬間、「え? マジで?」と思った。この辺り、年齢や性格による反応がとても良く描けていると思う。別にルーシー・メイだって悲しいのだけれど、それとは別のところで沸いた感情なんだよな。
2004/05/11第36話『巣の中の五シリング』
「わたし、時々思うことがあるわ。我が家は神様から見放されたんじゃないかって」トムじいさんが聞いたら怒りそうだ。今回はまあ、普通のお話。前回のような衝撃はない。しかし、アデレードはすっかり街になってしまった。先入観というか第一印象というか、ケイトとルーシー・メイは、何もない草原を走り回っている方が似合っているなぁ。デイトン先生はこの先どうするのだろうか。結構好きなキャラだから、またポップル家に来るといいと思うが、まあデイトン先生的にはそうはいかんわな。
2004/05/13第37話『草原の強盗団』
 久々に画像をキャプってみた。怯える二人。しかしケイトは強気だったな。妹の前だから気丈に振る舞っていたのか。それとも、金がないという切り札があったからか。金がないというのは、ある意味強盗に対する切り札のような気がする。強盗どもとしても、別に金を持っていない人間を殺すことはなんの利益にもならないわけだし。ペティウエルが出てくるからどういう回になるかと思ったが、なかなか面白い。というか、ペティウエルは元々こういう情けないキャラだったはずなのだが。やっぱり35話があかんかったな。
2004/05/13第38話『ルーシーは名探偵』
手遅れキタ──────(゚∀゚)──────ッ!! しかしルーシー・メイもケイトも勇気があるなぁ。万が一ってこともあらーに。まあ、子供はそれくらいの方がいいか。ペティウエルが平身低頭でルーシー・メイにお礼を言いにきたのはちょっと意外。しかし断っちゃったな。コゼツの旦那みたいに怒り出さなかったところが、完全な悪役でもないってことみ。デイトン先生は結局またポップル家に。
2004/05/13第39話『二つの別れ』
 34話でも書いたが、本当にケイトが大人になった。「わたしはうちのことを思ったら売るべきだと思うわ。自分のことだけ考えてはいけないわ」この台詞、ケイトは淡々と言っている。一切自分の気持ちを出さずに。本当に強くなったと思う。ルーシー・メイはルーシー・メイで、競売所で乱入して無茶を言ったりしなかったから、心のどこかではわかっていたのかも知れない。そう言えば、ふと思ったが、後半になってからケイトの出番は減ったな。ルーシー・メイと一緒に遊ばなくなったからなんだが、まだ遊びたい年頃だろうに。いっそクララくらいの歳なら、働くことにあきらめもつくが、ケイトは一番つらい場所にいるかも知れないな。もうちょっと絵が可愛ければ萌えるのだが。あー、ところで、最後のシーンだが、あれ、ルーシー・メイに当たってないだろう。やはりポリアンナくらい派手に……。
2004/05/13第40話『わたしは誰?』
うおー! 泣きながら肉食ってるルーシー・メイ、萌え! 「ごめんなさい、スノーフレイク! でもこうしてお前を食べなくちゃ、あたしたち、生きていけないの!」というわけではないが。前回、ポリアンナくらい派手にと書いたが、あの血痕を見る限り、流血量はポリアンナの比ではない模様。雨が降って血を隠したな。あれでリトルが血痕を見て吠えてるなんてわかったら、ポップル家の未来は閉ざされたも同然だ。「あの歳で自殺をはかるなんて考えは……」「ジョン! 待て、これはルーシーの靴! じゃあ、ルーシーはここから川に……」いや、死んでない死んでない。
2004/05/14第41話『見知らぬ町 見知らぬ人』
別に何もない回だったが、なかなか面白かった。あー、前半はなんだか間延びした感じで微妙だったが。後半、トヴがルーシー・メイと遭遇したのには、なるほど、と思った。とりあえず事情はともかく、無事を確認させるのは大切だな。しかし、ルーシー・メイの家が北アデレードだと考えたシルビアの予想は完璧だ。完璧すぎて、逆によくなかったな。どうでもいいが、トヴの前を無表情で過ぎていったルーシー・メイがいいなぁ。トヴがもうちょっと大きかったら、自分で解決しようとしただろう。要するに、あそこで大きな声で、「お姉ちゃん!」と叫べばよかったのである(笑)。
2004/05/14第42話『エミリーと呼ばれる子』


 萌え、来たっ! 間違いない! 萌え、来たっ! 萌えはあった、ここにあった。この回、絶対にやばい。狙っているとしか思えない! はぁはぁ(;´Д`) まず関係ない話題から。ペティウエルとのニアミス、いいねぇ。俺、ああいうニアミス、大好き。それから、ベンが帰ってきたときの家族の反応も好き。後、ルーシー・メイの服が可愛い。セーラの服も可愛かったなぁ。とりあえず一番あかんかったのはペリーヌの服だ。『ペリーヌ』第38話の感想参照。さあ、萌えの内容に行こう! 何が萌えって、これだ! この台詞。「エミリー、お母さんって呼んでみて」(中略)「お母……さん?」「エミリー!」ひしっ☆ もう、これ絶対やばい。「ルーシー、お兄ちゃんって呼んでみて」「お兄……ちゃん?」「ルーシー」はぎゅっ☆ 気分はイメクラ。名前も決めちゃうし(爆)。しかし、左のルーシー・メイが出てくるシーンでは、まだルーシー・メイは無理に「お母さん」と呼んでいた節がある。しかし、一番最後のベッドのシーンでは、ルーシー・メイは自然な口調で「お母さん」と……。もう、長い長い冬の間にすっかりと感覚をなくしてしまった萌腺が、春の穏やかな風に少しずつ本来の機能を取り戻し、再び分泌された萌液の最初の一滴が朝露のように輝いて落ちて出来た美しい楽園の一番高いところに立って、絶景などと言う言葉すら陳腐に思える素晴らしい景色を目にした時に胸の中に沸き起こる、どうしようもないくらいの感動と同じくらいの感動が走った! またあのシルビアの抱擁の仕方がエロくさい! 「ああ、ルーシー……」「お兄ちゃん♪」「ああ、ルーシー、ルーシー」くそぅ、萌えだ! これはやばい。屹立する。何かが屹立する! あー、このルーシー・メイ、くれ! マジで欲しい。そしてあの可愛らしい声で、にっこり微笑んで、「お兄ちゃん」と呼んでもらうんだ! 嗚呼! なんて長い感想なんだ! なんて長い感想を書かせる娘だ! というか、これはもはや感想でも何でもない気がする。萌え極まって、もう1枚画像を追加してみた。シルビアの手がイヤらしい。この、頭を包み込むような感じの抱き方と言い、この覆い被さり方と言い、これはプロの所業だ! そして、安堵の表情とともにそっと相手の首に腕を回すルーシー・メイ。くぅおおぉぉぉっ! 眠れない午前2時を回って、苛立ちがドアを叩いた挙げ句、萌えが極まってGetWildになってきた! 俺ならこのまま一緒に寝るな。間違いない。別にsomething whiteを放出したりはしないが、『セーラ』見てたときと同質の、いや、それよりはあからさまにイヤらしいが、とにかく父性をもって一緒に寝るのは確定的だ。でも「お兄ちゃん」と呼ばせるが。「ルーシー・メイ、一緒に寝よう」「はい、お兄ちゃん」「ああ、ルーシー、ルーシー!」萌え、エンドレス。そろそろ寝よう。このままだと27時とかになる。
2004/05/15第43話『すれ違い』
特に何もなかったなぁ。ああ、噛んではいけないらしい。「噛んじゃだめよ、痛いんだから」萌へ。しかし、名前が閃きそうだったルーシー・メイ、何かと交信しそうな様相だった。ララァ・スンでも出てくるのかと。そういえば、人形がでてきたな。あれこそエミリーかと思った。
2004/05/15第44話『リトル!リトル!』
 記憶復活キタ━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━ッ!! しかし、本当にお嬢様だな、こりゃ。淑女の教育なんかまるで受けていなさそうなルーシー・メイが、こういうところに入ってもそれなりにちゃんとしていられるのは、やっぱり言葉遣いが丁寧だからだろうか。スープとか、両手で皿持ってそのまま飲みそうなんだが(爆)。夢の時間は終わったなぁ。ルーシー・メイがシルビアを「お母さん」と呼ぶたびに、シルビアも喜んでいたようだが、こっちも悦んでいたのに。残念だ。
2004/05/15第45話『トブが消えた』
あー、ルーシー・メイがワラビーと一緒に鉄砲で撃たれた!(号泣) せっかく元気に戻ってきたのに。いよいよ『南の虹のケイト』か……って、27話でも同じことを。とうとう鉱山か。せっかくブリヂストンさんから農業についてどうのこうのという話が来ているのに、もったいない。しかし、メルボルンのガイドさんも言っていたが、本当にオージーって家に執着しないんだなぁ。こうもあっさり居を移転するのか。ルーシー・メイも大賛成のようだったし。そういえば、人形と服と靴が来たな。ルーシー・メイが戻ってきたとき、あの服は着たままプリンストン家の二人を見送り、すぐに翌日になったようだったが、どこかで返したのだろうか。まあ、あまり細かいことは気にしないが、44話で「ああ、服は返さないんだな」と意識した分、気になった。
2004/05/15第46話『穴の中のウォンバット』
前回のタイトルは『トブが消えた』、今回は『穴の中のウォンバット』。作中では、もっとポップル家に関わる大きな、そして大切なことが動いているのに、このほんわかしたタイトルはなんだろう、と思ったのだが、きっとルーシー・メイの視点なんだろうな。確かに、第45話『鉱山』、第46話『プリンストンの申し出』とか、『未来少年コナン』みたいに固くて率直なタイトルは似合わない感じ。この物語もいよいよ後4話か……。寂しくなるなぁ。ルーシー・メイという女の子が、相当気に入った。シルビアの気持ちがかなりわかる。
2004/05/16第47話『とうさんの決意』
 萌え♪ 前回も書いたが、俺、相当ルーシー・メイが気に入った。シルビアの気持ちが、萌えるほどよくわかる。今回、いよいよアーサー王とブリヂストンの社長の契約が正式に交わされたが、まあそういう話はどうでもよくて、可哀想なウォンバットが死んでしまったが、まあそういう話もどうでもよくて、一番の萌えどころはやはりシルビアのルーシー・メイに対する偏愛だろう。帰り際、ルーシー・メイが「わたし一人でなくちゃいけませんか?」と言ったが、これはケイトのためだと思ったら、そうではなかった。これはケイトを盾にしたいってことだったんだね。ケイトの前でシルビアのことを「怖い」と激白していたルーシー・メイが萌え著しい。くそぅ。シルビア「あぁ、ほんとに可愛い子」同感。なんかこうもう、身体の奥の方から沸き起こる何かとても萌える想いが膨らんで爆発してそのまま粉みじんになって昇天しそうな感じ。
2004/05/16第48話『大金持ちの子に…』
シルビアの攻撃、来たっ! ルーシー・メイ・プリンストン。これはある種のドラマだな。なんていうかこう、ひたすら萌えるシチュエーションが続くなぁ。ちなみに「萌える」というのは、単に性的なものだけでなく、なんていうかこう、「くおぉぉぉぉぉっ、来たぁぁっ!」みたいな状況? わけわかんねーな(汗)。あの話を立ち聞きしてしまったルーシー・メイの心境とか考えると、そこに萌えは発生するわけである。えー、詰まるところこれは、一つ上の階層の萌えとでも言いましょうか。
2004/05/16第49話『クララの結婚』
すさまじいBAD ENDまで後1話だな。ルーシー・メイは望まない家庭に入って、しかも名前はエミリーと改名され、人形のような毎日。アーサーはせっかく土地を手に入れるも、娘を手放したショックのあまり放心状態で仕事をし、その最中に事故で絶命。アーニーは夫と娘をなくしたショックに寝込んでしまい、ケイトがただ一人、荒れ果てていく農場を見ながら、何もわかっていないトヴの面倒を見る。なんて悲壮な物語なんだ。「こうして、わたしたちは土地を手に入れました。でもそれは、本当にルーシーと引き替えにするほど大切なものだったのでしょうか。わたしにはわかりません……」という、最後のケイトのナレーションに、思わず涙が零れたよ(嘘)。第50話『虹に向かって』か……。最後に「もうダメだ」と思ったケイトが、今やエミリー・メイ・プリンストンとなった昔の妹に最後の別れを告げ、トヴの手を引きながら虹に向かって歩いていくシーンは、全名劇の中でも有名だが、いよいよ次がそれか。もうめっちゃくちゃだな、俺(死)。一つだけちゃんとした感想。俺、この話で一番胸に響いたのは、最後のルーシー・メイよりも、夜にベッドで、ルーシー・メイの「いつかそうなるかしら?」という質問に、「無理みたいね。このままじゃ、だんだん悪くなるばかりですもの」と言ったケイト。これ、かなり痛烈。たぶんその時、ルーシー・メイも同じことを思ったのだと思うが、37話で、希望はなくなってしまったとため息をつくルーシー・メイに、「そんなことない」と言っていたケイトが、完全に希望をなくしてしまった。そんな姉を見て、幼いルーシー・メイは、たぶんこの時初めて、「このままでは本当にダメになる」とわかった。俺の希望も混ざっているが、ルーシー・メイはいつだってケイトを頼りにしていて、挫けそうな時も励まされて、心から信頼していたんだと思う。だから、このケイトの一言は衝撃的だったんじゃないかな。
2004/05/16第50話『虹に向って』
 俺も、おかしいぞ? 涙が出てきた……ははっ。「水原さん、水原さん!」美しい最終話だった。『ポリアンナ』で最終話の重要性は書いたが、『ルーシー』は実に綺麗にまとめてくれた。これで心おきなく、このサイト初の、★5×2作品に認定できる。ルーシー・メイの回想のケイトが、49話に引き続き実に良い。わーっと盛り上げて、ルーシー・メイの表情も嬉しそうになる。そこで、「夢ね。いつかはそんなふうになるかと思ってたけど、もうダメね、きっと。せめて楽しい夢を見たいわ」と、ケイト。そんな希望を失った姉の姿を見てしょんぼりするルーシー・メイ。ところで、ルーシー・メイを帰すとき、プリンストン氏は土地をあげることは考えてなかったようだな、さすがに。シルビアがそう導いた感じ。まあ、そこはやはり男と女の差だろうな。アーニーと姉妹とプリンストン氏の4人でお茶を飲んでいたシーンもいい。この時のもじもじしてるルーシー・メイは真萌え。この回、全体的にいいね。完璧な最終話だと言っていいだろう。
2004/05/16■『南の虹のルーシー』の全体を通しての感想
 今、画像をチャプるためもあって第1話を見直してみたが、最初はテントを張って、姉妹は樽の中で寝て、本当に1から始まったんだなぁと実感した。

さて、全体の感想に移ろう。この『全体の感想』、毎回最終話を見た直後に書くから、どうも勢いだけで、あまりまとまってない文章になりがちである。が、その勢いだけの感想がこのサイトのウリのような気がするから、今回もその方向で。

『南の虹のルーシー』は、「家族」をテーマに首尾一貫した作品である。まずその点を評価したい。『ポリアンナ物語』などは、どうも第2部は何を主題にしているのかわからない作品になっていたが、この作品は、オーストラリアに着いてから、ペティウエルに土地を横取りされるまでの前半も、それから2年経ち、引っ越して、やがて土地を手にするまでの後半も、見る人たちに「家族の絆」を投げ続けている。

『南の虹のルーシー』は決して明るい話ではない。土地は全然手に入らない、事あるごとにペティウエルに邪魔される、何をやっても上手くいかない。もしもこれをアーサーの視点で描いていたら、本当に暗い物語になっていただろう。そんな状況でもなんとかやってこられたのは、深い家族の絆のおかげだ。ベンもクララも、本当に家族のために働いていたし、前半はルーシー・メイと一緒に遊び回っていたケイトも、後半では家の事情を理解し、自分の気持ちを押し殺して家事に勤しんでいた。どんな苦しみの中でも希望を捨てず、家族が助け合い、それがやがては明るい未来へと繋がっていく。

しかし、いくら美しいテーマでも、そのテーマだけを全面に押し出したとしたら、例えば先に書いた通り、これをアーサーの視点で描いていたら、とても暗い物語になっていただろう。見てる側がそう感じなかったのは、これがルーシー・メイとケイトの視点で描かれているからである。二人の掛け合いが面白いというのはこの作品の一般的な感想で、もちろんそれは俺自身も思ったが、それはこの二人の底知れない明るさから来るものである。もちろん、あまり状況を理解していなかったということもあっただろうが、どんな時でも笑顔を捨てず、希望を捨てずに明るい気持ちで居続けたから、この作品はあんなにもひどい状況でありながら明るく楽しく見ることができた。

もっともそれも、後半の後半では若干色を違える。ナレーションを勤めていたケイトも成長し、家の事情を必要以上に理解してしまい、やがては希望をなくしてしまう。実際この辺りは、ルーシー・メイは明るかったが作品は暗い印象を受けた。そんな姉の姿に、今まであまり家のことは考えず、どちらかというと自分のことだけを考えて楽しんでいたルーシー・メイが、一家を守るために重大な決意をする。家族が離ればなれになるのを嫌がっていたルーシー・メイ自ら、プリンストン家の養女になると申し出たのだ。最後の4話ほどは、本当に深く「家族」というものについて考えさせられた。

ストーリー的なことで、一点客観的な話をしよう。『南の虹のルーシー』は、無難に完成度の高い作品だと考えられる。『セーラ』や『アンネット』は、ツボにはまればとてつもなく面白いが、どちらかというと見る人を選ぶし、『あしながおじさん』は子供には難しい。『フランダース』も子供には重たいし、『ポリアンナ』は子供向けに作られていたと思うが、テーマが希薄。その点この作品は、名劇を見るような人であればどんな人にも受け入れられる話だし、子供でも大人でも楽しめる。色々な年齢、色々な立場の登場人物がいたというのもそれを助けたかも知れない。ストーリーは文句なしに★5だろう。

キャラクターについては、まず萌えはある。萌え度も★5で良い。キャラクターの普通の評価だが、これもやはり素晴らしい。まず、キャラクターの微妙な年齢や性格の違いを見事に描き分けている。クララは一貫して家族のために働くお姉さん。ベンは前半はやややんちゃなところもあるし、自分の夢もあったが、後半は現実を見て夢を捨て、家族のために尽くす。ケイトは前半は子供然としているが、後半はしっかりと家族の事情を理解できるようになっていた。ルーシー・メイは前半と後半であまり変わらなかったが、この子は後半の作中で成長していた。要するに、ケイトやベンは、空白の2年の間に成長し、後半全体として変化がなかったが、ルーシー・メイは作中で成長していたのである。

アーサーも希望と現実の狭間で揺れ、酒に溺れたり家族に救われたりと、非常に人間味あふれているし、アーニーもそんなアーサーをしっかりと支える。トヴはまあ、おまけかな。脇役も素晴らしい。特にデイトン先生は、ルーシー・メイに続いて、作中で変わった人ではなかろうか。ペティウエルは後半は本当の悪役になっていたが、『フランダース』の金物屋ほどではない。上手くいかない部分も多くて、憎み切れないキャラだ。シルビアなんかも、ルーシー・メイに執着するところとかはなかなか良く描けている。キャラクターだけを見ても楽しめる作品だ。

最後にもう一つ。最後までしっかりと物語が形成されていたのが良い。『アンネット』などは最後の方はおまけみたいだったし、『ポリアンナ』もだらだら伸びていた印象がある。しかしこの作品、第49話が終わってなお、まだはらはらしていたのだ。あのままルーシー・メイがプリンストン家の養女になってしまってももちろんハッピーエンドであるはずがないし、一体どうなってしまうのだろうと最後までドキドキして、続きが気になった。

『南の虹のルーシー』はこのサイトで取り上げた8本目の作品になるが、ストーリー、萌えともに★5の初めての作品となった。上に書いた通り、キャラクターは萌え以外の部分も素晴らしいし、ストーリーは万人ウケするものである。『世界名作劇場』の次に見る作品、もしくは最初に見る作品を迷っている人がいたら、俺はこの作品を強く推奨する。

ストーリー ( 内容やテンポ、感動したかなど )★★★★★
キャラクター萌え度 ( 絵や声、性格、言動など )★★★★★


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