『 ローゼンメイデン 』 感想




『 ローゼンメイデン 』

2007/07/15第1話『薔薇乙女』
ニコニコ動画で偶然水銀燈を見て、なんか萌えたので本編も見てみることに。OP、EDともに曲はあまり趣味に合わなかったが、内容は割と俺の好み。あまりMな属性はないのだが、結構真紅に萌えた。いや、ドアのノブに手が届かなかったシーンがツボで、ああいうところを見せられると、他の生意気な部分が許せる。ちなみにあのシーンのジュンの「なんだよ」がすごくうまい。ところで一番最初のシーンはなんだろう。あの子のお父様がこの人形を作ったのだが、娘はお気に召さなかった感じかな。
2007/07/15第2話『雛苺』
お、面白い。ねーちゃんはすっかり真紅の虜だ。それに対してもジュンに対してと同じように淡々としている真紅がカワヨイ。なんと言っても前半のトイレのシーンだな。ちなみに真紅自身は人形だからそういう生理的なものはなさそうだ。飲み食いしているものがどこに行ってるかは謎だが。いいなぁ。糞尿の始末がなければペットも悪くない。いや、別に真紅がペットと言っているのではないぞ? 巴という女の子が出てきた。ジュンと何かあったようだ。ジュンが好きだった子かな? 後半の戦いはなんとも気が抜ける。ペンギンが可愛かった。本人たちは至って真面目だが、端から見ていると文字通り人形劇だ。
2007/07/15第3話『水銀燈』
深いな、この作品。ジュンが外に出ようとした時、思わず心の中で「頑張れ」と応援してしまった。すごい決断だと思う。何があったかは知らないが、決意は伝わってきた。おおっと、今回そもそもこの作品を見るきっかけとなった水銀燈が登場したのに、思わずジュンの話を。それだけ驚いたのだよ。水銀燈の登場は、なんかいきなりラスボス登場みたいでカッコよかった。惚れたぜ。真紅に一撃くらい食らわせてくれたら、Sっ気大爆発の俺としては大萌えだったのに。それにしても、真紅の説明を聞いていたら、真紅はかなりジュンに依存しているようだな。なのにあの態度。オカシス。
2007/07/16第4話『翠星石』
なんだこれ、なんだこいつ。今回の話は、次回以降の大いなる前振りと考えて良い? 翠星石がいきなり飛んできた理由もわからん、「あの子」が誰かもわからん、なぜ人間を嫌っているのかもわからん、ジュンの夢とやらに行って彼の心の一端を垣間見たが、あくまで一端に過ぎずよくわからん。まあ、これらの謎は次回以降ちまちまと解決していくのだろう。今のところは深く考えず、性悪の人形が一体増えたという認識で。そういえば、えらく真紅は慕われているなぁ。この人形はアリスゲームの対象ではないのか? その辺りも次回以降に期待。
2007/07/16第5話『階段』
オカシス。完全にギャグの一話だな。面白かった。特に後半のくんくんを前にした真紅の狼狽ぶりが良かった。「すべては、すべてはこの人がし向けたことなのよ!」が可笑しい。あのフェーズの翠星石の「はぁ?」とかが「ええっ!?」とかもよかった。それにしても翠星石はどうなんだ。今のところただの厄介キャラになっているか、この先活躍する場面が出て来るのだろうか。「あの子」とやらが登場したら一変するかな? ところで『階段』というタイトルが秀逸。
2007/07/17第6話『涙』
水銀燈再び。真紅はそのまま変換できるとして、他には水銀燈だけ単語登録してある。元々ニコニコ動画で水銀燈の過去の話を見て萌え、今に至っているわけだが、このアニメだけ見ていると、今のところ特に水銀燈に惹かれる点はない。むしろかなり真紅が萌えなのだが、友人曰く、「オーベルテューレを見れば真紅が不人気な理由がわかる」とのこと。その彼も最初は真紅に萌えていたらしいので、まあそれまでは彼と同じ道を歩むとしよう。さて今回は珍しく真紅がピンチに。いいねぇ、ピンチのヒロイン。ジャンクになった真紅もちょっと見てみたいかも。ああ、ラストで真紅が動かなくなった。まるで人形のようだった。もう一回ねじを巻いたら動いたりして。
2007/07/18第7話『夢』
おおっ! 人形が動かない! 動かない! 人形が動かないのって不思議だ。なんでスピーカーの上に乗っているドコモダケは動かないんだ? ジャンクになったのか? おい、動けよ。翠星石は人気投票で一番だったらしいが、今回少し良さがわかったかも。つかまあ、とりあえず外見的に一番可愛いのは間違いない。さて、今回はジュンが頑張って学校に。しかしあれじゃあ完全に不審人物だ。特に結局入れなかった前半。巴が出てきたが、なんだかちょっと印象が変わった感じ。思ったより溌剌としている。そのせいか絵も可愛く見えた。萌え。誰もいない図書館に二人きり。ジュンが下の棚を探して、巴が「これよ」と上の棚から取ったシーン。俺なら覗くね。あんな短いスカート、覗かずにはいられない。覗いたらもう、飛びつくね。ごめんよ真紅。やっぱり生身の人間がいい。■追記2つ。真紅の復活が呆気なかった。呆気ないというか、よくわからなかった。あと、ねーちゃんのあの励まし方は萎え。あの場面で昔話はないだろう。ジュンに感情移入していた俺も、「どっか行け」と思った。
2007/07/19第8話『蒼星石』
前編、という感じだった。蒼星石って、ニコニコ動画の『水銀燈講座・入門編』でいきなり水銀燈をぶった切った人形だろう? だからあんまりいい印象を持っていなかったのだが、見てみたらなかなか健気で可愛いじゃないか。しかもなんか弱々しいし、繋がれたり、翠星石に縛り上げられたり、萌える人形だ。俺の部屋に置いておきたい。仲良くしてくれ。一緒に寝よう。ああ、この子たちは鞄で寝なくてはいけないんだっけか。翠星石は相変わらずぶっ飛んでるなぁ。お前こそ行きすぎた愛情だ。だがそれがいい。今回真紅は部外者。というか、意図的にあまり首を突っ込まないようにしているように見えた。大人な人形だから。
2007/07/20第9話『檻』
性悪人形離脱? 意外だなぁ。蒼い子と一緒にジュンのところに来るのかと思った。スィドリームやレンピカについてよくわからなかったので、ちょっとWikipedia先生に聞いてみた。人工精霊というのがどういうものかは多少わかったが、どうも全体的に今ひとつ。軽く疑問を並べると、まずアリスゲームがわからん。真紅が雛苺に挑んだきりで、翠星石も蒼星石もなんだかとても平和だし、どうなっているのか。水銀燈が人工精霊を奪っていくのも不明。ローザミスティカとやらが欲しいのではないのか? みんな随分昔からいるが、ローザミスティカを奪われてジャンクになったドールはいない模様。その辺も謎。まあ、それはそれとしてアニメは楽しめるので別にいいが。
2007/07/22第10話『別離』
ローゼンメイデンの人気投票(トロイメントではあるが)では、一位は翠星石とのこと。実は俺も今のところ登場キャラクターの中で一番気に入っているのは翠星石だったりする。まあ容姿が可愛いのもあるが、他がどれもいまいちというのが大きい。さて、その翠星石が遊びに来た。魔女役は似合っていたなぁ。異口同音の意に俺も賛同しよう。今回、みんなが脱いでいたが、ああして見るとやっぱり人形だなぁという感じ。球体関節。アリスゲームの説明が少しあった。やっぱりお父様が一番最悪キャラっぽいな。なにかこう、色々と賛同しかねる。まあ、人形作って戦わせるというのは、子供のごっこ遊びではよくある話である気もするが。
2007/07/22第11話『運命』
「真紅は……真紅はボクのお人形だ!」とか叫んでくれたら場違いで可笑しかったのに。人間フェーズはまあどうでもいいや。姉弟で仲良くやってくれ。ドールたち、水銀燈は一対一の勝負を挑んだのに、気が付けば雛苺が助け、蒼星石が助け、ジュンまで出てきて水銀燈が不利っぽい流れ。卑怯な連中め。頑張れ、水銀燈! ラストで水銀燈を「ジャンク」と罵る悪いお人形に水銀燈が一太刀入れたのだが、その時の真紅の表情がとてつもなく萌え。思わずおっきしてしまった。いつも澄ました感じの真紅が、いやまさかあんな絶望的な表情をするなんて。なんて萌えなんだ。「意外」って素晴らしい! そのまま真紅をジャンクにするんだ。頑張れ、ジャンク!(ぉ
2007/07/22第12話『真紅』
なんかいつもよりかなり長かった気がする。気のせいか? 前半、対水銀燈戦が結構長かった気がするのだが、その後の話も同じくらいに感じた。内容充実。さて、哀れ水銀燈はジャンクになり損ねたドールに壊されてしまいました。アーメン。アリスになるには他の人形からローザミスティカを奪わなくてはいけないなら、そして真紅はアリスになりたいのなら、雛苺とか翠星石と仲良くしている場合ではあるまいに。翠星石とかもアリスになりたいのかねぇ。意識しているのは真紅と水銀燈だけのような気がする。ほとほどが一番。まあ、人形は違うのかもしれないが。うちにボロボロのスライムのぬいぐるみがあるが、他の綺麗なぬいぐるみより遥かに愛着があるわけで、だからまあ真紅も気にするな。ラストは本当に真紅たちがいなくなってしまったかと思った。何故なら、真紅たちがいたらジュンは結局現実の世界に帰ってこられない気がするからだ。だってこいつ、たぶんもう人間の女の子は愛せないぜ? それをわかっている真紅が自ら身を引いたのかと思ったら、全然違った。人形は遊んでくれる人間があってなんぼ。同じ種族のメスを愛せなくなるくらい自分を好きになってもらえたら、人形冥利に尽きるところか。絶対にもう少し大きくなったら悪いことに使いそうだ。大人のお人形さん遊び。


『 ローゼンメイデン トロイメント 』

2007/07/22第1話『薔薇水晶』
前作で未解決の問題もたくさんあるし、タイトルは別だが実質繋がっている作品と考えてよいだろう。実際、これから見てもさっぱりわからない構成。いきなり真紅が水銀燈をジャンクにしてしまったことを悩んでいる。その愁いに満ちた瞳がひどく萌える。「もうすぐ……夜」それにしてもなんでこいつ一人だけこんなにアダルティーなんだろう。ジュンに相談したいか、もしくは気付いてほしいのに、ジュンはひたすら勉強して振り向いてもくれない状況で、なんとも寂しそうな真紅萌え。こうしてジュンはドール離れしていくのだろうか。それは寂しいな。のりはやっぱりどうも好きになれないなぁ。こういうべたべたした感じは好きではない。いや、妹ならいいがね。薔薇水晶、どんな子だろう。いきなり攻撃してきた。俺の中でエネミーと認定。水銀燈に替わる敵キャラという認識でOK?
2007/07/22第2話『槐』
おおっ、今回今まで提示してきた大いなる疑問の内の一つが解決した。こいつらが、アリスゲームという宿命を持っていながら全然戦わずに仲良くしていたのにはそういう理由があったのか。まあしかし七体目の登場でいよいよ血みどろの争いになるな。血は出ないが。翠星石と蒼星石が本気で殺し合う、なんて美しい光景。それを宿命付けたお父様はかなりの変態だ。それにしても翠星石の「あのじょうろ見てるとなんかむかつくです」がワロス。同感。そういえばジュンと真紅が口げんかしていたなぁ。でもちゃんと仲直り。「ねえ、ジュン……抱いて」が萌え。そんなこと言ってない。言いそうな雰囲気だった。前回、ウサギが「世界には無数の穴があり」と言っていた。しかし真紅には穴は(以下自重)。巴がジュンことを妙に気にしてる感じ。人間たちは人間たちで上手くやっている。もうジュンにはドールは必要ないのかもしれない。巴でいいじゃん。穴もあるし。
2007/07/24第3話『金糸雀』
「これですべてのドールズがそろった。それだけのことよ」と真紅。本当に、ただそれだけの回。金糸雀、なんか無理矢理数合わせのためだけに出てきた印象。頭悪そうだし。いや、こと頭が悪いという話だと、人形たち全員(以下自粛)。まあなんだ、大人びているが頭があまり良くないというのは結構萌える設定だ。何の感想もない。人気投票で見事に人形たちの中でドベだった金糸雀。登場回からして不人気ぶりが窺える。そういえばまた図書館に巴が。こいつ、ジュンのことが好きなのか?
2007/07/26第4話『契約』
「するぞ! セックスするぞ!」「ジュン……」若いっていいなぁ。一貫して面白かった。いきなりのりが退場。大会が近いからずっと部活らしい。雛苺に大嘘をつく翠星石が可愛い。その後、ジュンに大嘘をつく真紅も萌え。真紅というと、最近ずっと元気がないなぁ。前作とは雰囲気が全然違う。生意気で勝ち気な真紅はどこに行ってしまったのか。「強敵になるかも」と呟いた蒼星石と、その後の翠星石の会話も見応えあり。蒼星石はアリスになるために翠星石さえもジャンクにしそうだ。さて、薔薇水晶が出てきて戦いに。あのウサギはなんなんだ? それにしても薔薇水晶は強いなぁ。圧倒的じゃないか。こいつが本気でアリスゲームやったらあっと言う間に終わりそうだ。それにしても、あのしょぼい劇に狼狽する真紅が可愛い。可愛いが似合わない。
2007/07/28第5話『手紙』
バタバタした平和な回だった。翠星石は典型的なツンデレキャラになってしまった。どうしてしまったんだ。そういえば前回、ラストでなんだかものすごく可愛い翠星石が見られたなぁ。結局翠星石の手紙には何が書いてあったのだろう。気になるところだ。真紅は今回も脇役で。猫に怯える真紅が萌えではあるが。真紅メインのバタバタした回も見てみたいものだ。雛苺が懸命な回。実のところどうでもいいキャラなのだが、まあ可愛かった。よく届いたな。「雛苺、桜田くんのこと、好き」「好きー! 巴は?」「うん、私も好きよ」金糸雀のマスター(?)登場。人形マニアの腐女子っぽかった。
2007/07/28第6話『天使』
うにゅう。前回とは一転、シリアスな話だが、起伏がなく、物語として面白いかと問われると微妙。めぐという女の子が出てきた。人気投票でめちゃめちゃ人気が低い通りの女の子だった。なんだかちょっとイライラする。まあ、あの境遇ではしょうがないのだろうが。薔薇水晶もまた、相変わらず好きになれない一人。まあ好きにやってくれ。水銀燈復活。この回で復活することを知っていたので特に驚きはない。お父様が蘇らせてくれたらしい。お父様、何年生きてるんだ? 真紅が水銀燈に会えて嬉しそうだった。あの場で水銀燈が真紅に攻撃をしかけていたら、なんだかとてもゾクゾクするお話になっていただろう。ゾクゾク。
2007/07/28第7話『茶会』
おおっ! 真紅が変わった。クッキー作ってたぞ、おい。しかも下手。カワユス。金糸雀が本気で戦いを挑んできた。しかも強い。圧倒的じゃないか。ただのちょっと頭の弱い子なのかと思っていたが、見直したぞ。真紅たちが色んな衣装着せられてニコニコしていた。まあ、半分くらい作り笑いだったが。真紅を見てアリスソフトの『零式』の子を思い出した。思い出しただけだが。ラストで蒼星石がわけのわからないことを言っていた。なんだよお前。この際はっきりさせよう。俺はお前が好きじゃない。真紅が平和に楽しもうって言ってんだから、それでいいじゃないか。好戦的なヤツめ。本気でアリスゲームやるなら、さっさと翠星石倒せよ。ジュンと巴は今日も自然に二人でいた。「こんにちは。デート中ですか?」
2007/07/28第8話『人形師』
なんでこいつ、真紅よりも人気があるんだ? 真紅は『オーベルテューレ』で不人気になったと聞くが、『トロイメント』の時点では真紅の方が遥かにいいと思うが。とにかく、蒼星石が一人で突っ走って宣戦布告してどっか行ってしまった。好きにしやがれです。人形師の話とめぐの話はあまり興味なしなので放っておこう。水銀燈も、さっさと力使って彼女の願いを叶えてあげなさい。力の向き先は蒼星石がいいと思うぞ? 戦いたくてしょうがないみたいだから。ジュンがいきなり翠星石を抱き上げたシーンが萌え。最後の「ジュン……?」が実に萌えっぽい声。
2007/07/28第9話『戒』
おおっ、水銀燈、GJ! 暴走君をやっつけた。やっつけたのか? あんなに親身になってくれる翠星石にまだハサミを向けるなんてサイテー。本格的にアリスゲームという感じの回だったな。前半のラストがちょっと怖かった。水銀燈も怖かったが、それよりその後の真紅だ。茶色の世界に浮かぶ真紅が幽霊みたいだった。そもそも精巧な人形って夜に見ると不気味なところがあるわけで、あの真紅はそんな感じ。そういえば金糸雀がいなかった。あの子、案外強いからアリスゲームに真紅側として参戦させようぜ。もっとも、薔薇水晶に通用するとは思えないが。
2007/07/29第10話『巴』
おおっ。蒼星石が逝ったときは驚くほど微塵も悲しくなく、むしろ「自業自得だろ」みたいに思ったが、雛苺が逝ったときはちょっと来たね。まあ、いかにもという構成ではあったが。ちょっと引っ張りすぎ。巴が可愛かった。後ろからひしっと抱きしめたかったぜ。ひしっ。店員がウサギだった。あの店員ハナっから嫌いだったから、まあもう何でもいいやという感じ。好きなキャラがみんな脇役で結構どうでもいい回。次へ行こう。
2007/07/29第11話『薔薇園』
最終話直前、ここで主役死す! うわーん、翠星石! だがしかしカッコよかった。カッコよかったというと、金糸雀も頑張った! この子、やっぱり結構強いと思う。というか、今までの戦績から見て、翠星石より強いだろ、こいつ。金糸雀の人気はそこにあると思う。雛苺と違って、なんか弱そうなキャラに見えて実は強いってのがいい。残ったのは何考えてるのかさっぱりな薔薇水晶と、完全に脇役に成り下がっていた真紅、そして『オーベルテューレ』を見るまではあまり好きになれる要素がない水銀燈。主役はいないが、このメンバーなら、ちょっと不利になりながらも真紅が逆転勝ちかな。ところでお父様むかつく。ジュンもぶつぶつ言ってないで、踏み込むや否や殴りかかれよ。ぶん殴れ。
2007/07/29第12話『少女』
若干の後味の悪さは否定できない。それにしても、薔薇水晶が勝つとは思わなかった。いや、まったく予想外。ちなみにこの子がローゼンメイデンでないことは、実はWikipediaで見てしまって知っていたのだが、この壊れ方は美しい。ところで槐はうざかったなぁ。ジュンがあまりにも情けなくてもうなんとも。前作と違い、主人公二人があまりにも主人公らしいことをしていない。その点でやはりこのシリーズより前作の方が良かったと思う。さて、蒼星石と雛苺が動かなくなったままアニメは終了した。翠星石の心境やいかに。なんだか暗い子になってしまいそうだ。真紅も前作と比べて覇気のない子になってしまったし。みんな変わっていく。そういえばウサギの「ねじをまいただけの少年」が心に残った。このシリーズでのジュンの立場を明確に表している。前作はジュンの成長の物語でもあったが、本作では見事に何もしていない。主要登場人物の人数の割に話数が少ない。しょうがないことだ。


『 ローゼンメイデン オーベルテューレ 』

2007/07/31前編『悠久』
昔話ですな。『トロイメント』ではすっかり大人しかった真紅だが、今回の話の序盤の真紅は1作目に近い雰囲気を持っていた。けれど一応時間軸としては『トロイメント』の最中で、金糸雀が頑張って桜田家に侵入しようとしている頃。ブローチのことで真紅とケンカした(あれは一方的に真紅が悪いかと)ジュンに、蒼星石が過去を語る形で物語の舞台は遠い昔に。真紅と蒼星石が戦っていたが、やっぱり蒼星石は好きになれないなぁ。なんていうかこう、かわいげがまったくない。姉妹はともに性格に難ありだ。猫に怯えていた真紅萌え。つか、あんなところに天敵と一緒に閉じこめられていた真紅の心中やいかに。ゴキブリ3匹くらいと一緒に閉じこめられた自分を想像すると、それはそれはもう。そして水銀燈。なんてこの子がああなるんだ? この設定は1作目の時点で考えられていたのか、それとも後付けか。とても大きな問題。
2007/07/31後編『虚飾』
むむ? この話で真紅が不人気になる理由がわからんなぁ。いや、解釈の仕方によっては有り得るか。真紅が深層心理で本当に水銀燈を見下していたならあれだが、別にそこまで深いことは考えておらず、単に水銀燈に幸せになってほしいと思っていただけなら、ちょっと水銀燈が暴走したかなという印象。どちらかというと、真紅の行動は好意的に解釈してよいのではなかろうか。でもまあ、読者の解釈はともあれ、水銀燈本人が真紅に腹を立てるのは無理もないことで、ああなってしまったのは必然かと。ブローチを壊されて泣いていた真紅萌え。なでなで。真紅、あっさりサラとの契約を解除したな。ジュンとの契約も、時が来たらああしてあっさり解除して、ジュンのあの先何十年という生の中で、二度と出会えなくなるのだろうか。ところでいきなり水銀燈に斬りかかった蒼星石マジ萎え。あの話をジュンにしているわけで、俺がジュンなら目の前の人形壊すね。供養に出す。欠陥品だろ。明らかにアリスになれないだろ、こいつ。

ここまで見終えて、俺的順位。
1位 翠星石(9点):容姿が可愛い。個性も愛らしい。ただ、俺が嫌いな蒼星石にべったりなのでその分マイナス。あいつの何がいいんだ?
2位 真紅(7点):時々見せる弱々しいところがチャーミング。そのおかげで生意気なところも許せる。2作目での影の薄さがマイナス。
3位 金糸雀(4点):意外に強いところが好印象だが、2作目前半のあまりにも頭の悪そうな行動の繰り返しがマイナス。
4位 水銀燈(3点):オーベルテューレがなければ好きになれる要素がない。オーベルテューレを見ての同情票。そう、同情だったのよ?
5位 雛苺(0点):圧倒的なまでに無関心。好きの反対は無関心と言うが、まさにそんな感じ。嫌いよりまし。
6位 薔薇水晶(-2点):罪は槐にあってこの子にはないと考えるとだいぶ許せるが、でも微妙。最期の可哀想な感じがプラス。
7位 蒼星石(-5点):1作目では随分萌えたのだが、2作目で嫌いになり、3作目がトドメ。好戦的な暴力人形。


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