エリックとエルメス 第13話『抗争』


◆ 新キャラクター作成 ◆

 前回の経験点は、エルメスが1,260点、ホルウェンが1,250点でした。ドラフは550点だけれど、戦線離脱したので無視の方向で。
 エルメスはファイターLv.4目指してひたすら貯蓄、ホルウェンも前回ソーサラーを上げて残り経験点が少なかったので、何も上げられずに貯蓄します。

水原(GM)「ってことで、ことみんには、新しいキャラを作ってもらいましょう」
ことみん「今回から、私はことみんになったの?」
水原「ほずえが『ほずぴー』で、由佳里ちゃんが『ゆかりん』なのに、お前だけ『琴美ちゃん』は変だ」
ことみん「別に何でもいいけど。リーザみたいに、水原君が作ったキャラをやる? それとも、自分で作って可?」
水原「由佳里ちゃんのホルウェンと同じ感じで作ろう。キャラだけ作ってもらって、設定とかは俺が勝手に決めて登場させるよ」
ことみん「了解♪ じゃあ、エリックもドラフも男だったから、たまには可愛い女の子やろうかな♪」
水原「バランス的に、また男をやってくれるとありがたいが……」
ことみん「えー! その内、読者はプレイヤーが女だって忘れちゃうよ」
水原「有り得ないから」
ことみん「基本的に、エルメスがエリックと合流する直前でさよならするんだよね?」
水原「その予定。最終パーティーはエリックとエルメスとリーザだな。誰か死なない限り」
ことみん「不吉なことを……」
水原「キャラの濃さ的に、エリック、エルメス、ホルウェンでもいいと思うがな。リーザは俺が作ったキャラだし、由佳里ちゃんも、ホルウェンの方が思い入れが強そうだ」
ことみん「ドラフと別れたから、エルメスとホルウェンの二人でエリックと合流するのは容易ね。そうすると、『雪島』、『ほずえ』、『由佳里』になるし」
水原「そうだな。第10回で、リーザには死んでもらって……」
ことみん「うわ! なんか言い出した!」
水原「ことみんは、せっかく出てきてもらったけど、3回休みで、このままエルメスとホルウェンだけで……」
ことみん「えー! 暇ー、暇ー」
水原「じゃあ、やっぱりブロンズに恨みを持つキャラをやって、第15回でブロンズを撃破して、ことみんには退場願って、ホルウェンは“魔鏡”が手に入らずに続行? リーザは……第10回で死んで……」
ことみん「ゆかりんが泣くよ?」
水原「チェムが助かる=ミンフが助かる=エリックの旅の目的が失われる」
ことみん「そこは上手にマスタリングしてもらう方向で」
水原「じゃあことみんの新キャラだ。お前、第6回のこともあるし、GMは上手いけどPCは微妙に下手だという評判が……」
ことみん「GMが水原君だから、どうも無茶をしたく……」
水原「最悪だ。経験点は生まれ+12,000点で。リウスとかクリーナとか、PCでもエルメスがそうだけど、若くて強いのが多いから、エリックみたいに、それなりの年齢のキャラにしてくれ」
ことみん「じゃあ、人間・男・28歳。ダイスは、9、11、9、8、6、8、11、5」
水原「破壊的に強いキャラになりそうだな」
ことみん「これをエリックにしていい?」
水原「ダメ。エリックは雪島の持ちキャラ。この強いキャラはことみんの」
ことみん「ちぇっ。ファイターはエルメスが頑張ってるから、妙に筋力のあるシーフでもやろうかな」
水原「もったいない使い方しそうだ」
ことみん「どうせ3回だけのキャラだし」
水原「もっと愛情を注げ」
ことみん「私、可愛い女の子のキャラにしか愛情を注げないのよ。器用度:19/敏捷度:20/知力:14/筋力:20/生命点:19/精神点:14かな」
水原「強ぇ。しかしシーフ?」
ことみん「そう。名前はコーディ。生まれは一般市民でいいね? まず11,500点使ってシーフを5にして、3,000使ってレンジャー取ろうかな」
水原「実際、レンジャーって、全然使わんよな。スペルユーザは揃ってるが、敢えて魔法を取ったらどうだ? その方がブロンズを恨みやすいし」
ことみん「じゃあ、3,500点使ってシャーマンを2にするよ。これでぴったり0ね」
水原「おう」
ことみん「ちょっと待って。シャーマン取るなら、精神点をもうちょっと上げたい。知力はそのままダメージに直結するから欲しいし……あー、当初の予定と全然違ってきた!」
水原「悩め悩め」
ことみん「やっぱりシャーマンをやめて……」
水原「取れよ」
ことみん「難しい……。この6が7だったらなぁ……。9+9が18か……」
水原「9+9は18だな」
ことみん「外野、うるさい。14、17、18、19、22、16かなぁ」
水原「筋力あきらめれば?」
ことみん「5と6を入れ換えよう。よし、器用度:13/敏捷度:17/知力:18/筋力:19/生命点:22/精神点:17」
水原「シーフの能力値じゃねーな。しかし、確かにこの6が7ならな」
ことみん「まあこれでいいや」

◆ ブロンズはどこへ? ◆

GM(水原)「ってことで、第13回を始めるか」
エルメス(ほずえ)「GM」
GM「なんだ?」
エルメス「こないだ4年ぶりだったからすっかり忘れてたけど、私、エルメス・リングっていう、素敵なアイテムを持ってた」
GM「ガーネットの指輪だな?」
エルメス「うぅ……。これ、ホルウェンに渡しておいていい?」
GM「確かに、実際、エルメスはほとんど魔法を使わんし」
エルメス「さよなら、エリックさん。はい、ホルウェン」
ホルウェン(由佳里)「だ、大丈夫? これ填めると、呪われたりしない?」
エルメス「なんで!? 大丈夫大丈夫」
ホルウェン「今、さよならエリックさんって……」
エルメス「あげるわけじゃないからね? 貸すんだよ?」
GM「場面は前回の直後から。部屋でリウスの手紙読んで、ブロンズを追いかける決意をしたところ」
ホルウェン「じゃあ、ブロンズがどこに行ったか調査しないと」
エルメス「そうだね。本気で戦えば、リウスとニィルスレイトの二人くらいは撃破できただろうに、あっさり本部を捨てたのが気になる」
GM「リウスとニィルスレイトで、一国を相手できるくらい強いかもしれないぞ?」
エルメス「えー! 他の“五指”は人間の領域を出てなかったよ」
ホルウェン「私たちは知らないけどね。本部に行って、家宅捜索かな」
GM「嫌な響きだな。じゃあ、翌日でいいな? もう夜だし」
ホルウェン「はい」
GM「じゃあ翌日。行くと、国の兵士たちが現場検証してる」
ホルウェン「エルメス、私よくわかんないけど、今行くのはよくない気がする」
エルメス「そうね。私もよくわかんないけど、捕まったりしないかな?」
GM「じゃあ、見覚えのある人が君たちを見つけて近付いてくる。詰め所で話をしていた人だね。『お前たち!』」
エルメス「ひえー。私たちは何もしてません! こんなにたくさんの人を倒せる力もありません」
GM「『あの後すぐこうなったからな。一応話を聞きたいが。預かっているドラフとかいう男のこともあるし』」
エルメス「えっと、一緒にいた男の子の仲間がザクザク斬って、ブロンズは逃げて、私たちは見てただけ」
ホルウェン「そういうわけだから、ドラフは約束通り1週間牢に入れておいて、1週間後に放ってください」
GM「『ふむ』じゃあ、その人はそれ以上何も聞いてこないけど、何か聞きたいことは?」
エルメス「非戦闘員の白い人たちはどうなりました?」
GM「『彼らには事情聴取を受けてもらっているが、ほとんどは詳しく知らないようで、家に帰している。家のない者も多いようだが、その後のことは知らん』」
ホルウェン「本部の中には入れます?」
GM「厳しいね。頼んでみる?」
エルメス「やめておこう。建物Kの方に行ってみない?」
ホルウェン「じゃあそうする」
GM「建物Kも押さえられてるけど、こっちは死体が転がってたわけでもないし、殺伐とした雰囲気はないよ」
ホルウェン「入れそう?」
GM「入ってもいいけど」
ホルウェン「じゃあ、ちょっと中を覗いてみよう」
GM「ふむ。大広間みたいな感じの部屋がいくつかあるだけで、基本的には生活空間だね。勉強用の本とかは転がってる」
エルメス「マルショシアスに関する本もあるよね? 一冊押収しようかな」
GM「構わないが、読破するのには結構時間がかかるぞ?」
エルメス「旅の間にこつこつ読もう」
ホルウェン「そして、読み終わった頃には、エルメスの信仰はマーファからマルショシアスに……」
エルメス「そういえば私、マーファだった。前回、サクッと殺したりしちゃったけど」
GM「忘れるなよ。技能剥奪するぞ?」
エルメス「あうぅ」
GM「じゃあ、君たちが出てくると、一人の男が話しかけてくる。冒険者風の出で立ち。身のこなしはシーフのそれだが、結構筋肉がついてる。ブロード・ソードにハード・レザー。『あのぉ』」
エルメス「なんですか? リーダーのエルメスです」
ホルウェン「いつから……」
GM「もっと熱血にした方がいいかな? でも28歳だしなぁ。語尾を変にしてみるか。『君たちはムオー教について調べてる冒険者でケロケロ?』」
ホルウェン「な、何その語尾……」
GM「『変でケロケロ?』」
エルメス「著しく変。やめた方がいいかと……。ほら、先輩無言で泣いてるし」
GM「『ことみん、泣いちゃダメでケロケロ』」
ホルウェン「それで、あなたは?」
GM「『僕はコーディでケロケロ。ムオー教団を追ってるでケロケロ』」
エルメス「それ、続けるの? まあいいんだけど……。どうして追ってるでケロケロ?」
ホルウェン「ほずえまで!」
GM「この喋り方面倒だから、要約すると……」
エルメス「じゃあ、やめなよ!」
GM「彼はラムリアースに住んでいた。兄のディングは魔術師ギルドに所属していたんだが、3年半前に、ギルドの幹部のヴースという男と一緒に、何者かに暗殺されている」
エルメス「暗殺について、何かわかったの?」
GM「実は、ヴースは5年前に、ある一家を襲った。その一家はマルショシアスについて研究していた研究者の一家で、ギルドがその研究を危険だと判断したんだ」
ホルウェン「その研究員の名前は?」
GM「フレウレッティとプルソン。そのときの攻撃で、フレウレッティとプルソンの家族が死んだが、二人は逃げ延びた。そしてその1年半後に、ヴースとディングを始めとした、数人が暗殺された」
エルメス「微妙に同情しかねるんだけど……」
GM「ディングは命令に従っただけだよ。ヴースとしても、相手を恨んでいるわけじゃない。フレウレッティとプルソンは5年前から行方不明だしね。ところが先日、マルショシアスを崇める教団が現われ、広場で集会を開いていた。危険だと思ったコーディは彼らを追いかけ、ここに行き着いたわけだ」
エルメス「話はわかったわ。それで?」
GM「『ギルドのやり方はともかくとして、マルショシアスが危険なことは間違いないでケロケロ。もし目的が同じなら、僕は君たちと一緒にムオー教団をやっつけたいでケロケロ』」
エルメス「んー、どうしよう?」
ホルウェン「仲間は多いに越したことはないわ」
エルメス「じゃあ、一緒に行くでケロケロ」
GM「『助かるでケロケロ』ってことで、じゃあことみん、受け継いでね」
コーディ(ことみん)「嫌でケロケロ」
エルメス「先輩もそうやって喋るでケロケロ?」
ホルウェン「やめようよ」
コーディ「やめよう。(GMに)このキャラ、かなり今回の事件の根幹に関わってるみたいだけど、どれだけの情報を知ってるの?」
GM「何が聞きたい?」
コーディ「ヴースとディングを殺したのは、フレウレッティやプルソンなの? あるいは、ムオー教団の人間?」
GM「不明。コーディ自身はフレウレッティやプルソンだと思ってるみたいだけど、ことみんがそう思わないなら、それがコーディの意思になる」
コーディ「情報が少ないからなんとも。他に逃げ延びた人はいないんだよね?」
GM「いや、不明。そのときの戦いで、フレウレッティの妻と、プルソンの両親が死んだ。フレウレッティには息子がいたとかいないとか」
エルメス「生きていたら、フレウレッティって何歳くらい?」
GM「結構いい歳。20歳前後の息子がいてもおかしくない。ブロンズは25歳」
ホルウェン「そ、それは何?」
GM「いや、別に」
エルメス「ブロンズがフレウレッティの息子ってことかな? フレウレッティ・パ=ロット?」
GM「俺はそんなことは言ってないぞ?」
コーディ「ムオー教団について知ってることは? ブロンズの上にフレウレッティやプルソンがいる?」
GM「可能性はある。コーディはそう踏んでるけど、ことみんが……以下略」
エルメス「新しいキャラが加わったのはいいけど、次の行き先は不明なままだね」
GM「あー、その件について、コーディが一言。『封印されたマルショシアスは、エア湖の東のザレン山脈の北の方、ラムリアースに近いところで見付かったでケロケロ』」
ホルウェン「ケロケロ。じゃあ、ブロンズはそこに?」
GM「可能性があるってことみ。ちなみに、詳しい場所は知らない」
コーディ「エア湖の東岸を通って、ラムリアースに抜ける……でケロケロ?」
エルメス「先輩はいいから……。じゃあ、次の目的地はラムリアース?」
GM「あくまで、マルショシアスが見付かったのは山の中だから」
コーディ「話としては未来になるけど、クリーナは薬を完成させてたから、その辺りで合流するのかもね」
ホルウェン「とりあえず行ってみようか」
エルメス「賛成♪」

◆ 山岳部族の娘 ◆

GM「じゃあ、ザインから、エア湖に沿って北上ね。君たちは魔法で壊滅させられた湖岸の村の話を耳にしたりしながら、旅をしています」
コーディ「まったく、ひどいことをするヤツもいたもんだ(笑)」
エルメス「本当ね。エリックさんはそういう魔法使いじゃなかったわ」
コーディ「びくびく」

 第6回参照。

GM「徒歩だよね?」
エルメス「馬なんて立派なもの……もう何年も乗ってないわ」
ホルウェン「元貴族?」
エルメス「昔は白馬に跨って……遠い目で」
GM「じゃあ、数日後だな。エリックたちがエレミアを出てオランに向かってる途中くらい。ザレン山脈とエア湖の距離が随分なくなってきた辺りで、君たちは女性の悲鳴を聞く。『いやー、いやー』」
コーディ「い、今のは悲鳴でケロケロ?」
ホルウェン「慣れてきた」
GM「悲鳴に?」
ホルウェン「ケロケロ!」
エルメス「とてつもない棒読みだったから、やる気のない槍の訓練みたいだった」
GM「本気で演じれば演じるほど、不気味になっていくからな。じゃあ、君たちが見に行くと……」
エルメス「まだそんな行動宣言してないし」
GM「早くしろ」
エルメス「なんだろう、見に行こう!」
ホルウェン「わかりやすい……」
GM「ちょっと色黒で、粗末な服を着て、小柄だけどがっしりした体形の少女……16歳くらいの子が、でっかい蜘蛛に襲われてる。少女は蜘蛛の巣にかかったわけじゃないけど、足を傷めてるようで、足を引きずってる。手にはなんとも頼りないショートソード」
コーディ「知名度、ゴー……セージがなかった。お二人に任せたでケロケロ」
エルメス「兄が魔術師ギルド員のくせに、セージもないの?」
コーディ「兄は兄、妹は妹」
エルメス「なんで私……」
ホルウェン「7は11」
GM「微妙に足りない」
ホルウェン「5は10」
GM「遠ざかった」
エルメス「まあいいや。距離は?」
GM「50メートルくらい」
コーディ「1ラウンド目は近付いて終わりかな?」
ホルウェン「女の子は直線上?」
GM「いや、蜘蛛と少女と君たちとで、細長い二等辺三角形みたいな感じ」
ホルウェン「じゃあ、近付いて、次の回でライトニング」

<2ラウンド目>

GM「1ラウンド目で、少女は蜘蛛の牙で倒れた」
ホルウェン「ライトニング。7は13(残り精神点13)」
GM「ギリギリ成功。ダメージくれくれたこら」
ホルウェン「(ころころ)低いっ! 9発」
GM「ふむ(残り生命点22)」
コーディ「ダガー抜いて、蜘蛛のところまで」
エルメス「同じく」
GM「じゃあ、蜘蛛は……なんか説明書き読むと、こいつはこういう戦い方をするヤツじゃないみたいだが、まあいいや。糸が飛んでくる。エルメス、回避して」
エルメス「(ころころ)3とか振っちゃった。てへっ。10」
GM「じゃあ、糸が絡まる。次から、攻撃と回避に-4、抜け出すには、冒険者+筋力で13以上ね」

<3ラウンド目>

ホルウェン「シェイドの方がいい気がしてきた」
コーディ「前回みたいに、回復できないかも知れないから、10メートルくらいのところまで来てもらって、待機してて」
ホルウェン「わかった」
コーディ「クリティカル-1で強打。(ころころ)7は14」
GM「どうぞ」
コーディ「回るでケロケロ! (ころころ)11!」
エルメス「すごいなぁ」
コーディ「(ころころ)10の、(ころころ)6。22発」
GM「一気に来た……か? 来たなぁ(残り生命点8)」
エルメス「先に抜け出そう。(ころころ)10! スルリ」
GM「蜘蛛は牙で攻撃だな。13で攻撃」
エルメス「(ころころ)ひらひら」

<4ラウンド目>

GM「少女が金切り声を上げてエルメスに剣を……」
エルメス「ええーっ!?」
GM「嘘うそ」
エルメス「もう!」
コーディ「ダメージ+2で強打。(ころころ)早速10点×1」
エルメス「じゃあ私も、ダメージ+2で強打。(ころころ)3だって。つられた」
GM「コーディに糸は14」
コーディ「(ころころ)ダメでケロケロ」

<5ラウンド目>

コーディ「抜けるでケロケロ。(ころころ)6は……14?」
GM「ダメか……。もっと強い敵じゃないと……」
エルメス「ダメージ+2で。(ころころ)11は当たって、7は4の12発は14発」
GM「もうダメだ(残り生命点2)。蜘蛛は前脚を上げて、降参のポーズを……」
エルメス「不気味……」
ホルウェン「すごい蜘蛛だね」
GM「有り得ないな。コーディは13で避けて」
コーディ「(ころころ)今度は4だって」
GM「やっと当たった。ちょっと嬉しい。16発」
コーディ「当たると大きい。8点もらって、残り14」
GM「まだ14もあるのか」

 以降省略。
 コーディの攻撃が当たって蜘蛛は撃沈。その後、エルメスがコーディを回復+ホルウェンにトランスします。

GM「じゃあ、少女がちょっと訛りのある東方語で礼を言うよ。『ありがとう』足を怪我してるから、治してあげて」
エルメス「じゃあ、添え木と包帯で……」
GM「魔法使えよ!」
エルメス「冗談だよ、冗談(残り精神点4)」
コーディ「君は誰でケロケロ?」
GM「『私、この山の、アッザラリラのリランナ』」
ホルウェン「アッザラリラって?」
GM「『アッザラリラ、部族の名前』GM注として、この山脈には、いくつもの山岳部族が住んでいる。その内の一つだな。少女は薬草を摘んでる途中で獣に襲われて、足を滑らせて転落、倒れてどうにもならずに困ってたところに、蜘蛛が来たってことみ」
エルメス「私たちの出発がもう10分遅れてたら、今頃……」
GM「蜘蛛はお食事中だったかもね。いや、実際には、蜘蛛が現れるのが10分遅れるだけだけど」
コーディ「身も蓋もないでケロケロ」
GM「リランナは興味深そうに君たちを見て、聞いてくるよ。『お前たち、魔法使い?』言葉遣いが悪いのは、丁寧語の習慣がないのだと思ってくれ」
ホルウェン「まあ、失礼しちゃうわって、内心で思っていよう」
エルメス「えっと、みんな魔法使い」
GM「『お礼したいし、頼みたいことあるし、村に来て』リランナはそう言うと、スタスタ歩いていく」
エルメス「さよなら、リランナ。気を付けてね」
コーディ「さ、ラムリアースに向かうでケロケロ」
GM「お前ら、薄情だな。リランナは人間不信に……」
エルメス「しょうがないなぁ。ついていくよ」
GM「じゃあ、しばらく、緩やかな山肌を登ると、7メートルくらいの急な崖に来る。7メートル上に道みたいな平らな部分がある。リランナは簡単に登っていくが……」
エルメス「登攀?」
ホルウェン「私はレビテーションが使える」
コーディ「シーフだから、余裕でケロケロ」
エルメス「じゃあ、私は一足先にラムリアースに……」
GM「行けよ?」
エルメス「薄情だなぁ。先に登って、ロープ垂らして」
ホルウェン「(ころころ)成功でふわふわ(残り精神点15)」
GM「コーディは一応振って。基本目標値+2だから、12で」
コーディ「(ころころ)5!? 5+5+2は、ぎりぎり成功か。余裕そうにしよう。余裕でケロケロ」
エルメス「ロープロープ」
GM「じゃあ、エルメスは一人になったところで、突然背後から矢が……」
コーディ「エルメス、矢でケロケロ! 気を付けるでケロケロ」
エルメス「それは本当に飛んでくるの? いつもの冗談?」
GM「たまには本当にしようかな。こいつの能力を全部+2して……」
コーディ「な、なにか鬼のような言葉が聞こえたでケロケロ」
ホルウェン「さよなら、エルメス」
GM「14で回避ね。矢は2本」
エルメス「ほ、本気なんだ……」

 騎士のデータ+2で。
 ML:5/敏捷度:16/攻撃点:14/打撃点:12/回避点:15/防御点:12/生命(精神)力:16/生命(精神)力抵抗:15

エルメス「出目8と10で回避」
GM「じゃあ、山肌に矢がストストッと刺さる」
エルメス「それを足場にして登ろう」
GM「こらこら。見ると、10メートル先に、蛮族っぽい連中。頭上でリランナが大声を出す。『あいつら、バッヤッバヤのヤツらだ!』」
エルメス「部族の抗争に巻き込まれた予感」

<1ラウンド目>

ホルウェン「ライトニング、届きます?」
GM「大丈夫」
ホルウェン「(ころころ)10が出て16(残り精神点11)」
GM「おおっ。さっきの+2のおかげで相当抵抗値高いが、通ったよ」
ホルウェン「次ですよね、問題は。(ころころ)あ、10出た!」
コーディ「魔法がクリティカルするの、珍しいでケロケロ……ケロケロ」
エルメス「な、何?」
コーディ「くせになってきたでケロケロ」
ホルウェン「17発オール」
GM「12点ずつ受けて、残り4ずつ」
エルメス「楽勝ムードに」
コーディ「MLと魔力が相殺、抵抗されたとして、0レートの4は11以上? 無理っぽいから待機でケロケロ」
エルメス「まだ戦う気あるのかな? 剣を構えて威嚇しよう」
コーディ「がるるるる? わんわん、わんわんわんわん?」
エルメス「私は人間です!」
GM「じゃあ、バッヤッバヤの二人は、こりゃかなわんと見て逃げていくよ」
エルメス「ふぅ。ホルウェン偉い」
ホルウェン「たまには♪」
GM「じゃあ、ロープが垂れてきたから、エルメスも12で登ってくれ」
エルメス「(ころころ)7だから成功♪」
GM「じゃあ、君たちはみんな、無事に道まで出たぞっと」

◆ アッザラリラの長 ◆

GM「20分くらい歩くと、8メートルくらいの崖が……」
エルメス「またー?」
コーディ「みなりん、シナリオ考えてある?」
GM「今回もまた、予想外の行動は有り得ない」
ホルウェン「誰が牢に入れられるかな? わくわく」
GM「牢はないだろう。せっかくだから登って」
ホルウェン「また魔法使おう。魔法使いだし。(ころころ)大丈夫でふわふわ(残り精神点9)」
コーディ「12? (ころころ)大丈夫でケロケロ」
エルメス「ロープロープ」
GM「じゃあ、エルメスは一人になったところで……」
エルメス「…………」
GM「なんだよ、その邪険にする眼差しは!」
エルメス「(ころころ)5は……11!?」
GM「おめでとう」
ホルウェン「フォーリング・コントロールは間に合います?」
GM「スリープ・クラウドなら」
ホルウェン「それ、意味ないじゃないですか!」
GM「痛みを感じずに逝けるかも。じゃあ、エルメスと冒険者+敏捷度で振り合ってもらうか」
エルメス「低い目出てね! (ころころ)1ゾロ!」
GM「経験点は入らんからな?」
ホルウェン「じゃあ、私の方が高い。魔法使う〜、(ころころ)3で成功(残り精神点8)」
コーディ「危なかったでケロケロ」
エルメス「ふぅ。怖かった。リトライ」
GM「もう振らなくていいよ。登ってしばらく歩くと、部族の村が見えてくる。30人くらい住んでる。なかなか原始的な村だ。まあでも、布の服とか着てるし、都会人とそれなりの交流はあるんだろう。子供たちが物珍しげに近付いてくる」
エルメス「微笑んでいよう。にこにこ」
ホルウェン「にこにこ」
コーディ「クールにキメようかな」
エルメス「ケロケロ言ってるから、今さらクールも何も……」
GM「『こっちに来て。長と会ってくれ』すたすた」
エルメス「強引MyWayな人だなぁ、結構」
ホルウェン「お礼を言いたいのか、何かを頼みたいのか」
コーディ「クールに」
エルメス「クールに、何?」
コーディ「いや、別になんでもないでケロケロ」
GM「長でケロケロ。『リランナを助けてくれたそうだな。評価する』」
コーディ「それ、北朝鮮」
エルメス「何なにー?」
コーディ「支援を受けて、出てきた言葉が『評価する』」
ホルウェン「すごい国ですよね」
GM「滅多なことを言うもんじゃない。拉致されるぞ?」
ホルウェン「車道側を歩いちゃいけないんだよね?」
GM「もうそういうレベルじゃないだろうよ。長は感謝してから、橋の話を始めるよ」
エルメス「は? 橋?」
GM「『うむ。こっちから、パッパダ山の山肌まで、橋を架けたいのだが、どうにもならなかった。おかげで助かる。評価する』」
エルメス「ちょ、ちょっと待ってくださいね? 私たち、先を急ぐ。することある。わかる?」
GM「『わからないが……後にすればいいのでは?』リランナも首を傾げてるよ。『どうして橋、架けてくれない?』」
ホルウェン「これだから野蛮人は……」
エルメス「えっと、架ける?」
ホルウェン「そんな暇はないわ」
エルメス「だそうです」
GM「『ケチだな。けちんこだな。“毛ちんこの舞い”を舞うぞ?』」
コーディ「お願いだからやめて」
GM「由佳里ちゃんの前だからやめておこう」
ホルウェン「あ、ありがとうございます」
エルメス「お願いだから、私たちだけのときもやめて」
コーディ「とてつもなく気色悪そうだった」
GM「橋を架けてくれないなら、長はせめて“毛ちんこの舞い”で歓迎したいそうだが」
ホルウェン「橋を、架けようか?」
エルメス「そうだね」
コーディ「こらこら。何のために橋を架けたいんでケロケロ?」
GM「『うむ。向こう側に渡るためだ』」
コーディ「そんなことわかってるよ!」
GM「『不思議な会話をする人たちだな。評価する』」
エルメス「渡って、どうするんですか?」
GM「『バッヤッバヤの連中を攻撃する』リランナも大きく頷くよ。『あいつら悪者。矢も撃ってきた。もうお前たちも他人じゃない。私たちの仲間! 戦友!』」
エルメス「いや、仲間になったつもりはないから」
GM「『今宵は宴だ! 久々にわしの“毛ちんこの舞い”を披露しよう』リランナも楽しみに……」
エルメス「ホントに!? 無理してない?」
GM「聖なる舞いなんだよ」
ホルウェン「想像すればするほど、ダメな感じなんですが」
GM「じゃあ、具体的な橋の構想に入るよ。『ついて来い』って言って、長は立ち上がって出て行く。リランナも手招きするよ」
エルメス「あの、ちょっと待ってね。橋架けたら、何かくれる?」
GM「『評価する』」
ホルウェン「あなたたちに評価されても嬉しくないのよ。何かものが欲しい」
GM「じゃあ、長は棚から一冊の巻物を出してくる。『これをやる。昔拾った。だが、わしらには読めない。不要』」
ホルウェン「何が書いてあるんですか?」
GM「魔法書だね。下位古代語で書いてある。昔の研究者の一人が残したものみたいで、メイク・ウォーターっていうレベル2のオリジナル魔法。基本消費精神点が8、距離3メートル、効果範囲10リットル分の空間、持続時間一瞬、効果は10リットルの水を出す。魔法で出した水だから、精霊はいない」
ホルウェン「それが使えるようになるんですか?」
GM「そう。ソーサラーがLv.2あれば、この魔法が使える」
ホルウェン「さ、橋を架けに行きましょう!」
エルメス「さすが魔法大好きエルフ。まあいいわ。いつでも体が洗えるように……」
GM「容器があればな。じゃあ、1時間くらい歩くと、こんな感じの場所に来る。図は断面ね。緑色のが橋」

fig.1 橋を架ける


コーディ「こ、この稚拙な絵は何?」
GM「断面ね。水色が空で、緑色のが橋」
コーディ「素で答えないで欲しいケロケロ」
エルメス「向こう側の山肌までは何メートルくらい?」
GM「10メートルくらい。とにかく、向こう側にしっかりと杭を打って、しっかりとロープがかかってさえいれば、最悪綱渡りでもいいわけよ。彼らは」
ホルウェン「バッヤッバヤの人たちはどの辺に住んでるの? 向こうに渡って、作業中に襲われたりとかは嫌だけど」
GM「『連中はだいぶ下の方に住んでいる。用もないし、こんなところまで上がってくることはない』」
エルメス「向こうに行って、杭を打って、ロープをかければいいのね?」
コーディ「それは僕たちにもできるでケロケロ?」
GM「別に向こうに渡りさえすれば、判定は必要なく完成するよ」

ホルウェン「じゃあ、とにかく向こうに渡ろうか」

◆ ヒロイン、魔の生死判定 ◆

ホルウェン「レビテーションで仲間を向こうに運べます?」
GM「可能だけど、1時間くらい待ってくれ。長が村人を使って材料を準備する」
エルメス「準備してあるのかと思った……」
GM「レビテーション使ったとして、ホルウェンの残り精神点はいくつ?」
ホルウェン「レビテーション、ライトニング、レビテーション、フォーリング・コントロール、レビテーションで、11使って6です」
GM「指輪の効果がでかいなぁ。まあいいや、じゃあ、1時間して準備が整った。君たちは向こうに渡った」
コーディ「杭を打つでケロケロ。コンコン」
エルメス「コンコン」
ホルウェン「完成!」
GM「ふむ。何か戦闘をしたく……」
エルメス「お兄ちゃんがその発言をすると、大抵生死判定が発生する!」
コーディ「身に覚えあり。さあ、帰るでケロケロ」
GM「帰ろうとすると、向こう岸から何やら声がする」
ホルウェン「何?」
GM「長が地面に伏せて空を指差しながら、『気を付けろ! 時々竜が出る!』とか言って震えてる」
エルメス「えっと……空を見上げる」
GM「全長8メートルくらいの竜が空を飛んで、グルグル回ってる。やがてちらっと君たちを見て……」
エルメス「えっと……どこまで本気?」
GM「比較的全部。『その山には昔々、武神が奉られていて、今でも時々凶暴な連中が飛来するのだ。ひゃー』長は村人を連れて逃げていく。リランナも、『頑張れよ、お前たち!』って言ってダッシュ」
ホルウェン「は、薄情だ……」
エルメス「ホルウェンにトランスしたいけど、私ももう後、4しかない」
ホルウェン「えっと、敵は何? (ころころ)13」
GM「13なら余裕でわかるよ。ワイバーンだね。ML7、敏捷度12、牙14、鉤爪15、鉤爪15、尻尾14、打撃点が17、16、16……ちょっと、1ずつ弱くしようかな(汗)」
コーディ「戦わずに済む、何かいい方法を考えるでケロケロ」
ホルウェン「どこかに逃げ場はないですか? 森とか」
GM「ないねぇ。戦闘準備はさせてあげるから」
エルメス「やっぱり生死判定だね……」
ホルウェン「精神点と抵抗値は?」
GM「1ずつ下げるから、11の14」
コーディ「二人でシェイド使いまくって、エルメスが楯になって回避専念?」
エルメス「さよなら、エリックさん……ごめんなさい」
コーディ「僕が楯になる?」
エルメス「私が逃げ回るよ。プロテクションだけちょうだい。4回とも受けたとき、4も減らせる」
GM「4回とも受けたら死ぬよ」
ホルウェン「(ころころ)11で成功。これ、次欲しかった(残り精神点5)」
エルメス「どうせ回復意味ないから、ホルウェンに2点トランスする。(ころころ)成功ね(残り精神点1)」
ホルウェン「ありがとう(残り精神点7)」

<1ラウンド目>

ホルウェン「シェイド。(ころころ)10点もーらい♪ あははっ!(残り精神点6)」
エルメス「終わった……」
コーディ「同じく。(ころころ)ダメでケロケロ。6発は全部弾かれるでケロケロ(残り精神点14)」
エルメス「このラウンドで来る?」
GM「いや、このラウンドは近付いて終わり」
エルメス「と言って、なんともならない」

<2ラウンド目>

ホルウェン「シェイド。(ころころ)20点目! あははっ♪(残り精神点5)」
エルメス「逃げよう」
コーディ「逃げた方がいいな。崖はどんな感じ?」
GM「結構高い。随分登ってきたからね。だんだん狭くなっていて、遥か眼下に森が見える」
エルメス「次のラウンドで、ホルウェンがフォーリング・コントロールかけて、みんなで飛び込もう」
ホルウェン「そして30点目、あっはは?」
エルメス「そうしたら、ホルウェンとの仲もこれまでね」
GM「エルメスはワイバーンと対峙した記念に回避して。13、14、14、13ね」
エルメス「出目が2、9、2、7」
コーディ「20点くらい入ったでケロケロ」
GM「17発と16発ね。死ぬなよ?」
エルメス「やっぱり生死判定? (ころころ)12と4」
コーディ「ふぅ。1ゾロ振ったらどうしようかと思った」
エルメス「5点と10点で、残り6かな」
ホルウェン「私だったら即死」
GM「元々回避ないからな」

<3ラウンド目>

ホルウェン「かけたラウンドで飛び込めます?」
GM「無理」
コーディ「じゃあ、次は僕が矢面に立とう」
エルメス「ダークネスとかで目くらましできない?」
GM「そうだねぇ。いいよ」
ホルウェン「じゃあ、まずダークネス。(ころころ)成功(残り精神点4)」
コーディ「伏せながらホルウェンに近付こう」
エルメス「同じく」
GM「ワイバーンはあたふたしてる……と思われる。むやみやたらと鉤爪を振り回してる」

<4ラウンド目>

ホルウェン「じゃあ、フォーリング・コントロール×3で。もし失敗したら、成功した人がおぶっていってね」
コーディ「よしきたでケロケロ」
ホルウェン「(ころころ)全部大丈夫(残り精神点1)」
エルメス「この指輪がなかったら、どうにもならなかったね、これもう」
GM「エルメスとコーディは振ってみて。奇数が出たら鉤爪1発受けて」
エルメス「ひえー。(ころころ)きゃん!」
コーディ「大丈夫♪」
GM「死ぬなよ?」
エルメス「さよなら、エリックさん……ううぅ。防御は……(ころころ)きゃん!」
コーディ「キャンペーン終了♪」
ホルウェン「お疲れ様です。楽しかったですよ?」
コーディ「そうだね」
エルメス「-4かな? 4以上?」
ホルウェン「2回連続で3を振ってるエルメスさんとしては、今の心境はどうですか?」
エルメス「これは、『エリックとエルメス』を終了して、『子供たちの冒険』をしろっていう、神様の啓示かと」
コーディ「シナリオ作らなくちゃ☆」
エルメス「えいっ! (ころころ)7!」
GM「ふぅ。やっぱり戦闘したくなる衝動は抑えんとかんな」
エルメス「そうだよ、まったく!」
コーディ「エリックも第6回で、その衝動の犠牲になって-3で振った」
GM「この緊張感がたまらんな、TRPGは」
エルメス「い、要らない」
GM「そうか?」
エルメス「お兄ちゃんのGMは、全体的に敵が強いんだよ!」
GM「うむ。心当たりがある。助けてもらうこととか多いしな」

<5ラウンド目>

ホルウェン「じゃあ、エルメスの死体はコーディに任せて、飛び込みます」
エルメス「死んでないって」
コーディ「とぅっでケロケロ!」
ホルウェン「変な気合いの入れ方ね」
コーディ「ラムリアースの標準語でケロケロ!」
ホルウェン「参考にするわ」

◆ ほずえの人間性について ◆

GM「しかし、デュラハンには勝ったが、-1のワイバーンにはまるで歯が立たなかったな」
エルメス「万全じゃなかったし」
コーディ「単純にML見るだけじゃダメだってのは、『子供たちの冒険』の第4回で痛感した」
GM「まったくだ。ML6なら、さっきの蜘蛛と同じはずなんだが」
コーディ「枯れてもワイバーンはワイバーンってことだね」
ホルウェン「状況はどんな感じです?」
GM「静かな静かな森の中。ワイバーンも追ってこないよ。追ってきた方がいい? すごい形相で上から突っ込んでくるの」
ホルウェン「勘弁してください」
コーディ「エルメスを応急手当して、ちょっと休もう」
エルメス「生き返った」
ホルウェン「数時間寝て、ヒーリングで回復させて、また数時間」
GM「6時間寝て回復させるのは、1日に1回しかできないという新事実を先日発見したが、まあいいや。じゃあ、全回復で翌朝ね」
エルメス「じゃあ、ラムリアースに行こうか(笑)」
ホルウェン「そうだね」
GM「こらこら」
エルメス「本気なんだけど」
GM「考え直せ」
ホルウェン「この山にはもう、近付かない方がいいみたいね」
GM「どうして?」
ホルウェン「ワイバーンとかいるし」
GM「どうしてワイバーンとかいるんだっけ?」
エルメス「えっと、なんだっけ? 何か言ってたよね」
コーディ「昔々、武神が奉られていて……とか言ってたでケロケロ」
ホルウェン「えっと、武神って、ひょっとして……?」
エルメス「はぁ……。お兄ちゃん、PCを逃がさないのが上手だね。敵の配分は下手だけど」
GM「下手言うな。シェイドで2回連続1ゾロ振ったり、回避で2回も1ゾロ振ったり、極めつけの防御で3振ったりする方にも、十分責任がある。むしろお前らが悪い」
エルメス「耳が痛い」
ホルウェン「同じく」
GM「ファイア・ウェポンとプロテクションで、後は普通の出目で戦ってたら、普通に勝ってたと思うんだがなぁ」
コーディ「そんな気がしないでもないけど、それはもう確かめようがないでケロケロ」
GM「また出てくるよ。安心しや」
エルメス「しくしく」
ホルウェン「じゃあ、あの村に戻ろうかな?」
GM「了解」

 ちなみに、ワイバーンは衝動で出したとはいえ、1日もロスしたのは、何らかの影響を及ぼすべきです。
 アッザラリラの者たちはバッヤッバヤの集落を攻めることを目的に橋を架けました。
 しかもあれだけ事を急ぐ彼らの性格を考えると……?

GM「じゃあ、村に着いた。誰もいないね」
エルメス「あれれ?」
ホルウェン「南に渡った?」
エルメス「何それ!?」
ホルウェン「渡り鳥」
エルメス「マジレスされても……」
コーディ「もう攻め込んだでケロケロ?」
GM「そう考えるのが妥当かと」
エルメス「加勢に行こう! って、私もう、全然マーファの神官じゃない」
ホルウェン「戦うマーファ信者?」
GM「そろそろ剥奪だな」
エルメス「えっぐえっぐ」
GM「新手の泣き方か?」
コーディ「エッグ、エッグ、トースト、ベーコン、アメリカン・ブレックファースト、イエイイエイでケロケロ」
ホルウェン「じゃあ、加勢に行きます?」
コーディ「叩くよ?」
ホルウェン「どうして!?」
GM「じゃあその前に、君たちが長の家の覗くと、無造作に巻物が転がってる」
ホルウェン「大切なものを! いそいそしまおう」
エルメス「だめよ、ホルウェン。盗みはよくないわ」
ホルウェン「依頼は達成したんだからいいじゃない」
エルメス「そうだね」
ホルウェン「あっさり……」
GM「じゃあ、行く?」
エルメス「行く。もうワイバーンいないよね?」
GM「着いた。いない。橋と呼ぶにはあまりにも貧弱なロープがかかってる」
ホルウェン「飛ぶ? (GMに)ロールなしで渡れます?」
GM「金属鎧はいないな? じゃあいいよ。渡ってくれ」
コーディ「ケロケロ」
GM「エルメスの血痕とか残ってるよ」
エルメス「私の結婚……相手はエリックさんかしら……」
コーディ「なんか不吉でケロケロ」
エルメス「なんで不吉なの!?」
ホルウェン「もう、話がごちゃごちゃ」
エルメス「足跡とかある? 村はだいぶ下だって聞いたけど、具体的な位置はわかんない」
コーディ「ところで、悪はバッヤッバヤの方でよかったんだっけ?」
エルメス「私、いきなり矢を撃たれた」
コーディ「ああ、そういえばそうだったね」
エルメス「つまりこれは、自衛の戦いなのよ!」
GM「剥奪だな」
エルメス「えぐえぐ」
GM「足跡だっけ? レンジャー+知力だな」
コーディ「ほら、レンジャー要るじゃん!」
ホルウェン「ほら?」
コーディ「キャラ作ってたときに、レンジャーは使わないからって言われて、シャーマンにした」
GM「ちょっとしか使わんよ」
コーディ「みなりんのシナリオ、びっくりするくらいダンジョンが少ないから、シーフよりレンジャーの方が重宝する」
ホルウェン「そうですよね。13回もやって、ダンジョンって1回しかやってない」
エルメス「(ころころ)6は10」
GM「わからんね。適当に下りていってくれ。割と一本道だ」
エルメス「じゃあ、下りて行こう」
GM「やがて森になる。レンジャーで11以下なら、道に迷ってさらに時間をロスしてもらおう」
エルメス「ひえー。(ころころ)4とか振っちゃった。てへ」
コーディ「さっきから出目が悪いね。(ころころ)素で8」
ホルウェン「(ころころ)ダメ」
GM「2時間のロスね。もう1回」
エルメス「(ころころ)8でオーケー♪」
GM「じゃあ、だいぶ下りて、やがて森を抜けると、向こうから誰かが足を引きずりながら歩いてくる」
ホルウェン「またリランナ?」
GM「そう。かなりボロボロ。もうダメそう……どうしよう。殺そうかなぁ」
エルメス「ええっ!? 魔法で回復させる!」
GM「ドラマ性がないなぁ。じゃあ、リーダーのエルメスにダイス振ってもらおう。7以上なら生き延びる」
エルメス「な、何それ……」
ホルウェン「新手の生死判定ですね」
コーディ「ほずえちゃんは冷たいから、自分以外の子は殺しそう」
エルメス「ええっ!?」
ホルウェン「つまりこのロールは、ほずえの人間性が試されるわけですね?」
コーディ「そうだね」
エルメス「な、なんてことみ先輩……。えいっ! (ころころ)ご、ごめんね! ごめんねごめんね、うわーん!」
GM「兄として情けない」
ホルウェン「ほずえがこんな人だったなんて……ううん、知ってたけどね」
コーディ「はぁ……」
エルメス「えっぐえっぐ」
GM「リランナは君たちのところまで来て、がくっと膝をつく。それから苦しそうに息をしながら、こう言うよ。『あいつら、いつの間に、あんな連中を……』」
エルメス「うぅ……ダメだってプレイヤーはわかってるけど、PCはキュアー・ウーンズをかけよう。(ころころ)7……さっき出てれば……」
GM「リランナは『ありがとう』って弱々しく微笑んでから、『頼む……みんなの仇を……』って言ってバタッと倒れる」
エルメス「うわーん! 私が5なんて振ったから!」
ホルウェン「ほずえが殺した……ぐすっ」
コーディ「ほずえちゃん……」
エルメス「うぅ……ごめん、マジで泣けてきた。泣いていい?」
GM「それもまたTRPGの醍醐味だな。はい、ティッシュ」
エルメス「うえーん!」
ホルウェン「私も悲しく……」
コーディ「私は別に……」
GM「お前の人間性が一番問題だな」
コーディ「あんな連中っていうのは、ブロンズたちって考えるのが妥当でケロケロ?」
エルメス「ほ、本気で泣いてるのに、冷静にケロケロ言ってる……」
コーディ「ああ、泣いてていいよ」
エルメス「もういいよ。ぐすっ」
GM「どいつの人間性が一番悪か判明したな」
コーディ「ほずえちゃんだね」
エルメス「えーっ!? 先輩だよ!」
コーディ「じゃあ、GMってことで」
エルメス「そうだね」
GM「おいおい。PCが死んでないだけましだって、このキャンペーン」
ホルウェン「奇跡的に生死判定をくぐり抜けてきてるから」
GM「じゃあ、仇討ち?」
エルメス「もちろん! リランナの仇! 自衛のために、私は戦う!」
GM「剥奪だな」

◆ バッヤッバヤの集落にて ◆

GM「ファイターのNPCが逝ったから、ちょっと真っ向から戦うと厳しいかも」
エルメス「何がどうなってるにゅ?」
コーディ「ほ、ほずえちゃんが、久しぶりに『にゅ』を使ったでケロケロ!」
GM「それはPC発言なのか、プレイヤー発言なのかどっちだ?」
コーディ「コラボレーション」
ホルウェン「琴美さん、それ、使い方合ってるんですか?」
コーディ「さぁ」
GM「平原みたいな感じの先に、村が見える。身を隠す岩場があるよ。そこから村までは300メートルくらい。かなり多くの人が倒れてて、数人が立ってる」
エルメス「ブロンズはいるにゅ?」
GM「よく見えない」
エルメス「よく見えないよぅ」
コーディ「エルメスがミーシュになってる」
ホルウェン「ウィンドボイス」
コーディ「僕も……」
ホルウェン「そういう無駄なことはいいから! (ころころ)成功」
GM「ふむ。声はザインの広場で聞いたブロンズのものだね。『だいぶ死者が出てしまったな』『連中はともかく、こっちにも被害が出たのが痛いな』『まあ、しょうがないだろう。とにかく、全滅させたんだ』」
ホルウェン「それで終了ですか?」
GM「何か動きがあるまで聞き続ける?」
ホルウェン「とりあえず1時間以内は。同時通訳で」
GM「ふむ」

 以下がホルウェンたちが得た情報。
 集落の先に、洞窟があって、その先がマルショシアスが封印されていた場所らしい。
 ブロンズたちの生き残りは4人、バッヤッバヤの生き残りは8人。アッザラリラは全滅。
 ブロンズたちはだいぶ精神点も使ったし、今日は休んで、明日洞窟に入る。

エルメス「夜まで待って、奇襲をかけようか」
コーディ「見張りは立てるだろうね。バッヤッバヤの生き残りがちょっと多いなぁ」
ホルウェン「精神点の少ない今突撃をかければ、3対12でも勝てるかも!」
GM「キャンペーン終了の予感?」
ホルウェン「うっ……」
コーディ「でも、実際奇襲が失敗したら、厳しいよね。アビゴルと同レベルのが4人もいたら、ワイバーン一体より強いよ」
エルメス「アビゴル?」
ホルウェン「前回、一騎打ちした相手でしょ?」
エルメス「ああ、ブリザードの人」
ホルウェン「エルメスは使われてないけどね」
コーディ「とりあえず、ここではブロンズを倒すのはあきらめて、ブロンズが洞窟に行ってから、残ったメンバーを殲滅したらどうでケロケロ?」
エルメス「じゃあ、それで」

 ということで、岩場の陰では危険と判断し、一旦森まで退いて、リランナの墓を作ったりしながら一晩過ごす。
 そして翌日。

GM「何やら強そうな一人と、部族の人間4人を残して、ブロンズは7人で洞窟の方に行くね」
コーディ「できるだけ近付いてから、戦闘態勢に入ろうか」
GM「じゃあ、50メートルごとに振ってもらおうかな。冒険者+敏捷度で、250メートルまでは7以下で気付かれる、200メートルまでは8以下、150メートルまでは9以下、100メートルまでは10以下、50メートルまでは11以下、最後にみんな13以上なら、不意打ち可能で」
コーディ「じゃあ、振ろうかな」

 250メートルまでの判定:エルメス14、ホルウェン13、コーディ16。
 200メートルまでの判定:エルメス12、ホルウェン17、コーディ11。
 150メートルまでの判定:エルメス12、ホルウェン15、コーディ15。
 100メートルまでの判定:エルメス12、ホルウェン12、コーディ14。
 50メートルまでの判定:エルメス13、ホルウェン16、コーディ6ゾロ。

GM「だいぶ出目が上がってきたね」
エルメス「なんだかいい感じ。じゃあ、いよいよ最後ね。えいっ! (ころころ)8は14」
ホルウェン「(ころころ)7は13、ふぅ」
コーディ「(ころころ)ごめん、10点。派手にこけた」
エルメス「コーディ!」
GM「(ころころ)じゃあ、20メートルくらいで通常戦闘だな。『貴様ら、何者だ!』」
ホルウェン「“魔鏡”を返して!」
GM「『ああ、ザインでブロンズ様の言っていたエルフか。ということは、アビゴルは……』」
エルメス「彼は改心したわ」
GM「嘘つけ。『ええい、アビゴルの仇!』」
エルメス「リランナの仇!」

 ちなみに、敵は、部族の4人は騎士のデータを適当にいじったもので。
 ML:5/敏捷度:15/攻撃点:13/打撃点:13/回避点:13/防御点:10/生命(精神)力:16/生命(精神)力抵抗:14

 強そうな男はファイターLv.5、プリーストLv.4。片手剣、金属鎧。
 器用度:14(+2)/敏捷度:12(+2)/知力:11(+1)/筋力:17(+2)/生命点:18(+3)/精神点:12(+2)
 攻撃力7/打撃力:17/追加ダメージ:7/回避点:6/防御点:22/ダメージ減少5

<1ラウンド目>

fig.2 1ラウンド目


ホルウェン「ライトニング届きますか?」
GM「行動を遅らせて、彼らが近付いて来たら届く」
ホルウェン「どうしよう」
エルメス「斬り合おうか。ファイア・ウェポンとプロテクションが欲しい」
コーディ「前者から」
ホルウェン「じゃあ、倍がけで。(ころころ)5と4で成功(残り精神点11)」
エルメス「放っておけばやって来るかな?」
GM「来るんじゃない?」
エルメス「じゃあ、待っていよう」
GM「なら、このラウンドは接敵で終わりね」

<2ラウンド目>

fig.3 2ラウンド目


ホルウェン「B、C、Dにライトニング討てます?」
GM「BとCはどっちかにしてくれ」
ホルウェン「じゃあ、CとDに。えいっ! 7は13(残り精神点7)」
GM「すまんね。そいつら、固定値だから、両方抵抗ね」
ホルウェン「ちぇっ。Cに9発、Dに7発」
GM「ふむ。(Cの残り生命点12、Dの残り生命点14)」
エルメス「Aにスペシャルアタック! (ころころ)6ゾロ!」
コーディ「さすがスペシャル!」
エルメス「(ころころ)さらに9振って16発!」
GM「結構えぐられたが、まだまだ平気だな(Aの残り生命点10)」
コーディ「ダメージ受けてくれたCにスペシャルアタック。(ころころ)ケロ……」
GM「じゃあ、エリック……じゃない、エルメスとコーディは回避ね。Dはホルウェンのところに来るよ」
ホルウェン「ひえー!」
エルメス「16と14で回避」
コーディ「10と17」
GM「(ころころ)強そうな男の攻撃は回避だね。固定点13発」
コーディ「そっちの方が痛いんじゃないのかな? 5点受けた(残り生命点17)」

<3ラウンド目>

ホルウェン「プロテクションとか言ってられなくなってきた。攻撃されたら死ぬ自信がある。全力で逃げていい?」
エルメス「ま、待って……」
ホルウェン「ほら、あの足の速さを利用する攻撃。ある程度差をつけたら魔法を撃って、また逃げて、またある程度差をつけたら……」
GM「たぶん追いかけないぞ?」
ホルウェン「私、スリープ・クラウドが1で使えるから、3倍がけで6以上。(ころころ)9!(残り精神点4)」
GM「じゃあ、パタッ。固定値だから起きない」
ホルウェン「(笑)」
エルメス「Aにスペシャルアタック……はさっき使っちゃったから、スーパーアタック! (ころころ)6は13で当たって、また9は16発!」
GM「それで死なないのがすごいな、こいつら(Aの残り生命点4)」
コーディ「さすが山岳部族。大したもん着てないくせに固いね」
GM「そう言われるとそうだな。ちょっと考えなかんな」
コーディ「Cにスーパーアタック。(ころころ)ケロ……10点」
エルメス「コーディ! それは私にしか使えないのよ!」
コーディ「し、知らなかった……(笑)」
GM「また回避ね」
エルメス「14と18♪」
コーディ「13と15」
GM「(ころころ)当たらんなぁ」

<4ラウンド目>

ホルウェン「エルメス、Aは私が討つわ! エネルギー・ボルトは……11!(残り精神点3)」
GM「いい出目だねぇ」
ホルウェン「後が悪い。9発」
GM「ちょうど倒れたよ。生死判定は無事」
エルメス「じゃあ、Bに……6でも当たるんだよね。14発」
GM「ちょこっとラブ(Bの残り生命点12)」
コーディ「じゃあ、普通に攻撃しよう。(ころころ)あ、出目が良くなった! 打撃も普通に。(ころころ)ダメ、11発」
GM「痒いくらいだな(Cの残り生命点11)」
エルメス「回避♪ (ころころ)いい出目、余裕♪」
コーディ「15と11。今度こそ食らったか?」
GM「(ころころ)おめでとう。俺も11だから、当たらない」

<5ラウンド目>

ホルウェン「Cにエネルギー・ボルトは……抵抗されて……ダメージも全然ない。魔力のみ6発(残り精神点2)」
GM「1ずつ減っていく(残り生命点10)」
エルメス「Bにエレメンタルアタック! (ころころ)9は当たって、8は16発!」
GM「なんだその攻撃は!(Bの残り生命点6)」
コーディ「僕は普通に攻撃するでケロケロ。Cに〜(ころころ)14は当たったけど、回らない。14発」
GM「シーフのくせに、重たい攻撃だな(Cの残り生命点6)」
コーディ「元々それが狙いの筋力シーフ。しかもファイア・ウェポン」
エルメス「回避は7で14♪」
コーディ「6と6は13と13」
GM「やっと当たった。でもダメージがいまいち。11発」
コーディ「9点弾いた(残り生命点15)」

<6ラウンド目>

ホルウェン「ラストに限りなく近いエネルギー・ボルトをCにプレゼント。(ころころ)全然ダメ。また魔力のみ」
GM「じゃあ、また1点だな(Cの残り生命点5)。こういうの、GMも結構もどかしいんだぞ?」
エルメス「Bにインサイダーアタック! (ころころ)外れ」
GM「わけわからん攻撃は当たらんってことみ」
コーディ「わけわかるアタック! 14は当たって……そろそろ回って! (ころころ)また8だ……14発」
GM「もどかしい……(残り生命点1)。強そうな男はCにキュアー・ウーンズ」
コーディ「えーっ!?」
GM「あー、でもよくない結果だ。微妙に回復した。(強そうな男の残り精神点10、Cの残り生命点6)」
エルメス「私もホルウェンの精神点を回復させたい! 回避は成功ね」
コーディ「僕はダメでケロ〜。4点受けて残り11」
GM「エルメス、フル回避だな」
エルメス「リランナの仇!」
GM「自分で殺したんじゃん」
エルメス「ち、違うもん!」

<7ラウンド目>

ホルウェン「自分からエルメスに接触して、トランスしてもらうのはあり?」
GM「んー、埒が明かないから、よしとしよう」
ホルウェン「じゃあ、エルメスのところに」
エルメス「8点くらいあげる。(ころころ)成功ね(残り精神点4)」
ホルウェン「ほくほく(残り精神点9)」
コーディ「Cに……まず当たって、回るでケロケロ! (ころころ)また8だ……14発」
GM「8ばっかやな。強打にすれば、グルグル回ってるだろうに(Cの残り生命点2)」
コーディ「回避が怖いから」
GM「じゃあまた回避してね。コーディは……おおっ! 強そうな男は18!」
コーディ「ひえー」
エルメス「(ころころ)ひらひら」
コーディ「両方もらっちゃった。てへ」
GM「『てへ』はほずえ用語だ。13発と12発。やっぱり山賊の方が強い」
コーディ「9点と8点止めて、8点もらった?(残り生命点3)」

 ※いつから敵は「山賊」になったんだ?>俺(汗)

<8ラウンド目>

ホルウェン「どうも、ライトニングとか言ってられない人が一人いるから、接触してヒーリング。(ころころ)成功です(残り精神点5)」
コーディ「助かるでケロケロ(残り生命点22)」
GM「くそぅ、ベホマめ!」
エルメス「Bにエルメスアタック!」
GM「まんまやん!」
エルメス「(ころころ)忘れて……」
コーディ「Cにコーディアタック! (ころころ)当たって……今度こそ回れ! (ころころ)回らなかったけど、倒したかな? 13発」
GM「おう、-1になった。生死判定は無事。エルメスは回避してくれ。強そうな男は、Cにキュアー・ウーンズ」
コーディ「うげぇ……でケロケロ」
エルメス「私は回避」
GM「ちっとも当たらん。(強そうな男の残り精神点8、Cの残り生命点7)」

<9ラウンド目>

ホルウェン「強そうな人にシェイド。(ころころ)9は15!(残り精神点4)」
GM「上手に戦うようになったなぁ。どうぞ」
ホルウェン「えいっ! (ころころ)9は5、11発」
GM「うぐぅ。後2になっちまったい」
コーディ「じゃあ、5倍がけシェイド」
GM「ギャグだろ?」
コーディ「(ころころ)8は13は17(残り精神点2)」
GM「マジかよー! (ころころ)それは無理」
コーディ「てや! (ころころ)回った!」
GM「じゃあ、気絶ね」
コーディ「最後まで振らせるでケロケロ! 15発」
GM「精神点がマイナスになるって話は聞いたことがない」
エルメス「Bにとどめ。(ころころ)ダメだ……」
GM「避けてくれ」
エルメス「(ころころ)回避は大丈夫なんだよね〜」
コーディ「僕は回避が微妙でケロケロ。また6点も受けたでケロケロ(残り生命点16)」
エルメス「回復してなかったら逝ってたね」

<10ラウンド目>

ホルウェン「Bにエネルギー・ボルト! (ころころ)はぅっ! (ころころ)あうっ! 魔力のみ(残り精神点3)」
GM「変な子(残り生命点5)」
エルメス「(ころころ)当たった。けど3とか振って10発は弾かれた」
コーディ「Cに……当たって、(ころころ)やっと回った。18発」
GM「おおっ。また-1になった。生死判定は無事。じゃあ、Bは命懸ける理由もないし、逃げるけど」
エルメス「宗教上、あんまり追いかけたくないけど」
コーディ「今さらだよ。じゃあ、とりあえずエルメスがホルウェンにトランスして、ライトニング。倒せなかったら、僕が追撃するでケロケロ」
エルメス「じゃあ、2点あげる。成功ね(残り精神点1)」
ホルウェン「ライトニング! (ころころ)5は抵抗されて、10発(残り精神点1)」
GM「ちょうど倒れた。さっきのエネルギー・ボルトのおかげだな」
エルメス「疲れる戦いだった……」

◆ 戦い終わって ◆

GM「じゃあ、戦闘終了。全員生きてるけど、どうする?」
コーディ「サク、サク」
エルメス「自衛のため、自衛のため……」
GM「どの辺が?」
エルメス「生かしておく→バレる→狙われる」
GM「お前もう、マルショシアスに信仰変えや」
エルメス「そ、そうしようかな……」
コーディ「それはダメでケロケロ」
エルメス「ああ、もともとコーディはマルショシアス信仰の危険性を訴えてたんだっけ?」
コーディ「そうらしい」
ホルウェン「この人たちは殺す方向で良かったの?」
コーディ「男の僕がやるでケロケロ」
エルメス「もう十分汚れてるから、気にしなくてもいいよ。手伝おう」
ホルウェン「私は見てるわ」
GM「じゃあ、殺した。改めて村を見ると、まだ見覚えのある遺体とか転がってるね。長の遺体もある」
エルメス「胸が痛い……」
コーディ「しょうがないでケロケロ。これもまた戦い」
GM「どんなにシリアスな場面も、コーディにかかると一気にダメになるな」
コーディ「あんたのせいでしょ!?」
GM「俺はその口調を強制した覚えはないが」
ホルウェン「洞窟はすぐ近くなんですか?」
GM「いや、少し離れてる。15分くらい歩く」
コーディ「一旦退いて、寝てからだな。急いだ方がいいんだろうけど、今の状態じゃどうにもならない」
エルメス「じゃあ、森まで退く?」
コーディ「それがいいでケロケロ」
GM「じゃあ、君たちがそんな話をしてると、ふっと影に包まれる」
エルメス「何?」
GM「見上げるとそこにワイバーンが……」
コーディ「に、逃げるでケロケロ!」
ホルウェン「走る!」
GM「いや、冗談だって。冗談ね」
エルメス「じゃあ、一旦森まで退きます」
GM「あー、そんなこんなで、第13回は終わりだ。続く」
コーディ「えー!?」
エルメス「すごく中途半端な感じが……」
GM「誰のせいだよ!」
エルメス「え? 私?」
GM「いや、エルメス一人じゃないが……とにかく反省突入!」

◆ 反省 ◆

ほずえ(エルメス)「何がどうなってるの?」
水原(GM)「要するに、アッザラリラの人間が全滅したからあかんのだって。本当はあそこで部族の抗争に決着が着いて、一つの区切りになるはずだったわけ」
由佳里(ホルウェン)「あー、なるほど!」
ことみん(コーディ)「ほずえちゃんがリランナを殺したから」
ほずえ「うぅ……殺してないもん!」
水原「全員だって。ワイバーンから逃げた後、すぐ村に行けばよかったのに、森の中でロスしすぎ。彼らが突撃かけるのは想像できたはずだし、武神がどうのって話で、ブロンズたちのことにも発想が行ってほしかった」
ことみん「う〜ん。ちょっとミスだね」
水原「だいぶだな。今回は全員800点の860点」
ほずえ「60点? ワイバーン倒してないよ?」
水原「蜘蛛が……」
ほずえ「ああ、そうだったね!」
ことみん「1ゾロ3回で890点♪」
由佳里「シェイドが2連続で失敗して880点」
ほずえ「回避が2回も失敗して880点」
ことみん「1ゾロのオンパレードだね」
水原「ワイバーン戦は、ちょっとマジでそっちの出目が悪すぎ」
ほずえ「次はデュラハンと戦ったときみたいに、万全の状態で臨みたいかな」
水原「そして勝ってへたへたのところにブロンズ登場? グサッ、グサッ」
ことみん「今回、フレウレッティとプルソンっていう、新しい二つの名前が出てきたね。コーディの兄や、ギルドの人を殺したのも、この二人かな?」
由佳里「ムオー教団の影のボスって感じがします」
ほずえ「洞窟の奥には何があるんだろ。そういえば、リウスとニィルスレイトはどうしたのかな? 私たちの方が先にブロンズに追いついちゃった感じ」
ことみん「フレウレッティの息子の話は、あんまり深く考えなくていいのかな? GMがわざわざピンポイントで息子の話だけしたのが気になるけど」
ほずえ「フレウレッティ・パ=ロット?」
ことみん「何か違う気がする」
由佳里「じゃあ、フレウレッティ、プルソン、ブロンズの他に、教団の幹部がもう一人いるかも知れないってことですか?」
ことみん「そんな感じ。とにかく次回かな?」
水原「今回5人減らしたが、まだ相手は7人いるから。上手に戦ってくれよ? ワイバーンもいるし」
ほずえ「あれは、戦わなくちゃダメなの? 放置したいんだけど」
水原「万全の状態で戦ってくれ。MLも7で出そうかな」
ほずえ「さよなら、エリックさん……」
水原「そろそろ第10回もやりたいなぁ。けど、まだ向こうはまるでプロット立ってないし」
ことみん「いつも立ってないじゃん。4年ぶりの前回も今回もノンプロットでしょ?」
由佳里「ノンプロットの割には面白いですね」
水原「本筋は最後までできてるからな。ノンプロットって言っても、完成されてる太い流れに小さなシナリオくっつけてるだけだから、容易い。ただ、第10回はちょっと微妙だ」
ことみん「バレーツィン突入! 人間嫌いの国だから、捕まって死刑?」
由佳里「リーザはハーフエルフだから」
ことみん「いざとなったら、リーザ一人で頑張ってね……」
由佳里「穏便な解決を」
ほずえ「リーザって、穏便な感じの子じゃなかった気が」
由佳里「4年の間に、すっかり丸くなったらしいよ?」
水原「なるなよ。じゃあ、今回はこの辺で〜」
ことみん「お疲れ〜。ちゃんと完結しそうな流れになってきたね」
ほずえ「死ななければね(汗)。お疲れ〜」
由佳里「お疲れ様です♪」


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