■ このページと旅行のあらまし

 夏にドイツに行ったばかりで、どうしてまたオフシーズンの冬にドイツに行ったのか。
 そもそもの発端は忘れもしない、春に珍しく、前の会社で知り合った友人Jairus(仮名・日本人・男)がカラオケに誘ってくれたので、二人でカラオケに行った時のこと。
 その場で何気なく、Jairusがドイツの地球の歩き方を取り出した。
 その時自分はまだ彼に、夏にドイツに行くことを言っていなかったので、これは本当に偶然である。
 そこで初めて自分が夏にドイツに行くことを話すと、彼も冬にドイツに行くとのこと。現地に友人がいて、一人で行くと言うので、良かったら連れて行って欲しいと頼んだことにより、一年で2回のドイツ旅行が実現したのだ。

 Jairusの後輩にして自分の友人でもあるRichard(仮名・日本人・男)も誘い、三人で行くことになった。
 Richardは今回のドイツが初の海外旅行で、パスポートも新たに取得した。そもそも飛行機に乗ったことすら、夏に自分と二人で北海道に行った時が初めてだった。
 現地で我々を待ち受けるのは、Jairusのかなり古くからの友人のGilbert(仮名・日本人・男)。もちろん自分とRichardは初対面になる。
 当初旅行期間中ずっと一緒の予定だったのだが、諸事情によりGilbertは12月31日までとなった。残念ではあったが、現地慣れしている人におんぶにだっこでは醍醐味を味わえないので、前半で彼から得た知識をふんだんに使って、後半は不慣れな日本勢だけで遊ぶことを決意する。

 旅行の行程は2013年12月29日に中部国際空港を出発し、成田空港を経由してフランクフルトへ。フランクフルト空港からICEという、ドイツの新幹線に乗って北はデュッセルドルフを目指す。
 帰りは2014年1月5日に、同じくデュッセルドルフからICEでフランクフルトへ行き、中部国際空港へ直行便で6日に帰国。
 飛行機とICEを合わせて代金は一人141,160円。
 ホテルはデュッセルドルフで、Madisonホテルに7連泊。四つ星ホテルなのに、代金は一人32,666円と破格。計173,826円。
 この辺りの予約はすべてJairusにやってもらった。感謝。

 最後に少しこのページのこと。
 10年前のオーストラリアの時とは違い、なかなか時間が取れないので、今回は写真を多めに載せて、テキストはさらっと作っている。
 時々ドイツ語表記を載せているが、パソコン上の制限により、すべてウムラウトは取り払っている。例えばデュッセルドルフはDusseldorfと記載する。


■ デュッセルドルフへ

 フライトが8:20出発なので、中部国際空港に6:30頃待ち合わせた。
 まあなんとか間に合ってJairus、Richardと合流、中部国際空港から成田へ。
 成田の乗り継ぎが1時間しかなかった上、到着が遅れたので焦ったが、問題なくルフトハンザのLH711便に乗る。
 10年ぶりに誰かと一緒に海外旅行へ行ったのだが、一つわかったことが、誰か一緒にいると飛行機がものすごく楽ということ。
 荷物に対する緊張も不要だし、隣の人への気配りも不要だし、喋ることもできる。
 こんなにも楽なのかと、いつも通り寝れはしなかったが随分楽な気分でフランクフルトへ。
 確か乗ってきた便とは違ったと思うが、ルフトハンザの飛行機などを一枚。


 ここからは未知の領域。
 ICEの時間まで2時間ほどあったが、右も左もわからないのでとりあえず鉄道の駅へ行こうということになり、フランクフルト空港駅へ。
 切符は、切符らしきものを中部国際空港のカウンターでもらっていたが、本当にこれで乗れるのかよくわからない。
 改札はない。結果として不正となる行為をすると、多額の罰金が発生するということだけは知っていたので、慎重に行動したい。
 ホームに降りて調べると、ICEには(正確にはICE以外にも)1st classと2nd classがあるらしい。
 切符らしきものにはFreeと書いてあるが、どこに乗ってもいいのだろうか。これもよくわからない。
 ということで、DB(ドイツ鉄道)のInfomationで聞くことに。
 結果、どうやらこの切符で良さそうなのと、2nd classの座席ならどこに座っても良さそうなのがわかった。
 こちらも乗った列車と違うがICE。列車はICEもRE(快速)もすべて同じホームに到着する。


 列車に乗ると、各座席に何やら地名の書いた電光掲示があった。
 よくわからないのが、どこでも良いと言われていたので適当に座る。
 それで安心していたら、ケルンで二人組の外国人に声をかけられる。
 どうやら「ここは俺たちの席だからどきなよジャパニーズ」と言っているようだ。
 慌ててどいて空いていた別の座席に座る。これでもう大丈夫だろうと思っていたら、次の事件が。
 列車が、先ほどまでとは逆方向に走り出したのだ。
 これには慌てた。慌てたが、もうどうにもならない。
 スマホのコンパスアプリなんぞで、進行方向を確認する始末。どうやら大丈夫そう。
 二つとも種明かしをすると、座席はすべて自由席だが、指定券を持っている場合、その区間が電光掲示に表示される仕組み。
 だから、駅名が表示されていない座席か、表示されていても区間外の表示の座席に座らなければならなかった。
 ケルンは、ケルンHbf(中央駅)が橋を渡った先にあるため、頭から突っ込んで尻から出す。従って進行方向が変わる。
 これも日本の新幹線では(新幹線以外でも?)無いことなので、焦るのも仕方なかろう。


■ デュッセルドルフにて

 さて、デュッセルドルフではホームまで迎えに来てくれていたGilbertと、難なく合流。
 とりあえずホテルにチェックインしに行く。
 ホテルの場所がわからず少し迷ったりもしたが、問題なく到着し、部屋のキーをもらって荷物を放り込む。
 自分は撮り忘れていたので、Richardの撮った部屋の写真と、ついでに後日撮ったホテルの入り口。


 この頃、時刻は19時とか20時くらい。
 腹も減っていたので夕食へ。こちらもGilbertにお任せして、大衆居酒屋のような店に入る。
 一応観光客向けの、それなりに有名店のようで、出してもらった大雑把な料理がこちら。


 味はともかく、ドイツビールと肉を食ってそれなりの満足を得る。
 ぶらぶらホテルまで歩き、Gilbertと別れて初日終了。
 ホテルはシャワーなど水回りのトラブルもなく、最終日まで過ごせたことをここに書いておく。