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■ 国立考古学博物館
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さて、地下鉄でふた駅先のVICTORIAに移動。国立考古学博物館を目指す。
他のツアー客は解散後に行った人も多いようだが、一番暑い時間に屋内が良い。
じっくり回ると半日かかるという広い博物館だが、そこまで興味はない。
事前にAさんが言っていた、「ガイドブックに載っているものを探す」という楽しみ方を試みる。
ところどころ場所が変わっているものもあったが、1時間15分ほどで完了。
左上から右に、
・黄金のマスク
・ミロス島のポセイドン像
・アルテミオンのポセイドン像
・アテナ・パルテノス像
・クーロス像
・アンフォラの墓碑
・アフロディーテと牧神パンとエロスの像
・ボクシングをする少年
・馬上の少年像
・竪琴を持つ音楽家
・戦士の壺
・墓碑の台座
なかなか楽しかった。興味の薄い博物館を、こういう回り方をするのもありだな。
休憩していたらAさんがやってきたので合流。
聞くと、モナスティラキでピタを食べて、国立考古学博物館で宣言通りるるぶの鑑賞ポイントを押さえていたらしい。
そこまで同じ行動をしていたなら、リカヴィトスの丘で別れる必要もなかったかもと思ったり。
ああ、あと初日にやっていなかった市場も見てきたらしい。写真を見せてもらった。
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■ プラカ地区
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VICTORIAからモナスティラキに戻る。
VICTORIA駅で警備の人に、スリに気を付けるよう言われた。確かに、ベンチに座っていたら隣に明らかにこちらばかり見ている男が寄って来たし、油断は禁物。恐らく警備の人も知っていたのだろう。
モナスティラキ駅からプラカ地区の方へぶらぶらと歩く。この時16時半。まだ2時間あるが、さすがにもう終了モードだ。もし一人だったら、ケラミコスとか行ったかもしれない。
なお、自分はいつものように安いビールを購入。
写真は撮っていないが、4本で3ユーロとかそれくらいだったかな。
ミクリ・ミトロポリ聖堂。
この後、Mikelというチェーンっぽいカフェでビールなんぞを飲んで、集合時間まで過ごす。
この夏の旅行も、こうして静かに終了した。
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■ 帰路
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さあ、地獄の始まりである。名古屋まで帰らないといけない。
まずはバスでアテネ空港へ。
チェックイン。今回は最初から団体受付で、イスタンブールから成田は通路側で確保してあるとのこと。
今回のガイドさん、口は悪いがやり手なのかもしれない。
予定では、アテネ発が22:25。イスタンブール着が23:55。
イスタンブール発が1:40。成田着が19:30。
念のため23:30の名古屋までの夜行バスは押さえてあったが、東京駅22:00の最終の新幹線で帰る予定。
チェックインの後、トイレの個室で着替える。
いつもは午前出発の午前帰国だが、今回は夜出発。丸一日、炎天下で観光して、汗だくのままなのだ。
捨てるTシャツで体中の汗を拭い、下着を替え、軽いズボンを穿き、歯も磨く。
まずはアテネからイスンタブールへ。これが1時間くらい遅れた。
まあ、イスタンブールの到着が遅れても、成田さえ遅れなければ問題ない。そう思っていたのだが。
下から2行目、成田便も1時間の遅延。
終わった。恐らく新幹線は間に合わない。
眠剤を飲み、生まれて初めて「離陸に気付かない」という睡眠を取ったが、一瞬のこと。
すぐに目が覚めてからはいつもの戦いが始まり、この日は腰も痛くてとてもツライ。
やがて、成田空港に到着。写真は撮っていないが、15分縮めた記憶があるので、20時15分だと思う。
新幹線は間に合いそうで間に合わない。荷物の受け取りもあるし、ぎりぎり間に合っても夜行バスのチケットを払い戻す時間がない。
諦めてシャワーを浴びに行くと、最終受付が20:30。
失意の内に東京駅へ。腰が痛くてマッサージに行きたかったが、店もなければ時間もなく、ラーメンを食べた後、再びトイレの個室で着替える。捨てるTシャツで体を拭き、下着を替える。
一体いつから風呂に入っていないだろう。こんなにも風呂に入りたいのは人生で初めてだ。
予定通り、23:30の夜行バス。
ただただツラさだけがあるが、それでもいつかは家に着く。
翌朝、名古屋着。長い長い旅が終わった。
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■ 総括
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クルーズは良い。ただし、一人で参加するものではない。
今回は本当にAさんがいて良かった。
もっとも、旅は道連れというだけで、日本に戻ってしまえばそれまでだ。幾度となく繰り返してきた一期一会の出会い。少し寂しいが、人生はそういう出会いの繰り返しなのかもしれない。
アテネの治安は、夜は知らないが、日中は十分警戒していれば問題はない。
遺跡はよほど興味がなければ、大体同じような感じなので飽きる。もっと涼しい時期なら、アクロポリスからローマ時代のアゴラ、ハドリアヌスの図書館、ケラミコス、オリンピエイオンと回ったかもしれないが、夏は厳しい。
島は良いが、同じ船で同じ行程で回るなら、サントリーニは過度な期待はしない方が良いだろう。
短い時間だが、ちょうどその頃夕日が落ちる季節に行くのもいいかもしれない。いずれにせよ、すごい人なので風情は微妙。
個人的にはロドス島がオススメ。
クラブツーリズムのエーゲ海クルーズも、日程によってはロドス島が入っていないものもあるが、絶対に入っているものをオススメしたい。
後、船上の正装は不要かな。
なんとも言えないカクテルパーティーの一瞬だけのために、どれだけ荷物を増やすかという話になる。
もちろん、何を楽しみたいかによるから、毎晩シックなバーラウンジでお酒を飲みながら生演奏を聴くのも素敵だと思う。
色々な楽しみ方が出来る。本当に、一人じゃなければクルーズはオススメだ。