■ ブレッド湖

 観光最終日。
 早朝から起きてリュブリャナ市街に行くという手もあったが、そんな元気はなく、リュブリャナ市街観光は夜に賭けることにする。
 どうもいまいち口に合わない朝食バイキングを済ませてから、ブレッド湖へ。
 スロベニアは四国より少し大きい程度で、ブレッド湖にも1時間も経たずに到着するとのこと。
 相変わらず車窓から教会の写真を撮って楽しむ。


 あっと言う間にブレッド湖へ。
 手漕ぎボートでブレッド島へ行くのだが、座る位置の関係で、行きはいい写真が撮れず。
 写真を撮りに単身で乗り込んでいるので、ちょっと……いや、だいぶ悔しい。
 手漕ぎボートはこんな感じ。


 島に着くと、まずみんなで教会へ。
 鐘が有名とのことで、みんなこぞって鳴らすものだから、自分は写真を撮りに外へ。
 鐘楼にも登ったが、いい写真を撮ることのできる類の塔ではなかった。
 教会はこんな感じ。今回の旅も天気に恵まれた。


 島をクルッと一周回る。
 ごく短い自由時間だったが、撮りまくりたい自分をもってしても時間が余った。
 ショップも見ておけばよかったかもしれない。
 ボードに帽子が置いてあったのでパシャリ。


 帰りはしっかり場所を狙っていた上、お父さんの取り計らいもあり、島の写真が一番綺麗に撮れる席を確保。
 無事に撮影に成功。満足。


 撮り続けていたら、船着き場へ。
 バスに戻る途中に鳥がいたので撮影。鳥と、湖と、城。


 バスで一路ブレッド城へ。一路と行ってもすぐに到着する。
 城ではちょっとちぐはぐな動きをしてしまい、短い自由時間を上手く活かせなかった。
 レンズを交換している内にセンサーにゴミがついてしまい、撮影意欲が減衰してしまったなど。
 定期的にチェックをしていたのですぐに気が付けたし、その後バスの中で必死に掃除をして事なきを得たが、やっぱりレンズの交換はリスクが高い。
 撮った写真を何枚か。よくパンフレッドなどで見るブレッド湖の写真もここから。





 ブレッド城では、古い活版印刷機があり、自分の名前を入れて刷ってもらうことができる。
 で、本当にいいタイミングで人がいなかったので、帰りに頼んでみたら、実は人がいなかっただけで、二人分の待ちが発生していた。
 残念がり、諦めようとすると、店員さんが「急ぐのか?」と聞いてくれたので、時計を指差して、「Yes, Yes!」と。
 実は集合時間まで後5分ちょっとしかなかった。
 店員さん、「Oh!」と身を仰け反らせつつも、急いで作ってくれた。待っていた二人には申し訳ないが、大急ぎのJapaneseツアーに免じてどうか一つ。


 ちなみに、よく見るとわかる通り、これ「鏡音リン」名で作成したのだが、バスの中でこの活版印刷をやったと話すと、おばさまたちに「見せて見せて!」と言われて、詰んだ。
 通路を挟んで隣に座っていた一人参加のおねーさんも作っていたのを知っていたので、どうか一つその人にとお願いして事なきを得たが、危なかった。
 単身の参加なので、できるだけ他のツアー客と仲良くなるよう努力しているが、この一瞬は仇となったというか、まさかの鏡音リンなのでしょうがない。


■ ポストイナ鍾乳洞

 バスに戻ると、とにかくカメラの掃除。掃除をしては青空を撮り、掃除をしては青空を撮り、なかなかゴミが取れずに焦る。
 レストランで食事。
 この食事で、500mlのビールを投入したら、ラベル付きのグラスじゃなくてがっかり。ビールが飲みたいのではなく、ラベルが撮りたいのに。
 魚はまずまずだったが、ポテトはニンニクがすごくて、とうとう一口も食べずに残した。
 基本的には何でも食べられるが(好き嫌いは多い)、これはどうもダメ。ニオイがきついものは苦手だな。


 食事の後、ポストイナ鍾乳洞に向かうのだが、トラブル発生。
 トイレに行きたい。
 もちろん、レストランで行ったのだが、ビールを500mlも投入した上、最近歳のせいか尿切れが悪くて、出発早々すぐにまた行きたくなる。
 限界の一歩手前でガイドさんに声をかける。だからレストランで行けと言っただろうという目で見られたので、レストランでも行った旨を必死に伝えると、憐れんでいただけた。
 高速道路上のガソリンスタンドに停めていただき、一人でトイレへ。50セントかかったが、10ユーロ払ってもいいくらい切羽詰っていた。
 他の皆様にご迷惑をおかけしたが、自分なりには頑張ったのです。ごめんなさい。
 そんなこんなでポストイナ鍾乳洞。いよいよこのツアーも最後の観光地に至る。


 死ぬほど暑かったので、ショップに入って涼む。涼むと言っても、直射日光に当たらないだけだが。
 プロテウスのぬいぐるみと、よくわからない小さな工芸品を購入。
 予約の時間が来て、ガイドさんから鍾乳洞の音声ガイドをもらい、旅物語の音声ガイドのイヤホンを装着。
 どうでもいいが、あの音声ガイドって本当に役に立つ。装着がやや面倒だが、イヤホンの形状も素晴らしい。
 洞内はまずトロッコに乗って奥へ。それから、ひたすら大きい鍾乳洞を歩く。
 中はとても涼しい。トロッコはちょっと寒い。
 洞窟内は音声ガイドでは撮影NGの案内があるが、フラッシュを焚かなければOKのようで、他のツアーの現地ガイドも、撮影していた人に「No Flash!」と言っていた。
 とはいえ、とても暗いので、K-30の限界ISO-12800を投入してパシャパシャと。





 なんともすごかった。
 秋芳洞の大きい版かなと思っていたら、規模が違い過ぎて、なんというか、別物だった。
 あまり観光地を過剰に誉めないガイドさんも、「ここはすごい」と連呼していたが、それも頷ける。
 再びトロッコに乗り、洞窟を出る。外が近付くと一気に温度と湿度が上がり、レンズが曇る。結露というやつだろうか。
 焦るがどうにもならない。とにかく「とても涼しい場所」というキーワードが出てきたら、結露の可能性を考えよう。


■ リュブリャナに戻る

 帰路につく。
 この旅行で初めて少し雨に降られたが、バスの中なので平気。リュブリャナに着く頃には、あるいはリュブリャナでは止んでいた。
 途中で大きなスーパーに寄る。イオンモールみたいなヤツ。夕食もここで摂るとのこと。


 スーパーでワイン1本と、小さなペンギンの絵本を購入。
 食事はアメリカンな店で、ポーク料理。
 特に何の感想もない、大雑把な料理だった。


 バスに戻ると、ホテルまではすぐ。
 ホテル着は20時くらいだったろうか。外はまだ明るい。
 リュブリャナ、最後の夜が始まる。