■ ツアーでのローマ観光

 バチカン市国を出るとまず食事。この食事で、早速社長夫婦とセレブな二人と同席になる。もはや自分が年配組なのは誰の目にも明らかで、自分自身その方が気楽というもの。新婚さんは二人で、もしくは新婚さん同士仲良くしたいだろうし。ちなみに昼食のスパゲッティはまあまあだった。やはりイタリアで食べるイタリアンより、日本で食べる美味しいイタリアンの方が美味しいかと思ったが、料理はこの先どんどん美味くなっていった。ホテルもどんどん良くなっていったし、ローマという町が衣食住がいまいちなのだと思う。
 食事後の観光一発目は真実の口。前にWikipediaで「はりまや橋」を検索すると、そこが三大がっかり観光地の一つである旨が書かれていたが(今は消えている)、真実の口はそれに近いものがある。大きな違いは、「真実の口は別に大した場所ではなく、ぶっちゃけしょぼい」というのはそれなりに有名で、自分もそのつもりで行ったので、むしろ期待通りであったということか。実際、はりまや橋はがっかりした。


 車窓観光は割愛する。元々ツアーを選定する際、車窓観光というのは観光に入れていなかった。それはただの通過であって、観光ではない。フォロ・ロマーノやベネチア広場などを見たが、これは後から徒歩にて訪れているので割愛する。
 ということで、トレビの泉。


 高知にはりまや橋というのがあって、それが三大がっかり観光地に数えられているのだが、このトレビの泉はそれに近いかも知れない。何か同じようなことをつい最近書いた気がするが(しかも数行上)、こちらはそれなりに期待して行った分、がっかり度が大きかった。どれくらい大きかったかというと、皆がガイドさんに頼んで写真を撮ってもらう中、「別にいいや」と思ってしまうくらい、どうということはなかった。
 この後、買い物のためにローマの三越に寄る。こういう行程が一番どうでもいいと思うのだが、需要はあるのだろうし、ツアーだから仕方ない。中国の時を思えば格段に少なかったし、特にこの三越に関して言えば、地下に素敵な休憩所があり、30分間いい休息が取れた。ここで休んでいなかったら、その後の約5時間歩きっぱなしの自由行動に体がもたなかっただろう。