■ モデナ

 パルマからモデナはすぐである。1時間ちょっと。
 モデナは大聖堂からだいぶ離れた場所でバスを降り、そこからイヤホンガイドで話を聴きつつ、大聖堂に向かう。
 その途中に、例えばこんな建物(ドゥカーレ宮殿だな)とか、


 こんな街並みとか、


 結構魅力的で、入ってみたいところもたくさんあったが、総スルーの上、自由時間が短くて戻ってくることはできなかった。
 真っ直ぐ世界遺産の大聖堂へ。
 自由時間に撮った外観。到着した時は曇っていたが、自由時間の間に晴れて良かった。


 中。アングルが妙なのはカメラを固定する都合。


 ここで解散だったか、中に入る前に解散だったか忘れたが、与えられた自由時間は30分〜40分。
 大聖堂の鐘楼には登れるという情報は事前に得ていたが、景色は格子越しにしか見えないということだったのでスルー。
 宛てもなくぶらぶら歩いていたら、こんな教会が出てきた。


 しかし、世界遺産の立派な大聖堂を見た後なので、いまいち盛り上がらない。
 暑かったのもある。
 グランデ広場に戻り、市庁舎を散策。適当に撮影。


 まあ、モデナはそんな感じ。
 本当に世界遺産をちらっと見ただけで、来た道を戻ってバスに乗り込んだ。
 ツアーに申し込む時に、「恐らくこんな旅になるだろう」と考えていた通りになったのが、このモデナと翌日のラヴェンナ。
 もっとも、ここで自由時間を2時間もらっても困ったかもしれないが、グランデ広場解散、バスに集合だったら、行きに通ったドゥカーレ宮殿や商店を見られたのにとは思う。


■ ボローニャ

 モデナからボローニャも1時間程度。
 到着は17時半だが、なにせ21時頃まで明るい時期なので、夕方という感じはしない。
 遅い到着だが本日のメインディッシュ的な街。ホテルは郊外なのでまたバスに戻らなくてはいけないが、この日は夕食がついておらず、2時間の自由時間で食事も含めて好きにできる。
 なんて素晴らしい。
 まずはみんなで揃って、バスからマッジョーレ広場まで歩く。割と遠い。
 ツアーのみんなの後ろ姿。そしてその先に何か細い塔が見える。なんだあれは……。


 広場で解散。先程の塔は登れるということで、真っ先に向かう。
 この塔、元々2本あったが、もう片方は倒れそうだったので撤去したとか。


 昔は権力を見せつけるために塔をたくさん建てたんだって。
 バベルの塔の時代から、人は高い塔を建てたがり、それは今も変わっていないようだ。
 ちなみにこの塔、傾いている上、むっちゃ狭いし段数は多いし、高所恐怖症の自分にはもう本当にダメ。
 ダメなのに、景色の写真と天秤にかけたら、やっぱり登る。
 こういう階段をひたすら登る。気持ちが悪くなってくるが登る。


 その眺め!
 広角レンズが欲しい感じはある。


 しばらく景色を楽しんでから、また泣きそうな思いで降りる。
 無心。何も考えずに一段一段降りて、なんとか戻ってきた。
 後は事前に添乗員さんが教えてくれた見どころも含めて、適当に回る。
 マンホールを撮ったり、


 これは何かな。ボローニャ大学の中だった気もする。


 広場に整然と並べられた椅子。


 人がいなくなるのを待ってさんざん粘って撮った1枚だが、今見るとそれほどでもなかった赤い空間。


 この後、ボードゲームを売っている店を探しながらぶらぶら歩くが、そういう感じの店は見当たらなかった。
 そうこうしている内に、食事をなんとかしなくてはならない時間になった。
 行きにマッジョーレ広場まで行く途中にあったファーストフードを目指すが、意外と遠くて挫折する。
 時間がどんどんなくなっていくので、マッジョーレ広場の角の店に入って「Do you have パニーノ?」と聞いてみる。
 あるとのことで、パニーノとコーラを頼む。時間がなかったので、「Posso mangiare subito?」とかスラスラ出てきた自分を誉めてあげたい。店員さんが「もちろん!」と言うので、安心して座っていたが、あまりすぐには出て来なかった。
 そのパニーノとコーラ。


 もうちょっとゆっくり食べたかったな。
 まあ、時間はあったのだから、これは自分が悪い。コーラはがぶがぶ飲んで、パニーノは一つ手で持って集合場所へ。
 みんなでバスに戻る。そろそろ日が沈もうという時間だ。
 この時間は適当に撮ってもカッコよくなる。


 バスに戻って一路ホテルへ。
 車窓から写真を撮りまくっていたが、最後に夕陽を受けて輝くホテルがあったので、一瞬のシャッターチャンスをものにした。
 なお、これがこの日から2連泊するホテルだった。


 ちなみに、このボローニャまで、同系列のNHホテル。
 Wi-Fiのパスワードが共通なので、接続が楽で良かった。
 ホテルの部屋でぶっ倒れて撮ったこの日最後の写真が、ちょうど21時。
 今回の旅行で一番期待していなかった日だったが、なかなか盛りだくさんで楽しかった。