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■ 3人きりのツアー
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空港から出る前に2つ。
まず機内で書いた入国カードだが、これはあまり深く考えなくても、とりあえず偽りなく記入されていれば通される。実際、文章は全部英語で書いてあるし、本当にこれでいいのだろうかとドキドキしながら提出したが、何も言われなかった。
そうそう。職業の欄で、本に例として「COMPANY EMPLOYEE」とあり、これを書こうと思ったのだが、マスが足りなくて入らなかった。そこで「EMPLOYEE」だけ書いて提出。これでも通ったのだが、帰りに出国カードを書く際、ガイドの人に「EMPLOYEEは職業ではない」と教わった。帰りは「ENGINEER」と書いた。
むしろ大変だったのは入国審査である。これこそなんとかなるだろうと考えていたのだが、なんともならなかった。はっきり言って、何を聞かれているのかさっぱりわからない。せめて文頭の文字、例えばそれがWhyなのかHowなのかだけでも聞き取れればと思ったが、単語1つとしてわからなかった。
結局ここは、Michaelが答えて切り抜ける。しかも、よくわからないが目的は必ず聞かれるものだからというような感じで、「sightseeing」と答え、合ってはいたが、その発音が悪くて何度か言い直す羽目に。
まあ、それでも最終的にはなんとかなったのだから、要するに素人でも大丈夫と言うことだ。
さて、入国審査を通ると、現地のガイドさんと合流した。今回参加した日通旅行の『メルボルンの休日』は、基本的にはすべて自由行動だが、初日だけ『メルボルン市内観光』というのがついている。ガイドさんはKlein氏(仮名)と言い、純血の日本人だった。いくら日本語ガイドでも、やはり日本人と外国人とでは安心感が違う。
我々3人がKlein氏に挨拶すると、Klein氏はすぐに歩き始めた。どうやら、今回このツアーに参加するのは我々3人だけらしい。名古屋発の『メルボルンの休日』はすでにいっぱいだったというのに、何故3人だけなのか非常に疑問に思ったが、小生はこれを「幸運」だと受け止めた。
気になる天気だが、空港を出たら下のような空。フェイリン、よくやった! 感動した!
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■ セントキルダの桟橋を歩く
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今回は3人だけということで、普通の乗用車でのツアーとなった。これは想定外の幸運だった。5/2のグレートオーシャンロードでは、お世辞にも乗り心地の良いとは言えない車に詰め込まれたし、帰りは他にもう一組あったため、やはりいまいちな車に乗ることになった。
けれど、上で書いた幸運はこのことではなく、Klein氏が、今回は3人だけだからと言って、こちらの要望を聞き入れてくれたのだ! 早速フェイリンが天気以外の幸福を運んでくれたようだ。
我々はKlein氏の言葉に甘え、場所が遠いがどうしても行きたかったために、4/30の行程を非常に難しくしていたリッポンリーへ、セントキルダ経由で行ってもらうことにした。元々のこのツアーの行き先は計画書を参考にして欲しい。
さて、それではリッポンリーの前にセントキルダである。まずはこの画像。
セントキルダと言えば、この桟橋である。が、まあ、なんて言うか、桟橋だった。うん。
Klein氏の話では、昔この桟橋の先端に喫茶店があり、彼はそこを愛用していたらしい。ところがこの喫茶店、火事で焼けてしまって、今はないそうだ。
小生の感想としては、この桟橋はただの桟橋以外の何物でもなかったので、観光客的には、その喫茶店のない今、向こうまで行く意味はあまりないと感じたし、実際に途中で引き返した。
次は、セントキルダにあった建物を正面から写したもの。樹や建物の形にどことなく外国っぽさを感じるが、正直なところ、まだ小生は、この時あまり海外旅行をしているのだという実感が湧いていなかった。
ちなみに、後ろの快晴はフェイリンの努力の結晶。
ところで、上で「セントキルダと言えばこの桟橋」と書いたが、実際のところはもう2つの見所がある。
1つがルナパークであり、もう1つが日曜日のマーケットだ。後者については、Klein氏も「時間があったら見に行ってみるといい」と推奨していたので、もしこれを読んでいて、メルボルンに旅行しようとしている人は参考にして欲しい。