■ 華山1914文創園区

 9月16日、月曜日。
 最終日。どこも朝が遅いことがわかったので、昨日より30分遅く起きて朝食にする。


 3日目の朝も雨が降っていたが、ホテルをチェックアウトする頃には止んでいた。
 宝蔵巌国際芸術村は休みだし、動物園に行くには自分が広角レンズしか持っていなかったりで、色々検索した結果、華山1914文創園区と松山文創園区に行ってみることにした。
 その前にまず、台北駅のロッカーに荷物を預けてから、中正紀念堂へ。2年前、行こうとしたら出口で土砂降りになっていて断念した場所である。
 今回は雨は大丈夫そうで、実際にロッカーに折りたたみ傘を置いてきたくらいだったのだが、MRTを降りて出口を出ると、土砂降りだった。


 これは、あれだ。台湾には特定の場所にだけ雨を降らせる技術があって、中正紀念堂だけずっと雨が降り続けているに違いない。
 2年前とまったく同じ動きでMRTに戻り、華山1914文創園区を目指す。こちらは雨は降っていなかった。
 華山1914文創園区は実にフォトジェニックで良かった。有料展示のスペースには入らなかったが、それでも十分楽しめた。


 11時になると未来市というお店がオープンしたので、中で台湾の二十四節気ビールの一つ、「雨水」を飲みながら、台湾茶のアイスクリームを食べる。
 最終日はこういうのでいいのだよ。



 帰りに謎のマザーボードの壁を発見。


 道を1本間違えたようで、少しだけ寄り道すると、電気街のような場所があった。
 今調べてみたら、やはり忠孝新生駅の界隈は、台湾の秋葉原などと呼ばれているらしい。歩いたのはごく一部だったが、もっと広範囲だった模様。




■ 中正紀念堂

 駅に戻って中正紀念堂リベンジ。もはや三顧の礼である。
 雨は霧雨くらいになっていたので、ようやくMRTの出口から外に一歩足を踏み出した。
 何かもよくわかっていなかったが、バカでかい建物を撮影。Wikipediaによると、初代総統である蒋介石の顕彰施設らしい。


 中正紀念堂にいた時が12時半で、13時からの儀仗隊交代式を待とうか迷ったが、Richardの反応がいまいちだったのと、小籠包を食べに行きたかったこと、それに雨も強くなってきたのでまたの機会にすることにした。


■ 小籠包

 さて、台湾最後の食事はもちろん小籠包である。
 2年前は鼎泰豊を目指して、混んでいたので止めて高記という店に行った。
 今回は台北小巨蛋駅近くの京鼎小館という店にした。昼の営業は14時までだったが、13時半頃到着。特にラストオーダーもなく普通に入ることができた。
 小籠包に炒飯、青菜の炒め物にスープ、そしてビールを注文。どれも日本人好みの味で美味しかった。
 初日の牛肉麺然り、2日目の魯肉飯然り、台湾の料理が合わないという人は、こういう少し値段の高い有名店に入るといいかもしれない。高いと言っても炒飯も500円くらいで山盛りだし、大したことはない。




■ 散策~帰国

 食事の後、少し台北アリーナを見てから、48時間券の残り10分で南京三民駅へ移動する。
 ここから松山文創園区を徒歩で目指すのだが、これが遠かった。
 途中で京華城という丸い不思議なショッピングモールがあったので寄る。特に店は見ていないが、とにかく外観がすごかった。


 さらに南下すると、鉄道博物館が現れた。台北機廠というのか。こういうの好き。
 入場無料っぽかったので行ってみたら、守衛さんに止められた。そう、台湾の施設は月曜日は休みなのだ。


 さらに南下して松山文創園区を目指したのだが、雨がずっと降っていた上、時間がなくなってきたので、松山文創園区は諦めて市政府駅からMRTに乗った。



 最後の最後に、台北駅で台湾茶の実績解除をするべく、COMEBUYというドリンクスタンドでお茶を購入。シュガーは少なめで丁度いい。


 台北駅に戻ってロッカーで荷物を出そうとするが、台北の地下街に南から入ったことがなかったので場所がよくわかず、迷う。
 この時間がだいぶロスになり、台北駅16:15の急行にギリギリ飛び乗った。危なかった。飛行機が18:10で、発券は40分前がタイムリミット。つまり、17:30には着かないといけない。
 16:15の次の16:22の普通に乗っていたら、第1ターミナル到着が17:11。ダッシュを要されたかもしれない。


 無事にチェックインすると、どうやら飛行機は30分遅れの18:40出発らしい。見ていたら飛行機が着いたのが18時過ぎで、機内への案内が18:30。もちろん、18:40に飛べるわけもなく、さらに遅れた。


 機内では『雲のむこう、約束の場所』があったので見る。大体『君の名は。』や『天気の子』と同じだが、終わり方は切ない。
 『ほしのこえ』や『秒速5センチメートル』も、男女が結ばれる終わり方ではないというし、この監督はそういうのが好きなのだろう。『君の名は。』や『天気の子』が売れたのは、恋愛がわかりやすくハッピーに終わったからだと思う。


 セントレア到着。22:47の特急に絶対に乗りたいが、飛行機を降りてから10分ちょっとしかない。行き同様、ターミナルまでバスだったらアウトだったが、そのままターミナルに着いたので走った。
 左足の親指は痛いが、我慢する。受託手荷物が無いので、急げば間に合いそうな気がする。
 検疫から入国審査、税関検査を潜り抜け、5分前には駅に着いた。恐らく10分弱で駆け抜けた。
 24時前に帰宅。
 最後バタバタしてしまったが、大きなトラブルもなく、観光地もグルメも満喫できた良い旅だった。