『 愛の若草物語 』 感想





19世紀半ば、南北戦争が続くアメリカのゲティスバーグ近郊に暮らす、

マーチ夫妻とその四人の娘たち。

激しさを増す戦争の中で、家族は互いに支えあい、助け合って生きていきます。

そして、さまざまな困難やすばらしい体験を経て、

姉妹は美しく、立派なレディへと成長するのです。


DVD解説書より


2003/09/15第1話『パパが帰ってきた!!』
 ベスだー! 原作を読んでからずっと待ち続け、待ち続け、とうとう巡り会えたベス! 嗚呼、ベス! 可愛いベス! 清楚なベス! なんだか他の姉妹に比べてものすごく出番が少ないのは、その大人しい性格ゆえ、仕方のないことなんだよね! うんうん。物語としては、『ペリーヌ物語』を見た後だからか、妙に展開が早い印象を受ける。後、事実関係が今ひとつわかりにくいが、これはこの先少しずつわかっていくのだろう。原作では開始時にすでに貧乏だったが、アニメではまだお金持ちらしい。まあ、ストーリー性はともかく、キャラクターは1話にして皆個性が光り、彼女たちのやりとりが面白い! そういえば、ベスの声優さんは『火の雨がふる』の頼子と同じなのだが、頼子よりだいぶ声が低かった。まあ、頼子の方が幼いからな。
2003/09/15第2話『ミルキー・アンを拾った』
ベスの登場が多くてGood!(^^) 「どうやって温めたらいいの?」「あんたさえ気持ちが悪くなければ、直接肌で温めるのね」「やるわ、あたし」あー、俺も道ばたで泥だらけで倒れていたら、ベスが拾って、肌で温めてくれないだろうか。「この人、死にそうなの!」考えれば考えるほどアホっぽい光景だ。俺がベスなら3歩分離れて歩くな。飛びつかれたらたまらん。アニメのベスは、原作よりも元気な感じがする。今回もストーリーは急ピッチで微妙。しかし、エイミーとジョオのやりとりには微笑まずにはいられない。特にエイミーのキャラはいい。いちいちオーバーなアクションがかわいらしい。ジョオを動物扱いしたのはウケた。「あんたのここのところで死ぬかも知れないわよ? ベス」の台詞も、仕草と表情が可愛い。 
2003/09/16第3話『あぶない!早く逃げて!!』
 うおーーーーーっ! ジョン、てめぇ、俺のベスに指十本触れるどころか、抱きしめるように押さえつけやがって! ぜってぇ許さん! 殺すっ! 殺してやる! うおぉぉぉぉぉぉっ! 少し落ち着け、俺! はぁはぁ。くそぅ。ベスも優しい言葉かけやがって。俺も女子中学生拉致して、警察に追われて、ベス宅に逃げ込んで謝りながら押さえつけてやる! いやいや、人間を心から従わせることができるのは愛だけだと、ドレックノールのジェノアも言っている。最後に勝つのは、ジョンではなくてこの俺だ! さて、今回はジョオが可愛かったな。あと、ベスが結構てけてけ走ってて可愛い。原作読んだときには、ベスは走らないイメージを持っていたから。さあ、ジョン。次回は大人しく捕まって俺のベスに触れた罰を受けるがいい! ふはははっ!
2003/09/16第4話『戦争がはじまる!』
前半と後半でお話真っ二つ。「ベスって案外度胸があるわ」というエイミーの意見に禿胴衣。どことなくこの子だけ世間ズレしたところがある気がする。俺の中で強いお姉さんというイメージのあったメグがちょっと弱いところを見せてGood。どうも原作で抱いたイメージとほぼ完璧に一致しているのはジョオだけっぽい。後半はどことなくのんびり。俺もベスにしつけられるかな。「ほら、水原さん。おしっこはここでするのよ」アホ丸出し。「どうしたの? 水原さんをあんまり泣かせないで」「ちっとも言うことを聞かないのよ」第1話を見たときから思っていたのだが、ベスが原作で抱いていたイメージよりずっと小さくて可愛い。後、声が第一印象より高くなってる気がする。頼子と言われれば頼子な感じ。「すきよ、この町も、ここに住んでる人たちも……」 
2003/09/18第5話『町が燃えてしまう!』
 1863年7月1日、ゲティスバーグの戦い? 名劇を色々見ていると、地理やら歴史やらが断片的に強くなる。『ペリーヌ物語』を見て、初めてスイスの位置を知ったからな! えっへん(常識だって)。それにしても、今回のベスは良かった。可愛かった。前半は、「あー、ベスはBGM担当ね」と悲観していたが、後半は猫にお友達の人形を紹介し始める。俺、一人こういう子知ってる! 人形が一番の友達で、ネズミと話したりしてる屋根裏部屋の少女なんだけどね。しかしこのアニメは、姉妹の会話が面白い。ジョオとエイミーも良かったが、ベスとエイミーもGood! もっとも、どれだけ楽しい日々の会話もあまり印象に残らないように、こういう面白さはひどく刹那的で、ここに「面白かった」と書いても、後で具体的には思い出せまい。
2003/09/18第6話『さよなら ふるさと!』
♪〜北へ行こうランララン 北へ行こうランララン〜♪ ということで、北へ向かう姉妹+二人の大人たち。しっかし展開が早い物語だ。今まで『ペリーヌ物語』見てて、実にゆっくりと時が流れていたから、余計に早く感じる。町から避難して、夜を過ごして、町が焼けて、父親と再会して、投資がダメになった話があって、さらに列車に乗って、ジョンと会って。これだけが20分そこそこに収まっているのだから、やや無理があるのも否めない。今回はベス的にはほとんど何もなかったな。「大空を自由に羽ばたいてるわ」くらいか。人形の話は、個人的にはあまり感慨がなかったなぁ。さて、とりあえずこれで一家は貧乏になってしまったわけだ。いよいよ、金では買えない幸せを見つける、『若草物語』らしい話になっていくのだろう。 
2003/09/19第7話『おば様はいじわる!』
 展開が不可解でさっぱりわからん。マーサは何故突然彼女たちを呼び戻したのか。まあ、それは次回以降に語られるかも知れないが、最後はどうもどたばたした感じが否めない。しかし今回、「来た来た来た来たー、偏屈ババァ!」と思ったのだが、それよりも約一名、どうにもならんヤツがおる。デーヴィッド、逝ってよし。いや、むしろ逝け。今すぐに逝け。さあ逝け。つーか、こいつは何なんだ? うざいオリジナルキャラだ。原作のイメージが大きく損なわれた。原作では、確かに頑固な人間や気むずかしい人間は出てきたが、こういううざい人間は出てこなかった。とりあえずマーサとはまったく違う意味で、そして非常に悪い意味で鬱陶しく感じたので、徹底的に非難してみる。今後にも一切期待しない。逝け!
2003/09/19第8話『お家を貸して下さい!』
九官鳥、(・∀・)イイ!! 「バカだねぇ、お前たちは」かなりイイ! しかし、その後のジョオはもっといい! 「きっと、この九官鳥がこんな汚い言葉を使うのは、前の飼い主のせいですよ!」そしてその後のジョオの勝ち誇った顔! いいなぁ、この娘。こういうギャグっぽいやりとりが、何ともこのアニメを面白くしている。というか、それしかない、という説もあるが。マーサはやはりそんなに悪い人間ではなさそう。むしろ、何故泊めたか、より、何故初めにああいう態度を取ったのか、が気になる。デーヴィッドは相変わらず逝ってよしだが、ジョオが軽く、しかも無意識にあしらったので今日のところは許してやろう。我がベスと言えば、エイミーとの毛布争奪戦がGood。あっさりとエイミーから毛布を引っぺがしたのには、ちょっとウケた。 
2003/09/20第9話『怒りん坊のジョオ!』
 怒りん坊というか、ああいう対応をされたら、人間誰でも怒ると思うが。おおむね先の展開は読めるが、とりえあず現時点ではアンソニー、逝ってよし。ついでにデーヴィッドも逝け。こっちは根本的に逝け。根本的に逝け。しかしまあ、あまりにも面白い九官鳥のポリーに免じて、まとめて許そう。俺、寛大。しかしこのアニメ、最後の切れ目が微妙。なんか全体的に中途半端な気がする。いかにも「次回に続く! 続くぞ!」という終わり方は、名劇に合わないような気がするのは、自分の中に変な名劇観を持っているからだろうか。まあいいや。左は鳥かごを持ったベス。「さあエイミー。この中に入るのよ?」と言った後、エイミー、「ベス、あなたが入ればいいでしょ?」と反撃。死闘になる。どっちが鳥かごに入っているかは次回のお楽しみ。
2003/09/20第10話『ほめられて けなされて』
ベス、右のショット以外にまったく出てこなかった。残念。しかし、次回予告がベスだった。萌え。人は時にくだらないことを、意識して口走るが、次回予告でいきなり「ベスです」と言われたときには、まったく無意識に「あ、ベスだ」と口走り、ちょっと照れた。今回も九官鳥が面白い! このアニメのベストキャラクターは、間違いなくこいつだ。もちろん、「萌え」という観点ではベスだぞ? 今回、家庭教師になろうとしているメグが、ジョオに、それは恥ずかしいことではないよね、と尋ねたシーンが良かった。ほとんどベスのことしか書いてきていないが、実はメグがたびたびジョオに頼るのを、密かに微笑ましく頷いている。この少し頼りない感じがなければ、恐らく俺にとってメグなどどうでもよいキャラになっていただろう。メグもまた可愛い(^^)
2003/09/20第11話『マーサおば様はお気の毒!』
 あれは明らかに悪口じゃないぞ? ジョオ。とわかるのは、自分が第三者だからかも知れない。今回もベスが走っていた。ここでも何度か、ベスが元気に思えるという話を書いてきたが、それは俺の勘違いだった。猩紅熱にかかってからの弱々しいベスのイメージと、そして最期のシーンのインパクトがあまりにも強すぎて、ベス=ひ弱というイメージを持っていたらしい。しかし実のところは、ベス=内向的ではにかみやなだけで、別に猩紅熱にかかるまでは決してひ弱ではない。誤ったイメージを払拭しよう。ところで今回、ベスが絵の話をしていたが、ベスの描く絵を是非見てみたいものだ。あと、人形を繕っていたベス萌へ〜♪ 左はみんな外出して独りぼっちになったベス。「みんな、あたしだけ置いて行くなんて……」いや、嘘だぞ?
2003/09/20第12話『雷なんて大嫌い!』
うおぉぉぉっ! デーヴィッド、死ね! 消えろ! 腐れ! 枯れろ! 散れ! 失せろ! 溶けろ! 朽ちろ! 焼け死ね! 壮絶にむかついた回だった。第7話の感想にも書いたが、『若草物語』にこのキャラは要らんだろ! あー、もう! 消え失せろ! それにしても、タイトルとまったく関係ない話だった。この内容なら、『空き家探しは楽じゃない』とか、『どこなの?わたしたちの家』とかの方が良く思えるが。第9話の感想でも終わり方について触れたが、特に今回は無理矢理引っ張ったみたいで嫌な感じだった。第3話みたいな、自然な流れの「次回に続く!」ならまだ許せもするのだが。前半はデーヴィッド、後半は微妙な家探しで、非常につまらない回だった。たまには酷評しよう。ベスもぜーんぜん出てこないし。
2003/09/21第13話『私たちの変な家』
 雷が苦手で、ぶるぶる震えていたジョオ、可愛い♪ マーサに頼まれても本がちっとも読めなかったエイミーも可愛い♪ 第10話ではメグの可愛さについて触れた。やはり、多少の欠点のあるキャラの方が愛着も沸くし萌えられるということだろう。『ペリーヌ物語』の感想の最後で、「ペリーヌがあまりにも完璧すぎる」と書いたが、つまりはこういうことだ。え? ベス? ベスは無条件に可愛いよ?(爆) と書くと説得力がなくなるが、まあベスの欠点はエイミーよりも多かろう。マーサと母親の会話がよかった。ああいう大人の会話の良さがわかる歳になってしまったらしい。マーサはいい人だ。第8話で書いた疑問にもすでに答えは出ているし(第11話)。左は禁断の愛を反対されて悲観する二人。「姉妹、レズ、幼女」と、禁断要素満載。
2003/09/21第14話『エイミーと悪い友だち』
ローリー来たっ! 初めてローリーを見たマーチ家の人間が、未来の妻ってのがまたいい話や。「それじゃあ、クラス全員が先生に逆らっているのね」ってのは間違い。先生が生徒全員に逆らっているんだよ、ベス(子供の言い訳)。しかし、ベスの「どうしてあたしだけいつも、病気になるんでしょうね」には心が締め付けられた。原作『続』の上巻の、「私はね、はやくそれが本になるといいと思うの」と同じくらい──まあそこまでではないが、戦慄の走る台詞だ。物語的にはまったりとした日常。まあ、名劇にある『旅系』と『日常系』の内の後者の物語なのだと思えば割り切れるのだろうが、『ペリーヌ』を見た後だと今ひとつ物足りない。いやしかし、そんなことを言っていたら『カトリ』はもっと見れないか?(爆)
2003/09/21第15話『お隣からのぞく不思議な少年!』
 「わたしは、お母様、一人でいるのが好きなんです。お友達など要らないんです」なんて物悲しいことを言うんだ、ベス。もっとも、本人は別にそれが悲しいことなどとはまったく思っていないのだから構わないのだろうが。隣から覗き続けるローリーがいいなぁ。彼がこの輪の中に飛び込んでくるのはまだまだ先か。楽しみだ。最近はデーヴィッドも出てこないし、すっかり『若草物語』っぽくなって良い。もっとも、あまりにも何も起こらなさすぎるのは否めないが。そしてこの先も何か起こる見込みはまるでないが。この分量で感想を書き続けるのがつらいほどに(笑)。ところで、もう原作のスタート位置には立っているようだが、『楽しいクリスマス』の芝居は行われないのだろうか。楽しみにしているのだが。
2003/09/21第16話『ひどい!メグは泥棒なんかじゃない!!』
毎回ベスの画像を掲げているが、このひどく内向的な娘は、あまりにも出番が少なくて困ったものだ。今回、ドレスが焦げてしくしく泣いているジョオと、泥棒と疑われてひどく落ち込んでいるメグに壮絶に萌えた。第13話の感想にも書いたが、やはりいつも完璧な強い少女よりも、守ってあげたくなるような面がある子の方がよい(^^) ジョオは書いてないだけで比較的よく萌えているが、メグは珍しい。原作のメグがタイプでなかったからだが、アニメのメグは虚栄心もそれほどなく、見た目より気弱でなかなかタイプな気がしてきた。今回は身振りを交えた本読みが萌え。しかしキング夫人の親バカにもまいった。気持ちはわかるが、まず身内を疑ってくれ。エドとデーヴィッド、まとめて逝け。あとは、ポリーがジョオの言葉を覚えたことを書き記しておく。愉快。
2003/09/23第17話『ジョオとリンカーン大統領の演説!』
 「あたしの顔がそんなに甘い?」(;´Д`)ハァハァ あ、甘いよ、ベス……ああ、レロレロ(変態)。しっかし、この家に引っ越してきてから、ベスが外に出たのをまだ一度も見ていない気がする。序盤のジョオの一人芝居がとても良かった。俺も枕などの小道具を用いながらよくやるからな! わかる、わかるぞ!(ムスカのパロ) 「ねえ、水原さん」「どうした? セーラ」「私、どうしてもベッキーにプレゼントをあげたいの」「そうか。それで、何がいいんだ?」みたいな。そういえば、いつの間にかOP曲が変わっていた。新しい方がだいぶ良いな。しかし最近、実はこのアニメの中で、ベスが一番面白くないのではないかと気付き始めたのだが、とりあえずそれは出番が少ないからであって、人格には関係ないと思い込んでおこう。
2003/09/23第18話『メグとジョオ舞踏会にデビュー!?』
本当はこれではない画像を載せるつもりだったのだが、あまりにもシータに似ていたので、つい。「ねえ、ミルキー・アン? パズーはまだかしら」ちゃうって。しかし、ベスもエイミーも出番が少ない! まあベスはピアノの話まで待とう。今回、とうとうジョオとロリが出会った。イエィ! 「継ぎ、目立たなくなったでしょ?」って、ジョオ。めちゃめちゃ目立つぞ? メグもじわじわとその可愛さを見せ始めた。早め先頭に躍り出ようとしたが、先頭はジョオが大逃げ。ベスは早くもズルズル後退加減か。いかんぞ? メグの給料が一気に1.5倍になった。基本給20万円が30万円になったのと同じ割合だと考えるとすごい。さすがに金持ちは違うなぁ。エイミーではないが、給料が1.5倍になっても全額家に入れるというのは、すごいことだ。俺には無理ぽ。
2003/09/24第19話『おこげドレスと素敵な紳士』
 結局寝てしまった二人が可愛い♪ 出番はこれだけだったが、これはいい演出だったと考えよう。本来、まったく登場せずに然るべき話だったのだから。メグの、「ああ、あの覗き屋さんね」はウケた。この娘、かなり面白い気がしてきたぞ? 「私より年下だったの」と言った半眼も愛らしい。髪を下ろせば結構タイプだし、ちょっとメグが気に入ってきた。ローリーの覗き談義は、また別の意味で良かったな。「いつもお風呂も覗くんだけど、ベスが一番肌が白いね。外に出ないからかな? ジョオ、君はとてもいい形の胸をしている。エイミーはお尻にほくろがあるんだね」きっと彼はそれも熟知した上で、敢えて言わないのだろう。なんてったって、紳士だからな。それはともかく、毎回この分量の感想を書くのは結構つらい(爆)。序盤みたいなスピーディーな展開なら容易なのだが。
2003/09/24第20話『ジョオのお見舞は元気がいっぱい!』
面白みのない画像だが、ベスは服装のバリエーションが少ないので、違った服を着ているシーンは貴重だ。お話的には、ベスがジョオの原稿を持って、エイミーに取られないように走り回っていたのが良かった。子供たち、可愛い♪ ベスがいつもの優しいお姉さんらしさをかなぐり捨てて、好奇心を最優先させていた珍しい光景。今回もやはりジョオが(・∀・)イイ!! この子が一人芝居をしているシーンは、いつ見ても笑える。静かでも優しくもないらしい。俺は優しいと思うがね。もうじきお芝居だ。原作ではまずここから始まるから、アニメでは随分話の順序が変わっている。全体的に大胆なアレンジと言えよう。もっとも、まあ芝居と舞踏会の順序なんかはともかく、アレンジの大半があまり良い方に出ているとは言い難いが。『ペリーヌ物語』はオリジナル部分の良さが光ったものだが。
2003/09/27第21話『発表!はりきりジョオの自信作』
 演技の練習をしているそれぞれがかなり可愛かった。特にメグは「珍しい」という要素もあってか、かなりよい感じ。ベスに説明する前のジョオもかなりいいな。「心よ! あー、心よ!」そいや、またデーヴィッドが出てきたな。こいつが登場すると、それだけでつまらなくなる。本当に消えてくれ。今回はローリーよくやったぞ。ああ、ローリーというと、初めのもみの木はなんて不自然なんだ。あれはああして生えているものなのだろうか。まあ、木それ自体が可愛かったら良しとしよう。そろそろ感想の分量をあきらめよう(挫折)。
2003/09/27第22話『おなかのすいたクリスマス』
お芝居が延期になったのは、この上なく残念。無期延期でないことを祈ろう。絶対にいつかやってくれよ? 俺はめちゃめちゃ楽しみにしているのだから。しかし、なんて献身的な人々なのだろう。主に母親。ちょっと度が過ぎてる感じもするが(^^; そういえば、姉妹に一冊ずつ聖書が贈られた。一家に一冊あればよいではないか、と考えるのは日本的感性なのだろうか。やはり姉妹と言えど、それぞれ自分の領域があって、それは日本のそれより遥かに明確なのかも知れないな。まあそれくらい。一度挫折すると、どんどん短くなる感想(笑)。
2003/09/29第23話『ベス!思いがけない贈物に大喜び!!』
 ローレンスさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! いきなり訪問するか!? さすがにびびった。今回はなかなかよくまとまっていて秀逸な回だったな。口の周りを汚して、それにまったく気付かずにジョオを怒らせてたエイミーがいい感じ。米粒ならともかく、あれは普通気付くだろ(笑)。後は、3階建ての雪だるま。アメリカではあれがデフォ? よく積み上げたぞ、エイミー。左はベスの手。いや、見ればわかると思うが。なんだか使い回しと言っても過言でないほど見慣れた光景ばかりだったから、今回はちょっと趣向を変えてみた。さあ、萌えよ(無理)。
2003/09/29第24話『メグの小さな恋のはじまり?』
ようやく少し盛り返してきた感じ。この一話に濃縮されたストーリーは序盤を彷彿させる。今回の序盤、なんだか珍しくジョオとベスが話をしていた。原作ではメグはエイミーを、ジョオはベスを可愛がっているから、この二人の組み合わせはもっとあって然るべきなのだが、なんか少ないよなぁ。中盤、アンソニー登場。よくわからんキャラだが、やはり悪いヤツじゃあない。こいつは辛うじて『若草物語』の雰囲気にとけ込んでいる感じがする。ジョオの小説はどうなるのやら。ラストのメグに萌え。見た目以上に子供っぽいところがあって、やっぱりこの子は可愛いな。今回は姉妹がみんな可愛くてとてもよかった(^^)
2003/10/01第25話『小説家ジョオの2ドルの傑作!』
 エイミー、そんな簡単な問題も解けないのか! しかし、計算した後もなかったところを見ると、暗算でやろうとしたのだろう。それなら仕方ない。この俺様も二桁のかけ算は暗算でできないからな! 今回も色々なことがあったが、同時に何もなかった気がする。この上なくまったりと過ぎていく日々。例えば毎日家と会社を往復している俺よりは変化に富んだ生活だが、それでも『ペリーヌ物語』の後に見たらあまりにも有り触れた日常に見える。まあしょうがないことだが。面白いんだが物足りない。うぐぅ。
2003/10/01第26話『恐がりベスとお隣の老紳士』
萌えはあるよ! ここにあるよ!
2003/10/04第27話『学校でお仕置されたエイミー!』
 奥深い、いい話だった。俺としては原作のように、エイミーが学校をやめてジョオがツカツカと荷物を取りに行く展開も面白いと思ったが、まあ子供向けのアニメとしては、そういう展開はあまりよろしくないだろう(笑)。ちくったヤツかなりうぜぇが、随分凹んでいたみたいだからよしとしよう。そういえば、今回は22分で1つの話だった。『愛の若草物語』では、22分の間にあれもこれもと、色々なプチ話を多くやる場合が多いが、ちゃんとこうして1つの話題を集中的にやれば、内容のある物語になるのだなぁと思った。ああ、そういう意味では前半のローレンスさんが遊びに来る話はいらない。ああいう超ミニスカート……じゃなくて、超ミニイベントがたくさんやるより、1つの大きな話をじっくりやってくれた方がよい。
2003/10/04第28話『エイミー!なんてことするの!』
うおー! ラストのエイミー、怖ぇ! ド迫力だ。次回はジョオ対エイミーの壮絶な殺し合いが見られるぞ? 今回のアンソニーは自業自得。ローリーと彼を比較すると、やはり男は素直でなくてはいけないと思う。もっとも、ローリーはやや軟弱すぎるところもあるが。そういえば、原作では確かジョオはスケートが得意だったと思うが、この設定の変更には何か意味があるのだろうか。まあそれは次回のお楽しみにしよう。ベスは相変わらず出番が少ない。お芝居にもまったく興味なさそうだし、あまりにも内向的な娘だ。まるで死にゆく定めを知っているかのように……。
2003/10/04第29話『死なないで!エイミーが川に落ちた!』
 (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! 今回はvery goodだ! エイミー可愛い♪ いやまあ、もちろん、エイミーのやったことは最悪だぞ? 今は電子の時代だからよいが、その昔、俺もノートに小説を書いていた頃があって、あのノートを燃やされたら、と思うとなんとも筆舌し難い悲しさがある。しかし後半の、特におぼれていたエイミーが可愛い。もっとあっさり助け出されて、「うわー、つまんねー」という展開になるかと思っていたら、ちょっと苦戦してくれたし。もちろん、タイタニックのラストのジャックみたいに、ずぶずぶと沈んでいってくれたら、もっと悲壮感が漂ってGoodだったが、やりすぎると子供向けのアニメじゃなくなるし(爆)。まああんなもんで許しておこう。
2003/10/04第30話『ゴメンネと言えたらいいのに!』
前半、思わず涙ぐむ展開だ。ジョオはさすがにちょっと大げさすぎる感じはしたが、その後の姉妹の抱擁は涙なしには見てらんない。後半はメグの話。今回、前半でそれまでの一連の話が終わって、後半でまた次回へ続くという形で終わった。何度も書いているが、こういう感じのはあまり好きではない。次回に続くのは構わないのだが、第x話の後半と第x+1話の前半で1つ、第x+1話の後半と第x+2話の前半で1つ、というのは、いかにももったいぶった感じがして嫌だ。まして、火に包まれて「一体どうなるんだ!?」と思わせて、次回最初の1分で助けられるような展開は、目も当てられない(何の話やら)。まあいいや。とにかく前半がよかった。それにしても、ベスの出番が少ない。いいショットすらなかったから、今回は右の写真で我慢してもらう方向で。
2003/10/06第31話『メグはきせかえ人形じゃない!』
 今回も極端にベスの出番が少なかったが、まあ出てこなくてもおかしくない話なので仕方ない。メグのモファッド家でのお話。個人的にはこの回はとても好きだな。メグはやはりなかなか可愛らしいところがあるが、他の姉妹に比べるとやや個性に欠けるのは否めない。まあ、ベスの個性はいかがなものかとは思うが。俺も個人的には「質素な美」が好きな人間なので、ああいう衣装は好きではないが、時には着飾って綺麗に見せるのもありかな、とも思う。それにしても舞踏会ってのはどんな感じなんだろうなぁ。紳士と淑女の交流の場だな。ああいうところで男女は出会うのだろう。まあ、今で言うところのコンパみたいなもんか(誤解)。
2003/10/06第32話『困ったマーサおばさんの性格』
なんだか色々ある回だったなぁ。ベスの出番は相変わらず少ない。例えば今回、ジョオがボードを漕ぎに行った。メグとエイミーがそれを見に行く。こういう展開は多いが、とにかくベスはここに加わらない。よって出番が少なくなる。(´・ω・`)ショボーン。今回はジョオとエイミーがチェスをやっていたときのエイミーが印象的。あれは可愛い。秀逸。あと、ブルック先生の声が聞こえたときのメグ。これも良い。男の戦いは、まあ原作に登場しないアンソニーが哀れな目に遭うのはしょうがなかろう。もっとも、こういう努力している男が報われないのは、同じ男としてはちょっと残念が気もするが。
2003/10/07第33話『楽しい楽しい野外パーティだ!』
 ベス出てこねー&久々に外に出たかと思ったら、一人で花輪作ってるし(汗)。物語的にはやはりベスが一番いまいちで、まずは出だしのエイミーの友人がGood。あれは面白いジョークだ。九官鳥は相変わらず面白いとして、マーサとジョオのやりとりはちょっと感動っぽい。アンソニーは、今回ちょっと鬱陶しかったかな。まあ、脚本書いた人間のせいだが、いくら新聞記者はどこにでもいるからって、都合のいいゲームのキャラみたいに、あっちこっちに登場するのはやめて欲しい。同じネタを何度も使わなければならないほど無個性なヤツでもあるまいに。もったいない。トム・ブルックは実に好印象。次回も出てくるみたいだし、期待大だ!
2003/10/07第34話『エイミーは悪い夢を見た!』
なんだこいつ! 今回はベスじゃないが、ダメだ! こいつの破壊力は掲載せずにはいられない! なんだこいつ! 今回の話は面白かった。これはもはや『若草物語』ではないが、とにかく(・∀・)イイ!! 前半のジョオもかなりいい感じ。あの意地悪な様子と、オロオロしたエイミーの組み合わせは傑作だ。後半はこいつの破壊力が最高。いきなり出てきたジョオのわけわからなさと、雨降らしたときのへんてこな仕草が可愛い。ジョオのあの無意味に勝ち誇った感じ、見ていて愉快だな。今回は笑わせてもらったよ。ただ、これは『若草物語』ではないがな(笑)。
2003/10/08第35話『メグ、それはやっぱり恋なのよ!!』
 ピアノを弾いているオーソドックスなベス。これくらいしか登場がなかった。これはラストのシーンだが、この時にベスが弾いていた曲が実に好きだ。ジョン来たね。ベスを引っつかまえた我が宿敵だが、今となっては昔のこと、今宵は我が友として迎え入れようぞ。今回はメグの話というより、ジョオとジョンの話というイメージが強いな。ああでも、夜の姉妹の語らいは良かった。ああいうの好きやね。そういえばジョオの髪の話があったな。多少でもああして伏線が張られているのはよい感じだ。少しずつラストに近付いてきた。あと10話ちょっと。
2003/10/08第36話『ジョオの小説が新聞にのった!』
やったね、ジョオ! おめでとう! はぎゅっ☆ という感じの娘ではないよなぁ、やっぱり。典型的な友達タイプだ。「はぎゅ☆」となると、やはりベスが一番だが、相変わらずベスの出番は少ない! こうして毎回画像を取ると、その出番の少なさが余計によくわかるよ。とほほ。今回はデーヴィッドの出番が多くて嫌だったな。デーヴィッドの出番が多くて素敵☆ とか言うヤツがいたらかなり怖い。まあ、もっとも今回はデーヴィッドはしこたまやられていたからよしとしよう。よくまとまってはいたが、いたって平凡な回だった。
2003/10/09第37話『チチキトク…ジョオが髪を売った!』
 ジョオの胸にむにゅぅ☆ 父危篤、とうとう物語は最も暗い部分へ突入した。これから長い長いトンネルを抜けて、いよいよ感動の……かどうかは知らないが、ラストへ向けてまっしぐら。ジョオが髪を切ったが、髪の短いジョオの方が見慣れる前、今の段階ですでにいいと思うのだがいかがなものか。DVD10巻のパッケージのイラストがめちゃめちゃ(・∀・)イイ!! あー、そういえばエイミーは微妙だった。こういう緊迫した場面であれはあかんだろう。言うほど幼くもないのだから。
2003/10/09第38話『悪い知らせの電報がきた!』
デーヴィッド、消えろ。もういいから消えろ。俺はこいつの存在のせいで、この作品の評価を下げざるを得ないようだ。これがオリジナルの作品であればこういうキャラの存在もありだが、何度も言うように『若草物語』に合わない。消えろ。前半のメグとジョオの姉妹の語らいが良かった。こういうの好きやなぁ。後半はジョオの髪を誉めていたアンソニーに禿胴衣。前回書いた通り、俺はパッと見たときからジョオにはこっちの方が合うと思っていたからな。男の子みたい? いいじゃない。むしろそれでこそ、と言いたいところだ!
2003/10/10第39話『みんなが書いた手紙、手紙、手紙』
 new word:さかさう。なんというかまあ、ただひたすら手紙を書くお話だった。前半はベスの台詞が多くてGood。っても、日頃の他の姉妹よりはずっと少ないから、いかにいつもベスが喋っていないかわかる。ローリーの言った「ユーモラスな間違い」という言葉が面白かった。まあ、まったりしていてあまり感想のない回。つーか、なんか右手の平がめちゃめちゃ痛くて、あまりキーボード打ちたくない(涙)。なんだこりゃ。#実にタイムリーで、すぐに風化する話題。
2003/10/10第40話『ベスが猩紅熱にかかった!』
ちょっとジョオを載せたかったから、数あるベスのスクリーンショットの中で、右のものをチョイスしてみた。そういえば、メグってまだ一度も出てきていない。あと8話の中で一度くらいは……。さ、いよいよ物語も大詰めで、ベスが猩紅熱にかかった。エイミーはこれからマーサおばさんの家に厄介になり、原作通りならジョオよりも気に入られて、素晴らしい婦人になって戻るはずである。今回、最後のナレーションにその片鱗が見られた。「もしわたしが猩紅熱にかかったら、みんなが本気で心配してくれるかしら。わたしはそのことが心配だ」これは名言だ。間違いなく、今回の主役はエイミーだったと思う。それにしてもデーヴィッド鬱陶しい。もういい加減に消えてくれ。
2003/10/11第41話『お母さま早く帰ってきて!』
 いよいよベスが逝くか……。悲しいことです。今回もショットはジョオと二人で。なかなかメグとの画像が載せられないが、まあ原作によると、ジョオ曰く「でもあのひと、ベスをかわいがるったって私ほどじゃないでしょう、もしものことがあったって私ほど悲しまないと思う」らしいし、なかなかこの二人が一緒にいることはない。まあ次回に期待だな。今回は、エイミーの顔の話が笑えた。「それじゃ、ローリーはどうして笑ってたの?」のエイミーがめちゃめちゃ可愛かった♪ 本当にわかっていなかったところが子供っぽくてキュート。
2003/10/11第42話『神様、どうかベスを助けて!』
初メグ♪ おめでとう、おめでとう。メグと、ベスの頭だ。今回はなんていうかこう、やっぱり主役はエイミーだったかな。俺的には原作第19章『エーミーの遺言書』の内容も是非やって欲しかったのだが、まあよしとしよう。そういえば、ここからまだ数話あるのだな。物語的にはこの後すぐブルックさんが帰ってきて大団円という流れがよいと思うが。まあ、アンソニーというオリジナルキャラに対して決着を付けなければならないし。ああでも、ローリーのいたずらの話は、メグとブルックがより親密になるために必要だよな。こちらは期待しよう。ともかく、ベスは無事に治った。めでたしめでたし。
2003/10/19第43話『大都会ニューヨークへ行こう!ジョオ』
 母親とのショット。いよいよ終わりが近付いてきたから、一通り載せておきたい。今回はなにか変わったことはあっただろうか。アンソニーがニューヨークへ行く。ジョオは恐らく行かないだろうから、いよいよこの男ともお別れだな。なかなか味のあるオリジナルキャラだった。最後の方でエイミーとローリーの将来を窺わせるシーンがあったな。未来を知っているから、ああいうのはちょっと好きだ。他は特になし。物語としては特に起伏もない平凡な回だった印象。
2003/10/19第44話『ニセ手紙事件・犯人は誰か?』
獣姦。いや、違うが、今回はネコと一緒に。これであと、残っているのはハンナだな。ああ、まだ父親もあるか。あと4話でそれだけ取れるかどうか。今回はベスが随分元気になって、とうとう歩き始めた。って、赤ん坊じゃないのだから、元々元気に歩けていた子がああして弱々しく歩いている姿を見るのはなかなか忍びない。今回はローリーのいたずらの話。俺は個人的にこのお話は好きだな。動揺したり、照れたりしているメグが萌えだ。ベスの話も終わり、ここから先はこの長女に話を盛り上げて、そのままクライマックスまで突っ走ってもらおう。そういえば、怒っている母親は珍しいな。日頃怒らない人である分、ローリーもさぞや応えたろう。
2003/10/22第45話『おじいさまがローリーをなぐった!』
 なかなか面白い回だった。ベスもいっぱい話したし。素晴らしい推察力だ。左はローレンス氏とベス。とにかく記念に色んなキャラとの画像を取り込もう。個人的にはいきなりジョオにキスしたローリーがおもしれー。俺もことあるごとに、「君は大した女の子だ!」と言って女の子の頬にキスしたいものだ。日本にもそういう文化があればよかったのに。極めて邪な理由だが。後は最後のエイミーのナレーションが可愛らしくてGood。
2003/10/22第46話『思いがけないクリスマスプレゼント』
ベスキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! 今回は紛れもなくベスの回だ! 最後の大萌え。しかし病気の後遺症は重いらしく、ヘナヘナだな。確実に数年後の死をにおわせている。思い返せば、元々『ペリーヌ物語』の後に『若草物語』にしようと俺に決めさせたのは、ベスの壮絶な死のシーンだった。それをすっかり忘れてしまっていたのは、ベスの出番が少ないことと、他のキャラが魅力的だったからだろう。今回は改めて一番初めの頃の気持ちを思い出させてくれた。もう満足だ。デーヴィッドさえ出てこなければ、この回は満点だったのだがな。まったく鬱陶しい。最後の最後までああか。右はハンナとの画像。とうとうハンナも取ることに成功した。実はローリーがいないという説があるので、あと2話でなんとかローリーと父親と取りたいが……。
2003/10/24第47話『さよなら!アンソニー』
 父親も含めた家族全員が揃った画像。これで残るはローリーとベスの組み合わせだけだが、次の回にそれを期待するのはちょっと厳しいか。今回、前半と後半で話が真っ二つになっている。前半のクリスマスの光景は実に心の和む良い話であった。特に食事のシーンの優しい白い光が印象的。後半はマーサとフレデリックの再会、及びブルック先生とメグの婚約のお話。メグに関しては、光景はともかく展開は原作通りで、なかなか見応えがある。二人の再会も感動的。エイミーが最後に「終わりはうまく行ったようだ」とナレーションを入れているが、マーサとメグの話に関してはうまく行っていないぞ? あと、そうそう、アンソニー。タイトルにするほどのシーンでもなかったと思うのだが、なんだかバタバタしていたなぁ。ちょっと無理矢理っぽくていまいち。
2003/10/24第48話『春!それぞれの旅立ち』
さあ、大団円だ! 画像はもう、これでもかっていうのにしてみた。全員豆粒のようにしか写ってないが、これで主要キャラは全員写っただろう! アンソニー? まあ、あれはいいや。完全なオリジナルキャラだからあきらめてもらおう。ラスト、これはどうなのかな。ローリーがちょっと可哀想な気がする。まあ、エイミーの最後のフォローはそれも兼ねてのことだろうが、それはあくまでこの全48話のアニメ外の事実と言うことを考えると、やや後味が悪い気もする。ベスに関しては、原作を無視してすっかり元気にしてくれたのは良かった。原作に忠実に、というのも大切だが、猩紅熱以降、すっかり弱ってそのまま死へまっしぐらでは、やはり後味が悪い。最後に元気に駆け回っていたベス。このアレンジは歓迎すべきだ。
2003/10/24■『愛の若草物語』の全体を通しての感想
 『ペリーヌ物語』の後に見たということを、この作品に対して最も申し訳なく思う。と言っても、どれかがそれに当たるわけだから、我慢してもらうことにしよう。個人的に、世界名作劇場は「旅系」と「日常系」に別れると思う。『ペリーヌ物語』や『母をたずねて三千里』などは完全に「旅系」だが、『小公女セーラ』も「旅系」に分類したい。ここで言う「旅」とは、「波乱に富み、様々なことが起きること」と定義したい。

『愛の若草物語』は完全な「日常系」だ。どちらかというと何事もない、全体として平和な中で起こる小さな出来事を物語っている。『私のあしながおじさん』も「日常系」だ。もちろん「この空気が好き」という人もあるだろうが、冒険活劇が好きな私はもっと波瀾万丈な物語の方が好きなのである。「日常系」としてこの作品はよく出来ていると思うが、根本的に「日常系」そのものが私に合わないというのが一点。もちろん、比較の話であって、嫌いというわけではない。

それからアレンジの問題で数点。まず、戦争を全面に押し出したこと。原作のある物語として、原作にどれだけ忠実かというのは大切だと思うが、原作では戦争のことにはほとんど触れられていない。もちろん常に暗い影はあったが、それは半ば暗黙の了解、言わば大前提として書かれているだけで、作中には出てこない。事実関係をわかりやすくしたかったのだろうが、豪華な家に住んでいて、戦争に巻き込まれるところからスタートしたのは、やや原作の雰囲気が損なわれたように思われる。

次に、デーヴィッド。別に他のアニメに登場するのならこういうキャラもありだと思うし、まだ優しい方だと考えるが、原作にはここまでどうにもならない男は出てこない。もちろん、頑固な人物や偏屈な人物は出てくるが、他人の不幸を笑ったり、心から相手を妬んだりするような人間は若草物語にはいないのだ。ラストでちょっとまともにしたようだが、終わりよければ、とはいかない。デーヴィッドの存在は原作の雰囲気を損ねた。

最後に、クリスマスの芝居がなかったこと。角川文庫の『若草物語』の後書きに、こうある。「また若草物語全編を通じて、実際にあったことがらだと作者自身が述べているのは次の通り。/第一篇の芝居の部分。/ベスの死。/ジョーの文学的ならびにエーミーの美術的才能。(以下略)」オープニングで入れているのに、何故これを割愛したのか。これは楽しみにしていた分、評価を落とすほどのショックを受けた。

ストーリーに関してはそんなところ。色々悪く書いてきたが、言い換えれば、原作を気にせず、「日常系」が好きな人には傑作だとという捉え方もできる。

キャラに関してだが、これは実に良い。四姉妹の会話のテンポの良さ、個性は引き立っているし、言動は性格にマッチしている。どこかで、「原作を読んだ時はベスしか気にならなかった」というようなことを書いたが、アニメではメグも好きになったし、ジョオは言うまでもなく、エイミーも実に可愛くて、むしろベスが一番印象に残らなかったくらいだった。

ただ、これは日記に書いたのだが、可愛い子が4人もいたために、「萌えの分散」が生じてしまったのは否めない。たくさん出てくれば、色んな趣味の人間がどの子かは好きになるだろうが、キャラクターで惹こうとした場合、萌えを一点に集中させるべく、魅力的な女の子は一人に絞った方が効果的である。『ペリーヌ物語』はそのいい例。もちろん、原作のあるアニメだから、『愛の若草物語』をそうすればよかったと言っているのではなく、単に萌えが分散されてしまったというお話。

色々良くも悪くも取れる感想を書いた。まとめると、ストーリーは原作を気にしなければ楽しめるが、原作の雰囲気はあまり出ていない。キャラクターは魅力的に描かれている。まったりとした「日常系」が好きな人は楽しめるはずだ。下の評価が低いのは、管理人の個人的な趣向に過ぎないと考えて欲しい。

ストーリー ( 内容やテンポ、感動したかなど )★★☆☆☆
キャラクター萌え度 ( 絵や声、性格、言動など )★★★★☆


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