『 ふしぎな島のフローネ 』 感想





オーストラリアへの旅の途中で船が難破し、

無人島に流れ着いたフローネとその家族。

迫り来る危険や、想像もつかない自然の驚異と一家は戦います。

希望を胸に、愛する家族と共に手を取り合って、

今日も冒険の日々を生き抜くのです。


DVD解説書より


2005/05/20第1話『一通の手紙』
おおぅ! 序盤の逆立ちの後の「あ〜あ、なんてこった」で爆笑。絵はどうにも可愛くないが、どうやらなかなか楽しい娘のようだ。まあ、絵も『ペリーヌ物語』に比べれば……。兄のフランツは、今にも何か名言を吐きそうでワクワクする。もうアムロにしか見えない。『南の虹のルーシー』はオーストラリアに着くところから始まったが、このアニメは出発から。この流れはむしろ望むところだ。絵はともかく、キャラには好感を持った。
2005/05/22第2話『旅立ち』
おおっ。フランツの駄々のこねっぷりが、ますますアムロっぽくなってきた。マリーは残ってしまった。そんなに老けてないし、20歳前後と言ったところか。来てくれたらよかったのに。残念。絵柄だが、フローネは可愛くないが、『ペリーヌ物語』みたいに、全員が不細工というわけでもない感じがする。少なくともマリーはなかなか良い。特徴あるフローネも、50話もあれば可愛く見えるかも。あのペリーヌでさえ、最後には可愛く見えたんだし。
2005/05/26第3話『フローネの心変り』
おおっ! 間に挟まっていたマリー・アントワネットの話が萌え! 昔は性におおらかだったんだなぁ。いや、マリー・アントワネットの時代の話ではなくて、放映の話。マリー・アントワネットと言えば、公開出産云々で有名な人なので、まあ裸になるくらいは大したことではなかったのかも知れない。時代も文化も何もかも違うから、今の尺度で考えるのは無意味。今回はつまりそういう話だな。詐欺師その他は興味なし。
2005/05/28第4話『オーストラリアめざして』
密度の濃い一話だったなぁ。むかつくキャラが出てきたと思ったが、初めに医者がどうのと言っていたので、まあ大体展開は予想できた。もっとも、助けるのは次回になると思っていたので、今回の密度の濃さにはちょっと驚いた。それにしても父親は素晴らしい人間だ。ルーシーの父親もそうだったが、こういう人間ほど、挫折したときにダメになりそう。今回はいかに。フローネは随分見慣れてきた。この調子でいけば、ペリーヌ同様、最後には可愛く見えそうだ。
2005/05/28第5話『フローネ船長』
なかなか面白かった。しかし、あの白々しいジンジャーエールはどうなんだろう。まあ、子供っぽくていいか。エミリーはこの先、主要キャラとして残っていくのだろうか。それとも、どこかでいなくなってしまうのか。無人島に漂流するということは知っているが、どれだけの人が漂流するのだろう。そういえば、フランツとエミリーはすっかり家族公認の仲になっている。娘の方は一悶着あったようだが、いずれにせよ、なかなか寛大な親たちだ。
2005/05/29第6話『こわい嵐』
すげぇ。フローネの妙に明るいナレーションが恐怖を緩和しているが、今まで見てきた名劇作品の中で、一番ハラハラした回だった気がする。もはや気分はタイタニック。お兄ちゃんは落ちて行方不明だし。まあ、たぶんお亡くなりになったことだろう。アーメン。エミリーとは離ればなれになっちまったな。船室から出るのが遅すぎる。船が傾いて止まった時点で、何か感じ取ってくれよ。後半の盛り上がりですっかり吹っ飛んでしまったが、劇は面白かった。
2005/05/29第7話『なんでもできるおとうさん』
おおっ、このアニメ、めっちゃ面白いかも! 今のところは好印象。しかし、船長が流されたり、猿が死んだり、時々ものすごくシビアなところがまたいいね。船長さんは助かったのだろうか。気になるところ。筏があっさりひっくり返ったことにも驚いた。なかなか彼らの思い通りにならないところがリアルでいいなぁ。ただ、嵐が止んだというだけで、まだいつ沈むかわからない船の上にいる割には、みんな明るすぎたが。まあ、主人公の性格の問題かもね。
2005/05/29第8話『島をめざして』
盛り上がってきた! 一応今回で嵐による転覆の話は終了だな。まあ、転覆はしてないが。スリリングな展開だった。最後にジョンがやってきた。名劇に動物はつきものだし、ジョンは多少の愛着があったから嬉しいことだ。動物たちが残されているが、島に着いた辺りで沈んでくれた方がリアルでいいかも。船長すら流されたアニメだから、そういう展開は大いに有り得る。それにしても、立派な筏を作ったなぁ。ああ、そういえば逃げた人たちは島にいるのだろうか。気になるところだ。
2005/05/31第9話『あたらしい家族』
こう、これと言って何か起きたわけではないのだが、やっぱり面白いなぁ。当然と言えば当然だが、『南の虹のルーシー』を見たときと同じ類の楽しさだ。あちらはわずらわしい人間関係があったが、こっちはそれがない分、余計に楽しいか。しかも、緊張感がいい。フランツはいきなり撃ったし。まあ、あれは父親も言ったとおり、しょうがないが。このまったくの未開の地で、何が出てくるかもこれからどうなるかもさっぱりわからない緊張感。盛り上がってきた!
2005/06/02第10話『かなしみの再会』
初っ端に船長さんが遺体で発見されたが、その時の効果音があまりにも情けなくて、なんだか白けてしまった。う〜む。椰子の実の方は特に感想なし。ジャックはあまり好きではない。父親とフランツの方はスリル満点だなぁ。あの命綱はあまりにも賢い。よく木の上で寝ていられるなぁと思っていたら、そういうことか。あの父親、ただの医者ではあるまい。ああ、そういえば船が沈んだ。あそこって、あんなに深かったんだ。筏とか作ってたから、もっと浅いと思っていた。
2005/06/05第11話『おばけの木』
苦労が絶えないなぁ、頑張れ、母親! おばけの木は面白かった。なんだかとても不思議な形の木だったなぁ。フローネはだいぶ見慣れてきた。まあ、個性的なだけで、下手な絵ではないから、ペリーヌよりはずっと早く見慣れても不思議ではない。父親と息子はひたすら登ってとうとう頂上に。なんとも無情にも、やはり無人島だった。もし山の向こう側にずっと陸が続いていたら、その光景はさぞかし雄大だったろうな。それにしても、他の島影も見えないし、ボートで脱出した人たちはどこへ行ってしまったのだろうか。本当に沈んでしまったのか?
2005/06/09第12話『おかあさんの活躍』
おおっ! すげぇ! 父子の沼の事件もハラハラしたし、残され島の人々の対獣戦も盛り上がった。どちらも無事で何より。しかし、フローネは途中まで強かったが、やはり最後は子供っぽかったな。うむ、可愛い。とうとう銃が解き放たれたが、恐らくこれでも母親が銃を使うことはあるまい。そういえば、木のバリケードは見事だったが、えらくあっと言う間に完成したなぁ。この母親も相当逞しい。
2005/06/11第13話『フランツの目』
シロッコの眼。くさるフランツが、ますますアムロっぽくていいなぁ。いいのか? 古谷氏はこういう役が合っているようだ。今回もまた未知の島で未知なる危険に遭遇、フランツが失明するというお話。ハラハラ。幸いにも10日で見えるようになったが、なんとも、目が見えないのは絶望するよな。五感の中で最後まで残って欲しいものだ。家族が絶望しているときに、フローネが一人明るかった。子供ってこと? ジャックはいただけで、まるで物語に関与していない。
2005/06/14第14話『貝殻の歌がきこえる』
ジャックのお守りはつらいなぁ。わかるわかる。いや、子守をしたことはないが、やりたいとも思わない。完全放置状態を考えれば、フローネの言動はやむを得ないだろう。まだ小さいんだし。それにしても変な木だった。なんだあれは。ぷかぷか浮かんでいたが、本当にあんな木があるのだろうか。あれは面白い。最後にフローネが甘えていたが、あまり娘欲求が沸かなかった。やはり絵的な問題だろうか。そういえば、今回はいつにも増して絵が微妙だった気がする。
2005/06/14第15話『木の上の家』
おおっ、母親の誕生日! みんながこっそりプレゼントを用意して、それがまたダメになっちまうってのが泣かせる。でもいい話だった。久々に狼が襲ってきたなぁ。連中、昼は出てこないのか? フローネとジャックだけで走り回ったりしていたが。そういえば、結局ああして梯子を作ったなら、もう誰も縄梯子は使わなさそう。まあ、手段というより遊び道具としてなら使われそうだが。
2005/06/16第16話『我家の日課』
原始的な生活がいよいよ始まった。船が来るのを見張りに行ったときの、兄妹の「ある日突然船が見えたら、どんな気がするだろうな」「きっとわあわあ泣いちゃうかもね」が良かった。なんか二人ともすごく真剣な様子で、胸に染み入る感じ。元村娘が畑を作った。しかし、俺ですら見ていて「柵はいらないのか?」と思ったのに、元村娘は何も思わなかったのだろうか。あっさり荒らされて終了。父子は狩り。あまり鉄砲使うと、いざというとき弾が切れるぞ?
2005/06/18第17話『おかあさんの畑』
ロバはロバという名前なのか? メルクルなどより、先に可愛い名前つけてやれよ。欧州からずっと一緒に旅してきた仲間なんだから。今回、畑もカヌーも一度ずつ失敗した。まあ、畑はこれで計2回になるが。こうして失敗するところがいいな。なんでもかんでもあっさり完成してうまくいくのは、見ていて面白くない。柵と貝のおかげで、残る敵は天候だけになったな。まあ、3度失敗することはないだろうが。カヌーも結構時間かかってるみたいだから、見た目より時間が進行しているかも。どれくらい経っているのだろうか。
2005/06/19第18話『メルクルを助けて!』
カヌーから沖の方へ流されたメルクルを助けるために海に飛び込んだジョン。沖にはサメがいるからと、それを見守るしかできないフランツ。とうとうジョンがメルクルを助け、フランツの方へ戻ってきたその時! いきなりサメが大きな口を開けて……嗚呼! しかも失意の内にカヌーに戻ると、腕をサメに食いちぎられた無惨なジャックの死体が……嗚呼! という物語でなくて良かった。しかし今回、フランツの顔がなんかおかしかった。
2005/06/26第19話『フローネ、狩りに行く』
中身の濃い一話だったなぁ。なんとなく予想はしていたが、やはりフローネは拒絶したか。どこかで肉を食べられるようになる話があるか、気が付くと食べているか。途中の風景は美しかった。モデルとなった場所があるのだろうか。ああいうのを見ると、またオーストラリアに行きたくなる。ああ、そういえば「もうやめて!」のフローネ、萌え! それにしても、銃弾はあとどれくらい残っているのだろうか。なくなったところで狼とか竜とかが出てきて食われる。
2005/06/26第20話『船がみえる』
船キタ────────(゚∀゚)────────ッ!! そのまま行ってしまったが。恐らくこういう話もどこかにあるだろうとは思っていたが、ここで来たか。しかし、母親の言ったとおり、船が来ることがわかった。それはものすごい収穫だと思う。それにしても、実際にああいう暮らしを強いられている中、いきなり船が見えたらどんな気分なんだろう。そう考えると、彼らの失望も致し方ない。どうでもいいが、前半のお兄ちゃんとお姉ちゃんが結婚する話がよかった。萌え。
2005/06/27第21話『亀の赤ちゃん』
亀の子作りと塩作りと対蛇。対蛇戦が一番盛り上がったなぁ。それにしても次から次へと生物が出てくる。亀も初出だな。砂の中からうじゃうじゃ子供が出てきたが、気味が悪いと思った俺は都会育ちってことだろうか。なるべく均一な分量で感想を書いてきたが、この話にはそれほど書くことがない。無念。
2005/07/03第22話『ジャックはコレクター』
「ほぅら、舐めてごらん」「わぁ! 出てきた! 汁が出てきたわ!」という話。ジャックがコレクター属性を発揮。俺もコレクター属性があるから気持ちはわかるが、生き物はパスさせていただきたい。貝殻くらいはいいかな。さとうきびというと、底なし沼にはまって大変なことになった回を思い出すなぁ。あれから随分月日が経った。子供たちはあまり成長したように見えないが、最後に最初を振り返ると、やはり絵柄が随分変わっていたりするのだろうか。
2005/07/03第23話『無人島の休日』
これは要するにあれだ。日曜日の昼からすることもなく、寝っ転がって『フローネ』を見ている俺と同じってことだな。実際、土曜日が充実しているせいか、日曜日は何もすることがない。しかも貧乏性だから、何かしていないといけない気分になるから性質が悪い。何もせずに一日ぼけーっとしていることに幸せを見いだせる人が羨ましいよ。
2005/07/14第24話『フローネの家出』
一番驚いたのは、ジャックがエミリーを覚えていたことだな。今も小さいが、当時のジャックはもっと小さかったし、エミリーとの思い出もそんなにあったとは思えない。結構記憶力がいいんだなぁ。今回はフローネが家出をする話。全体的に面白かった。ラストはフローネが「お兄ちゃん」を連呼。なんて心地よい響きなんだ! 「お兄ちゃん」はこの世の中で最高の言葉だ。ただ、小さな妹が言う場合に限る。
2005/07/17第25話『無人島の夜はまっくらやみ』
結構いいペースで見ているつもりなのだが、まだ半分か。この頃の名作劇場は長いなぁ。まあ、この作品に関しては長くてもいいが、中には飽きてくるものもある。さて、今回はいかにもサバイバルな内容で、火を熾したりロウソクを作ったり。実に面白いのだが、相変わらず萌えはないし、感想はそんなにないなぁ。光のない生活か。家の中でも不便だし怖いから、無人島の夜はたまらんだろうな。
2005/07/18第26話『おにいちゃんは弓の名手?』
今回は弓の話とゴムの話の2つが入り交じったお話。普通なら片方で一話にするところだが、どんどんネタを使っていっても後から後からネタが出てくるのだから、素晴らしい作品だ。前回も書いたが、飽きずに見ることができる。鉄砲の弾のことは結構前から気になっていて、よくなくならないなぁと思っていたら、とうとうなくなった。フランツは弓が下手だったが、矢を改造して最終的には上手になった。鉄砲に比べると心許ないが、まああの腕前ならなんとかなるだろう。
2005/07/20第27話『無人島の音楽会』
タイトルにある「音楽会」はほんのわずかだったな。フランツの楽器の腕前は素晴らしいが、二人の歌の下手なこと下手なこと。まあ、俺もたいがい他人のことは言えないが、あれはひどかった。夜は執拗に狼どもが襲ってきた。厄介な連中だなぁ。フィンランドに出てきた狼もこんな連中だったら、カトリは何度食われていたかわからない。朝起きてからの両親の嘘は、気持ちは優しいが随分無理があったなぁ。フランツくらいは真実に気付いてもいいと思うが。
2005/07/21第28話『ジャックの病気』
うむ、いい話だった。ジャックが倒れ、父親と兄が薬を探しに行く。母親は看病に疲れて倒れ、フローネは気丈に振る舞ってみせるが、一人の時に泣き、兄も薬を探す最中にダウン。家族が一丸となってボロボロになっていく壮絶なストーリー。結局薬は見つからずジャックは死に、母親は熱が出て失明、兄は倒れていたところを狼に襲われ左足をなくし……いや、そんな話ではないが。泣いていたフローネが可愛かったな。絵はともかく。
2005/07/21第29話『フローネ行方不明となる』
ふむ。勉強をさぼって家を抜け出したフローネが迷子になる話。夜になり、狼に追いかけられていたところを、先住民の黒人ベディが助け、家に案内する。そう、ここは無人島ではなかったのだ! 翌朝、父親とフランツが合流。言葉は通じないが、一家とは先住民の一家と親交を深めるのだった。などという展開にはもちろんならず、やはりここは無人島のようで、ヘロヘロになったフローネを父親が発見して家に連れて帰る。まあ、子供はこれくらいわんぱくでなくちゃね。助かったんだし、結果オーライ。
2005/07/24第30話『きついお仕置き』
お尻が痛い子、萌え! いや、ちょっとフローネじゃ小さすぎるが……。いや、年齢の問題じゃないかも。セーラなら萌える自信がある。今回、ヤギが逃げたわけだが、驚いたのは、あのフローネがヤギには名前を付けてなかったことだな。ルーシーはヤギに名前を付けていたが、動物好きのフローネらしくない。ノートと鉛筆の話は面白かった。うんと勉強してノートも鉛筆もなくなるくらい書けば、もう書かなくて済む。なるほど確かに。
2005/08/12第31話『わたしはのけもの?』
ジャックが面白かったなぁ。遊んでやっていたのか。偉いぞ、ジャック。お祝い系の話は2回目だな。前は確か結婚記念日か何かだったと記憶しているが。誕生日パーティーとかプレゼントとか、なんだか懐かしい響きだ。俺も遥か遥か昔、友達とそういうことをしていた記憶がないこともないが、今となっては記憶の方が疑わしい。果たして本当に、そんなロマンチックなイベントを行っていたのだろうか。
2005/08/12第32話『船ができた!』
重たい話だった。序盤の「生きるとは!」から始まり、嵐に船が流されて沈むまで、すべてに悲壮感が漂っていた。「ひどい、ひどいわ……」最後に沈む船を見ていたとき、思わず敬礼してしまったよ。しかし、考えてもみたまえ。もし完成が一日早ければ、試運転の日に航海に出て、この嵐を海上で迎えていたことになる。そうなったらもう、The Endじゃないか。もちろん、そう割り切るのは難しかろうが、命が助かっただけでも、ひとまずよしとしようじゃないか。
2005/08/15第33話『雨、雨、ふれふれ』
雨で椰子の実が落ちたり、魚が上がってきたり、果物が流れてきたり、その果物の中から小さな男の子が出てきたり、家族団欒の時間ができたり、フランツが父親とチェスしたり、母親が子供たちとケーキを作ったりするお話。前回の船の件は、まあ俺の考えと大体同じ感じのポジティブシンキングで、あっさり解決していた。今回はとにかく雨様々。ちなみに俺は雨は嫌いだ。雨を渇望するのは、毎日ニュースで水不足のダムの水位が報じられているときくらいかな。
2005/08/15第34話『洞窟をさがせ!』
前回と一転、今回は雨が完全な悪者になっていた。作物はしおれる、井戸は泥だらけになる、雨漏りが始まってベッドまで使えなくなる。というわけで、だいぶ前にフローネが見つけたという洞窟を探しに行くお話。ジョンがこっそりどこかへお出かけしているが、なんだか元気がなく思える。気のせいか? まるで死に場所を探している老犬のようだ。ティーカップを拾ってきた。人間がいるとは思えないから、きっとティーカップのなる木があるのだろう(ぉ
2005/08/30第35話『洞窟の秘密』
船長さんのときもそうだったが、このアニメは他の名作劇場と違って、時々シリアスに人が死ぬ。今回は前半と後半に色々あったような気もするが、中盤の白骨が見つかったところの印象が強くて、他がすべて吹き飛んでしまった。てっきりフローラたちと一緒に遭難して、半年くらい前に死んだのかと思ったら、何年も前の人だったんだね。それにしても、白骨死体が見つかった洞窟で暮らすなんて、ワイルドな一家だ。やむを得ぬ状況だから仕方ないというところか。ああそういえば、フローネの服にくっついていた蝙蝠。悪いが全然可愛くなく、ひたすら不気味だった。
2005/08/30第36話『幽霊が出る!』
すげぇワイルドな娘だなぁ。確かにあの洞窟は探検しがいのある面白い洞窟だが、絶対に一人では入りたくないな。火が消えたらどうするんだろうと思っていたら、案の定火が消えた。それにしても神秘的な空間だった。あの雰囲気はその内小説かTRPGで使いたいものだ。さて、今回はなんだか人の気配が。次回のタイトルからして漂流者のようだが、どのような経緯でここに住むことになった漂流者なのか。次回が楽しみだ。
2005/09/03第37話『あらたな漂流者』
新しい漂流者登場! モートンの方はなんともクセのある感じだ。この先丸くなってくれるといいが、今後のサブタイトルを眺めていると、しばらくは色々と問題を起こしてくれそうな予感。ただ、船乗りらしいから、最終的には船を造ってくれそうだ。タムタムの方は悪くない少年っぽい。フランツとはあまり合わなさそうだが、フローネとはいい友達になりそうだ。
2005/09/03第38話『男の子と女の子』
名作劇場によくある、回想の1話。イギリスの港から、嵐の夜と、狼に襲われた一夜、それから船が来たけど気付かずに行ってしまった日を回想した。タムタムには暗い過去がある模様。彼はオーストラリアの先住民なのかな? それにしては、フローネたちと不自由なく話せているが。回想シーンでエミリーが出てきた。本当に沈んでしまったのだろうか。俺はどこかで再会できると信じているが、結構痛烈に人が死ぬお話だけに、難しいかもしれないな。
2005/09/07第39話『ひねくれ者モートン』
おおっ、モートンさん、いい人ネ! 今回はなかなか面白い話だった。母親がピリピリしすぎの印象だが、まあ子を想う親心というやつだろう。ちょっと正義感が強すぎる気はするが、父親とのバランスはちょうどいいかも知れない。それにしても、モートンさんはわざとひねくれてみせているのか、フローネの前で見せた顔もあのひねくれっぷりも、すべてが素顔なのか。前者だとしたら、一体彼はここに来る前に何があったのか。そろそろ終盤だが、まだまだ楽しめる。
2005/09/08第40話『少年タムタム』
うおーっ! 萌えキャラキターッ! ダチョウ、萌え! いや、萌えかどうかはともかく、でら可愛い。ヒロインがあれだから、これはこの作品の人気を持って行ってしまうな。人気投票、1位ダチョウ、2位エミリー、3位ジョン、4位ロバ、5位フローネくらいか。ダチョウ生け捕り作戦辺りが、今回面白かったな。ああいう野性味溢れるシーンはなかなか良い。ナイフの岩とか久々に出てきた。この島にはもっと面白い場所がたくさんありそうだが、危険も多いのでそうそう探検できないのが残念。本来1年もいれば隅々まで知っていても不思議ではないのだが。
2005/09/11第41話『行ってしまったモートンさん』
モートンさんは行ってしまった。なんでもかんでも持ち出して勝手に行ってしまった。しかし、銃弾を3発残していったところに、若干の優しさが窺えた。多少はロビンソン一家の温かさに心を打たれていたのだろう。タムタムは置いていかれた。それにしても、モートンさんとタムタムは一体どういう関係なのだろうか。彼らは原作に登場するキャラなのかな? なんとなく薄っぺらい感じがする。彼らが船に乗っていた理由とか、生活とか、関係とか、最終話までに明らかになるといいが……。
2005/09/11第42話『恐ろしい地震』
恐ろしい地震だった。一発目は「なんだこんなものか」と思ったが、次のはなかなかすごかったな。しかし、例のナイフの岩が崩壊したり、山が一つなくなったり、すごい津波が海岸線を変えたりしたらもっと面白かったが。いや、面白いってのも不謹慎だが。そういえばなんとかして脱出しようと言う話は、雨が降り続いて以来、すっかりなくなってしまっていたな。これでまた脱出の気配が高まった。残り8話。ぼちぼち物語が動くぞ。
2005/09/11第43話『戻ってきたモートンさん』
うおーっ! モートンさんズレターに思わず感動してしまった! ……ブライアンズレターみたいだ。あの人はいい人だ。いい壷だ。ちょいと性格がひねくれすぎているが、一家の誤解も解けて関係は一気に良好に。とうとう一緒に船も造る流れになってきた。物語が動き始めた。それにしてもここからしばらくは、ロバとかヤギとかが並んでいる。載せられる動物には限りがあるから、一気に動物減らしか? さあ、一家対フローネの対決が始まるぞ。
2005/09/12第44話『もう一度船を!』
さあ、島人の心が一つになった。それにしてもモートンさんはすごいなぁ。海の中から帆布を引っ張り出してきた。布の方も、よくもまああんな長いこと水の中にありながらぴんぴんしているものだ。元気で何より。フローネとジャックはゴム集め。船作りは前回は数ヶ月かかっているから、膨大な量のゴムが集まりそうな予感。タムタムの椰子の繊維も同様。予告だと、いきなり船ができるようだが、時間が一気に飛ぶのかな?
2005/09/12第45話『死なないでロバさん』
船が完成した。時間は飛んだのか否か。この島はいつも暑いから、季節がちっともわからない。それにしても、まさか浮きのように使うとは思わなかった。なかなか参考になるアニメだ。真ん中で折れない限りは沈むことはなさそうだな。後は波にさらわれなければいい。ロバが逝った。モートンさんの言う通り、遅かれ早かれ死ぬのだから、ああして手厚く葬られた方がよかったのだろう。アーメン。さて、ヤギは死ぬのか、無理矢理連れて行くのか……。いや、どう考えても連れて行くのは無理だろうが。
2005/09/13第46話『ヤギをすてないで』
うーむ。嫌いな展開。気持ちはわかるのだが、こういう状況では駄々をこねないでくれ、子供たち。親が子供に教育上おもちゃを買わない状態で、子供がおもちゃ屋の前で駄々をこねるのはまだ救いがあるが、こんな自分たちの命すらどうなるかわからない、生きるか死ぬかの場面ではやめてほしい。しかもジャックならともかく、フローネはそろそろわかってもいい年齢だと思うが……。今回はヤギ以外には特に何もない話だったから、まあこれくらい。
2005/09/13第47話『続ヤギをすてないで』
有り得ん……。つーか、今回のフランツは最低。今までさんざん子供ながらに大人を演じてきたのに、一番妹や弟をなだめなければならないここに来て、二人と一緒になってモートンさんに反抗するなんて考えられない。しかも何もなしで生きるか死ぬか5分の状況で、犬はともかくヤギ2頭に変な動物まで連れて行くなんて有り得ん。この一話をもって、『ふしぎな島のフローネ』というアニメに幻滅した。せっかくここまでいい物語だったのに。有り得ん。
2005/09/14第48話『さようなら無人島』
ここに来てこの内容の話にこれだけ長い時間を割けるのは、名作劇場のいいところだな。俺もここまで40話分の無人島での生活を思い出しながら、その最後の日をしんみりと送ったよ。それにしても、いよいよ出発というときの一家の呑気さにはまいった。時間にはむしろ神経質な面のある俺にはちょっと堪えられない。そういえば途中に歌が入っていたな。名作劇場の定番といえば定番だが、なんだか変な感じだった。別に要らないかと(汗)。
2005/09/23第49話『陸が見える!』
うおーっ! 陸だ! 陸だ! しかし、ここに来てなんて凄惨な物語。鶏とヤギは食用に殺し、それでもなお飢えと渇きでジャックと母親が死亡。フローネは熱のせいで目が見えなくなり、タムタムは嵐の中、波に呑まれて行方不明。そしてようやく見つけた陸がまた無人島では、もはや悲惨としか言いようがない。いや、まあそれはもちろん冗談だが。しかしひと月近く一面の海原の上をあの船にいたら、飢えや渇きより先に発狂しそうだ。
2005/09/23第50話『また会う日まで』
美しい終わり方だった。陸に上がってからのシーンがこうして長かったのは感激。動物がまったく出てこなかったのはどうかと思うが。あれだけ固執していたが、無人島を出ればそんなものか(笑)。エミリーと再会。まあ、予想通り。すぐに行ってしまったが、もう船の恐怖は解消されたのだろうか。3年後のフランツとエミリーの結婚式とか見てみたかったが、まあそこは想像で補うとしよう。それにしても、この回、妙にフローネの絵が可愛かった。全体的に安定していた。出来るなら始めからそうしてくれよ。第1話からこのクオリティーだったら、もう少し萌えたと思われる。
2005/09/23■『ふしぎな島のフローネ』の全体を通しての感想
非常に珍しく、「先」をまったく知らずに見続けた作品。ほとんどの作品が、先に原作を読み終えてしまったり、『世界名作大全』で調べたりしてしまうのだが、この作品は「次はどうなるのか」というワクワク感を大切にしたかったので、アニメ以外のものは何も見なかった。おかげで、一体どうやって島を出るのかすら知らないままで、最後まで展開を楽しめた。

このアニメを見始めて衝撃的だったのは、前半のタイタニックと船長の死。今までの名劇とはスケールも違うし、人の死というものも扱っている。途中では白骨も出てくるし、ラスト前の船上のフローネの発狂ぶりもなかなか過激でよい。母親が狼と戦うシーンも手に汗握るものがあったな。懸命に作った船は沈むし、遠くに見えた船は気付かずに行ってしまう。モートンさんの手術もすごかった。まず「甘くない名劇」という評価を下したい。

サバイバル感も上々。次から次へと発生する問題が、どれも深刻でワクワクするものばかり。家を作ったり畑を作ったり、船を作ったり動物を狩ったり、ロウソクを作ったり井戸を掘ったり、火を熾したり、ワイルド感がリアルで面白かった。家族で力を合わせて問題を解決していく姿は、名劇全般にある家族愛を見事に表現できていたと思う。

若干どうかなぁと思ったのは、やはり動物か。名劇と動物は切っても切れない関係だが、今回はジョンがいたのだから、メルクルは不要だった。別に物語にも絡んでこないし、もはや『ロミオ』のピッコロ状態。途中からいてもいなくても同じに。そして最後の船に乗せる付近の動物への執着。まあ、フローネの優しい気持ちなのだろうが、その割には最終回では動物がまったく出てこなかった。一体なんだったのだろう。拍子抜けだ。フランツに関しては47話の感想の通り。

萌え度に関しては、これまでに見てきた作品の中で最低評価をつけさせてもらおう。主人公が女の子であるにも関わらず、まったく萌えなかった。裸になればいいというものではない。とにかく絵が下手。いや、下手というかクセが強すぎる。下手なだけならペリーヌは相当なものだが、まだペリーヌの方が萌えた。ただし、50話の感想で書いたが、最後のフローネは可愛かった。始めからあのクオリティーで描いてくれていればなぁ。

ストーリー ( 内容やテンポ、感動したかなど )★★★★☆
キャラクター萌え度 ( 絵や声、性格、言動など )★☆☆☆☆


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