2006/12/31 | 涼宮ハルヒの憂鬱 I |
小説『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズだが、基本的にはまっているのはハルヒ一人で、人間だか怪しい人たちはあまり好きではない。小説も早速2巻から1巻ほどの面白さがなくなってしまい、あまりシリーズの未来に明るい希望が持てない。ということで、とりあえず小説『涼宮ハルヒの憂鬱』をアニメ化した分を収録した1巻から3巻だけをレンタルしてきた。その第1巻第1話。テンポの良さとハルヒの勢いに圧倒された。あっという間に終わってしまい、物足りなさを感じたほど。退屈とは無縁だ。絵がすごく綺麗で、ハルヒも可愛い。思ったよりキョンと身長差があるのだな。挿し絵はあったが、もう少し高いイメージでいた。声は若干イメージと違ったが、すぐに違和感なく定着した。脇役だが、国木田が全然イメージと違った。もっと無骨なヤツを想像していた。最後に朝比奈さんがちらっと登場したが、やはり好きになれない。小説を読んでいたときからそうなのだが、こういう年上のドジっ子タイプは嫌いだ。もっとも、ハルヒのことも「内心ではキョンが好き、もしくはキョンを頼っている」というのがなければ微妙だが。要するに「実はツンデレではありませんでしたー」と言われたら単なる生意気キャラでしかなくなり、好きな要素が欠落するということ。さて、アニメではどれくらいツンデレっぽさを見せてくれるか。原作は越えてほしい。 |
2007/01/01 | 涼宮ハルヒの憂鬱 II |
ハイテンションで飛ばす飛ばす。パソコン強奪シーンは小説で読んだよりも遥かにひどいな。犯罪者だ。コンピューター研究会の部長さん、思ったよりハンサムだった。もっと身体が太くてメガネをかけている類かと思ったが、それは俺の偏見による産物だったようだ。ハルヒのバニーは萌え。コスプレは好きだが、バニーとかナースには興味がなかった。いやはや、大切なのは何をするかではなく、誰がするかなのかもしれない。実際朝比奈さんのバニーはなんとも思わなかったし。ハルヒ、ナイスバディーというのがポイント高いな。そいや、脱ぎ散らかした服を片付けていたが、俺なら嗅ぐね。嗅ぐ。間違いない。ハルヒどんな匂いがするのかしらん。ハァハァ。妹がちらっと出てきた。「キョンくんどこ行くの?」がテラカワイス。基本属性が「妹」である俺としては「お兄ちゃん」は捨てがたいが、兄を敢えて「キョンくん」と呼ぶ妹もまたよし。最後に長門の不思議トークのシーンだな。これは小説で読むよりずっと変だった。なるほど、いきなりあんな話を大真面目にされたら引く。びびる。俺なら逃げる。怖い。それにしてもこの作品の映像化は大当たりだな。とても面白い。 |
2007/01/01 | 涼宮ハルヒの憂鬱 III |
長門の告白から古泉の登場、朝比奈さんと古泉の告白。一気に物語が進行した。アニメだけではそれぞれが何を言っているのかわかりにくいが、一番わかりやすいのが長門。今ひとつ実体が見えてこないが、古泉もわかりやすい。二人の話に共通しているのは、ハルヒが自分の意思で何かを変えたり発生させたりできるということ。古泉の方はもっと過激で、ハルヒが世界を作ったのではないかと言っている。いくらなんでも話が飛躍しすぎだが、世界がついさっき出来て、記憶も何もかもその瞬間に作られたかもしれないという説はなかなか面白い。もっとも、この辺りはアニメでは詳しい説明が為されなかったが。ただアニメは知らないが、小説の方はこの説が有力視され、2巻以降、みんながハルヒの顔色を窺いながら生活する微妙な展開になっていく。朝比奈さんは禁則事項とやらが多すぎてよくわからないまま。ただ、言っている内容は言葉が違うだけで他の二人と同じ。キャラが好きでない上に思わせぶりなので微妙極まりない。ところでくじ引きでハルヒが実に悔しそうにしているが、キョンと一緒に回りたかったのだろうか。まあ、答えのない話なので勝手にそう解釈しよう。ハルヒがキョンを(恐らく無意識に)選んだ理由。気になるところだ。普通の人間的には、好きとか嫌いとかいう次元でいいのだろうが、古泉たちの観点では、もっとわけのわからない理由があるのだろうな、きっと。 |
2007/01/01 | 涼宮ハルヒの憂鬱 IV |
弱気になっている顔は割合可愛かったらしい。いやはや。俺もそう思うぞ? 身体を持て余したりするそうだ。なんだったら、とりあえず身体の処理だけ俺が受け持ってもいいが。性格的には付き合いきれないので、日頃のお相手はキョンくんにお任せしたい。今回は朝倉さんと長門の対決がメイン。カッコよかった。やはりこのアニメ、クオリティーが高いと思う。結局朝倉さんの計画は長門によって阻止される。まあ、計画が無事に遂行したら、一人称の主人公が死んでしまってえらいことになってしまうのだが、実は俺としてはキョンが死ぬことによって生じるハルヒの情報爆発とやらを見てみたい。今回の冒頭でハルヒは恋愛というものを徹底的にこき下ろしたわけだが、果たしてキョンの損失は朝倉の転校と同レベルの、目が輝かせて言う「事件」として取り扱われるのだろうか。そのifは見てみたくてしょうがない。さて、終盤で大人の朝比奈さんが登場したわけだが、この人は白雪姫の話をしに来ただけなのか? なんていうか、この人の存在意義は単に作者の趣味によるものでしかなく、物語的な意味は何も持たない気がしてきた。実際、長門と古泉だけでもこの物語は成り立つし、この白雪姫の話がなければ最後にキスをしておらず、従って世界はあのままになっていたというのは、いささか都合が良すぎる。もちろん、不要なキャラの存在を批判するわけではないが、どうもこういう「狙ったキャラ」は好きになれない。うーむ……。そうそう、もう一人、興味のなかった長門だが、今回の話でどうして人気が出たのかわかった気がした。キョンに抱えられていた長門萌え。あれは可愛かった。うん。 |
2007/01/02 | 涼宮ハルヒの憂鬱 V |
一番の見所は涼宮ハルヒの独白だろう。ひたすら弾けているか怒っている姿しか見せないハルヒが、なんとも神妙そうに、切なげに心情を吐露するシーンは必見である。萌えである。抱きしめてもいいですか? ダメですか。そうですか。しかしまあ、キョンは「そうか」としか言えなかったが、実際いきなりあんな話をされたら、「そうなんですか、そうですか」としか言いようがない。それにしても難しいことを考える小学生だ。飛び抜けて頭のいい人間は、どこか凡人とは違う視線で世界を見ていることを俺はよく知っているが、ハルヒもその類なのだろう。ところでふと思ったが、ハルヒが3年前に世界を構築したというのはなさそうだな。そうだとして、ハルヒが自分で自分にそんな記憶を植え付けるとは思えない。まあ、嗜虐的に見えてその実自虐的というならありだが。今回他には長門の「気を付けて」と、そのすぐ後のキョンの「今度は何に気を付けりゃいいんだ」が妙に面白かった。古泉の閉鎖空間の話は、小説でいう第1巻的には重要だが、『消失』まで読んだ限りではなんだかどうでもいい印象。まあ、第1巻をアニメ化したこの作品に関してはとても重要なのだが。「機関」という組織はどうもハルヒのご機嫌取りという印象が拭えない。ハルヒが十二単か何か、裾の長い衣装で歩き、その裾を古泉が持って歩いている感じ。 |
2007/01/02 | 涼宮ハルヒの憂鬱 VI |
事実上の最終回。見所は後半なのだろうが、一番の傑作は序盤の「着替えるから」の辺りかと。このハルヒはもしや朝比奈さんに嫉妬しているのだろうか。萌えだな。カワユス。それにしても不機嫌極まりなかった。あのバニーガールはどういうコンセプトなのか。ハルヒにはよくわからんコスプレ癖があるのか、それとも制服では何も変わったことが起こりようもないが、バニーガールなら制服よりは何かが発生する可能性が高いと考えたのか。凡人にはわからん。寝る前の妹に萌えつつ、閉鎖空間に突入。思うのだが、閉鎖空間が広がっている間、古泉や朝比奈さんがいる元の世界は存続しているわけで、確かにそれは突然消えるかも知れないが少なくともあの時点ではまだ残っていたことを考えると、なるほど確かに今までハルヒはいくつもの世界を創っては捨ててきたのかも知れない。(記憶の解決はできないが。)今回もあのまま二人で残って元の世界に戻らなかったらというifは興味深い。二人で産めや増やせやにはならず、朝になったら新しい人々がどこからともなく溢れ出してくるのだろうが、ハルヒとキョンしかいない世界も萌えだな。まあ、その世界はハルヒの望む世界ではないだろうが。キスで元の世界に戻るというのは、実はあまり納得していない。あれはハルヒを納得させるための手段と言うよりは、トリガーかボタンのようなものでしかなく、そこに感情の類はそれほど発生していないように思える。もちろん翌朝ハルヒがポニーテールにして来たことから、ハルヒなりに思うところはあったのだろうが、それと元の世界に戻ることの関連は今ひとつ。キョンが自分を好きなら、キョンの願い(元の世界に戻ること)を叶えてやってもいいと、神様は思ったのだろうか。まあともかく、面白いアニメだった。もっとも、原作を読んでいないとよくわからないだろうが。この後の野球大会とか映画の話とか、やはり蛇足だと思う。元々読切だったものを大人の事情で無理に続けたからしょうがないが。 |