『 S.W.RPGリプレイ 子供たちの冒険5 』
プレイ日:2004年11月20日
GM+文章:雪島琴美
◆ 前回の復習 ◆
今回は、レベルアップを前回の最後にやっているので、プレイヤーの対談はなしにして、ここでは前回の復習をします。
覚えている人は軽く読み飛ばして、次の章へお進みください。
☆ 第4話 ☆
開始時の所持金:2,500ガメル
ユネスとリナから1,500ガメルもらい、所持金は2,500ガメルになったが、ワードがキッコロになりかけて苦しむ姉のために、エルたちのお金を1,000ガメル使った挙げ句、さらに1,000ガメルの借金をしていた。
それを支払い、利子や諸費用を除いて、再び所持金は450ガメルになる。
その代わり、ワードが金を使った結果、エルたちはエリーヌを治すには、キッコロの森にある“森のしずく”が必要という情報を得る。
次に、前回の最後に対峙した盗賊のヨッファンの、「ギルドの宝は盗んでいない」という発言の真偽を確かめるべく、ジェイクはズリーの所属するギルドを訪れる。
その結果、どうやらギルドの宝を盗んだのは、キョ族のフェザーフォルクなのではないかと察しをつける。
ジェイクはギルドマスターのランパダスから、宝を取り戻す依頼を5,000ガメルで引き受けた。
家に戻ると、<ニホンピロラブラブ亭>に、依頼をしたいという少年がいることを聞く。少年は、前回暗い顔をしていたソーニの兄のシャーフだった。
シャーフは、ソーニがロリコンのコミカという男に言い寄られているから、何とかして欲しいと言う。本人は現在行方不明らしい。
報酬が10,000ガメルという大金だったこともあって、エルたちはこの依頼を受け、コミカにエルを襲わせるよう仕向け、この依頼を達成する。
所持金は一時的に10,250ガメルになる。
シャーフから1,500ガメルでソーニ捜索の依頼を受け、キッコロの森に行くと、そこで第1話からフル登場している冒険者のオイスと出会う。依頼でソーニを世界樹に連れてきたらしい。
ソーニはシャーフにギアスをかけられており、世界樹の葉から取れる“世界樹のしずく”で、ギアスを解こうと考えたのだ。
ソーニはコミカと相思相愛で、シャーフの依頼は、極度のシスコンであるシャーフが、コミカを妬んで罠に陥れたものらしい。
再会したフェザーフォルクのグライアイに見送られ、エルたちは世界樹の葉を手に入れる。
ところが、世界樹から戻ると、グライアイはキョ族のフェザーフォルクに連れ去られた後だった。
グライアイの妹のケーシャーを生き返らせると、ケーシャーはすぐにでもグオ族の生き残りである<火の風>のメンバーと合流し、兄を助けたいと言う。
だが、体長が本調子ではなかったので、エルたちがベルダインに戻って用を済ませている間、キッコロの森で安静にしていることになる。
街に戻ったエルたちは、5,000ガメルでソーニのギアスを解き、4,800ガメルでエリーヌの病気を治した。
収穫:
・透ける腕輪(1日に30秒だけ透明になれる)
・ヒールの蜜(飲むと生命点が10点回復する)
・シャーフからの報酬1,500ガメル。所持金は1,650ガメルになる。
◆ ユネス参戦 ◆
エル「じゃあ、キッコロの森に行こうか」
GM「ちょっと待って」
エル「にゅ?」
GM「いや、なんだかとても急だったから」
エル「何かしたいことある人ー」
GM「は〜い」
ジェイク「いや、お前はいいから」
ティーユ「私は特に……ああ、そうだ。何か剣を買おうと思ってたんだけど」
エル「剣? 必要なの?」
ティーユ「前回ほら、結構大変だったじゃん」
エル「そうだねぇ」
ティーユ「ってことで、必要筋力15のエストックを買いま〜す」
GM「らじゃ。490ガメルね」
エル「残り1,160ガメル」
ジェイク「俺、キャンペーンが4回も終わって、ここまで切実に金の計算をするシナリオは初めてだ」
GM「私も」
ジェイク「ちなみに俺は弓が欲しい。レンジャー取ったし。弓はレンジャーで撃つから、筋力いっぱいでもいいよな?」
GM「別にいいよ。じゃあ、13のロングボウ?」
ジェイク「Yes. その代わり、このショートソードは売り払おう。最近使ってないし」
GM「そのショートソード……売値が100ガメルだから、弓が180ガメルだから、20ガメルで買い取るよ」
ジェイク「安っ!」
GM「端数をぴったりにしたい。これで残り1,000ガメルね」
ジェイク「もうちょっと高くして、端数で矢をくれ」
GM「ああ、矢がいるね。じゃあその方向で」
エル「また貧乏になった。ちなみに、ジェイクの腕輪は、売るとどれくらいになります?」
GM「透ける腕輪? それは15,000ガメルかな。上手に売れば20,000ガメルくらいになるかも」
エル「20,000!?」
ジェイク「売らんぞ?」
ティーユ「そうそう。氷晶石も役に立ったし、やっぱりこういうのは持ってないと」
エル「わかってるよ。ちなみに、ノームの指輪は?」
GM「12,000くらいかな? コントロール・スピリットで代替できるから、ちょっと安め」
エル「あ、そうだ。それで思い出した。コントロール・スピリットは火にするね」
ジェイク「風の方がよくないか? 火って結局ファイアボルトだけじゃんね。それはウィスプで代わりが効くし」
エル「風はどこにでもあるじゃん。洞窟に入る直前に風にするよ」
ティーユ「きっと宣言し忘れるよ」
エル「うみゅう。じゃあ、風で」
GM「風ね。じゃあ、準備はそれくらいでいい? もうしばらく戻ってこれなくなるよ? 一生かもね」
ジェイク「不吉なこと言うな」
エル「私は元々オッケー」
ティーユ「私も大丈夫です」
ジェイク「じゃあ、キッコロの森だな。留守は頼んだぞ、ワード」
GM「『うん。みんなにもしものことがあっても、この家は守るから!』」
ジェイク「だから、不吉なこと言うなって」
GM「いよいよ、キッコロの森?」
エル「うん」
GM「じゃあ、君たちが準備してると、ひょっこり男の子がやってくる」
エル「誰? シャーフじゃなければ誰でもいいけど」
ジェイク「俺はズリーも微妙」
ティーユ「友達なんでしょ?」
GM「ユネスだよ。旅装束だね」
エル「こんにちは。どうしたの?」
GM「『うん、実は大変なことになった。いや、それほど大変じゃないかも知れないけど……んー、やっぱり大変かも』」
ティーユ「どっち?」
GM「『大変大変』」
エル「何があったの?」
GM「『うん。実は、前にドドイ兄さんが聖なる兎を呼び出しただろ?』」
ティーユ「ぴょんぴょん跳んでどこかに行っちゃった兎だね?」
GM「『そう。だけど、あれからコリュー兄さんと一緒に調べてたら、大変なことがわかったんだ』」
エル「なに?」
GM「『兎に絡まる3匹の蛇の像の話はしたね? どうも、兎自体はどうでもよくって、あの封印は蛇を封じ込めるためのものだったらしい』」
ジェイク「ってことは、その蛇はあんまり性質のいい蛇じゃないってことみ?」
ティーユ「琴美さん?」
エル「先輩?」
GM「私じゃないけど、蛇だってさ。『どうもそうらしい。3匹の蛇は、赤い蛇アルマタ、青い蛇エデラ、銀の蛇ザルバ』」
エル「また固有名詞が増えた……」
ティーユ「赤蛇、青蛇、銀蛇でいいんじゃない?」
GM「アルマタ、エデラ、ザルバね」
ティーユ「な、名前で呼んで欲しいんですか?」
GM「別に」
ジェイク「で、その赤蛇、青蛇、銀蛇を倒して来いって?」
GM「アルマタ、エデラ、ザルバだよ。『倒すというか、封印し直せって言われたんだけどね。これが封印の護符で、これを使えるのはジョーラス家の人間だけらしい。それでまた俺が冒険に出してもらえることになったわけさ』」
ジェイク「ちなみに、その蛇は強いのか?」
GM「『ML5くらいらしいぞ?』」
エル「システムっぽい発言……」
GM「『倒せるようなら倒せってさ。っていうか、基本的には倒して欲しいらしいよ?』」
ティーユ「どっち?」
GM「『俺は倒したいけど』」
ジェイク「護符の効果は?」
GM「『俺が貼って、2ラウンドかけて魔法を唱えるとこの護符の中に封じ込めることができる。護符を破ったり燃やしたりするとまた復活する。接触が必要だから、近付いて貼って、魔法を唱えて、4ラウンドも蛇のそばにいないといけない』」
エル「眠らせればいいね」
GM「『蛇は寝ないそうだ。精神系の魔法は効かないってさ』」
ジェイク「なるほどね。で、俺たちに手伝ってほしいわけだな?」
GM「『そうだね』」
エル「えっと、依頼料は……」
GM「『君たちは友達だからね。手伝ってくれるね?』」
エル「依頼料……」
GM「『朗報があるよ。行程における食費や諸経費は、また全部ジョーラス家でもつから!』」
エル「依頼料……」
ジェイク「俺たち、これからフェザーフォルクの集落に行くんだが、その辺についてユネスの意見は?」
GM「『きっと蛇とフェザーフォルクは密接に関連するさ。根拠はないけど。さあ、冒険冒険!』」
ティーユ「楽しそう」
GM「はい、じゃあこれ、キャラクターシートね。前よりちょっと強くなってるから」
ジェイク「おおっ。ソーサラーがLv.2になってるな」
ティーユ「ファイア・ウェポンが♪」
GM「『俺がいれば、君たちはもう怖いものなしさ!』」
エル「そ、そうかなぁ……」
ということで、エルたちはユネスと一緒に旅することになりました。そうしました。
前回の対蟻の苦戦の要因を色々考えた結果、スクルトやバイキルトがないのも、その一つかなと。
単なる戦闘補助用のNPCですが、ただそれだけでは面白くないので、ユネスに関連するアムグンド教のイベント(蛇の話)を用意してみました。
なお、装備を整え、ユネスも加えたキャラクターデータはこちらから〜♪
◆ 対青蛇戦 ◆
エル「キッコロの森?」
GM「飛びすぎ。ユネスとしては、まずアムグンド教の教会を見に行きたいってさ。『どうせあの教会を通っていくんだろ?』」
エル「そうだね。じゃあ、こないだリナが捕まってたところ?」
ジェイク「だけど、蛇なんていたか? 実はめっちゃ小さいとか!」
ティーユ「体長30センチくらいの?」
ジェイク「小せぇ!」
GM「シナリオには、体長4メートルほどの蛇って書いてある」
ティーユ「そんな物体は見なかったね」
ジェイク「違う場所で封印が解かれたんだろうな」
エル「とりあえずリナが捕まってたところに行こう」
ジェイク「おう」
GM「じゃあ、教会の入り口の付近まで来たら……レンジャーかシーフ+知力」
エル「ないから素で8」
ティーユ「同じく11」
ジェイク「7しか出んかった。12」
GM「(ころころ)ユネスのレンジャーが13だね。じゃあ、ユネスが気が付いたことにしよう。『待って』」
エル「どうしたの?」
GM「『しっ。中に何かの気配を感じる』ちなみに今、教会の外ね。リナの捕まってた場所どころか、まだ教会の中にも入ってない」
ジェイク「ほぅ。じゃあ、近付いて中を覗き込んで見よう。レンジャーで11」
GM「微妙に低いね。でも、気付かれることはないよ。奥の台の辺りにフェザーフォルクが二人と、ダークエルフ……って、わかるのかなぁ。まあいいや。黒いエルフが一人。それから大きな蛇が3体。奥の壁に穴が空いてる」
下が図。「下」は洞窟へ続く階段。「フ」がフェザーフォルクで、「ダ」がダークエルフ。「蛇」はトナカイ(嘘)。
┌────┬───────────穴┬────┐──
│┌──┐│┌──────┐ 蛇 │ 下│ ↑
│└──┘││教壇みたいな│下 ダ │ │ │
│ ││ 大きな台 │ 蛇 │ │ │
│ │└──────┘ 蛇│ │ │
│ フ │ │
│ フ │ │
├─── ───┤ │
│□ □□□□ □□□□ □│ │
│ □□□□ □□□□ │ │
├─── ───┤ │
│□ □□□□ □□□□ □│ │
│ □□□□ □□□□ │ │
├─── ───┤ │
│□ □□□□ □□□□ □│ 30m
│ □□□□ □□□□ │ │
├─── ───┤ │
│□ □□□□ □□□□ □│ │
│ □□□□ □□□□ │ │
├─── ───┤ │
│□ □□□□ □□□□ □│ │
│ □□□□ □□□□ │ │
├─── ───┤ │
│□ □□□□ □□□□ □│ │
│ □□□□ □□□□ │ │
├─── ↑ ───┤ │
│ 椅子 │ │
│┌──┐ ┌──┐│ │
│└──┘←棚 └──┘│ ↓
└─────────┘入口└─────────┘──
ジェイク
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ジェイク「とりあえず、蛇の色は?」
GM「青、赤、銀だね。勢ぞろい。突撃?」
ジェイク「まさか。聞き耳、15」
GM「高いね。んー、じゃあ、ダークエルフは、フェザーフォルクに向かって、『グライアイがあの樹で何をしようとしていたか調べて来い。ヤツを締め上げても、嘘をつくかも知れんからな』って言ってる。フェザーフォルクは素直に頷いてるよ」
ジェイク「ふむ。急がないとケーシャーが危ないかも。ただ、どうもフェザーフォルクとダークエルフは分かれるみたいだな。分かれた?」
GM「そうだねぇ。ダークエルフは笛を吹きながら穴から外に出て行く。そうすると、アルマタとザルバはそれについていくけど、ふとエデラが入り口、つまりジェイクの方を見るよ。シーフ+敏捷度」
ジェイク「(ころころ)8振って14」
GM「じゃあ、気付かれなかった。ダークエルフはエデラを残して、自分はアルマタとザルバと一緒に出て行くね。フェザーフォルクたちはしばらくそこで話をしている」
ジェイク「聞こえる? (ころころ)9振って14」
GM「いい出目だけど、小声だからちょっと無理」
ジェイク「じゃあ、戻って報告。かくかくかくかく」
エル「なるほど〜。じゃあ、復活した蛇はそのダークエルフが連れてるんだー」
ティーユ「何者だろうね。キョ族のフェザーフォルクと一緒にいて、しかも命令に素直に頷いてたとなると、そのダークエルフが黒幕?」
エル「その可能性は大いにあるね。実はキョ族はそんなに好戦的じゃなくて、だまされてるとか」
ジェイク「グライアイの口ぶりからすると、そうは思えないが。元々仲が悪かったところを煽ったってところか?」
ティーユ「これからどうする? 先回り?」
ジェイク「厳しいな。俺たちは中にあるあの階段を使わないと行けないし、ヤツらは外から飛んで行ける。絶対に向こうの方が早い。ケーシャーが危ない」
エル「じゃあ、いきなり戦い?」
GM「今回のクライマックスだね。対エデラ戦♪」
ティーユ「まだ始まったばかりじゃないですか!」
GM「前回長かったから」
ジェイク「序盤にラスボスっぽい戦いを持ってくるとは、さすがだな」
GM「だから、序盤じゃなくて、これでおしまいだって」
ジェイク「なんてやつだ」
エル「どう戦う? 相手の強さはわかんない?」
GM「んー、知名度で振ってみて」
エル「(ころころ)9は13」
ティーユ「(ころころ)それより低い」
GM「(ころころ)ユネスが15とか言ってるから、蛇に関してはユネスが教えてくれるよ。ML5、敏捷度12、攻撃は牙11と尾12、打撃点は牙14、尾13、回避は10、防御点は6。生命点32、精神点15」
ジェイク「生命点32ってのが、なんともつらそうだ」
ティーユ「防御点6なら、期待値で5ずつ削れます。ユネスにファイア・ウェポンかけてもらえば、もっと増えるし」ジェイク「ダメージは両方受けると結構痛いが、回避できそう」
エル「いい戦いになりそうだね」
GM「ちゃんと計算して作ったから。その代わり、蛇は固定値ね。フェザーフォルクの方は、額に傷があるのがいて、そっちはショートスピアにハード・レザー、ファイターLv.3。もう片方がロングスピアにハード・レザー、ファイターLv.4。右肩にだけ肩当て」
エル「か、かなりいい戦いになりそうだね」
ティーユ「ちょっと厳しそう」
ジェイク「上手に戦うだな。俺が透明の腕輪で透明になって、弓を2発放つ。可能?」
GM「別に可能だけど」
ジェイク「Pナイトには、ダメージ3倍になったりせん?」
GM「ならないならない」
ジェイク「じゃあ、腕輪を使って1ラウンドで移動、次のラウンドとその次のラウンドで2発撃とう」
GM「ユネスは倒れるまで補助魔法使う? 二人にファイア・ウェポンとプロテクション、全員にカウンターマジック?」
ジェイク「精神力、もつ?」
GM「全然足りない。どこを削る?」
エル「ユネスは魔法かけてくれたら、もう戦わなくていいんじゃない? ファイターLv.1じゃ、厳しいでしょ」
ジェイク「エデラは倒す方向で? 封じ込める方向で?」
ティーユ「倒した方がいいんじゃ。結構強いし、ユネスが4ラウンドももつとは思えない」
GM「カンタマ1つ減らしても、まだ足りない」
エル「カウンターマジックって必要?」
ジェイク「むしろそっちが欲しいと思う。ヤツら、ひたすら精神点があるし。シャーマンレベルは?」
GM「両方3だね」
ティーユ「プロテクションって、魔法の攻撃にも有効でしたっけ?」
GM「うん」
ジェイク「ああ、一応確認しておくが、フェザーフォルクは両方男だよな? 蛇にヒーリング使われるとたまらんのだが」
GM「大丈夫。蛇が自分でヒーリング使う場合は勘弁してね」
エル「す、すごい蛇だね」
ティーユ「使うんですか?」
GM「使わない」
ジェイク「だったら言うなよ!」
エル「じゃあまとめようか。ティーユとジェイクにファイア・ウェポン」
GM「ごめん、計算間違えてた。それで残り5しかない」
ジェイク「防御優先だな。エンチャントで我慢しよう」
GM「それなら残り11。もう使うね? ああ、時間的なカウントはしないけど」
ティーユ「出目の問題ですね? いいですよ」
GM「ジェイクは、フォレスター? 弓?」
ジェイク「奴ら、入り口まで何ラウンドで来る?」
GM「1ラウンドで来るよ。ちなみに、入り口から彼らのところまで、30メートル弱ね」
ジェイク「じゃあ、フォレスター」
GM「は〜い。(ころころ)3と4と言って成功。ふぅ」
ティーユ「危ないですね」
ジェイク「じゃあ、打撃力12」
ティーユ「25♪」
GM「残り11。自分除いてプロテクションとカンタマ×3だと、足りない」
ジェイク「まずプロテクションをお勧めする。ひょっとしたら、最初の弓でフェザーフォルクは倒せるかもしれない」
エル「いいよ」
GM「じゃあ、3人にプロテクション。(ころころ)9、6、4」
ティーユ「また、微妙に際どいですね」
ジェイク「出目悪いな。戦いは固定値だけが強敵か?」
GM「やがては期待値に近付くのよ。今悪いってことは、これから先は良くなる可能性が高くなる」
エル「ほんとかなぁ」
GM「残り5。カンタマも使う?」
ティーユ「攻撃してもらう? スリープ・クラウドでもいいし」
エル「エネルギー・ボルト1発撃ってもらうと、だいぶ楽になるかな?」
ジェイク「青蛇の精神力抵抗っていくつだっけ?」
GM「エデラね。10だよ」
ジェイク「ユネスの魔力が4だから、普通に振れば当たるな。行動最後にして、フェザーフォルクが楽勝そうなら、1発青蛇に」
GM「無理しなくてもユネスは最後だよ。じゃあ、ジェイクが腕輪使うのが1ラウンド目で、入り口への移動が2ラウンド目。ユネスは2ラウンド目に魔法をかけて、21ラウンド目に切れるから」
エル「そんなにはかからないでしょう」
■エル(15/15)、ジェイク(13/9)、ティーユ(17/15)、ユネス(12/15→5)
□額に傷(9/18)、右肩に肩当て(12/19)、エデラ(32/15)
3ラウンド目。
ジェイク「右肩に肩当てに弓。(ころころ)ぐはっ! 4とか振って8」
エル「ジェイクぅぅ……」
ティーユ「悲しいよ、私」
GM「回避-4で振るよ。(ころころ)ほら、出目が良くなった。回避ね。『なんだ!? 今虚空から矢が飛んできたぞ!』『入り口の方だ!』」
4ラウンド目。
エル「私から? 何がいい? サイレンスかストーン・ブラストがお勧め」
ジェイク「前者は抵抗されると意味ないから、後者で」
ティーユ「消費精神点は?」
エル「結構多い。4」
ジェイク「やっぱり行動遅らせて様子見だな」
GM「じゃあ、右肩に肩当てね。入り口に向かってストーン・ブラスト。まず当たるかどうか。偶数が当たりね。(ころころ)」
ジェイク「2か。しょうがない。抵抗……低っ! 10」
GM「んー、抵抗成功だね。でもダメージがいい。9発」
ジェイク「痛いなぁ。冒険者レベル2のユネスだったら致命傷だ」
ティーユ「私は中に突撃かな? 近付いて終わり?」
GM「そうだね」
ジェイク「右肩に弓。期待値振って11」
GM「今度は回避-2で振るよ。(ころころ)10点ちょうだい」
ジェイク「ヤだ。10発。もう1回1ゾロ振ったら、望み通り10点だぞ?」
GM「(ころころ)それはないけど、結構もらった。んー、そうでもないかな」
ティーユ「どっちですか!」
GM「最初の生命点が低いから。額に傷はティーユのところまで来て終わりね。エデラも近付いてくる。じゃあ、次のターン」
エル「ま、待って」
GM「ちっ、覚えてたか」
エル「ジェイクは大丈夫?」
ジェイク「抵抗失敗したら死ぬかも。だけど、蛇を削って欲しいかも」
エル「じゃあ、蛇にストーン・ブラスト」
ジェイク「あ、タンマ。蛇って、ML5のくせに、防御点が6しかないんだな。魔法より物理攻撃の方が美味しそう」
GM「よく気付いたね。とても薄い皮でできてるのよ、きっと」
ジェイク「少しでも削るか。右肩だな」
エル「じゃあ、それ。えいっ! (ころころ)9は14」
GM「高いなぁ。(ころころ)でも抵抗」
エル「ちぇっ! 9発」
GM「痛いなぁ……。じゃあ、次のターン」
ティーユ「ユネスは?」
GM「ああ、忘れてた。蛇に?」
ジェイク「ユネスって、レンジャーを生かす武器はないのか?」
GM「ないねぇ」
エル「蛇?」
ジェイク「ユネスの魔力じゃ、蛇にはダメージ通らん予感。やっぱり右肩に傷を減らすか」
ティーユ「この際、ここでカンタマかけてもらったら? ジェイク、次受けたらやばいでしょ」
ジェイク「じゃあ、俺とエルにカンタマかけて離脱して」
GM「了解。(ころころ)成功ね」
■エル(15/15→11)、ジェイク(13→9/9)、ティーユ(17/15)、ユネス(12/5→1)
□額に傷(9/18)、右肩に肩当て(12→4/19)、エデラ(32/15)
5ラウンド目。
エル「じゃあ、さっきと同じで。(ころころ)6は11」
GM「抵抗ね」
エル「えっと、じゃあ、3の8点」
GM「うわっ! 残らなかった! 何もしないまま倒れる。額に傷が『ダジャンガ!』って叫ぶ」
エル「あれ? なんか聞き覚えが」
ティーユ「ケーシャーを殺した人じゃない?」
エル「そ、そうだったんだ。死にました?」
GM「生死判定は無事」
エル「後で殺すか」
ジェイク「何を物騒なことを」
GM「(ルールブック読みながら)あーっと、敏捷度同じだから、一応同時に何かできるか」
ジェイク「気付かんでいいことを」
GM「エルに13と言ってストーン・ブラスト」
エル「カンタマあるから……(ころころ)なくても抵抗」
GM「気合いっ! (ころころ)20点目!」
ジェイク「やっぱり敵は固定値か」
ティーユ「そうだね」
GM「マジ悲しい。もう敵、全部固定値にしようかな……」
ジェイク「泣くな泣くな」
ティーユ「攻撃、えいっ! (ころころ)10は15」
GM「それは避けれない」
ティーユ「せりゃっ! (ころころ)あ、回った」
GM「…………」
ジェイク「雪島がどんどん不機嫌になっていく」
GM「ぶぅ」
ティーユ「20発♪」
GM「(ころころ)この6ゾロ遅い。6ゾロでも倒れる罠。生死判定は大丈夫」
エル「なんだか、弱いですね」
ジェイク「GMの出目が異様に悪いだけだと思われる」
ティーユ「じゃあ、この後の固定値が勝負だね!」
GM「うるさいなぁ。エデラは一匹になると、突然身体を3倍に膨れ上がらせて、目が赤く輝き、牙が鋭くなって、身体中から刃が突き出てくるよ。ネオエデラになった」
ジェイク「なるな。エデラに弓。やっぱり弓にかけてもらえばよかった。7は11は当たって、8発は2点通ったか?」
GM「そうだねぇ。エデラはティーユに。回避してね」
ティーユ「きゃーっ! 両方受けました!」
エル「また生死判定?」
ティーユ「1ゾロ振らなきゃ、そんなことはないって。7点受けた」
■エル(15/11→7)、ジェイク(9/9)、ティーユ(17→10/15)、ユネス(12/1)
□額に傷(9→-1/18)、ダジャンガ(4→0/19)、エデラ(32→30/15)
6ラウンド目。
ティーユ「攻撃。あ、だめ。外れ」
ジェイク「やっぱり固定値は強敵だ! GMが振ってれば、その出目でも当たってたかも」
GM「もう! その内泣くよ?」
ジェイク「それは萌えだな」
エル「また飛ばされた。でもヒーリング用に取っておこう」
GM「ちなみにそれ、接触魔法だから」
エル「ティーユの攻撃が当たらないから、バインディングでもかけようか」
GM「着眼点はいいけど、その魔法はちょっとここでは使えない」
エル「周囲は森でしょ?」
GM「でもエデラは建物の中にいるから。ジェイクになら使えるよ?」
エル「使いません! スネアかな」
GM「こいつは転倒しないよ。形状からして」
エル「待機しよう」
ジェイク「そこに落ち着いたか。フォレスターで攻撃に行こう。マイナス修正?」
GM「持ち替えもあるから、持ち替えて近付いて終わりかな? エデラはティーユにね」
ティーユ「んー、両方回避です」
GM「当たらないなぁ」
7ラウンド目。
ティーユ「えいっ! (ころころ)5とか振った」
ジェイク「当たってるな」
ティーユ「あ、ほんとだ。この蛇、回避低いですね」
GM「常識的に考えた結果。体長4メートルの蛇が、機敏に避けたら怖くない?」
ティーユ「怖いです。出目が悪くて9発」
ジェイク「フォレスター、ゴー! (ころころ)俺も5とか振ったが当たって、10発」
GM「攻撃はティーユに」
ティーユ「あう。また、牙を受けた。でも2点かな?」
■エル(15/7)、ジェイク(9/9)、ティーユ(10→8/15)、ユネス(12/1)
□額に傷(-1/18)、ダジャンガ(0/19)、エデラ(30→23/15)
8ラウンド目。
ティーユ「攻撃は当たって回って21発」
GM「うぅ……ダメだ。この蛇、弱い……」
ジェイク「全然護符の必要がない。当たって回って14発」
GM「ってことは、8点? ちょうど沈んだ……」
ジェイク「よ、弱い……」
敵のバランスが難しいということは、このキャンペーン内でもさんざん言ってるけれど、今回は特にそれが顕著に。
理由は3つ。
まず、GMの出目が異様に悪いこと。前回のエルに襲いかかるコミカも相当悪かったけど、今回もひどい。まあ、こればかりは運だから……。
2つ目に、ユネスの補助魔法が、思いの外強いこと。今までと同じ感じで敵を配置したけれど、もうちょっと強くしてもいい予感。
最後に、ジェイクの腕輪を甘く見ていたこと。元々戦闘に使うことは考えずにあげちゃったから、ちょっとこれは対策を練らないと……。
◆ ダジャンガからの情報 ◆
GM「さてと、エデラに関しては、ユネスがトドメを刺すけど、キョ族の二人はどうする?」
エル「前も同じようなことがあったけど、基本的に故意に人殺しはしたくないなぁ」
ティーユ「人じゃないって考え方もありだけどね」
エル「なんだか自分に言い訳してるみたいじゃない? どう見ても人の形してるし」
ティーユ「じゃあ、縛って回復させる?」
ジェイク「縛って回復させて、樹にでも縛り付けて放置か」
ティーユ「助けられると面倒だけどね。私たちのこともバレるし」
エル「聞くこと聞いて殺す? うぅ……それはちょっと……」
ジェイク「森の奥深く、奥深くに転がしてこよう。どうせこいつらが戻らなかったらダークエルフは帰ってくるだろうし、『何者かに殺された』ことは明白」
エル「じゃあ、そういう方向で」
GM「どういう方向?(笑)」
ティーユ「どこか森の奥深くまで連れて行って、縛って回復。ちなみに、先に仲間を回復させますね」
GM「ん。じゃあ、森の奥深く」
ジェイク「おい、起きろ」
GM「『くっ、貴様ら、何者だ! ただの子供じゃないな!』」
エル「ただの子供がこんなトコ、うろうろしてるわけないじゃん」
ジェイク「お前ら、キョ族か?」
GM「『キョ族を知っているのか!? ますます怪しいやつらだ!』」
ティーユ「喋ってるのはダジャンガですか?」
GM「そうだよ。ちなみに、額に傷の方は名前付けてないから」
ジェイク「どうでもいいぽ。グライアイをどうした?」
GM「『ヤツのことも知っているのか!? さてはヤツの仲間だな!』」
ジェイク「それはいいから、どうした? ちょっとフォレスターで脅してみよう」
GM「『あいつは俺たちの村だ。今頃、グオ族の残党の隠れ家を吐かされてるだろうよ』」
エル「そっか。そういえば、場所は知らないんだよね、私たちも。ケーシャーは知ってるのかな?」
GM「知らないでしょう。<火の風>が結成される前に殺されて、ついこないだ生き返ったばかりなんだから」
ジェイク「じゃあまず、こいつらの村に行って、グライアイを助けることからだな」
ティーユ「グオ族の村はどうなったんだろ。聞いてみよう」
GM「『そこは、今は俺たちの村だ』」
ティーユ「じゃあ、元々の村は?」
GM「『それも俺たちの村だ』」
エル「グライアイはどっちに?」
GM「『さぁな』」
ジェイク「言わないと、ブスッといくぞ?」
GM「『知らないものは言えない』」
エル「ほんとかなぁ。まあいいや。グオ族の村には今何人くらいいるの?」
GM「『3人くらいだな』」
ジェイク「絶対にこいつ、嘘ついてる」
ティーユ「さっきのダークエルフは何者?」
GM「『オーリフィーだ。アレを蘇らせるために行動をともにしている』」
エル「アレって?」
GM「『テットドが解放した火竜シャドラーンに決まっている』」
ティーユ「オーリフィー、テットド、シャドラーン_〆(。。 )」
エル「3年前にグオ族の村を襲ったのもそのため?」
GM「『はん! 関係ないな。確かにシャドラーンはヤツらによって封印されたが、俺たちは元々ヤツらが嫌いだったのさ。さあ、もう話すことは話したぞ! 約束通り解放しろ!』」
エル「そ、そんな約束してないし」
GM「『何っ!? お前ら、嘘をついたのか! 卑怯者!』」
エル「いや、ほんとにしてないし。したっけ?」
ティーユ「身に覚えがない」
GM「ダジャンガは悔しそうだね」
ジェイク「まあいいや。他に聞くことは? こいつらの自慢になるような類の話は、嘘はつかれない感触、むにむに」
エル「シャドラーンの封印はもう解けるの?」
GM「『時間の問題だな。オブトーリャが人間の街から“眼”を持ち帰った。後はオーリフィーがなんとかしてくれるだろう』」
ジェイク「ああ、ランパダスからの依頼もつながったな。やっぱりオブトーリャだったんか」
ティーユ「グライアイの予想は当たってましたね」
ジェイク「テットドってのは?」
GM「『我々の偉大なる賢者だ。だが、50年前にシャドラーンを蘇らせ、制御できずに殺されてしまったがな』」
エル「なんだ。50年も昔の話だったんだ」
ちなみに、前回ランパダスが、「50年前に、先々代がガルガライスで手に入れたものだと聞いている」と言っています。
ジェイク「テットドが蘇らせて、制御できずに暴れたシャドラーンをグオ族が封印。“眼”が人間界に?」
GM「そう」
エル「シャドラーンはどこにいたの?」
GM「『緑の遺跡だ』面倒だから説明すると、ベルダインの南にある山脈の東にある遺跡で、昔は人間の街だったところ。小さな遺跡で、フェザーフォルクと動物たちしかその存在は知らない」
ジェイク「ふぅむ。ベルダイン編が終わって伏線が片付いたと思った途端、またうじゃうじゃと」
GM「うじゃうじゃ」
ティーユ「それで、その火竜を蘇らせて、どうするの? もうグオ族は滅ぼしたし、残党はそんな火竜の力なんて借りなくても倒せるでしょ?」
GM「『力を誇示するためさ』」
ジェイク「好戦的なフェザーフォルクだ」
GM「そろそろいい?」
エル「私はいいけど」
GM「じゃあ、解放ね?」
エル「だから、そんなこと言ってないって!」
ジェイク「ちなみに、一応武器は奪って、鎧は壊しておくから」
GM「武器は持っていくの?」
エル「売るとお金になるかなぁ」
ティーユ「当分街には戻らないし、邪魔になるだけだよ」
エル「じゃあ、捨てていく」
◆ ケーシャーと合流 ◆
GM「それじゃあ、ようやくキッコロの森で。エリーヌがひょこひょこやってくるよ」
ジェイク「そいつ、もういねーだろ!」
GM「残念」
エル「ケーシャーは?」
GM「すっかり元気になって待ちくたびれてる。『遅いぞ!』」
ジェイク「一悶着あったからな。ダジャンガと交戦していた」
GM「『何っ!? それで、ヤツは!?』」
エル「えっと、縛ってきました」
GM「『すぐにそこに連れて行け! さあ、すぐにだ!』」
ティーユ「な、なんだか怒ってます?」
GM「そりゃまあ」
ジェイク「要らんこと言った」
エル「どうする?」
ティーユ「とりあえず落ち着いてください」
GM「『これが落ち着いていられるか! 私はあいつに殺されたんだぞ!?』」
エル「しょうがない。とりあえず連れて行こう」
GM「じゃあ、二人はまだいて、ケーシャーを見ると驚く。『ケーシャー、何故お前が!?』」
ジェイク「お前ら、グライアイをどうした!?」
GM「そ、それはケーシャー?」
ジェイク「そう。一人芝居は嫌だろ」
GM「やるならダジャンガの方やって。『お前ら、グライアイをどうした!?』」
エル「同じじゃん!」
ジェイク「さあな」
GM「『言わないとこうだぞ!』って言って、額に傷を槍で刺し殺しちゃう」
エル「ひえー!」
ティーユ「うわーん。怖いよ、エル」
エル「ぶるぶる」
ジェイク「くっ! どうせ言っても殺す気だろ!」
GM「『言えばすぐに楽にしてやるが、言わなければ長く苦しむことになるぞ』」
ジェイク「くそぅ! あいつはもうこの世にはいない。連中のアジトを聞き出したら殺すからな。今のお前のように!」
GM「『黙れ!』ぐさっ!」
エル「うわ! もう殺しちゃった?」
GM「うん」
ジェイク「なんてことみ」
エル「なんてことみ先輩」
ティーユ「なんてことみさん」
GM「私じゃないし。『さあ、お前たち。すぐにでも我々の村に行こう!』」
エル「ちょっと落ち着いてください。今、グオ族の村はキョ族に占領されていますし、<火の風>のアジトはそこじゃなくて、まだ見つかってないんです」
ティーユ「よくわかんない文だった」
エル「ちょっと動揺中」
GM「『これが落ち着いていられるか! グライアイが拷問されているかも知れないんだぞ!?』」
エル「もう! だったら一人で勝手にやってください!」
ジェイク「おっ、爆弾発言」
エル「もう疲れた」
GM「言うのね? じゃあ、ケーシャーはちょっと動揺したような顔をしてから、少し震えて、項垂れるね。『わ、悪かった』」
ティーユ「あれ? 案外素直」
ジェイク「突っ走るかと思った」
エル「そ、そういう反応をされると……。あの、とにかく冷静にね? 冷静に」
GM「『わかった。それで、どうするんだ?』」
ジェイク「まあ、グオ族の村に行くのはいいとして、グライアイはキョ族の村にいるかもしれないって話だ。場所とかはわかるのか?」
GM「教えてくれるよ。これが地図ね。ちなみに、緑の遺跡の場所も載せておいたから」
│ ∧∧∧森森森森森森森森∧∧森森森森 三三三三
│ ∧∧∧∧∧森森森森森森∧∧森森森 三三三三
\ ∧∧∧∧∧∧∧森森∧∧森森森 三三三三
三 ◎────── 森∧∧∧∧∧∧∧∧∧森 川
三 ザーン \ 森▲∧∧∧∧ 川
三三 三三三三 ◎─── ∧∧∧∧ 川
三三三三三三三三 ベルダイン \ ∧∧ 川
三三三三三三三 / ─── ∧ 川
三三三三三三三 / \ ∧ 川
三三三三三三 │ ─── 川
三三三三三三 │ 森 ∧ \ 川レイド
三三三三三三 │ 森森∧ ∧ ∧∧ ───◎
三三三三三 / 森∧∧∧∧ ∧ ∧森森 川 \
三三三三三 │ 森 ∧∧ 森 森森 三 \
三三三三三 │ ∧∧★∧森 森森 三三三 ──
三三三三 │ ∧ ∧ 森森森森 三三三三三
三三三 / ∧☆∧∧ 森○ 三三三三三三三三
三三三 │ ∧∧∧ ∧∧ 三三三三三三三三三三
三三三 │ ∧∧∧ ∧ ∧ 三三三三三三三三三三三
三三三 ◎ ∧∧ ∧ 三三三三三三三三三三三
三三ガルガライス∧∧ ∧ 三三三三三三三三三三三
三三三 ∧∧∧ ∧ 三三三三三三三三三三三
|
▲アムグンド教の教会。ここを抜けるとキッコロの森と世界樹がある。
★グオ族の集落。現在はキョ族が占領している。
☆キョ族の集落。
○フェザーフォルクが「緑の遺跡」と呼んでいるもの。
ジェイク「よく作るな、こんなの」
GM「もういいかげんなシナリオは第2回で懲りた」
エル「でも、グライアイが拉致されたのはアドリブ?」
GM「結果的にうまくいったね。すぐに<火の風>とは合流して欲しくなかった」
ティーユ「<火の風>のアジトは載ってないですね」
GM「それはまだ秘密♪」
ティーユ「それにしても、グオ族の集落から世界樹って、すごく近いですね。これを3年もかけて見つけたんですか?」
GM「キッコロの森はあまりにもマニアックな挙げ句、小さいからね。世界樹は下にしか伸びてないし。きっと色んなところを旅して、最後に灯台下暗しだってわかったんだよ」
エル「グオ族の村には、普通の人間でも行けるんですか?」
GM「かなり頑張れば。ケーシャー的にはイライラしそうだけど、エルに突き放されたし、険峻なところは飛んで運んでくれたりするよ」
エル「じゃあ、グオ族の村?」
GM「ううん。その前にもう一イベント用意してあります」
ジェイク「盛りだくさんだな」
◆ オーリフィー追跡隊 ◆
GM「グオ族の村に近付いてきたところにある、高地の森の中を歩いていると……レンジャー+知力で」
ジェイク「高いよ? 14」
GM「じゃあ、遠くで複数人が森の中を歩いている音が聞こえる。ちなみに今君たちは道は歩いていないから。この辺には道がない」
ジェイク「じゃあ、それを仲間に」
エル「何者かな? フェザーフォルク?」
GM「『フェザーフォルクなら、こんな森の中は歩かない。翼も傷むしな。ただ、ひょっとして仲間だとしたら、キョ族の連中に気付かれないようにするために、わざと歩いていても不思議じゃない』」
ティーユ「少なくともキョ族ではないって考え方でいいんじゃない?」
ジェイク「それは間違いなく二足歩行なのか?」
GM「まあそうだね」
ジェイク「ちょっと近付いてみたい。偵察ゴー。(ころころ)レンジャー+敏捷度が13」
GM「んー、じゃあ、木々の隙間に人の影が見える。人間だね。10人ちょっと。先頭は24、5歳の女性で、燃えるような赤い髪をしてる」
ジェイク「美人?」
GM「美人だねぇ。だけど、その後ろにいる女の子の方が可愛いかな? 16、7歳の女の子で、先頭の女性と同じ色の髪をしてる。14、5歳の金髪の少年と一緒に歩いてるよ」
ジェイク「他の7人は?」
GM「適当。兵士」
ジェイク「よ、要するに、その3人だけが重要人物ってことみ?」
GM「さぁ」
ジェイク「どこに向かってる?」
GM「グオ族の村だね。場所的には、南の方から来てる。もっとも、北から来た君たちも、今南から回りこんでるから、グオ族の村に行くには、どうしてもここを通らないといけないのかも」
ジェイク「でもまあ、ガルガライスの人間って考えるのが自然だな。一旦戻るか」
GM「振って」
ジェイク「ちっ。(ころころ)ぐはっ! 10点プリーズ」
GM「じゃあ、気付かれるね」
ジェイク「こっちから声をかけるよ。あんたたち、何者だ!?」
GM「彼女たちは剣を抜いて取り囲む」
エル「助けに行こう。ちょっと待ってください!」
GM「女性はケーシャーを見てその眼差しを鋭くする。胸にはファリスの聖印」
ジェイク「最悪」
GM「『武器を置いて手を上げろ。おかしな真似をしたら斬る』ちなみに共通語だから、ケーシャーにはわからない」
エル「はいはい。従います」
ティーユ「素直に。ケーシャーも素直にね?」
GM「ケーシャーは武器を向けられて大人しくはしてないよ。『お前ら、私をグオ族と知っての行いか!? 私たちが人間に何をした!』これは西方語だから、女性は言い返す。『グオ族? よくわからんが、とにかく武器を置け。殺されたいか』これは西方語」
エル「ケーシャー、お願いだから武器を置いて! 悪いことしてないんだから、わかってくれるよ!」
GM「じゃあ、悔しそうにしながらも武器を置こう。女性は名を名乗れって言う」
ジェイク「コモドラ・オオトカゲラだ」
エル「嘘つくの? 私はアミノ・カテキン」
ティーユ「ポテト・チップスです」
GM「その、その辺にあるものを適当に言うのはどうなの? じゃあ、女性は……」
ジェイク「待て。冗談が本気で流れそうだ。名前を言うよ。悪いことしてないんだから。俺はジェイク。ベルダインの冒険者だ」
エル「リーダーのエル・ジェラートです」
ジェイク「偽るなって。コンドルパサー家の長女」
エル「もう!」
ティーユ「ティーユです。こっちはケーシャーとユネス。ユネスはベルダインの貴族、ジョーラス家の人間です」
GM「ユネスが証を見せると、女性も多少警戒を解くね。武器は下ろす。『私はガルガライスのセッティ。この隊の隊長だ。お前たちは、ここで何をしているんだ?』」
エル「えっと、かくかく……」
ジェイク「素直すぎ。冒険者だからな。依頼の最中だ。詳しくは明かせない」
GM「『お前たちの依頼には興味がないが、話してもらわなければ解放はできない』」
ジェイク「じゃあしょうがない。ベルダインのある盗賊ギルドで、宝が盗まれた。盗んだのはキョ族のフェザーフォルクで、この先にあるグオ族の村にいる」
GM「女性は首を傾げる。『グオ族とかキョ族とか、どういうことだ? その女はグオ族だと言っていたが』共通語だから、ケーシャーは首を傾げてるよ」
エル「えっと、フェザーフォルクには、グオ族とキョ族があって、キョ族が悪いヤツら。平和に暮らしていたグオ族の村に攻め込んで、滅ぼしちゃったの。私たちは、宝を取り戻すかたわらで、その抗争に巻き込まれて、今はグオ族の生き残りの味方してるの」
GM「『なるほどな……』セッティは腕を組んでから、厳かに聞いてくる。『お前たち、ダークエルフを見なかったか?』」
ジェイク「おおっと、来た来た」
ティーユ「見た見た」
エル「オーリフィーというダークエルフとは遭遇しました。キョ族のフェザーフォルクと一緒にいました」
GM「『そうか……』」
エル「何者ですか? 私たち、目的はそうも違うと思えないから、できるだけ協力し合いませんか?」
GM「『冒険者の手は借りない』」
ティーユ「情報をたくさん持ってますよ? グオ族とキョ族も知らなかったセッティさんには、得はあっても損はないと思いますが」
GM「ちょっとカチンと来るけど、ケーシャーよりは大人だからね。飲もうかな。『わかった。私たちはオーリフィーを追っている』」
エル「彼は何をしたんですか?」
GM「『ヤツはガルガライスの近くの村で、チャリエンという女性と暮らしていたんだ。そして、そのチャリエンを見殺しにした』」
エル「は、話がよく見えてこないんだけど……」
要約します。
オーリフィーはチャリエンという女性と一緒に暮らしていた。
2年前に、セッティの一隊がオーリフィーを捕らえに行くが、オーリフィーには逃げられる。
セッティたちはチャリエンを捕らえ、半年後に、オーリフィーを呼び寄せるために公開処刑にする。
オーリフィーは姿を現さず、チャリエンはそのまま処刑された。
エル「え……っと、オーリフィーはその村で何をしていたんですか?」
GM「『別に何もしていない。ダークエルフは存在自体が罪だ!』」
エル「うわ……」
ジェイク「ファリス来たっ!」
ティーユ「これは、あれだね。オーリフィーは、シャドラーンを蘇らせて、ガルガライスへの復讐を計画してるんじゃ。フェザーフォルクは使われてるだけで」
ジェイク「ああ、そうかもな。当たりっぽい」
GM「シナリオ変えようかな」
エル「えーっ! いいじゃん、当たっても!」
GM「冗談冗談。『私たちはこの先にフェザーフォルクの村があることを知り、オーリフィーがそこに逃げ込んでいるかも知れないと思って来たのだ。どうやら当たりだったようだな』」
ジェイク「もしグオ族が住んでいても、こいつら、滅ぼしてただろうな。ファリスだし。さりげに、ケーシャーの存在も気に入ってないだろうよ」
エル「釘刺しておきたいね。あの、グオ族は人間に対して敵対的じゃないから、攻撃しないでくださいね。必要以上の戦いはしないことを推奨します」
GM「『見分けがつけば、構わないが』」
エル「(GMに)つくの?」
GM「前回もちらっと言ったけど、キョ族は色黒。ケーシャーは色白だし、ダジャンガとグライアイは、明らかに肌の色が違ったね」
エル「じゃあ、それを言おう」
GM「『承知した。その代わり、そのグオ族とやらの方から攻撃してきたときはその限りではないからな』」
エル「それは、はい。まあ、いいけど」
GM「『それじゃあ、私たちは行くが、邪魔はするなよ』」
エル「わかってるよ。さよなら」
ティーユ「さようなら〜」
……あれ?
なんだか予定と違ったから、自分でセッティを引き止めることに。
GM「じゃあ、セッティが行こうとすると、少年が止める。『待ってください、セッティさん』」
エル「なんだ?」
ティーユ「うわ! ほずえまで!」
GM「それはセッティ?」
エル「うん」
GM「ちなみに、『なんだ、オードゥ?』って、名前を言うよ。『この人たちは目的は同じみたいだし、情報も持っています。これから行く村の構造も知ってるでしょう。敵の戦力もわかりませんし、仲間は多い方がいいと思いますが』」
エル「それはつまり、一緒に行動しろということか? 冒険者と?」
ジェイク「微妙にこっちから願い下げな気もするが……」
ティーユ「GMは一緒に行動してほしそうですね」
GM「私じゃない。セッティは一緒に行動したくない。オードゥは一緒に行動したいってだけ。『僕だって、兵士じゃありません。冒険者とそんなに変わりないでしょう』」
エル「いや、冒険者は必要ない」
GM「そんなこと言わないって。セッティは君たちを見て聞くよ。『オードゥの言うことはもっともだ。どうする? お前たちにも悪い話じゃないと思うが』」
エル「どうする?」
ジェイク「本当に目的が同じかは微妙だが、ここでグライアイを助けるだけじゃなくて、グオ族の村を解放できるなら、一挙両得だな」
エル「じゃあ、一緒に行く方向で」
GM「了解。じゃあ、その晩のことだけど、君たちのところにオードゥがやってくるよ。『ねえ、ちょっといいかな?』」
エル「なんだろう」
GM「オードゥは陣営から離れる。セッティは寝てる。見張りが怪訝そうにするけど、別に追ってきたりはしないね」
ジェイク「呼ばれたのはエルだけ?」
GM「ケーシャー以外のみんなかな? でも、あんまりぞろぞろ行くのもあれだから、ユネスは残るよ」
エル「じゃあ、ついて行って話を聞こう」
GM「『昼のダークエルフの話、どう思った?』」
エル「どうって言われても。正直に言えばいいのかな?」
ジェイク「まあ、子供つながりだし」
エル「じゃあ、ちょっとどうかと」
ティーユ「オードゥもそのクチ?」
GM「オードゥは小さく苦笑するだけで何も言わないよ。『ちょっと興味があったから聞いてみただけ。ありがとう』って言って戻っていく」
エル「気になるね」
ジェイク「なんか、また複雑になってきたな」
GM「ちょっとまとめる? 大丈夫?」
ティーユ「メモがいっぱいいっぱい」
エル「今のところついていってる」
GM「じゃあ、進めようか」
でもちょっとまとめますね。
グオ族:50年前に復活したシャドラーンを封印する。3年前にキョ族に滅ぼされ、村を占領される。
<火の風>:ノーヴェタをリーダーとする、グオ族の生き残り。ひっそりと反撃の機会をうかがっている。
キョ族:50年前に緑の遺跡でシャドラーンを復活させる。3年前にグオ族を滅ぼし、封じ込められたシャドラーンの解放を目論む。
オーリフィー:ガルガライス近郊の村に住んでいたダークエルフ。キョ族に協力し、シャドラーンを復活させてガルガライスに復讐するつもり。
オーリフィー追跡隊:セッティをリーダーとするガルガライスの部隊。ダークエルフのオーリフィーを捕らえるためにグオ族の村に向かっている。
オードゥ:セッティの部隊の少年。兵士ではないらしい。ダークエルフの話にやや同意しかねる雰囲気がある。
エルたち:ケーシャーと行動をともにしているが、基本はギルドの盗まれた宝を取り戻す依頼を遂行中。
◆ グオ族の村 ◆
GM「そろそろ村が近付いてくるね。これが、ケーシャーの語る全体図」
〃 〃
平野 〃 〃
〃 〃
〃 〃
○─○─○─○─○─○─○─○■木門■○─○─○─○─○─○─○─○
/ 〃 〃 \ 平野
○ ┌─┐ 壊れた 〃 〃 ┌─┐┌─┐┌─┐ ○
│ │見│ 民家│ 〃 〃 │倉││倉││見│ │
○ └─┘ │ │ 〃 〃 │庫││庫│└─┘ ○
│ └扉─ 〃 〃 │A││B│ │
○ 〃 〃 └扉┘└扉┘ ○
│ ┌──┐ 〃 〃 〃 〃 \
谷 ○ │民家│ 〃 〃 〃〃 〃 ○
側 │ │A 扉 〃〃〃〃〃〃 〃〃〃〃〃〃 〃 〃 \∧∧
○ └──┘ 〃 〃 〃 〃 ○∧∧
│ 〃 〃 〃 〃 ∧∧∧
○ ┌──┐ 〃 〃 〃 〃 ┌───┐ ∧∧∧
│ │民家│ 〃 〃〃〃〃〃〃 〃〃〃〃 〃〃〃〃│ 民家│ ∧∧∧
○ │ 扉 〃 〃 〃 扉 B│ ∧∧∧∧
│ └──┘ 〃 〃 井戸 〃 〃〃〃〃 〃〃〃〃│ │ ∧∧∧∧∧
○ ↑ 〃 〃 〃 〃 〃 〃 └───┘ ∧∧∧∧∧
│ グラ&ケー宅 〃 〃〃〃〃〃〃 〃 〃 〃 ∧∧∧∧∧∧
○ 〃 〃 〃 〃 ┌───┐∧∧∧∧∧∧
│ 〃 〃 〃 〃〃〃〃│ 族長│ ∧∧∧∧∧
○─○─○─■ 〃 〃 〃 扉 家│ ∧∧∧∧
│ 扉 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 〃 〃〃〃〃│ │ ∧∧∧∧
○ 家畜 ■ 〃 〃 └───┘ ∧∧∧∧∧
│ │ 〃 〃 ∧∧∧∧∧
○∧ ○ ∴∴∴∴∴ ∴∴∴∴∴ 〃 〃 ∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧ / ┌─扉┐ ∴∴∴∴∴ ∴∴∴∴∴ 〃 〃 ∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧ ○ │民家│ ∴∴畑∴∴ ∴∴畑∴∴ 〃 〃 ∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧ │D │ ∴∴∴∴∴ ∴∴∴∴∴ 〃 〃 ∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ └──┘ ∴∴∴∴∴ ∴∴∴∴∴ 〃 〃 ┌───┐ ∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∴∴∴∴∴ ∴∴∴∴∴ 〃 〃〃│ 民家│ ∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∴∴∴∴ ∴∴∴∴∴ 〃 扉 C│ ∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ 〃〃〃〃│ │ ∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ └───┘ ∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧ これは∧一つ一つが ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧ 一つの山じゃないよ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧┌─┐ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧│見│ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧└─┘ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧■木門■∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
山頂へ続く道
|
エル「うわ……」
GM「うわって何!?」
エル「あ、よく作ってあるなって思って」
GM「うわって言わなくても。図にも書いてあるけど、『∧』は一つ一つが山ってわけじゃないからね?」
ジェイク「今俺たちはどこ辺にいるんだ?」
GM「右手の山岳地帯。民家Bの裏くらい」
ティーユ「村は見えるんですか? どんな様子です?」
GM「そこからじゃ見えないね。ちなみに、高くなってるってだけで、樹とか生えてるわけじゃないから、身は隠せない。ちょっとなだらかだけど険峻な山肌だと思って」
エル「敵の戦力と、グライアイがいるかを知りたいね」
ジェイク「この『見』は見張り塔?」
GM「塔っていうか、やぐら。見えないよ」
ジェイク「時間は? セッティたちの意向は?」
GM「時間は夕方。セッティたちは夜に突撃をかけるつもりでいる」
エル「この位置から突撃かけれるの?」
GM「ううん。図の右上の平野に出て、まず倉庫を抑えようとしてるけど。火を使うつもりみたい」
ティーユ「火はちょっと……。きっとグオ族の人たちは、またここに住みたいんだと思うし」
GM「『悪を断つ浄化の炎だ。忌み嫌うこともないだろう』共通語♪ 共通語♪」
ジェイク「共通語じゃなかったら、今頃セッティとケーシャーで斬り合いになってるだろうよ」
エル「グオ族の人たちのことも、少しは考えてあげてください。盗賊に占領された村を解放するのに、全焼させる人はいないでしょ?」
GM「『人間の村ならな。しかも目的は解放じゃない。攻撃はしないと約束はしたが、それ以上、フェザーフォルクのことを考える必要は感じない』」
エル「困ったなぁ」
GM「ケーシャーが、『この女、物騒な眼差しで何言ってるんだ?』って聞いてくるけど。精霊語ね」
エル「えっと、戦い方を検討中」
ジェイク「どうせ連中、空を飛ぶんだから、大地に火を放ったところで、大した効果も上げられないだろう」
GM「『やらないことによる利点がない。それに、オーリフィー自身は飛べないしな。私たちは、別にキョ族とやらはどうでもいい。最悪、オーリフィーさえ出て来れば、他の連中と戦う必要もないんだ』」
ジェイク「やっぱり微妙に目的が違うから……。グライアイとオーリフィーは本当にこっちにいるのか否か」
エル「やっぱり偵察に行かないと。戦火の中を助けるのは難しいだろうし」
ティーユ「ジェイク?」
ジェイク「すげぇ自信ない。見つかったら殺されるかも」
エル「ケーシャーに腕輪を貸して、30秒で勝負」
GM「片道15秒? まあ、大雑把な村の様子くらいならわかるかもね」
ティーユ「もったいないよ。どうせ今夜の突撃は避けられないみたいだから、ここで腕輪を使うのは」
エル「ウィンドボイスは届く?」
GM「それは届くねぇ。小さな村だし」
エル「じゃあ、使う。(ころころ)あぅ。もう1回。(ころころ)」
ティーユ「さりげなく稼いだね」
エル「嬉しくない」
GM「どの辺を聞く?」
エル「真ん中の広場は?」
GM「そうだねぇ。数人のフェザーフォルクがいるみたい。でも、ハーピィ語だからわからない」
エル「そう来た……。民家は?」
GM「んー、ほとんどの民家は閉まってる。ああでも、丸太を組み合わせて作ったような木造家屋だし、窓から風が通るかな。とにかく数軒に数人」
ジェイク「もっと詳しくわからないのか?」
GM「厳しいね」
ジェイク「どの辺まで行けば見れる?」
GM「ジェイクが肉眼で確認できる場所まで近付けば、向こうも肉眼でジェイクを見れるからね? 民家Bの裏の山肌の、いわゆる村側に来れば見れるよ。小さくだけど。でも、身を隠す場所はない」
ティーユ「グルッと回って、谷側には行けるんですか?」
GM「可能だよ。図の上の方を通って行くことになる」
ジェイク「下の山頂に続く道はどんな感じ? 図の左から、左下を通ってここに出てこれる?」
GM「夜までには無理だけど、時間を使えば可能だね。道は山と山の谷みたいな感じで、細い道が伸びてる」
ティーユ「ウィンドボイスで、一軒一軒確認して、グライアイの確認はできなかったんですか? こう、逆に音の聞こえなかった民家があったとか」
GM「そうだねぇ。民家Bと民家Dは扉が閉まっていて音が確認できなかった。他の家は扉は閉まってても、窓が開いてたりして確認できた。少なくとも他の民家には、争うような声は聞こえなかった」
ジェイク「じゃあ、突撃と同時に、俺たちは民家Bか民家Dに行ってみるべきだな。余談だけど、村の中での判定はシーフ? レンジャー?」
GM「街に準じよう。シーフで」
ジェイク「じゃあ、ユネスはあんまり役に立たないな」
GM「まとまってきたし、夜にしていい?」
エル「待って。火の話が……」
ティーユ「火を使うと、空から攻撃されたときに、私たちが的になりません? それに、無駄に火の精霊を呼ぶから、精霊使いの彼らを有利にするだけかと」
ジェイク「夜陰に乗じて戦った方がいいんじゃないか?」
GM「『オーリフィーはダークエルフだ。フェザーフォルクは知らないが、ヤツは明るい方が苦手なはず』」
エル「ダークエルフは光に弱いの?」
GM「そういう意味じゃないよ。単に闇でこそこそするのが似合ってるから、スポットライトを当てましょうって話」
エル「どうあっても火を使いたいみたいだね。ちょっとケーシャーに聞いてみよう。『村が燃えたらどうする?』」
GM「『それでキョ族の連中を焼き殺せるなら、多少の被害は止むを得ないだろう。家はまた作ればいい』」
ティーユ「なんだ。グオ族の人がそういう考え方なら、別に私たちが悩むことはないね」
エル「そうだね。じゃあ、夜に〜」
◆ 突撃! ◆
GM「さてさて、それじゃあ、今回のクライマックスに〜」
ジェイク「若干早いな」
GM「今度は本当に。前回が長すぎただけだって。最初のゴブリン退治は、きっともっと短かったよ」
エル「そう言われればそんな気も」
ティーユ「セッティたちはどんな感じですか?」
GM「まず、この図の右上の平野に移動するよ。メンバーはセッティ含めて10人ね。例の少年オードゥと、名前言ってなかったけど、セッティの妹フィウムがいる。この人はバードね。オードゥはレンジャーで、回避がない」
ジェイク「偏ったメンバーだな。勝てるのか?」
GM「だから君たちがいるんじゃん」
エル「あ、あんまりあてにしないで……」
ティーユ「前は教会の中だったから良かったけど、空飛ばれて魔法バンバン使われたらもう、死ぬしかない」
GM「ああ、ちゃんとそのことには気付いてたんだね」
ティーユ「もちろんです。飛ばれないことが前提」
GM「飛ぶよ。教会であまりにもあっけなく倒されたから、今回は全力で全滅させにいくから」
ジェイク「嫌なGMだ」
エル「村の、この柵が見える辺りまで来た?」
GM「来た。村は静まり返ってるね」
ジェイク「柵の高さは?」
GM「簡単に越えられるよ。元々動物対策。だって、フェザーフォルクは飛べるからね。あまり柵に意味はない」
エル「なるほど!」
ティーユ「今、本気で感心したでしょ」
エル「うん。この村、よくできてるよね」
GM「任せて。この図だけで1時間くらいかけてるから」
ジェイク「なんかめっちゃ気合い入ってるな」
GM「TRPGが好きなのよ。じゃあ、ふと見上げると、そこに20人のフェザーフォルクが……」
ジェイク「こらこら」
エル「とりあえず民家Bだね。いなかったら民家Dだね。民家の中はどんな感じになってるの?」
GM「ケーシャー曰く、複雑な構造にはなってないって。人間より文明レベルが低いからね。部屋っていう概念があまりないし、風をよける壁と、雨をよける屋根があればそれでいい感じ」
エル「じゃあ、いなかったらすぐにわかるね」
GM「ちなみに、討伐隊が10人で、君たちだけで5人もいるから、5人全員で動くとすごい部隊だけど。っていうか、目立つけど、よかった?」
ティーユ「目立つのは考えものかも」
ジェイク「いっそ、エルたちには目立ってもらって、俺が別行動でグライアイを助けるか」
エル「まだいるかもわかんないけどね」
ティーユ「引き付けておくって案は賛成♪」
エル「ジェイク一人で? ちょっと心配」
ジェイク「心配してくれるんだな、エル……」
エル「え? うん。パーティーだし」
ジェイク「それは、そういう意味に取るぞ?」
エル「な、何? パーティーだし……」
ジェイク「エル……」
ティーユ「熱っぽく見つめ合ってる」
エル「ないない。フェザーフォルクが出てきたとき用に、ケーシャーと一緒に行く?」
ジェイク「ケーシャーって強いのか?」
GM「ファイターとレンジャーが2、シャーマンが3。生命点11、精神点18。結構筋力がある。武器がトライデント、必要筋力16。鎧はソフト・レザー」
ジェイク「ヒーリングがおいしいな。じゃあケーシャーと行くかな。頼むから俺の言うこと聞いてくれよ?」
GM「『善処する』子供のくせに……って、ちょっとは思ってるだろうけど、如何せん、細かいことは苦手だから、救出の指示は一任するよ」
ジェイク「引き受けた」
GM「じゃあ、先にエルたち。柵の方に近付くと、月明かりに鎧が光って、見張りのフェザーフォルクに気付かれる」
ティーユ「ダイスは振れないんですか?」
GM「君たちが原因じゃないからね。フェザーフォルクが叫ぶと同時に、セッティたちは突撃をかけるよ」
エル「固まって、オードゥの後ろ辺りを」
ティーユ「ああ、魔法かけてもらおうよ、ユネスに」
エル「そうだね。今回ばかりはカウンター・マジックが欲しい」
GM「じゃあ、カンタマとプロテクションを、エルとティーユと自分に。(ころころ)全部成功ね(残り精神点3)」
ティーユ「5点くらいトランスしておきます(残り精神点10)」
GM「了解(残り精神点8)。出てきたフェザーフォルクは10人ちょっとだけ。やっぱりみんな空を飛んで、セッティたちは弓や魔法で対抗してる」
エル「私たちはどうやって戦うんですか?」
GM「君たちは魔法の餌食になって、そのまま昇天するね。じゃあ、ジェイクの方を……」
エル「もう!」
GM「わがままっ子だなぁ。また一人兵士がやられると、君たちの前……って言っても上だけど、4人のフェザーフォルクが飛んでくる。面倒だから固定値使うね」
ジェイク「素直になれよ。出目が悪いから固定値使う、の間違いだろ?」
GM「面倒だから固定値使うね! その代わり、全部1ずつ落とします。ML3、攻撃点10、打撃点7、回避点11、防御点6で。生命点と精神点はそのまま12と18。抵抗は落として11と12。魔力は5、魔法強度は12」
■エル(15/15)、ティーユ(17/15→10)、ユネス(12/15→8)
1ラウンド目。
エル「私からだね? っていうか、非常によろしくない状況だね」
ティーユ「私の剣って、届くんですか?」
GM「届かないね」
ティーユ「やばいんじゃない? 4人?」
GM「……やばいね。まあ、ケーシャーを向こうに行かせたのが間違いだったってことで」
エル「最悪。行動遅らせます。ダメージいっぱい受けたらヒーリングを……」
GM「んー、じゃあ、AとBは槍を構えて下りてくる。兵士たちとの戦いで精神点を使っちゃったみたい。その代わり、ティーユは攻撃に-2ね」
ティーユ「はい」
GM「片方はティーユ、片方はユネスで」
ティーユ「私は回避です」
GM「ユネスは4点受けた。CとDはまだ精神点いっぱいだから。Cはエルにストーン・ブラスト。Dはティーユにスネア」
エル「(ころころ)6は11……やばっ!」
GM「カンタマかかってるから、それは抵抗ね。7発」
エル「4点受けた……あ、プロテクションもあるか。3点だね」
ティーユ「私は6ゾロ抵抗です」
GM「やっぱりユネスの魔法の効果は大きいね。カンタマとプロテクションがなければ、被害は甚大だったはず」
ティーユ「Aに攻撃。(ころころ)お、終わった……」
ジェイク「終わったな」
エル「終わったね……」
GM「10点ね。ユネスはどうしようかな……。Bにエネルギー・ボルトをかけてみよう。(ころころ)あ、通った。後が極めて悪い。2点通した」
エル「じゃあ、CとDにミュート。13と10」
GM「とうとうミュートが使えるようになったんだね〜。Cは沈黙した」
■エル(15→12/15→9)、ティーユ(17/10)、ユネス(12→8/8→5)
□A(12/6)、B(12→10/5)、C(12/18→14)、D(12/18→17)
2ラウンド目。
エル「Bにストーン・ブラスト。えいっ! (ころころ)7は12だから、いいんだっけ?」
GM「同じなら成功」
エル「じゃあ、9発」
GM「結構まともな戦いになってきたなぁ。援軍を出そうと思ってたけど、要らない感じ」
ティーユ「ほ、欲しいです!」
GM「君たちだけで勝てるなら、それに越したことはないね。A、Cがティーユに。Bはユネス」
ティーユ「両方回避です」
GM「ユネス、また受けた。しかも防御で3振って、4点」
ジェイク「お前もう、ダイス振るな。ユネスは俺がやる(笑)」
エル「是非!」
GM「うぅ……」
ユネス「すでに死にかけてるじゃん」
GM「Dはエルにミュートのお返し」
エル「そ、それを受けるわけには……。(ころころ)6は……11? あう?」
ユネス「俺のカンタマがある」
エル「ああ! +1って、すごく大きいんだね!」
ティーユ「私もちょっと感動。Aに攻撃。(ころころ)9は5足して2引いても当たりますね。打撃……よっ! (ころころ)あ、回った!」
エル「ティーユ、偉い!」
ユネス「よく回る子だな」
ティーユ「16発」
GM「10点受けた。残り2か……。本当にちゃんと戦いになってるや」
ユネス「じゃあ、そいつにエネルギー・ボルト。次のラウンドで、エルはユネスを回復してくれ」
エル「死んだ振りでもしたら? どうせもう打ち止めでしょ?」
ユネス「そうするか。決まれよ。(ころころ)9!」
ティーユ「さすが先輩! やっぱりダイスは琴美さんじゃダメですね」
GM「拗ねよう……」
ユネス「その後8で8発」
GM「生死判定は大丈夫だった」
ユネス「じゃあ、俺は疑似パタッ」
エル「ぎじぱた……」
■エル(12/9→5)、ティーユ(17/10)、ユネス(8→4/5→2)
□A(12→-3/6)、B(10→4/5)、C(12/14)、D(12/17→14)
3ラウンド目。
エル「Bに最後のストーン・ブラストかな?」
ティーユ「ちょっと待ってね。それで倒したとして、エルがいなくなると、私はどうやってDを?」
エル「それは問題だね。でも、ミュートが決まらなくても状況は同じだよ」
ティーユ「わかった。じゃあ、Cを倒したら、私は逃げる。よく戦ったと思わない?」
GM「思う」
ジェイク「お前が言うか!?」
エル「宣言通りで。なるようになる。(ころころ)成功の……(ころころ)6ゾロで」
ジェイク「あー、もったいない。空のヤツ、一撃で倒せたかも」
エル「で、18発」
GM「一撃で殺せたね。(ころころ)生死判定は10点もらって死亡」
ジェイク「お前、本当に出目が悪いな」
GM「言わないで……ちょっと凹んでる。Cはティーユに。Dはエルにストーン・ブラスト」
ティーユ「回避です♪」
エル「うっ……1ゾロ振った」
ジェイク「まあ、防御じゃなくて何より」
GM「11発ね」
エル「残り5……。どうせ魔法撃てないし。私も疑似パタッ」
ティーユ「Cに攻撃。11はぎりぎり当たって、7発」
GM「1点だね」
ユネス「目の前の敵がいなくなったから、倒れたままこっそりティーユにエンチャントかけて、本当に倒れる方向で。(ころころ)成功ね。パタッ」
ティーユ「ああ、最後の輝きが!」
■エル(12→5/5→1)、ティーユ(17/10)、ユネス(4/2→0)
□A(-3/6)、B(4→死/5)、C(12→11/14)、D(12/14→10)
4ラウンド目。
GM「Cは攻撃。Dはストーン・ブラストね。これ堪えたら、どこからともなく矢が飛んでくるから」
ティーユ「堪えます。(ころころ)回避、(ころころ)抵抗」
GM「頑張るねぇ! 8発」
ティーユ「プロテクションあるから、4点かな」
GM「なんか、矢が飛んでこなくてもなんとかなりそうじゃない? もうじきDの精神点なくなるし」
ティーユ「肉弾戦で負けそう」
GM「ティーユは回復があるじゃん」
ティーユ「うぅ……」
GM「ちょっと頑張らせようかな。死にかけたらラックあるし」
エル「ひどいGM」
GM「なんていうか、これ勝ったらすごいよ? ほんとに」
ティーユ「Cに攻撃。(ころころ)ダメ、外れ」
GM「やっぱり矢が……」
ジェイク「弱っ!」
■エル(5/1)、ティーユ(17→13/10)、ユネス(4/0)
□A(-3/6)、B(死/5)、C(11/14)、D(12/10→6)
5ラウンド目。
GM「Cは攻撃、Dは最後のウィスプでラスト」
ティーユ「(ころころ)回避、(ころころ)6ゾロ!」
GM「すごっ。出目ちょうだい」
ティーユ「嫌です」
GM「8発」
ティーユ「また4点ですね」
ジェイク「いいタイミングで、エルにトランスして、Dにシェイドだな」
エル「何それ! 裏技!?」
GM「ものすごく面白いアイデアだった」
エル「疑似パタッだから、すぐにでもいけるよ♪」
ジェイク「いっそ(Dが使ったのは)ストーン・ブラストの方がよかったな」
エル「3倍がけなら、4点削る自信がある」
ジェイク「いや、俺はさりげなく厳しいと思う。抵抗に失敗しても、その後8を出さなかん」
エル「う〜ん。達成値の拡大と、ダメージの拡大は、同時に可能なの?」
GM「2倍2倍なら4倍。2倍3倍なら6倍。6倍なら12点いるから、ティーユの精神点を全部もらっても足りない」
エル「倒れてないのがバレたら、殺されるかも知れないし、大人しく寝てようかな」
ジェイク「魔晶石使っても試す価値があるかもな。ドキドキしてみたくない?」
エル「先輩のGMは、戦いはいつもドキドキしまくりだよ」
ティーユ「じゃあ、魔晶石全部使うとして、今6だから、6点あげればいい?」
エル「うん」
ティーユ「じゃあ、トランス。(ころころ)ふぅ」
エル「さてと……」
GM「緊張するね」
エル「まったくだよ。達成値が2倍で、ダメージが3倍ね。そっか、最初のロールは一発勝負なんだ」
ジェイク「+2だから、抵抗値12で、5以上」
エル「神様! (ころころ)8!」
ティーユ「はぁ……」
ジェイク「見ていて疲れる」
エル「次ダメージね。3回振って、1回でも8以上が出ればOKね?」
GM「ん? ううん、そんなに要らないよ?」
ジェイク「あれ? あ、ほんとだ。俺、何を見て8って言ったんだろ」
エル「信じちゃったじゃん! 5でいいんだね?」
ジェイク「5でいいな」
エル「魔晶石損したかも。(ころころ)成功です♪」
GM「じゃあ、Dは落下……落下のダメージはー(笑)」
ジェイク「今のは面白い」
GM「15メートルくらいだったとして、45点? 即死じゃん」
エル「やった☆」
■エル(5/1→0)、ティーユ(13→9/10→4)、ユネス(4/0)
□A(-3/6)、B(死/5)、C(11/14)、D(12→死/6→4)
ここから先は、ティーユとCの一騎打ちなので省略します。
もちろん、ティーユが勝ちました。
◆ グライアイ救出 ◆
エル「勝った……」
ティーユ「矢が飛んで来ずに勝ちましたね」
GM「正直言って、すごい上手に戦ったと思うよ。ほずえちゃんも魔法の使い方が上手になったね」
ジェイク「そうだな。ミュートの倍がけもよかったし、二人とも攻撃目標の選び方が上手だった」
ティーユ「シェイドは先輩のアイデアですけどね」
GM「これでグライアイが滞りなく救出できたら、今回は経験点を奮発するよ。また後からになるけど、君たちの戦いぶりには、セッティもびっくりだね。見直すこと間違いなし!」
エル「いやー、照れ照れ」
ジェイク「じゃあ、ケーシャーと一緒にグライアイの救出だな。まず民家Bに行きたいが行ける?」
GM「大丈夫。今は扉が開け放たれてるね」
ジェイク「じゃあ、向こうかな? 中を覗くと?」
GM「特別なものは何もないよ。生活感溢れる民家」
ジェイク「じゃあ、民家Dに」
GM「こっちは小さい家で、図にかかれてる通り、図の上側にドア。窓もそのそばについてるけど、閉まってる」
ジェイク「聞き耳。(ころころ)13」
GM「普通に聞こえるよ。何やら怒鳴り声。ハーピィ語だからジェイクにはわからないけど、ケーシャーが青ざめる。『早く助けないと!』」
ジェイク「落ち着け! なんて言ってるんだ?」
GM「『お前が敵を呼び込んだんだろ、殺してやるって!』」
ジェイク「それは急がなくては。家の外観からして、グライアイのいる場所まで、入り口から何ラウンドかかりそう? 予想では1ラウンドだが」
GM「1ラウンドでいいよ」
ジェイク「じゃあ、俺が腕輪使って、ケーシャーがドアを開ける。俺が中に入る。ケーシャーが中に入る。声は一つだった?」
GM「一つだね。じゃあやる?」
ジェイク「おう。マナちゃん……透けてるよ?」
エル「そ、そんな真剣に言わなくても……」
ジェイク「透けてるよ?」
GM「透けた透けた、開けた。中には吊るされたグライアイと、色黒のフェザーフォルク。フェザーフォルクはナイフを持ってる。グライアイは傷だらけだけど、どうにか生きてるよ」
ジェイク「生きてるってことは、まだ<火の風>のアジトは連中に知られてないってことだな」
GM「そうだろうね。色黒はケーシャーを見てびっくりしてる。『お、お前は! なぜ生きている!?』」
ジェイク「斬り付けれる?」
GM「こっちの方が速いから。色黒はちょっと怯えたようにしながら、ナイフをグライアイの首に。『く、来るな! 来たらこいつを殺す!』ケーシャーは『卑怯者!』って言うけど、相手に合わせてハーピィ語だからわかんないね。雰囲気でなんとなく」
ジェイク「攻撃圏内に近寄れる?」
GM「1ラウンド使って忍び足」
ジェイク「(ころころ)14だね」
GM「じゃあ大丈夫だよ。色黒は何やら怒鳴り続けてて、ケーシャーが武器を放り投げて手を上げる。きっとジェイクを信じてるんだね」
ジェイク「じゃあ、攻撃。強打、ダメージ+2で」
ティーユ「あれ? 珍しい」
ジェイク「たまにはな。(ころころ)7は14」
GM「思えば、子供のくせに攻撃力が7もあるんだね。不意打ちだし、それは避けれないよ」
ジェイク「よっ。(ころころ)お、回った。(ころころ)お、回った」
GM「これは逝ったかな」
ジェイク「20発」
GM「-2で美しく散ったね。生死判定は成功したけど、ケーシャーがザクッと殺しちゃう。それからグライアイを下ろしてヒーリング」
ジェイク「無事で何より。あんたがいないと、ケーシャーを生き返らせた報酬がもらえないからな。ってのは、最初の7文字だけ」
エル「あんたがいない」
ジェイク「その前だよ」
GM「『おー、BOY! Mr.BOY! Very サンクス、ヴェリックスだね! 助かったよ! おお、ケーシャー! ケーシャー! はぎゅっ☆』」
ジェイク「な、なんだこいつは……」
ティーユ「ケーシャーの反応はどう?」
エル「『お兄ちゃん♪』って感じ?」
GM「ほずえちゃんとは違うから。普通に『兄さん……』って感じで、ちょっと抱擁を交わしてから離すよ。『私はあの女の加勢に行く。あまり好かないが、キョ族と戦ってくれてるからな』」
ジェイク「グライアイはケーシャーと一緒に行かせて、俺はエルたちのところへ。そういえば、ダークエルフや蛇は、やっぱりここにはいなかった?」
GM「いなかったね。じきに戦闘は終わって、二人くらいのフェザーフォルクを逃したけど、村は奪取に成功したよ♪」
エル「やったね☆」
◆ 二択 ◆
GM「戦いが終わると、セッティが疲れた顔でやってくる。フィウムは服が血だらけだけど、傷はもうセッティが治した後。オードゥは物陰から弓撃ってただけだから無傷。『ご苦労だったな』」
エル「うん。すごく苦労した」
ティーユ「苦労したー」
ジェイク「俺は別に。ぐるぐる回して一撃ぽん」
エル「な、何それ……」
ジェイク「ぐるぐる回して一撃ぽん?」
エル「も、もういいや。忘れて」
GM「村は解放したけど、セッティたちは生き残ったのがたったの5人! セッティ、フィウム、オードゥ、兵士A、兵士B」
ティーユ「後ろの二人が、なんだか可哀想……」
GM「オーリフィーはいなかったから、これからケーシャーに聞いたキョ族の村に行くらしい。だけど、どう見ても戦力不足。そこで君たちに頼んでくるよ。『お前たちの戦いぶりは見せてもらった。子供のくせに、うちの兵士より立派だったよ。どうだろう。一緒に来てはくれないか? もちろん、報酬は出す』」
ティーユ「いくらくれるの?」
GM「『ヤツは賞金首だ。10,000ガメルの賞金がかかっている。それは私たちには与えられないから、全部やっても構わない』」
ジェイク「それは、依頼じゃなくて、個人的に動いてもそれだけもらえるってことだよな?」
GM「『報酬を受けられるのは、ガルガライスの市民だけだ』」
エル「なるほどー。グライアイとケーシャーは?」
GM「面倒だから普通に喋るね? 『俺たちはすぐにでもアジトに行く。連中、世界樹まで来たんだ。アジトが知られるのも時間の問題だからな』アジトはキッコロの森から、もうちょっと北東に行ったところにあるんだよ」
エル「じゃあ、ここでお別れ?」
GM「グライアイは言うよ。『ケーシャーだけでなく、俺まで助けてくれたからな。早くアジトへ行こう。仲間にも紹介したいし、そうだ! お礼もしなくてはな!』ちなみに、それは西方語だから、セッティは顔をしかめる。セッティの話は共通語だから、二人はわからない」
エル「困ったなぁ。グオ族の人たちはこれからどうするの? こうして村は解放したけど」
GM「『おおっ、そのお礼もしなくてはな! 村が解放できた今、俺たちはまたここに戻る。だが、シャドラーンのことが気になる。敵の戦力も減っただろうし、一気に攻め込めたらいいが。君たちも手伝ってくれるな?』」
ティーユ「この人が普通に喋ってると、別人みたい」
エル「そうだね。目的が同じだから、<火の風>のメンバーと合流して、一気にキョ族の村に攻め込むのはどう? これはセッティに」
GM「『悪いが、それは承知しかねる。人間でないものと手を組んで戦うなど、我々の威信に関わる。来てくれないのなら、我々は今ある戦力で戦うのみ!』」
エル「無理だよ。今度こそ殺られちゃう」
GM「ちなみに、フィウムは不安げに君たちを見ていて、オードゥは期待の眼差しをしてるよ。もし目が合うなら、『協力して欲しい』って言う」
エル「困った。じゃあ、多数決を取りまーす」
ティーユ「えっー!」
エル「セッティがいいと思う人!」
ティーユ「ちょ、ちょっと待ってね」
エル「グライアイがいいと……」
ジェイク「待てって、リーダー。ダークエルフの話からして、セッティのことは気に入らないところもあるけど、見捨てるのはどうかと思うし、俺たちは人間だし、グオ族の村を解放した時点で、フェザーフォルクの方はある意味、ミッションを達成してる気もする」
ティーユ「報酬をもらってないよ?」
ジェイク「それは後からもらえばいいし、ひょっとしたら、頼めばすぐにでもキョ族の村に攻め込んで来てくれるかもしれない。こっちは歩いて行かなくちゃならないけど、連中は飛べるから速いぞ?」
エル「あの夜のオードゥのことも気になるしね。それに、グライアイの方が言い訳しやすそう」
GM「じゃあ、セッティの方ね? グライアイにはなんて言う?」
エル「さっきジェイクが言ったことを。この人たちと先にキョ族の村に行くから、後から追いかけてきてって。報酬はまた、後からもらうよ」
GM「わかった。グライアイはちょっと残念そうにするけど、承諾するよ。セッティは逞しく頷いて、フィウムも安堵の息をつく。オードゥは穏やかに微笑んでる」
ティーユ「そういえば、キョ族とグオ族って、互いに名前を知ってたりするし、交流はあったのかな? キョ族の村の情報を聞いておきたいかも」
GM「いい質問だね。交流っていうほど穏やかなものじゃないけど、互いに密偵を送ったりして、情報はあったんだね。残ってるフェザーフォルクは、20人くらい。もっとも、非戦闘員の女性も含まれるから、戦えるのはもっと少ないかな? でも、女性でも精霊魔法は使えるからね」
ジェイク「ヒーリング使われたら、むしろ厄介だな」
GM「じゃあ、今回はこれくらいで。さっきの戦闘のボーナスをプレゼントしたいんだけど、経験点とお金とアイテム、どれがいい?」
ジェイク「ほぅ! 興味深い話だ。アイテムってのは?」
GM「秘密。先に選んで」
エル「キャンペーンはあと3回なんだよね?」
GM「その予定。っていうか、終わらせる。私の中では、あと3回もかかるかなぁって感じなんだけどね」
ジェイク「頑張って引っ張ってくれ」
エル「私はお金〜」
ティーユ「アイテム」
ジェイク「グライアイから金は望めなさそうだし、宝も取り戻せるか怪しいし、金が無難かも」
GM「多数決でお金?」
ティーユ「しょうがない」
GM「じゃあ、オードゥや兵士たちが仲間の死体を埋葬してる最中に、ふとセッティがやってくるよ。『そういえば、恐らくヤツのものだと思われる金を見つけたぞ。これはお前たちにやろう』」
エル「いいんですか?」
GM「『構わないよ。今度の戦いも、お前たちのおかげで勝てたようなものだからな』ちなみに、4,000ガメル入ってる」
エル「5,000ガメルになった!」
GM「じゃあ、反省とレベルアップを」
◆ おなじみの反省会 ◆
雪島「お疲れさん。今回は激しい戦いだったね」
水原「要するに、固定値にすると、敵が強くなるわけだ。お前のユネスの出目には涙がちょちょ切れる」
雪島「エネルギー・ボルトは通したじゃん!」
ほずえ「1ラウンド目のミュートを最初に使ってれば、余計なダメージが減った感じ」
水原「俺のユネスのエンチャントも、その前のティーユの攻撃が当たってたから、行動を遅らせてもらえばよかったかもな」
由佳里「なるほど。完璧な戦いに見えたけど、まだまだ改善の余地があるんですね」
水原「でも、最初のミュートは、敵の強さもいまひとつわからんし、難しいところもあるが」
雪島「私はシェイドが面白かった」
水原「俺がシャーマンレベルと魔力を見間違えてたおかげで、魔晶石を無駄にした」
ほずえ「自分でちゃんと確認しなかった私もいけないけど」
由佳里「あ、そうだ。私の魔晶石をエルに渡しておきますね」
雪島「了解。じゃあ、経験点は1,500点で。5,000ガメルは経験点500点分だと思ってね」
由佳里「アイテムだったら何がもらえたんですか?」
雪島「な〜んにも考えてなかったよ。まあ、5,000ガメルくらいの何かだろうね」
ほずえ「次の私たちの目的は、キョ族の村に行って、オーリフィーを倒すことだね」
水原「残ってるっていうか、今回発生した伏線は、シャドラーンと、赤蛇、銀蛇」
雪島「アルマタとザルバね」
由佳里「どうしても名前で呼んで欲しいんですね?」
雪島「別に……」
ほずえ「オードゥが気になる。セッティのやり方が気に入らないんじゃないのかな?」
水原「元々オーリフィーは何もしてないし……オードゥはオーリフィーの子供とか」
雪島「100%人間だよ」
水原「じゃあ、誰だっけ? オーリフィーと一緒にいた女性」
由佳里「チャリエンですね」
水原「それの息子」
雪島「さあ、どうかな」
ほずえ「もしそうだとしたら、どうしてセッティと一緒にいるんだろ」
水原「オーリフィーに会うためでは?」
ほずえ「それなら自分一人で会いに行けばいいんじゃない?」
由佳里「セッティを殺そうとしてるとか」
水原「過激だな」
ほずえ「もしそうなったら、私たちはどうしようね」
雪島「どうする?」
ほずえ「どうしよう」
水原「まあ、なったときに考えるか。レベルアップだな」
ほずえ「2,150点。セージかファイターを上げようかな。もうシャーマン4は目指さないんだよね?」
水原「その方がいいってだけで、任せるよ」
由佳里「セージを2連続で上げれば、第7回には冒険者レベル4になるんじゃない?」
ほずえ「じゃあそうしよう」
由佳里「ちなみに私は残しておきます」
水原「レンジャーLv.3だな。弓を強化したい」
雪島「ユネスはソーサラーLv.3を目指すから。次も1,500点入るといいね」
ほずえ「努力します」
水原「じゃあ終了だな? お疲れ」
雪島「お疲れ〜」
ほずえ「お疲れ様〜」
由佳里「お疲れ様です♪」
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