- ■ グランドキャニオン国立公園
- 7月9日 8時30分
- 起きて食事を済ませて、出発待ち。
昨日はようやく眠れた。21時半にベッドにインして、7時半まで爆睡とはもちろんいかなかったが、ちょこちょこ起きつつもまともな睡眠時間を確保。
目が痛いのと、首と肩が重い。
そういえばここまで書いていなかったが、今回の旅行は、出発ひと月前に右肩をグキっとやったのが治りきらない上に、出発一週間前には左も寝違えて首が動かない状況。
左の膝も痛くて、いつもは旅行前に多少走って体作りをするのだが、それどころではなかった。
あとは、右手親指が絶望的に痛い。曲げると痛くて、ボタンを外したり、鉛筆を持ったり、摘む動作に支障がある。
これは出発前からで、今なおまったく治っていないどころか悪化しているが、幸いにもカメラの操作パネルを触るのに影響はなく、騙し騙しやっている。
まあ色々万全ではないが、私は元気です。
フラッグスタッフの朝は晴れ。山の方は雲がかかっているが、予報通り曇りの展開になるのか、日の差すグランドキャニオンが見られるのか。
朝食。この手作りパンケーキみたいなの、どのホテルにもあった。
ホテルからの景色。大通りはかのルート66らしい。66号線、今となっては役割を終えて、廃止する案もあるようだが、根強い人気があって残っているとのこと。
- 9時00分
- 外に出てバスに乗ったら全然晴れてなかった。
むしろ雨すら降ってきそうな黒めの空模様。
山の天気は変わりやすいので、今日は悪い方から良くなることを願おう。
モンスーンのシーズンで警報も出ているそう。
アリゾナ南部はだいぶ降ったらしい。
アメリカの貨物列車は時刻表が無くて、80輌を過ぎたら出発するくらいのアバウトな感じらしい。
アメリカ人は待つのが苦にならない民族で、スーパーのレジとかで列になっていても、客と喋ってるし、待ってる人も気にしないらしい。
バスや電車もアバウトだが、気にせず待つそうだ。
アリゾナはインディアン(ネイティブアメリカン)の部族がたくさん住んでいるらしい。
白人に攻められて、最終的に白人が来ないような場所に逃げてきた結果、アリゾナに集まって来たそうだ。アリゾナはアメリカ50州の内、48番目。アメリカ本土では最後にできた州で、白人が最後まで来なかった州とのこと。
ちなみに、iPad便利だ。そのままガイドさんの話をメモできる。
明日、明後日はナバホ族のガイドさんがつく。
インディアンと日本人のルートは同じで、遺伝子上も同じだと証明されているらしい。
ナカイさん(100%ネイティブ)という有名な笛吹き。
ドリームキャッチャー。悪いものを捕まえて、朝日で浄化される。
トカゲが神さま。トカゲの民芸品が多い。
渦巻き模様はパワーの象徴。外から中に描く。パワーを中に溜める。
ココペリ。精霊。家の中に潜んでいる守り神。
ナバホラグ。100%羊の毛、100%ハンドメイド。
砂絵。祈祷師。
トルコ石がたくさん採れる。危険回避のパワーストーン。トルコ石はトルコで採れるわけではない。インディアンジュエリー。
- 11時00分
- たっぷり時間を取った買い物タイム終了。1時間もらったが、それでも足りないくらいだった。
ドリームキャッチャーと笛と、いつも通りぬいぐるみを購入。割引を入れて70ドルだった。
店の裏にアリゾナらしい景色が広がっていた。スケールが大きくて写真では伝わらない。
グランドキャニオンもその類なのだろう。感動体験。
天気も持ち直してきた。楽しみだ。
1.6kmの深さ、30kmの幅の渓谷が東京から京都まで続いている。
グレートスモーキーマウンテン国立公園が、一番人気の国立公園。西は国立公園が多いが東側には国立公園がなく、そこに集中するからで、実質はグランドキャニオン国立公園がやはり世界的に人気らしい。
リトルコロラド川が作るリトルグランドキャニオンが車窓右手にあるが、今日は左に座っている。
右に移動してパシャパシャ。
500万年の侵食。グランドキャニオンは岩が脆い。脆いからこそ出来た地形。ギリギリに立つと足場ごと崩れて落ちるそうだ。
落ちると回収が大変。下まで落ちるとヘリコプターで回収できるが、段々になっているので、800メートルくらいで引っかかるとレンジャーが回収するのが大変なので、落ちる時は下まで。
国立公園はそのままの自然を後世に伝えるのが目的なので、柵などは作らない。自然を見るのには危険が伴うというのも国立公園の考え方。
この日を含めて3日連続で行くことになるネイティブアメリカンの土産物屋。この時はそんなこと知る由もなく。
店の中も少しパシャリと。この器、すごく綺麗だったが、自分のライフスタイルにはまったく必要がない。
店の裏に広がっていた断崖。やはり写真ではスケールが伝わらない。落ちたら十分死ねる高さなのだが。
右手の車窓に広がるリトルグランドキャニオン。
- 12時30分
- デザートビューポイント終了。
やはり曇り。無念である。日が差さないといまいちとは聞いていたが、まさにその通りだった。
南から北に行くには、340km迂回するか、谷底まで歩いて吊り橋で渡って登るか。2泊3日の横断トレッキングが人気らしい。
下りが1日、上りが2日。下に宿泊施設がある。下に行くほど暑くなる。上が20℃だと、下が40℃とかあって、暑さで挫折する人もいるとか。
定期的に火事が起きるが、自然に発生した火事は自然に消えるまで何もしないらしい。
グランドキャニオンとウォッチタワー。
- 17時30分
- まずバスで移動してから昼飯。デザートビューポイントから40分の予定が、工事の影響で1時間20分かかったが、時間が経って日の差す展開に。
昼飯のサンドイッチを食べながら歩いていたら、外国の二人組に、「それはどこで買ったんだ?」と聞かれた。たぶん。
初めは「ここで食べてはいかんぞ」と怒られたのかと思ったが、たぶんどこで買ったのか聞かれたのだと思う。
上手く言葉が出てこなくて、「ツアー」「バス」「リシーブ」の3単語伝えたら、「わかった」と言われた。たぶん。
サンドイッチがもらい物なのがわかったのか、俺が英語ダメなのがわかったのか。
昼飯の後、少々リムトレイル。
ちゃんと日の差すグランドキャニオンを拝みつつ、結構歩いて次のポイントへ。
無料の周回バスで元の場所に戻ってから、渓谷を下るトレイルを少し体験。
土産にTシャツを購入。18ドルのはずが30ドル取られて、その後10ドル返金されたようだが、全部クレジットカードでやったのでよくわからない。まあ、最大でも取られて30ドルなら良しとしよう。
バスに戻ってきたが、一人戻らないらしく、ガイドさんが探しに行った。
一人参加はそういうのを最大限気にして欲しいところ。夕日さえ見られれば別に構わないが、さすがにちょっともやる。
20分遅れで出発。
お詫びの一言もないのがもやるが、まあ周りの人たちも無事で良かったと喜んでいるし、良しとしよう。
みんな優しいなぁ。
これから先に夕飯。その後、夕日のグランドキャニオンを見に戻ってくる行程。
座って昼飯を食べていたら、野性的な何かがそれを狙って接近戦を挑んできた。結構まとわりつかれた上、ズボンの上にまで来られたが、弁当は死守した。個人的には分けてあげたいが、餌やりは国立公園では禁止されている。
弁当を食べながら、後からリムトレイルで行かない方向をふらふらする。その最中に撮った写真。
リムトレイルの最中に、ガイドさんオススメのスポットで撮影。無理。もう一歩前にと言われたが、無理です。高いところは元々苦手。
資料館があって、そこまでリムトレイル。ここから周回バスに乗って元の駐車場に帰る。
車窓に1日1本のグランドキャニオン鉄道が停車していた。一人参加の人が、自由時間に撮りに行っていたらしい。その発想はなかった。その人はグランドキャニオン3回目らしく、やはり動きが洗練されている。
渓谷を下るブライトエンジェルトレイルを少し体験。旅のしおりではリムトレイルとどちらかだったが、ガイドさんが両方組み込んでくれた。なお、あまり無理せずに撤退した。
- 18時50分
- 遅れた人がいたので慌ただしい食事だった。
今回ツアーに新婚夫婦が参加していて、あまり喋ったことがなかったが、同席になったので色々お話した。
今回一眼が自分だけなので、いいカメラを持っていると注目されているが、お安いK-30なので、実は新婚さんの持っているミラーレスの方がだいぶ高い。
さて、これから夕日だが、雲の多い展開なのでちょっと厳しいかな。
でっかいエルクを撮った。
外敵があまりいないが、マウンテンライオンというのがたまに現れるらしい。
なお、夕日はダメそう。サンセットまでまだ20分あるが、早くも大きな黒めの雲に飲まれていった。
食事のバイキング。時間が短くて不満が出ていたが、それはクラツーのせいでもガイドさんのせいでもない。
車窓にエルク。でかい。なかなか立派なヤツだ。
- 19時30分
- 撤退。
夕日どころか、雷雲の接近に伴い、パークの人が「もう向こうは土砂降りで、雷がここに落ちるかもしれないから避難した方がいい」とアドバイスをくれて、ガイドさんの判断により戻ってきた。
まあ、夕日は残念だったが、デザートビューポイントの雲を考えると、リムトレイル以降晴れてくれただけでも良しとしたい。
空模様および落ちるかもしれないと言われたポール。
- 22時20分
- グランドキャニオンのビデオを車内で見ながらホテルに戻る。
ここですごく重大な、想定外のことが発生した。
クローゼットが閉められていて、昼の間に絶対に乾いているはずだった昨夜の洗い物が、まったく乾いていないという事態が発生。
特にズボンが痛すぎる。できれば今夜、今日穿いていたズボンを洗って干しておこうとさえ考えていたが、それどころではなくなった。
砂漠地帯の観光だし、さすがにズボンは3本は必要だったと反省。色々ドライヤーで乾かしたりしていたら遅くなってしまった。
明日のことは明日考えるとして、寝よう。
土産に買ったグランドキャニオンTシャツ。