■ 出国

 出国の2時間前には空港に到着して手続きを済ませ、出国ゲートをくぐる。
 何をするでもなく、あっという間に時間が過ぎるのが空港の不思議なところで、本を読むでもなく、少しゲームをしていたか忘れたが、すぐに搭乗時間になった。


 ヘルシンキまでは9時間20分。座席はやはりクロアチアの時の記憶は正しかったようで、とても狭かった。アブダビに行った時の方が、時間は長かったが疲れなかった気がする。機体はA350-900で、クロアチア旅行の写真を振り返ったら、恐らく同じ機体。
 ディスプレイは綺麗なものに変わっていた。いつも通り体力の温存優先で、特に何も楽しまなかったが、着陸の1時間半ほど前から、『ウェディング・フィーバー』という短い映画を飛ばし飛ばし観た。主要登場人物全員が下衆だった。


 機内食はこんな感じ。
 思わず白ワインを頼んだが、今後機内ではアルコールは一切飲まないことにしたい。どうもこの後、調子が悪かった。両立できないのなら、何を優先すべきかは簡単なことである。




■ ヘルシンキ

 ヘルシンキに到着。一睡もできなかったし、腰は痛いが、やはり9時間20分は楽だ。
 そういえば、座席は無事に中央列の通路側で、隣は2人組の日本人だったから、隣の人に気を遣わずに済んだ。ここのところ、座席には恵まれている。
 ターミナルまではバスを利用。天気は快晴。良い感じだ。ここまでの写真はすべてGF9。まだこの時点では設定とか甘かったが、押すだけでなかなか綺麗に撮れる。


 バスを降りたところから入国審査場までかなり歩き、さらに入国審査にも時間がかかって、飛行機を降りてからスーツケースを受け取るのに1時間。それから9人揃って、ヘルシンキの現地ガイドと合流してバスに向かう。
 今回の旅は、場所ごとに現地ガイドが変わり、ヘルシンキではヘルシンキ在住の日本人女性だった。
 バスの中からメイン機のK-70始動。
 ヘルシンキの市街へ向かうバスの車窓を何枚か。ガイドさんの話は詳細は覚えていないが、とにかく現れる建物をどんどん、建築家の名前付きで紹介していたのが印象的だった。




 さて、ヘルシンキ大聖堂と元老院広場。ここからイヤホンマイクを使って、しばらく観光になる。


 大聖堂からマーケットへ。トナカイの肉とか売っている。


 マーケットを出たら解散、自由行動だったが、ガイドさんが案内を続けていたので、公園を抜けて有名なチョコレートの店までは一緒に回った。自分以外のメンバーは、恐らく最後までガイドさんと一緒にいたのではないかな。


 自由行動になってからは、まずガイドさんに教えてもらったムーミンカフェに行く。
 中に入ると時間がかかりそうだったので、スルー。こういうカフェでゆったり過ごす旅もしてみたいものだが、一人の上ツアーだから無理だな。


 その後は、バスの中から見えた立派な教会へ。それなりに歩いたが、自由時間はたっぷりあった。
 中も見学。中はGF9でパシャっとしたら、普通に綺麗に撮れた。すごいカメラだ。



 残りの時間は、海沿いを適当にブラブラしてから元老院広場に戻った。途中のマーケットで、ニョロニョロのぬいぐるみが27ユーロで売っていたが、帰りの空港で買えるだろうとスルー。
 ヘルシンキ観光はこれだけだったが、バルト三国だけの予定だったので、一応フィンランドも観光できたのは嬉しい。訪問国数的にも。





■ タリンへ

 バスでフェリーのターミナルへ。ここで現地ガイドさんとはお別れ。アメリカの時のように、バスの中も含めてずーっと一緒というわけではないので、特に何の感慨もない。
 添乗員さんからチケットを受け取り、待合室へ。18時50分の乗船開始まで、数十分待機。日本時間の0時過ぎ。とても眠い。


 フェリーは想像より大きかった。下の方は駐車場で、7階、8階、9階にレストランやバー、ビュッフェ、アミューズメント、土産物屋、デッキ、客室、ビジネスラウンジなどがある。
 バーはこんな雰囲気。


 ここで夕飯を摂らないと死んでしまうので、レストランで適当に取ってレジへ。
 水とサーモンサンドで計8ユーロの予定だったが、ミニハンバーグが食べたくなり、適当に載せたらこれが13.5ユーロも取られて、21.5ユーロもかかってしまった。まあ、勉強代。
 食事の後は1時間ほど突っ伏して寝ていた。


 下船後はバスに乗って、タリン郊外のホテルへ直行。30分くらいか。
 ただ寝るだけのホテル。写真を見ると明るいが、タイムスタンプは22時。明るいからと言って騙されてはいけない。
 チェックイン後はすぐにシャワーだけ浴びて、インターネットへの接続はおろか、iPadに旅の記録すらせずに寝た。
 初日終了。