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■ ガウヤ国立公園
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5日目。iPadにこんなメモが残っている。
「一昨日泊まったのと同じリガのホテルにいる。天気はどんよりと雲が空を覆い、風が強く、小雨が降っている。今窓の外を見たら、雨が強くなった模様。ただ、遠くの方は雲が薄くなっているから、ガウヤ国立公園がどうかはわからない。せめて雨ではないことを祈りたい」
この日はほとんど移動で、ガウヤ国立公園とパルヌの観光が少しずつ。
のんびりと朝食。
そういえば、硬貨の裏のデザインは国ごとに異なるのだが、リトアニアとラトビアの硬貨を持っていたのでパシャリ。
この日は8時出発だったかな。
ガウヤ国立公園までは1時間半ほど。地図で見ると近いのだが、さすがは大陸というか、そこそこ距離がある。
道中は降ったり止んだり。少なくとも晴れはしない。
添乗員さんはずっと『トゥライダの薔薇』の話をしていた。
ガウヤ国立公園に着く直前に、シグルダの街でボブスレーの何かが現れた。練習場?
何かよくわかっていないが、せっかくバスの運転手さんが停めてくれたので、数枚写真を撮る。
さて、ガウヤ国立公園。ここの現地ガイドさんが愉快な人だった。
背の高い細身の女性だったが、歌うわ、踊るわ、笛を吹くわ、色々な小道具を広げるわ、面白かった。
歌はものすごく上手だった。
まずは、例の薔薇の人のお墓。
そして、謎オブジェ。
この周辺で、ガイドさんが色々広げて長い長いお話をしてくれたが、そこまでガウヤ国立公園に興味がない。
地元の子供たちの社会見学向けといった感じの、濃密な内容だった。
そしてメインのトゥライダ城。とても好きなタイプ。天気が残念。
塔に登ることができるので、上から撮影。
バス集合の自由行動で、城を散策してからバスに戻る。時間はあまりなかった。
そういえば、自転車で来ている人もたくさんいた。
トゥライダ城の後は、グートゥマニャ洞穴。ここも『トゥライダの薔薇』のお話あっての場所かな。
洞穴自体はそれほど見応えのあるものではないが、壁に掘られた名前がすごかった。狂気めいたものを感じる。
バスに戻って、ガウヤ国立公園の観光終了。ガイドさんもさらっと去っていく。日本みたいにバスが行ってしまうまで見送るとか、そういう文化は無い。
観光は丁度2時間だった。あっという間に、この日の観光の半分が終わる。
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■ パルヌ
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ガウヤ国立公園からパルヌまで2時間半ちょっと。
天気はどんどん良くなり、パルヌに着いた時は青空だった。
そう、着いた時は青空だったのだ。
車窓からの1枚。今見ると、夏の雲がたくさんあって、快晴という感じでもないか。
まずレストラン。ビールが500mlしかないというので、スモールはないかと聞いたら、sakuのフルーティーなビールが出てきた。美味しい。聞いてみるものだ。最初に言わなかったところを見ると、団体用ではないのだろう。
なお、sakuはエストニアで一番有名なビールらしい。
現地ガイドと合流して、まずはパルヌの海岸に向かう。
泥エステが有名らしく、ガイドさんがいきなり有名なエステに突撃するが、事前に何のコンセンサスも取れていなかったようで、泥が見せてもらえるでもなく、何もなかった。
海岸。リゾート地で人で賑わっていた。
自分はせっかくなので少しビーチを歩いてみたが、他の8人は誰も砂浜に下りなかった。
そもそも寄った意味もよくわからないが、まあまあ楽しめた。ただの海水浴場だが。
その後、パルヌの街に移動して市街の観光になるのだが、この空である。先ほどまでの青空はどうしてしまったのだろう。
あっと言う間に雨が降り出して、手工芸品の工房の集まった建物に退避する。
元々観光の最後にトイレ休憩がてら寄る予定だったらしく、お土産を買うのにもちょうどよかったのだが、もちろん各工房に人がいて、言語によるコミュニケーションができないと入るのが躊躇われる造りになっていた。
楽しそうではあったが、結局どこも入らずに、トイレだけ借りて入口から外を眺めていた。
結局雨は止むことなく、傘を差して観光を始める。毎年夏に旅行しているが、初めての経験だ。
そして、この現地ガイドが癖が強かった。もう全然添乗員さんの意向を聞いてくれず、どんどん歩き回ってひたすら喋り続けて、案内をしているというより自己満足に浸っている感じ。
添乗員さんとしては有名なスポットだけ案内してもらったら、後は少しショッピングなどの自由行動が取りたかったようだが、それも無視して、それが仕事だと言わんばかりに時間いっぱいまで街を歩き回って終わった。
まあ、バスに戻った時土砂降りだったので、いいと言えばいいのだが、これでもし晴天だったら、かなり残念感の強い観光になっていただろう。
ツアー旅行とはいえ、各街、せめて20分〜30分は自由時間が欲しい。ましてや今日は、ガウヤ国立公園とこのパルヌで観光は終わりなのだから。
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■ タリン
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バスでタリンへ。
走り出してすぐに青空になった。車窓から重機の写真を撮ったりしていた。
ホテル着が丁度19時。もちろん外はまだまだ明るい。
すぐに食事となるが、この日はバイキング。バイキングといっても、色々な種類の料理が並んでいるわけではなく、コースで出てくるようなスープ、メイン、サラダを好きに取って食べてくださいという感じのもの。
やや物足りないが、まあこれはこれで。
食事の後、ご婦人3人で外に行くというので、自分も流れでついていくことに。
この日のホテルは市街地で、旧市街まで徒歩5分から10分ほど。トラムの駅もすぐ近くにあって、かなり立地が良い。
ホテルから大通りに出たところはこんな感じ。
旧市街をぶらっとしていたら、演奏をしている若者たちに出くわした。
一人だったらしばらく聴いていただろうが、グループ行動だったので少しだけ聴いて後にする。
スプレーで絵を描く人。とても上手だった。
翌日も同じ場所にいたが、やはり人だかりができていた。
旧市街を出て、少しホテルの裏の方も歩くと、趣深い廃墟と思われる建物が現れた。
煙突もあったし、翌日も同じような煙突や廃墟の建物を見かけたが、何かはわからない。
そんなこんなでホテルに戻ってくる。
ちなみにこのホテル、バスタブがなく、設備的にもリガのホテルよりだいぶ落ちた。
自分は海外旅行の時はシャワーしか使わないのでいいが、他の皆さんにはとても不評だった。