■ 単身北京へ

 メルボルンへ行ったときは成田発だったが、今回は名古屋空港から。名古屋空港を利用するのは高校の修学旅行以来で、そして恐らくこれが最後になるだろう。
 空港の近くに家の車のディーラーがあり、そこに親戚が勤めているため、ちょうど車検だった車を預け、親戚に空港まで送ってもらう。空港は驚くほどガラガラだった。先日成田空港を見たばかりだから、ちょっと驚きだ。


 これは確か正面から撮ったもの。見てのとおり、貸し切りのように誰もいない。
 ひょっとしたら、今日は一機も飛行機が飛ばないのではないかと思ったが、北京行きの飛行機、CA160は満席だった。
 中国国際航空の飛行機は、もちろん短距離、短時間用のものだったのかも知れないが、メルボルンに行ったときのカンタス航空に比べてあまりにも貧弱で、座席数も少なく、大きなスクリーンもなく、後日Mr.Rとも話していたのだが、添乗員も刺々しい感じを受けた。
 両側3席ずつの座席で、小生の隣にはカメラの夫婦が座っていた。とくとく北京のスケジュール表を持っていたので、こっちは仲間だと認識していたが、上手くいかなかった時に気まずいから、声はかけずにおいた。
 北京までは2時間半。と言っても、実際に飛び立つまでに30分くらいかかったから、フライト時間は2時間程度。初海外旅行が10時間半だったから、一瞬と言っていいほどの感覚である。

 北京空港に着くと、何やら機内ではもらえなかった用紙を書かなければならず、ちょっと焦ったが、なんとかこなした。ちなみに、結局なんだったのかわからないが、入国カードとは違うもの。健康申告書?
 空港では、ガイドであるRyan氏(仮名、男、中国人)が出迎えてくれた。後からの話になるが、Ryan氏は中国のことも日本のことも実によく勉強していて、観光地に関すること以外の話も非常に多く聞くことができた。
 小生とMr.Rは「ガイドは当たりだった」と話していたのだが、同じことを足つぼマッサージの若い夫婦の旦那に言ったら、「僕らはいまいちだったと話してた」と言った。本当に感じ方は人それぞれなんだなぁと実感。
 しばらく待つと、Ryan氏の周りにぞろぞろ人が集まり、総勢20人! 書の3人家族のおかげで、小生が一人だったにも関わらず全体数が偶数になってくれた。感謝!
 この時は、初めての北京、2度目の海外旅行、一人の緊張感から、あまり他の参加者のことは意識していなかった。ただ、「ミニカー、ミニカー」と騒ぎ立てているガキんちょだけが印象に残っている。
 一行はRyan氏に引き連れられて空港を出た。