■ はじめに

 シンガポールから帰ってきて10日ほど。ようやく写真の整理が終わり、旅行記も完成すると、自然とまた次の旅先を調べていた。
 最初に考えたのは、Twitterで偶然目にしたブルネイである。成田から直行便があるとのことで、治安も良さそうだし、シンガポールと同じ感じで個人で行けるのではないかと考えた。
 ハイライトとも言えるウル・トゥンブロン国立公園には現地ツアーがあるようなので、これを2日目のメインに据え、シンガポール同様、2泊4日(帰りは機中泊)のプランを考えた。
 しかし、行きは成田空港発が11時45分。セントレアから成田の便の到着が9時30分。荷物は預けない前提としても、これは間に合うのか? 成田空港は着陸してから駐機場までも距離がある。
 それに、飛行機は結構遅延する。同じキャリアでもないし、JALが遅れたら終わってしまうと考えると、その博打は打てず、このプランは一旦没にした。

 それから紆余曲折を経て、中国の奥の方の自然を堪能するツアーに申し込むことにした。中国政府は好きではないが、中国の自然はすごいし、三国志は好きだし、食事も美味しいと思う。
 日本に来ている中国人や韓国人も同じだと思うが、政治的な問題と観光は切り離して考えたいところ。
 最初に見つけたのは、トラピックスの『武陵源と天門山・鳳凰古城7日間』というツアーだった。主な行き先は宝峰湖と黄龍洞、張家界大渓谷、百龍エレベーターで袁家界、天子山のロープウェイ、南方長城、鳳凰古城、そして天門山である。
 個人旅行では効率よく回るのが難しく、また1ヶ所1ヶ所、それほど長い時間いなくてもいいので、ツアーに相応しい行程だ。
 料金は9/13(Sat)、9/14(Sun)のどちらも239,900円(燃料サーチャージ別)に、一人部屋追加料金が50,000円。
 ただ、問い合わせたら催行が決定している9/14はすでに32人もいて、自分が行きたい9/13の方はまだ6人で、催行は怪しい状況だった。

 念のため他のツアーも調べてみると、クラブツーリズムが『世界遺産武陵源・天門山と上海5日間』というツアーを出していた。
 こちらは、百龍エレベーターで袁家界、天子山のロープウェイ、金鞭渓、張家界大渓谷、天門山、最後に少し上海観光がつく。
 もちろん、日数の多いトラピックスのツアーの方が魅力的なのは言うまでもない。
 ただ、こちらのクラブツーリズムのツアー、9/11出発の代金が180,000円(燃料サーチャージ別)で、なんと一人部屋追加料金がかからない。
 金額差が10万円以上あり、会社も1週間丸々休む必要がなく、宝峰湖、黄龍洞、南方長城、鳳凰古城には行けないが、その代わりに金鞭渓に行くし、上海の下車観光も含まれている。
 行くなら9/11(Thu)一択で、ここの残人数が2人とのことで、もはや考えている時間はなく、その日の内に申し込んだ。
 総代金は、基本旅費が180,000円、燃料サーチャージが24,000円。それに空港使用料などと、海外旅行保険をプラスして214,580円。
 オプショナルツアーは2日目の「トチャ族少数民族ショー」に参加し、現地ガイドさんが日本円で受け付けてくれて6,000円。計220,580円。(現地のドリンクや土産物は除く)


■ 旅行の詳細

 参加者は、旅のしおりには27名とあったが、一人しおりの作成後にキャンセルがあったようで、26人だった。福岡からの参加者は1組で、上海で合流した。
 一人部屋追加料金がかからなかったこともあり、一人参加の年配の男性が多かった。今回は学生さんが一人参加していて、飛び抜けて若い人がいる新鮮な空気が味わえた。初海外旅行とのこと。
 また、高齢の父親と娘さんという組が2組あり、少なくともその内の1組は、部屋を別にしていた。なるほど、一人部屋追加料金がかからないと、そういう参加の仕方もあるのか。
 あとは、いつも通りご夫婦や女性の2人組。一人参加が多いので、バスは相席をお願いされたが、ごく短い距離を学生さんと一緒に座った以外、基本的にはずっと一人で座ることが出来た。

 最近、旅行記のタイトルは『満喫ケアンズ』や『ふらっとモンゴル』のような、旅行会社のツアー名をそのままつけることが多いが、今回の旅行記は『張家界50%』とした。
 とにかくツアー中に参加者がいなくなったり、連日の悪天候で景色が全然見えないとか、飛行機が遅延するなどトラブル続きで、「好天で順調にプランが進んだ時の50%くらいしか、このツアーのポテンシャルは発揮されていないだろう」というところから。
 とは言え、
・百龍エレベーターでの迷子→警察に連絡するにまで至るも、無事発見。1時間ほどロスしたが、観光に大きな影響はなかった。
・天門山土砂降り→上から何も見えないし、ずぶ濡れになるも、部分的に悪天候ならではの景色が見られた。
・帰路の上海空港の機内で2時間→理由もわからずイライラしたが、セントレアで終電には間に合った。
 など、本当に深刻な事態には至っていないし、50%は楽しめたのも確か。トラブルは他にも、ガラスの大橋でも何も見えず、その上また大捜索が始まったり、張家界から上海便も2時間遅延したり、まだまだあるが、それは本文にて。

 以下、旅のしおり。実際の旅での変更点は朱書き。

1日目 9月11日(木)
都市名 時刻 交通機関 スケジュール
中部国際

上海



上海
張家界

武陵源
15:30

17:35



20:25
22:40

深夜
FM890





FM9341


専用車
■空路、上海航空にて上海へ
◇所要時間:約3時間5分
◇時差:−1時間
☆到着後、入国審査をし国内線へ
☆福岡発のお客様と合流

■乗継、国内線にて張家界へ
◇所要時間:約2時間15分

■ホテルへ(深夜1時頃到着予定)

<武陵源泊:EMPEROR HOTEL>
<食事>
朝食:なし
昼食:なし
夕食:機内食

2日目 9月12日(金)
都市名 時刻 交通機関 スケジュール
武陵源 午前






午後
専用車 □ホテルにて朝食
■武陵源・袁家界風景区観光(◎)
百龍エレベーターにて上山
シャトルバスにて迷魂台へ
天下第一橋、アバター食堂までミニハイキング
(歩行距離約2km/歩行時間約50分)

■武陵源・天子山自然保護区観光(◎)
■天子山ロープウェイにて下山
■竹繊維健康用品店でお買い物
→翌日に
◇夕食は地元トチャ族の竹筒料理
→翌日に

★★現地オプショナルツアー★★
【トチャ族少数民族ショー(魅力湘西)】
・所要時間:18:50〜20:45予定
・料金:300中国元
【足つぼマッサージ】
・所要時間:19:20〜20:40予定
・料金:200中国元

<武陵源泊:EMPEROR HOTEL>
<食事>
朝食:ホテル
昼食:あり
夕食:地元トチャ族の竹筒料理

3日目 9月13日(土)
都市名 時刻 交通機関 スケジュール
武陵源 午前





午後
専用車 □ホテルにて朝食
■武陵源・金鞭渓風景区観光(◎)
金鞭渓入口〜金鞭岩まで往復ミニハイキング
(歩行距離約2km/歩行時間約80分)
→午後に

■張家界ガラスの大橋観光(◎)
〜全長約430m、地上約300mの大橋より絶景観賞〜
→午前に
■工芸品店でお買い物
→無しに
◇夕食は貴州料理をご用意
→前日に

★★現地オプショナルツアー★★
【天門狐仙の音楽劇】
・所要時間:19:00〜22:00予定
・料金:400中国元
【足つぼマッサージ】
・所要時間:19:20〜20:40予定
・料金:200中国元

<武陵源泊:EMPEROR HOTEL>
<食事>
朝食:ホテル
昼食:あり
夕食:貴州料理

4日目 9月14日(日)
都市名 時刻 交通機関 スケジュール
武陵源
張家界






張家界
上海
上海
午前



午後



20:35
22:40
深夜
専用車







FM9344
□ホテルにて朝食
■天門山国家森林公園観光(◎)
約7km超のロープウェイに乗り山上へ

■観光後、下山して、 張家界の老街・大庸府城散策(○)
砂絵博物館でお買い物
◇夕食は麻婆豆腐など四川料理をご用意

■空路、国内線にて上海へ
◇所要時間:約2時間5分
→遅延
■ホテルへ(到着は深夜)

<上海泊:LICHENG RUIXUAN SHANGHAI CHUANSHA HOTEL>
<食事>
朝食:ホテル
昼食:あり
夕食:四川料理

5日目 9月15日(月)
都市名 時刻 交通機関 スケジュール
上海




上海

中部国際
午前




17:15

20:50
専用車




MU291
□ホテルにて朝食後、上海観光へ
・浦東新区(○)、豫園商場(○)
・ガーデンブリッジ(○)
■お茶店でお買い物と小籠包など上海点心料理

■空路、直行便にて帰国の途へ
◇所要時間:約2時間35分
◇時差:+1時間
→遅延
■通関手続き後、解散
<食事>
朝食:ホテル
昼食:上海点心料理
夕食:機内


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