■ 船へ

 午前5時。凄まじい頭痛で目が覚めるという、最悪の起床。
 元々昨日、「どうせ明日は夕方ミコノス島に行くまでのんびりできるから、今日は無理をしよう」という判断の下で、夕方以降も外にいたのだが、それにしてもやはり飛行機&炎天下の観光の後あの行程は、自分の体には厳しかった模様。
 バファリンを投入して再びベッドへ。
 出発が9時半だったので、7時半まで寝て、若干持ち直す。


 朝食バイキングはこんな感じ。ヨーロッパに来て、こんなにも野菜が多いのは初めてだ。
 この後おかわりでトマトを持ってきたが、これが美味しかった。この先、船上での食事においても、とにかくトマトが美味しかったことを書いておく。
 部屋に戻って、再びバファリンを投入。持ってきた量が心許なく、後でAさんからEVEを分けてもらった。
 出発ぎりぎりまでベッドで休む。便が見たこともない緑色をしていたが、その先はなかったので、食べ物のせいではなく、やはり体調がおかしかった模様。
 9:30。ぎりぎりの体調でバスに乗る。
 乗船するピレウス港は遠いのかと思ったら、これもすぐだった。後で地図を見たら、普通にアテネから地下鉄で行ける場所で、今だったら個人旅行でも余裕で辿り付けそうな位置。
 車窓から見るものも特になかった。バスの中で、ガイドさんから乗船・下船の説明を聞く。パスポートを預けて引換証をもらうとか、会計をクレジットにするか現金にするかとか、付いているドリンクのパッケージとか。
 そうこうしている内にピレウス港に到着。写真を撮る間もなく、スーツケースを流して待合室へ。慌ただしいが、とにかく乗船するまでの辛抱だ。


 乗船カードとパスポートの引換証はこんな感じ。名前入りで、最後に記念に持ち帰ることができる。


 この辺りで酔い止めを飲んでおいた記憶があるが、結果として船は最終日のサントリーニ以外はほとんど揺れず、酔うこともなかった。
 乗船前に、建物の中で記念写真のサービスがあるが、これは一人だとなかなか寂しい。
 どうせ買わないが、近くにいたAさんと一緒に撮って、いよいよ船へ。今回乗船するCELESTYAL OLYMPIA号。近くからだと18-135mmでは収まらない。


 もちろん、これでも外航クルーズ船と比べたら小さいが、クルーズ初めての自分には十分な大きさだった。


■ 乗船

 とにかくまず部屋へ。


 部屋は金額アップで海側に変更できたが、個人的には必要ないと思う。
 よほど体調が悪いとかでもない限り、部屋に閉じこもっていることはないし、そんなに体調が悪かったら海側も何もないだろう。
 初日のタオルは船の形をしていた。事前に調べて知っていたが、毎日変わるらしいので楽しみである。
 乗船するとすぐに避難訓練がある。部屋に設置されている救命具を持って外に。
 偶然部屋が向かいだったAさんと合流して各集合場所へ行くが、どこだかよくわからない。事前に色々なブログで見た限りでは、日本人は日本人で集まって、日本人のスタッフが説明してくれるような記述があったが、部屋ごとのグループに分かれて、説明は放送で行われた。
 いい写真がなかったので適当なトリミング。


 部屋に救命具を置いて、Aさんと船内散策。
 12時から5階のMusesラウンジで集合とのことだったので、それまで30分ほど。
 まずはこの先何度もお世話になる9階デッキ。


 降りながら5階に向かう。
 今回の旅行で一度も入らなかったカジノ。


 程良い時間にMusesラウンジに行ったが、誰もいなかった。
 あまり気にせずふらふらしていたら、これは本当に偶然、ガイドさんや日本人のスタッフが集まっているラウンジに辿り着く。自分たちが最後だった。
 最後も何も、そこに向かって歩いていたわけではなかったので、偶然辿り着かなければ、多大な迷惑をかけていたかもしれない。危ない。
 日本人のスタッフから、船内の説明や、オプショナルツアーについての説明を受ける。
 このオプショナルツアー、今回は元々一人参加ということもあり、パトモス島を除いて、クシャダスのエフェソス遺跡、ロドス島のリンドス、クレタ島のクノッソスに参加する予定だった。
 しかし、Aさんと相談したり、Bさんの話を聞いたりして、結局クシャダスのエフェソス遺跡だけにした。
 結果として、ロドス島は丸一日楽しめる島だったし、クノッソスには自力で行ったので良い判断だった。


■ 船内にて

 朝からバタバタと駆け抜けて、ようやく落ち着いたのが12時半くらい。最初の寄港地であるミコノス島到着予定が18時なので、5時間半もある。
 今回の旅行は、一人でのんびり時間を贅沢に使おうと思っていたが、今思うとやはり一人クルーズは無謀だった。
 通常のツアーなら他のツアー客との絡みも多いが、クルーズではまったくそういうこともないし、当初は外国の人に話しかけてみようとか思っていたが、そういう空気でもなかった。本当にAさんと知り合えなければ、まったく違う旅になっていただろう。


 そのAさんとまずは昼飯。相変わらず野菜たっぷり。
 食事は4階のビュッフェ、アラカルト、9階のビュッフェ、グリルで楽しめるが、基本的には9階のビュッフェを利用。最初の昼食も同じ。


 7階スポーツデッキ。一度ヨガのプログラムで利用したのみ。
 家族連れの人たちは、子供がここで外国の子と卓球をしていたらしい。楽しそうだ。
 この後、4階のレセプションへ行き、Aさんがドリンクパッケージをアルコールも飲めるタイプに変更する。
 自分は強くないので、ひたすらパイナップルジュースとコーラを飲み続けていた。


 10階のバーから9階デッキで行われていたグリークダンスレッスンのプログラムを見物。
 奥に見えるのが12階のホライズンバー。せっかくなので行ってみた。中はこんな感じ。


 この写真を撮ったのが16時。なんだかんだと3時間以上船内をふらふらしていたことになる。それでもまだ後2時間近く。
 9階デッキの青い椅子でのんびりする。たくさんプログラムに参加した人もいるだろうが、自分はこれが船上での標準的な過ごし方になった。
 自分の写真。隣のおじさんにも目線を入れてみた。


 17時過ぎまで1時間ほどのんびり過ごす。
 ちょうど16時からダンスレッスンとダンスミュージックをやっていて、寝転がってぼーっと眺めているのがとても心地良い。