■ 最後の船上

 いよいよ船の上で過ごすのも最後になる。とはいえ、のんびりしている時間はない。
 部屋に戻ったのが11時半で、下船説明会が12時15分から。とりあえず、ざっとシャワーを浴びてから9階に行き、ハンバーガーを作って食べる。


 これ、美味かった。もっと味わって食べたかったが、時間がない。
 このハンバーガーの写真を撮ったのが12:02なので、とにかくギリギリだ。
 下船説明会へ。
 船の日本人スタッフが、スーツケースの出し方や、クレジットカードの清算、パスポートの受け取りについて説明してくれる。
 その後すぐ、Aさんの希望で昨日申し込んだ操縦室見学へ。


 これが罠だった。
 15分くらいで終わるかなと思っていたら、参加者が質問をしまくる。延々としまくる。
 やりとりは全部英語でわからないし、Aさんは諦めモード。
 しかし、せっかく最後の船の時間を、これに使うのがあまりにももったいなく感じたので、結局自分が「戻らなくてはならない」と伝えて打ち切った。
 それでも1時間以上。サントリーニの到着は早まる見込みなので、もう時間はあまりない。
 無念である。
 それからは、9階デッキのいつもの青い椅子で一人でぼーっとする。
 そういえば、この日は船がだいぶ揺れていた。サントリーニの辺りは波が高いらしい。寝る時までずっと揺れていた。


■ サントリーニ島

 いよいよクルーズ最後の寄港地サントリーニである。
 サントリーニはテンダーボートで下船して、港からイアの街までバス。つまりは、ほとんどツアーということだ。


 近付いてくる島を背景に、クラブツーリズムの人たちの写真を撮ったり、撮ってもらったりする。
 下船。ボートはこんな感じ。


 港からイアまで、バスで40分ほど。
 事前に太陽の位置を確認し、順光側に座って車窓からの景色を撮って過ごす。



 車窓を撮るのもだいぶ上手になってきた。画質よりもシャッター速度を優先させれば、大体綺麗に撮れる。水平は片方に傾けてから、少しずつ戻してポイントを探る。
 そんなこんなで、イアの街に到着。すごい人。


 現地ではバラバラ解散。一応、ガイドさんが街をイヤホンガイドで案内しながら歩くが、2回目の人もいるだろうし、好きに離れてもよいとのこと。
 当初はAさんとぶらぶらする予定だったが、この人混みではミコノス島みたいな時間は過ごせないと判断し、ここは一人で適当に動くことにする。
 ふらふら歩いて、写真を撮りまくる。




 もともと短かった自由時間はあっという間に終了。
 イアの街と言えば夕日の写真をよく見るが、この時期は夕日の時間までいることなどできるはずもなく、なんとも消化不良。
 期待値が高すぎたというか、自由時間が短すぎたというか、人が多すぎたというか。
 街自体は綺麗でとても良かった。
 帰りのバスはAさんと乗ったので写真は無し。どのみち行きとほとんど同じ道なので、撮りたいものもなかった。
 港に戻って来たらちょうど夕日の時間。綺麗だ。




■ 最後の夜

 船に戻ったのは20時半くらいで、まず最初にパスポートをもらいに行く。
 それから、最後はアラカルトを食べようと、4階のレストランへ。


 相変わらずトマト料理が美味しかった。
 本当は22時半からのイブニングショーも見たかったが、まあせっかくなのでAさんとのんびり話して過ごす。
 この日はこれ以上写真がないので、時間はわからないが、食事の後は部屋に戻って荷物の整理。
 この日の内にスーツケースを廊下に出しておかなくてはいけないので、てきぱきと片付けて部屋の外へ。
 一応、ちらっとだけ5階のMusesラウンジへ行き、イブニングショーを一瞬だけ見た記憶がある。昨日のとは違うショーだと確認した程度で、写真もないしあまり覚えていない。
 翌日に備えて就寝。いよいよ明日は最終日だ。