■ 潜水艦ツアー

 最終日。
 まずは朝食バイキング。昨日はチャレンジできなかったパンケーキメーカーを試そうと思ったら、2つ前の人が一人で15枚も焼き続けて、途中で諦めた。
 先に他のものを取ってから戻り、無事にパンケーキをゲット。
 チェックアウトは比較的スムーズで、昨日と同じルートでワイキキビーチまで歩いて、まずは潜水艦ツアーを予約。
 Atlantis Submarinesは、乗馬、ダイヤモンドヘッドと並ぶ、今回の旅行の大きな目的の一つ。
 事前に予約も出来たが、もしかしたら最終日より前でも行けそうだったのと、予約をしなくても当日いっぱいになることはないだろうと判断した。
 結果的には、朝一番の回にも関わらず、64人の枠に40人以上はいたので、割と危なかった。なかなかお高いアトラクションだが、家族連れで参加している人も多かった。
 もちろん、一人で参加しているような人間は自分だけだったが。
 潜水艦ツアーは、残念ながら期待したほどではなかった。
 ブセナ海中公園の海中展望塔や宮古島海中公園の方が、よほど綺麗にたくさんの魚が見られる。
 もっとも、沈没船が出てきた時はテンションが上がったし、ウミガメも見られたのは良かった。
 金額ほどの満足はなかったが、ハワイで潜水艦に乗ったという体験料金も含めれば妥当か。単に魚を見るだけのアトラクションではない。

朝のホテルの窓から。パンケーキリベンジ。

朝の公園。ハワイっぽい樹。快晴のワイキキビーチ。朝8時20分でまだ人がいない。

船上よりビーチを臨む。海中より潜水艦の出現。

乗り換え。沈没船とウミガメ。



■ 日本へ

 潜水艦の後は、荷物も全部持っているしカフェでのんびりしようと思っていたが、結局ワイキキビーチをずっと歩き、中途半端な時間になって店には入れなかった。
 早めに20番のバスに乗ったのだが、これは正解。空港まで1時間半近くかかった上、出国の手続きにまた1時間近くかかり、カフェでのんびりしていたらアウトだったとひやひやした。
 バーガーキングでチキンバーカー的なものを単品で頼んだら、税金も含めて12ドルもした。
 日本だと、ビッグチキンフィレが590円なので、本当に高い。何もかも高い。現地の人はどうやって生活しているのだろう。全員が給料1,000万円くらいもらっているのだろうか。
 定刻通り搭乗。ここ大事。
 というのは、成田からセントレアへの便は翌月曜日で、この便は捨てて、夜の内に新幹線で戻る計画を立てていた。
 お金はもったいないが、どうせホテル代がかかることを思えば同じである。
 定刻通りで成田着が19:20。そこから手続して、成田空港から東京まで移動し、さらに新幹線。帰りが遅くなるのは構わないが、終電を逃すわけにはいかない。
 機内では寝たり映画を観たりして過ごそうと思っていたが、ここでこの旅行で一番悲惨な事件が起きる。
 チキンカレー的な機内食があたったらしく、ひどい下痢に襲われたのだ。
 本当にひどかった。30分から1時間おきにトイレに行き、水分しかなくなった便を排出し続ける。肛門は途中で死亡して血が出始める。
 結局この下痢は帰っても止まらず、夜もあまり眠れず、翌月曜日、会社でもトイレに行き続けた上、さらにその晩もまったく直らずに、結局火曜日に医者に行った。
 医者に行っても特に菌の検査はせず、下痢止めの薬と抗生剤をもらっただけだったが、水曜日にようやく8割方回復した。
 ちなみに飛行機の中で『The Menu』という謎の映画と『アラジン』を見たのだが、『The Menu』は食事中に見るような内容ではなかった。もしかしたら腹を壊した要因の一つかもしれない。
 成田空港には19:00に着いたが、入国手続きにものすごい時間がかかり、成田空港の駅から電車に乗れたのは1時間後だった。2019年の台湾旅行では、到着から10分で電車に乗っていたので、やはりコロナの影響で手続きに時間がかかるようになったのかもしれない。

10時20分。人が増えてきた。街をふらふら。

空港に戻る。$11.82のハンバーガー単品。帰りの飛行機。

飛行機を撮るなど。飛行機を撮るなど。

下痢に苦しみながら『アラジン』を見る。土産のTシャツ。



■ 総括

 旅行の出発直前、Twitterで書いている『キタコミ! Chit-Chat!』において、こんなことを書いた。
> 涼夏「色々失敗もするだろうが、怪我しなければすべて良しとしよう」
 ダイヤモンドヘッドでは雨に降られ、乗馬中も雨に降られ、乾燥機はお金と時間だけ使って乾かず、ボードゲームショップは期待したほどではなく、ウルフギャングでは想定外に高い物を食べさせられ、最後の最後に機内でえらい目に遭ったが、怪我はなく予定通りの日に帰って来られた。
 ダイヤモンドヘッド、乗馬、潜水艦の3大アクティビティを無事にこなし、パンケーキを食べ、ステーキを食べ、ハッピーアワーでローカルビールと一緒に美味しい物を食べて、綺麗な海も見て、したことだけを書き並べたら十二分に良い旅だった。
 ただまあしかし、帰りの飛行機は大変だった。睡眠薬とアルコールを一緒に接種して吐き続けたクロアチアの帰りに匹敵するつらさだった。
 新しい教訓。
“機内食は無理に食べなくていい。”
 こういう一つ一つの経験が、次の旅へと繋がっていく。


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