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■ さよならベニス
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ベニスでは、確か出発が少し遅かった記憶があり、朝もわずかな時間を惜しんでベニスの町を散策した。どうせすぐにバスに乗り、その後何時間も寝ていられるのだし、足を動かせる間は動かすのが鉄則。まあ、落ち着いた旅行が好きという人も多いだろうが、写真撮影以外にやることのない一人旅、歩き回ってなんぼだと思う。
朝から教会を2、3見て、ホテルに戻る。朝食は極めて普通。ローマ以上、フィレンツェ以下。初日に下ろしてもらった場所から水上タクシーで駐車場へ。
ミラノまでは旅行日程表によると270km。実際かなり長いことバスに乗っていたが、ほとんど寝ていた気がする。車窓もあまり代わり映えがしなかったし、それよりもミラノのために体力を温存するのが優先。
途中でシエナに行ったときと同様のショップに寄ったが、もちろん何も買わなかった。外で乗用車の写真を撮っていたが、ここでは割愛する。
ミラノの市街に入る。ホテルは中心部から地下鉄で数駅という、だいぶ北に位置にしているのだが、中心部だとものすごく高いらしい。だいぶ北とはいえ、大きなミラノ、交通も発達しており、なかなかの町である。もっとも、後述するが夜はとてつもなく怖かった。
ホテルに到着したらすぐに食事。この日はホテルの食堂での食事だったが、これが美味しかった。生ハムサラダとミックスピッツァだったが、今回の旅行で食べた中でも1、2を争う昼食。しかし残念なことに、時間がほとんどなく、かき込みようにして食べたので、印象が薄い。
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■ 今ひとつ盛り上がってこないミラノ
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いきなりなサブタイトルだが、このミラノの町は、主にショッピングの町。その傾向は翌日顕著に出るが、自然や古い建物を楽しみたい自分に向く町ではなかった。
市街に到着するとガイドさんと合流。日本人のガイドさんだったが、自分のガイドをツアー客以外の人に聞かれるのを極端に嫌ったり、あまり印象の良い人ではなかった。まあ、お金を払っているわけだから、払っていない人に聞かせてはいけないという、こちらを思っての意識なのだろうが、心が狭い人に見えてしまったのが残念。
写真はレオナルド・ダ・ヴィンチ像。どうでもいいが、「レオナルド」と書くと誰かわからず、「ダ・ヴィンチ」と書くのには抵抗があり、今回の旅行記では長いがいちいち「レオナルド・ダ・ヴィンチ」と書いている。Young from Nagoyaみたいなものなので、「ダ・ヴィンチ」は「from Nagoya」の意。抵抗も沸くというもの。
ガレリアを経由してドゥオモへ。このドゥオモはその壮大さに感動した。とは言え、そろそろ見慣れてきた感もある。ちなみにガレリアの方は、中に入っているショップに興味がない自分には、特にこれといってどうというものではなかった。
ドゥオモの中は撮影禁止だったが、フラッシュを焚かなければOKのような暗黙のルールになっているようだったので、そのように撮影。写真は別のものだが、奥に立派なステンドグラスがあって綺麗だった。文字が読めない人のために、聖書の各シーンが絵になっているそうだ。
場所を移動。スフォルツェスコ城は車窓のみの予定だったが、時間があったので下車した。後からもう一度来てじっくり回っているので写真は割愛。
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院へ。ここでの『最後の晩餐』の鑑賞がこの日のメインで、この予約時間を守るために昼食も急ぎ、他の行程も急ぐこととなった。
壁画はもちろん写真撮影禁止。詳しくはWikipediaなどを参照してほしいが、この絵は本当に素晴らしかった。絵だけで見るとわかりにくいが、部屋全体との調和が素晴らしい。壁や天井の線と絵が繋がっていて、奥から見るとその奥行きに驚かされる。
ちなみに、イエス様の足下に扉の跡があるのだが、この絵を壊して扉をつけた人間の正気を疑う。扉の必要性はわかるが、もう少しなんとかできなかったのか。何か他の案を考えたのか、試みたのか、やるせない。