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■ フリータイム
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『最後の晩餐』をもって、本旅行のすべてのツアーは終了し、このミラノの夜から、翌日の飛行機の時間までが自由時間となる。ガイドさんに地下鉄の1日券は、正確には1日券ではなく24時間券のため、翌日でも使えると教えられていたので、地下鉄の24時間券を購入し、スフォルツェスコ城へ。
この城、本当に当時難攻不落の要塞だったらしく、その重厚さがファンタジー好きには見ていてたまらない。どうせ他に行きたいところもなかったし、1周回って中も見て、100枚くらい写真を撮影した。ちなみにこの中においてDMC-LX3のバッテリーが尽きた。今回の旅行では、カメラはDMC-LX3とPowerShotG7の2台と、それぞれバッテリーを3つずつ持っていったのだが、どうせそのままでは使えないので充電器は持っていかなかった。で、ここでG7に代えたのだが、やはり広角に強いLX3からG7では、景色の撮影がどうも物足りない。また、暗いところにも弱いし、写真も全体的に暗い。これまでずっとメイン機で使い、気に入っていたのだが、やはりカメラもどんどん新しく、機能も良くなっているのだと実感した。
で、スフォルツェスコ城の後はドゥオモへ。これもベニスの鐘楼同様、エレベータで上まで登れるのだが、ローマのサンタンジェロ城、シエナの展望台、フィレンツェのジョットの鐘楼、ベニスの鐘楼の中で、ここからの景色が一番つまらなかった。ミラノの町は近代的だし、360度見渡せるわけでもないし、少ししょんぼり。景色の写真は微妙だったので、ドゥオモの上で撮った写真を掲載。この1枚にしても、奥の「ASCOLTARE LA CATTEDRALE」と書かれた垂れ幕が邪魔。
その後、町を無目的にぶらぶらし、本屋に入ったりしてから食事。せめて食事くらいどこかでリッチにと思い、Isabellaさんからもらっていたショップリストの店を探したのだが、見つからない。腹も空いたし、時間も遅くなってきたので適当な店に入る。よくわからないのでピッツァ。しかも単純にマルゲリータ。しかし値段は安くて確かこれだけで7ユーロくらいだったと思う。
味は平凡だったが(と言っても、日本でそこそこのイタリアンで出てくるピッツァより美味い)、ファーストフードではない店に一人で入って食事をするという一つのイベントを経験できてよかった。
食事の後、どこかの店の外で行われていたライブを眺めたりしながら地下鉄でホテルへ。この地下鉄を降りてからが恐怖だった。暗い!
しかも何となくこっちかと思って歩き始めた方向が逆で、延々と戻り、さらに歩き始めたがホテルが見つからず、てんぱってくる。人通りは少ないし、浮浪者っぽい人はいるし、今回の旅行で一番身の危険を感じた。
結局ホテルは見ていた方向と逆側に見つかり、事なきを得て帰還。まあ、これはこれで貴重な経験だった。今考えると、オーストラリアでよくコモハウスに行ったなぁと思う。まあ、二人という心強さがあったのだろう。