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■ ピエンツァ
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とうとう観光も最終日となった。
前半は慌ただしい行程の続く旅行だったが、最終日はメインがオルチャ渓谷で、大半が移動の車窓観光になる。
この日は座席はすべてフリー。もちろん、南下する行程と、午前は車窓メインを考慮して、右側に座った。
シエナから少し走ると、すぐにのどかな景色になり、向日葵畑が現れた。
これまでにも向日葵畑はちょくちょくあったが、こんな大規模のものは人生で一度も見たことがない。
テンション上がりつつ、景色はやがてオルチャ渓谷独特のものに変わっていく。
シエナを出てから1時間ちょっとでピエンツァに到着。
世界遺産なのだが、これといって何があるでもない小さな街。もちろん、このツアーに参加している人間は、自分も含めてこういう街が目当てなのだが。
いつも通り、添乗員さんが街をグルッと案内してくれて、広場で解散となる。
写真は見晴らしの良い場所から撮った、オルチャ渓谷らしい景色。
逆光でテンションが上がらない。
渓谷の景色は車窓と農園レストランに期待するとして、街を回ることにする。
まずは外に出て、門から中に入る。写真は外壁。今回のツアー客の中で、唯一自分だけがこういうものに興奮している。
街をぶらぶら。小さな街なので、自由時間は40分から50分程度だったが、十分回れる。
もっとも、買い物をしないからかもしれないが。
綺麗な街だった。
この旅行記のタイトル画像も、ピエンツァで撮った写真を使っている。
バスに戻ったのが11時半。
一路、農園レストランに向かう。
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■ 農園レストラン
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農園レストランはピエンツァからそれほど遠くない。
本来の意味でのアグリツーリズモは、農場体験や宿泊も兼ねるようだが、今回はレストランで農家の食材を使った料理を食べるのみ。
添乗員さんも運転手さんも美味しくて大好きなレストランだそうだ。
車窓。ひたすらこういう景色が続く。
20分から30分ほどでレストランに到着。
結論から言うと、ものすごく美味しかった。
ワインはいつも通り、テーブルのみんなでシェア。今回、地のワインがたくさん飲めて大変嬉しい。
イタリアに来てから、前菜は美味しいがメインの肉料理がいまいちということが多かったが、ここのは圧巻だった。
ひょっとしたら、多少日本人好みの味付けをしていたのかもしれない。
しいて言えば、硬いパンをお酒?に浸して食べるお菓子はいまいちだったが、それでも全体として今回の旅行で一番満足だった。
食事の後は、レストランの周りをぶらっと一周して、360度写真を撮る。
どこまでものどかだ。