■ 成田からメルボルンへ

 実は小生は名古屋市在住なのだが、今回は名古屋空港出発のツアーがすでに申込み多数で取ることができず、仕方なく成田空港出発のツアーに申し込んだ。Michaelが神奈川県川崎市に住んでいるため、前日にMichael宅へ行き、そこで一泊して成田空港へ臨んだ。下は成田空港の様子。これを見ると、到着は16時だった模様。


 出発は計画書にある通り、20:15のカンタス航空、QF180。下はその案内板。下から6番目のがそれである。正直なところ、早く着きすぎて暇だったが、初めてと言うこともあって、あれこれ見物したり、緊張したりしている内に搭乗時間になった。


 下は今回、我々をメルボルンまで運んでくれた飛行機。思っていたより小さかった。


 さて、搭乗すると、早速最初の試練が我々を待ちかまえていた。見知らぬ外国人女性が、席を間違えて我々の座席に座っていたのだ。
 ということで、小生Youngの、生まれて初めての英語は、まったく予期しない、唐突な形で訪れたのである。
"Excuse me."
 これが生まれて初めて使った英文。しかし、この後がダメだった。
 この女性に、「なんだ? このJapaneseは私に何の用だ?」という感じで見上げられ(嘘)、小生は完全に言葉を失い、搭乗券を見せながら、
"あー、my seat. My seat."
 と言うのが精一杯だった。
 それでも、ちゃんと通じたのである。女性は「あー、私の席は一つ前だったわ」と言うようなことを言いながら、と言っても、ジェスチャーでそう思っただけだが、とにかくさっさと立って一つ前の座席に移動してくれた。
 ふぅ。なんだかよくわからないけれど、無性に満足。とうとう英語を使ってしまった! これは感動の域だ。
 ということで、席に着くと枕と毛布が置いてあった。"May I have a blanket."などと言う英文は覚えなくて良さそう。下はそのMy枕。


 この枕だが、首に当てるよりも腰に当てた方が良い。とりあえず適当に腰に当てて見たらその楽なこと楽なこと。Michaelも小生を真似て枕を腰に当てていた。
 ところで、るるぶ刊の『ひとり歩きの英語自遊自在』には、「日本からの便では機内に日本語のわかる乗務員が必ず乗っていますが」とあるが、これは信じない方が良い。少なくともQF180では、一度として乗務員の口から日本語を聞かなかった。
 そういうわけで、機内食では、
"Chicken, please."
"Orange juice, please."
 などと言う必要があった。もっとも、帰りの便には日本人乗務員もいたし、日本語のわかる外国人の乗務員もいたが、その頃には小生もMichaelもすっかり英語の方が使いやすくなっており、
乗務員 "Coffee?"
小生 "No thanks. I'd like tea."
乗務員 "紅茶はまもなく参ります"という意の英語
 という会話になっていたが。

 トイレについて。
 空いている場合は、ドアに「toilet」と表示され、使用中の場合は「occupied」と表示される。中に入ったら、鍵をしっかり閉めよう。閉めると中のライトが点く仕組みになっている。小生、一度きちんと閉まっておらず、開けられそうになってヒヤヒヤした。
 ちなみに、メルボルンではトイレは「toilet」で良い。現地のガイドさんにもそう教わった。英語の本などには「restroom」や「bathroom」などと書かれているが、これらは1、2度しかお目にかからなかった。よって、トイレの場所を聞くときは、"Where is a toilet?"で良いが、実際にこんな英語は一度も使わなかった。
 また、使用中は大抵「occupied」だが、一度だけ、オトウェイの後に行ったレストランで、「engaged」というのを目にした。覚えておくといいだろう。

 飛行時間は約10時間。これは果てしなく長く、座席は狭いし、結局ほとんど眠れなかったが、飛行機は無事にon timeでメルボルン空港に降り立った。