■ 南の虹な動物園−後編−

 動物園の天気はあまり良くなかったし、何度か雨にも打たれた。同時に、何度か晴れ間も覗いた。
 メルボルンの天気は、元々このように変わりやすいらしいが、我々にはフェイリンが抗えない力と懸命に戦っているように見えた。健気だ。


 後編一番手はパオーン。よくわからないが、とにかく小生はこれを「パオーン」と呼んでいた。後ろ足が跪く人間くさい。


 ライオン。百獣の王も、檻の中で子供に指を差される立場。しかし彼は、「いざ戦いになればお前らには勝てる」という余裕に漲っている。


 カメは草を食べ、


 ゴリラは瞑想していた。


 綱を渡る猿。別に見る人にはどうってことないかも知れないが、小生は自分のこのカメラワークを誉めてあげたい。よく撮った、自分!


 玉。ツリーカンガルーだか何かだったと思う。相当ゆったりとした時間を生きているらしく、やはり何度見てもこの状態のまま動いてなかった。


 有名なバタフライハウスの中。
 無数の蝶々が飛び回っているところで、実は小生もMichaelもこういうのが大の苦手。
 それでもせっかく来たのだからと、頑張ってチャレンジしたのだが、非常に気持ち悪い思いをして終わった。それもまたいい思い出。


 顔を上げたらそこに象。いきなりいて、すげぇびびった。貫禄十分。


 キリン。首が長い。


 コアラ。眠り続ける生き物。


 ブタパゴス。いや、名前を忘れたから、小生が今適当につけた名前。ウォンバットかも知れない。


 ヒト。今回見た中では最も可愛かった。奥はハリー。ホグワーツとか行きそうな顔立ちだった。


 カモノハシ。目で見るものではなく、心で感じるもの。しかし、明度を限界まで上げれば、うっすらとClawが見えるような気がする。


 カモノハシの絵。本当はこういう生き物が暗い水槽の中にいて、すごいスピードで泳ぎ回っていた。小生に撮れるレベルの生き物ではない。


 ピーターパンの像。最初、鳥とたわむれる少女の像かと思って悦んでいたら、少年とわかってがっくり。

 まあ、そんな感じでメルボルン動物園は終了。帰りに妙に気に入ってしまったワニのぬいぐるみを購入して、Main Gateから外に出た。これはそのMain Gateから見た動物園。


 先にも書いた通り、トラムの停留所にはRail Gateからの方が近い。小生はMichaelとともに延々と停留所を探し回り、しかも来て乗り込んだトラムは逆向きだった。これは小生のミス。Michaelは事前に「逆だ」と言っていた。
 しかし、これでそのまま戻っては面白くない。次の停留所では電車に乗り換えられることを知っていたので、せっかくだから電車も経験してみることにする。これが電車。トラムと同じメットカードで乗車可能。