■ ザ・バルコニーズ

 さて、Boroka Lookoutを後にした我々は、次はReeds Lookoutへ。ここでは、グランピアンズ国立公園を調べると必ず登場するザ・バルコニーズを見ることができる。
 目的地に到着すると、かなりの雨だった。やはりBoroka Lookoutの青空は奇跡的だったらしい。
 今回、集合時間がわからなかったので、小生は秘密兵器を繰り出すことにした。
"By what time should I be back?"
 事前に覚えていた英文。一発で通じた。通じたが、返事が聞き取れない。
 あまりにもわからない小生に、とうとうガイドさんは大きな時計を持ち出して、それでわざわざ集合時間を作ってくれた。
 その後、小生、ここでマッケンジーフォールズも見られるのかわからなかったので、目的地がリストアップされている計画書を見せながら、ここで何が見られるのかを尋ねる。そして、ここではザ・バルコニーズが見られ、マッケンジーフォールズはNext Stopで見られることを知った。
 さて、そんなわけで、雨の中ザ・バルコニーズに向かって歩く。途中でいくつか写真を撮りたい風景とも出くわしたが、カメラを出せる状況ではない。
 けれど、そんな雨もザ・バルコニーズに着いたときには止んだのだ。もはやフェイリンが頑張ってくれているとしか思えない。きっと、小生が頑張って天使の置物を購入したのが嬉しかったのだろう(参照)。


 ザ・バルコニーズ。下はそのアップ。迫力満点! 本当に動物の口のように見える。


 次は帰り道で撮ったもの。先に「写真を撮りたい風景」と書いたものである。


 手前にある変な形をした岩、実は二つ並んでいた。初めて見たときから思っていたのだが、どうにもこの岩を見ると、『風の谷のナウシカ』に出てきた、土鬼の乗っていた壺みたいな舟を思い出す。映画だと最後に王蟲を運んでいたあれ。


 集合場所の近くから撮った写真。広大な大地。日本だと高い山が多いから、こういう果てしなくだだっ広い景色はお目にかかれない。
 それにしても、ザ・バルコニーズに向かったときの雨が嘘のような青空だ。


■ マッケンジーフォールズ

 次に我々はマッケンジーフォールズへ向かった。
 ここでの持ち時間は40分。集合場所からは、上から滝を見られる場所へ行く道と、下から滝を見られる場所へ行く道の二つがあり、時間的にどちらか一方しか行くことができなかった。
 我々は気合いを入れれば両方見られるのではないかと思っており、まず上から滝を見られる場所を目指す。


 到着した場所から撮った滝。正直なところ、別になんの感慨も湧かない。というのは、これくらいの規模の滝は、日本にはいくらでもあるからだ。
 ということで、Michaelと「あー、ここは日本人には微妙」と話し、結局気合い入れて下まで行くのはやめることにした。
 帰りにぶらぶら歩いていると、あからさまに変な植物を発見。記念に激写した。


 滝より遥かに面白い。
 天気も良かったし、なかなか良い気分になっていたので、小生この異国の地で、日本の文化を一つ披露することにする。それが下の写真だ。


 Japanese Styleの1つである、かの有名な、"Amanohashidate Style"と呼ばれる被写スタイルである。顔はプライバシー保護のためにぼかしてある。
 この写真はMichaelのカメラで撮ってもらったもの。小生、Michaelにも"Amanohashidate Style"を勧めたのだが、「俺はいい」と遠慮してきた。まだ出会って4、5年だから、微妙に遠慮があるらしい。
 ちなみに、これは日本が世界に誇る文化であるので、これを見ている欧米人で日本が好きな人は、是非母国で試してみると良いだろう。
 なお、今の一行はJapanese Jokeなので、真に受けないように。


 集合場所近くにひょっこり現れた野生のカンガルー。かなりの接写。しかしやはり野生の限界で、次に一歩踏み出したら逃げて行ってしまった。