■ 森林空中散策

 今回のツアーの主たる目的地の一つである、オトウェイ。詳しくは忘れてしまったし、実際に画像を見て欲しいが、ここでは背の高い植物の生い茂る場所に遊歩道を設け、まるで空を歩いているように植物を上から眺めようという場所である。企画としては実に面白いと思う。
 が、生憎到着時、土砂降り。ずっと神の無慈悲と戦い続け、我々に青空をもたらしてきた天使フェイリン、とうとうここで力尽きたか?
 もっとも、我々は「きっとフェイリン、おにぎりでも食べてるんだって」と話していたが。なんとも俗っぽい天使だ。


 入り口の写真。
 車内で使い捨ての白い合羽が配られ、ほぼ全員がそれを着て外に出た。上の写真を見ればわかるかと思うが、その光景はもはや、怪しい秘密基地へと帰っていく白装束集団(パ●ウェーブ)である。ちなみに小生は、持参の青色の合羽を着ていたので、怪しい研究員の一人ではない。


 これは遊歩道の様子。所々に広くなったポイントが儲けられており、ポイントの内のいくつかに屋根がついていた。雨ははっきりとは写っていないが、実際にはこの屋根のある場所でしかカメラを出せるような状況ではなかった。


 見下ろした光景。


 一番高いところから。
 他にも写真が数枚あるが、全部同じような感じなので割愛する。
 帰りは勾配のある上り坂になっており、小生は途中で疲れ切ってしまった。そこに、無料で走っている6人乗りくらいのクルーザー(?)がやってきたので、乗せてもらうことに。
 もっと年取った他の人たちは歩いていたと言うのに、情けないことだ。
 入り口まで帰ってくると、小さなレストランの中に火があったので、当たることにする。この時、無造作にカメラとカバンを椅子の上に置いて、まったく見ていなかった。これはいけない。
 実際のところ、他の国ほど、オーストラリアは治安が悪くない。と言っても、他の国には行ったことがないが、目を離したらすぐに物がなくなる、などということはない。
 空港でも一度、カバンを置きっ放しにしてしまったし、これは今後は気を付けなければならないだろう。


■ 昼食

 今回のツアーには昼食がついている。オトウェイの後、我々はすぐに昼食を摂る店にやってきた。


 ここで、偶然Ms.Sandraが同じテーブルになり、小生は前日のfiftyとfifteenの話と、fishとfinishの話をする。
 どちらもかなりウケたようで、Ms.Sandraも相当笑っていた。この時Ms.Sandraは、「この話は今度使おう」と言っていた。その後には、「明日には忘れてる」と言っていたから、もちろん半ば冗談で言ったのだと思うが、案外すぐに、この話は使われたらしい。
 後の話になるが、『12人の使徒』を見終わり、小生はMichaelとともにバスに戻った。この時、なんとすでに我々以外全員がバスに戻っており、皆様に「おかえりー」と笑われる始末。
「あー、すいません! 集合時間、間違えましたか?」
 慌ててそう尋ねたが、別にそういうわけではなかったらしい。前にも話したが、この日は風が強くてまるで台風のようだったので、みんな早々と切り上げていたのだ。
 集合時間は確か16時半だったと思うのだが、この時誰かが笑いながらこう言った。
「実は13分だったんだよ」
 小生は咄嗟に何のことかわからなかったから、面白い切り返しができなかったが、どうやらMs.Sandraが、ちょうど我々だけいなかった時にfiftyとfifteenの話をしたらしい。
 早速使ってもらえて何よりである。マイナスな方向でない限り、ネタにされるのはむしろ嬉しい。


 店の外にいた鳥。カラフルだ。


 店の外に見えた虹。フェイリンはよほど虹が好きらしい。