■ スフバートル広場

 朝食はバイキングで、食べ過ぎないように注意しつつ、無難な食事を摂った。
 緑の野菜も普通にあったが、モンゴルでは緑黄色野菜は栽培していないか、していたとしてもわずか的なことを、確かガイドさんが言っていた。
 出発まで時間があったのでホテルの周辺をふらふらしてみたが、大して何もなかった。50メートルほど西に坂を下れば、車窓観光にも入っているチンギスハーンホテルとかあったよう。

ホテルの朝食。ホテル周辺の道路の落書き? アート?

 バスに乗ってスフバートル広場へ。スフバートルは人名で、モンゴルの歴史上、重要な役割を果たした人物のようだ。
 ナーダム祭の開会式は11時からだが、このスフバートル広場から騎馬隊の行進パレードがある。
 ちなみにスフバートル広場に面して建っている議事堂にある巨大な像は、チンギス・ハン。広場に立っている騎馬像はスフバートルだそうだ。

騎馬隊とチンギス・ハン像と。スフバートルさん。



■ ナーダム祭

 スフバートル広場から、ナーダム祭の開会式が行われるスタジアムまでは2キロちょっと。
 多くの人が騎馬隊の後ろをついて歩いて行ったが、我々は行けるところまでバスで向かい、そこから歩く。
 朝はちょっと曇っていたが、有り難いことに快晴。
 人でごった返すスタジアムの中に入り、受け取ったチケットの座席に座る。最初、他の団体が我々の座席を占拠していたが、一体なんだったのだろう。
 座席はステージの後方側だったが、それなりに見れる場所。むしろ正面側は日が当たっており、死んでいたかもしれない。
 今思ったが、正面側は日が当たっていたということは、ステージは逆光になっていたのではなかろうか。

スタジアムに向かう騎馬隊。車窓。

人と露天と我らがガイドさん。スタジアムとチケット。

 11時、開会式が始まる。
 市長みたいな人がそれなりに長く挨拶していたが、もちろん何もわからない。
 騎馬隊が来ては出て行き、色々な衣装を着た人たちが踊り、有名人っぽい人たちが歌い、それらが繰り返される。
 面白かったけど、1時間くらいで良かったかな。座席は狭く、大変窮屈だったので、結構つらかった。
 1時間半ほど、そろそろ開会式が終わるというタイミングでガイドさんが呼びに来て、スタジアムを後にした。

スタジアム全景。正面は日向。楽隊。珍しい楽器もちらほら。

時々現れては駆け回る勇ましい騎馬隊。何を表現しているのか不明な布。

謎衣装組とアクロバティックな人たち。ステージ上の民族的な踊り。



■ バスが来ない

 人でごった返す歩道を歩き、バスと合流するポイントにやってきた。
 今地図で確認したら、スタジアムの丁度西側、Googleマップでは「Overpass Bridge」と示された歩道橋のある地点である。
 この道が、車通りがものすごく多いのだが(歩道橋があるくらいなので)、市民か観光客か知らないが、誰かが道路を横断するや否や、みんなが歩道橋を使わずに道路を横断し始め、混沌と化した。
 しばらくして警察も来たが、あの人たち警察が来ても全然平気だし、警察もあまりやる気がなさそう。
 結果として、本当にバスが全然来ない事態になってしまった。
 途中でガイドさんが、20分ほどかけて歩いてレストランに向かう提案もしたが、やはり歩きたくないお年寄りの参加者もいて、ひたすらバスを待つことになった。
 ウランバートルはとても発展した街だったが、こういうところで良くも悪くもアジアの緩さが出た感じだった。

楽しそうな風船割り。集合場所。この人たちが横断し始めて崩壊した。

 大渋滞の原因はこの地点の歩行者の動きだったので、バスに乗ってからはすぐだった。
 レストランも徒歩20分の距離なのですぐに着き、中華を楽しむ。今場所を調べたら、Ulaanbaatar Park内にある、「Seoul」というレストラン。
 ドリンクにモンゴルの瓶ビールをチョイス。いたって飲みやすい普通のビールだったが、これがこの後の体調不良の一因となった気がするので、これを今回の最大の反省材料・教訓としたい。後述する。

レストランのある公園。この日最後の青空。昼は中華。無難に美味しかった。