-
■ テレルジへ
-
レストランの出発が15時前。朝8時にホテルを出てから7時間経って、まだ旅のしおりの最初の4行しか終わっていない。
すなわち、「朝食はホテルにてご用意」「ナーダム開会式の見学にご案内」「スフバートル広場(○)」「昼食はレストランにてご用意」の4行だ。
バスに乗ったら丁度土砂降りになり、運が良かったと言いたいところだが、結局この日はその後、ずっと雨だった。
|
土砂降り、車窓から。 |
旅のしおりではこの後、ウランバートル市内観光になっていたが、時間のせいかスルーしてテレルジに向かう。
ちなみに残念ながら、キャメルキャラバン像の下車観光や、一部の車窓観光は結局翌日も行われなかった。
これらは『VIVANT』というドラマの舞台となった場所らしく、自分はそのドラマを知らないし、一応キャメルキャラバン像は翌日車窓からちらっと見れたのでよしとした。
さて、レストランからテレルジのホテルまで、Googleマップでルート検索したら52キロ、時間にして72分と表示された。
ただ、ナーダム祭の時期で人々が休みになり、郊外に向かう人で道が大変混雑するらしい。ガイドさん曰く、1時間半から2時間とのこと。
天気は悪いが車窓の景色を楽しんでいたが、途中でまったくバスが動かなくなり、さすがにイライラして来る。
結果として、3時間近くかかってテレルジのゲルホテルに到着した。朝8時にホテルを出てから、まだナーダム祭の開会式を見ただけだ。
もっとも、他に道もないのでどうしようもないが、他のツアー客が仕入れた情報によると、トラピックスのツアーはそんなに渋滞しなかったとのこと。
改めてトラピックスの行程を見ると、昼食は弁当で、14時半にチンギスハーン騎馬像、16時に遊牧民宅訪問で、18時にツーリストキャンプ到着となっている。
モンゴル相撲と弓を観戦した後にウランバートルを出発しているはずだが、やはりバスを待つ時間と昼食の時間で命運が分かれたと思われる。
| |
車窓。貨物の手前にゲルの頭が見える。 | 動物の売買。 |
| |
新鮮なミルクも売ってるけど、容器がなぁ。 | 大渋滞。 |
| |
牛。車窓撮影の設定が安定してきた。 | ラクダ。こちらは観光ライド用。 |
-
■ テレルジにて
-
テレルジでは民族衣装試着体験とゲル組み立て体験、そして夜は星空観賞となっている。
民族衣装試着体験はガイドさんが持ってきた地味な衣装を着ただけなので、特に感動はなかった。もう少し豪華な民族衣装を着た現地の女性と記念写真が撮れたので、良い思い出にはなった。
到着時は雨が降っていたが、一時的に止んだので、その間にゲルの組み立て体験を行う。
これは今回、唯一クラブツーリズムにはあってトラピックスにはないプラン。
この時、疲れと寝不足でだいぶ頭が痛く、自分は動画や写真を撮っていただけだが、面白かったし役に立った。
YouTubeで「ゲル 組み立て」で検索すれば出てくるので詳細は割愛するが、事前にこの時間があったおかげで、その後のゲルでの宿泊や、翌日の遊牧民宅訪問をより楽しめた。
| |
この旅行記のタイトルにも使ったゲルホテル。 | その内部。一人でベッド3つ。 |
| |
民族衣装体験。この1枚のためのイベント。 | ゲル組み立て。体調不良で手伝えず。 |
さて、夕食はホルホグ。Wikipediaの説明によると、モンゴルの伝統料理の一つで、羊肉の塊を野菜、塩、香辛料とともに石焼きにしたものだ。
これがほとんど食べられなかった。羊肉の臭みもあったが、もう体調が絶不調で、疲れと寝不足で頭痛がひどい。
恐らく、ビールの影響もある。バスで寝ていなかったのもあるが、車窓は楽しみたいのでそれはしょうがない。
他に一人で参加していた人が、旅行中は飲まないと言っていた。自分もせめて、飲むのは夜だけにするとか、考えた方がいいかもしれない。
少しだけ食べてゲルに戻る。そして、結局全部吐いた。
|
ホルホグ。体調が絶好調じゃないと無理。 |
ゲルに戻ったのが20時くらいで、一度21時くらいに暖房を使うか聞きに来るそう。星空観賞は22時半から。
シャワーで体だけ流して、バファリンではなくロキソニンを投与して、厚着して布団にくるまる。
21時に一度起きて、少し寒かったのもあって暖房を入れてもらった。薪と炭を使ったストーブで、今度はむちゃくちゃ暑くなったが、後戻りはできない。
かけていた毛布をやめて、半袖になってとにかく寝る。せっかく三脚も持ってきたし、この星空観賞だけは頑張りたい。
そう思ったのだが、22時半に起きて、準備をして外に出た瞬間、雨が降ってきた。
解散。
追加でバファリンを飲んで、速やかに床に戻った。
後で聞いたら、集合場所に集まったのは一人だけで、もちろん星空も見れなかったそうだ。残念。
ちなみに夜だが、すぐ頭上で雨が布を叩く音がして、それが心地良かった。頭痛や室温の割には寝られた。