『 ポルフィの長い旅 』 感想





※適当な文章を考案中。



2008/01/08はじめに
前作『レ・ミゼラブル 少女コゼット』の感想では、原作『レ・ミゼラブル』が有名だったために、「当サイトの読者は原作を知っている」という前提で感想を書きました。そのため、「なんだこのネタバレ感想サイトは!」と思った人もいるかと思います。今回は原作『シミトラの孤児』がマイナーな作品の上、現在入手困難ということもあり、ネタバレは一切なしで感想を書きたいと思います。そのため、若干「原作との相違」という観点での感想は減少すると思います。ただし、未来についてのネタバレはしませんが、その回での出来事が原作ではどうであるかといった、現在についての原作との比較は行います。別にネタバレは構わないから原作の内容を知りたいという方は、『シミトラの孤児』のあらすじをご覧ください。

【追記 02/01】
ネタバレは一切なしで、と書きましたが、公式サイトで容易に入手できる情報に関しては「前提知識」として持ち出すことにしました。すなわち、ポルフィとミーナは地震で両親を失い離れ離れになること、ポルフィは歌手になりたいと言っていたミーナを探してパリに行くこと、ミーナは記憶を失くして旅の一座に拾われること。この時点で原作とは全然異なるため、正直これ以上先の話は私にもさっぱりわかりません。ネタバレしようにもできないわけですが、なるべく「原作ではこの先こうなる」という情報も出さずにいきたいと思います。

【URLについて 02/22】
公式サイトにおいて、はじめ「porfy」だったURLが、ある日「porphy」に変わっていて衝撃を受けました。うちもそれに合わせて変えるべきか悩んでおり、Amazonで注文した英語版の『Orphans of Simitra』が届いたら、それを見て決定する予定でした。ところが注文から5週間が過ぎ、発送期日を過ぎてなお発送される気配がなく、すっかり困っていたところ、第7話のアレッシアからの手紙に、『Ciao Porfy, come stai?』や『Porfy e Mina』といった記述がありました。そこで、「原作ではPorphyという表記なのかもしれないが、当サイトではアレッシアの手紙にあったPorfyという表記を採用する」ことにしました。よろしくお願いします。

※いつか万が一原作を目にすることがあると心が揺らぐかもしれませんが、まあそんな機会はないでしょう。
 

【URLについて 04/01】
心が揺らぎました。イギリスのAmazonで『The Orphans of Simitra』を購入して、飛行機だか船に乗って先日我が家に届いたのですが、やはり「Porphyras」でした。ということで、関連するすべてのフォルダ名およびファイル名を「mina」にしました。揺れに揺れた末、結局URLの変更となり申し訳ありません。ブログなどから直リンクしてくださっている方は、お時間のある時にでもURLの変更をお願いします。
2008/01/08第1話『父さんからの手紙』
ということで、当サイトで扱う、『フランダースの犬』、『ロミオの青い空』に続く3作目の、少年が主人公の作品。え? この作品の主人公はミーナだって? なーんだ、そうか! あははははっ! ミーナ萌え! 可愛い! はぎゅ! 最初は絵柄が微妙だと思ったが、第1話の後半にしてすでに可愛く思えたから大丈夫! ペリーヌとは違う。鼻や唇が少しリアルな絵柄だから違和感を覚えただけさ。むしろそのリアルさがくせになる。なんだかとても不器用なのがさらに萌え。可愛いったらありゃしない。ほら、そんな車にしか興味のない薄情なお兄ちゃんは放置して、この大きなお兄さんのところにおいで。色んなことたくさん教えてあげるから。大丈夫。夜はポルフィの代わりにこの大きなお兄さんが枕を並べて寝てあげるから! ァハァハ。真面目な感想としては、雰囲気が従来の名作劇場に戻り、とても好感が持てる。原作も『レ・ミゼラブル』のように子供向けかどうか考えさせられるようなことなく、安心して見ていられる感じ。『シミトラの孤児』は比較的薄い小説だが、どちらかというとこういう原作の方がアニメは面白くなる傾向にある。『少女コゼット』がつまらなかったとは言わないが、この作品はさらに期待したい。
2008/01/14第2話『友達がやってきた』
うわあぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁっ! ミーナ萌え! 可愛いっ! アニメ見ながら38回オ○ニーした! いや、無理だから。乳搾りのシーンがイヤらしすぎる。どう失敗するとそういう飛び方をするんだ? べちゃっといったよ、顔に。ミーナの顔に。ミーナの可愛いお顔に。ハァハァ。萌え死ぬ。朝、ポルフィの寝てる場所が、ミーナと反対になってた。きっと夜の間に色々あって場所が変わってしまったのだな。あー、それにしても、名作劇場は主人公が貧乏な場合が多くて、一つの部屋に複数で寝ることは多々あるが、完全に同じ布団で兄妹が寝てるのは初めてだなぁ。たぶん。原作でも確かほとんどそんな状態だったが、どちらかというとこれは「狙った」のではないかと思う。中盤、兄に抱きついていたミーナがテラカワユス。「怖いよ、お兄ちゃん」ハァハァ。もう、体中の穴という穴から緑色の液体を迸らせて、床一面を転がり回りたいぜ。そして、ミーナの顔にべちゃっと……べちゃっと、何を? お母さんの結婚の話が出てたな。ミーナもお兄ちゃんと結婚するから両親に反対されるか、あるいは母親は気持ちをわかってくれるか。「わたし決めた。ずっとお父さん、お母さんと一緒にいる」「じゃあ、あの時計はもらえないな」「え? どうして?」「母さんが言ってたぜ? ミーナが好きな人と結婚して、うちを出るときにあの時計あげるんだって」「わたし、お兄ちゃんが好き。お兄ちゃんと結婚するの」ポルフィ、時計はやるから、ミーナをくれ。俺にくれ。今すぐくれ。それにしても、ミーナの喋り方が少しだけ今風で可愛らしい。時代だろうか。作品の時代ではなく放映の時代。今までの名作劇場に出てくる、同じくらいの年の子とは異なる印象。「従者ってなぁに?」「家来のことだよ。僕から見たミーナは従者だな」「えー。妹でしょ? お嫁さんでもいいよ?」「はぁ?(゜Д゜)」要らんなら俺にくれ。それにしても、作品見てる時間より、この感想書いてる時間の方が長いってのはどういうこったい。
2008/01/21第3話『父さんを迎えに』
うわーっ! もう、ミーナ可愛い可愛い可愛い可愛い! アニメ見ながら412回こすりつけた。412回こすりつけた。「イク! わたしもイク!」「大丈夫。二人でイクから」俺もイク。「お父さん、先にイッちゃったのかなぁ」ごめん、先にイッちゃった。ほんとにごめん、ミーナ。最初の神話を読んでたミーナが可愛いなぁ。それまでの語り口調と、最後の「永遠に会えなくなっちゃった」のギャップとかすごく萌える。ポルフィの「だったらそう言えよ」とかも面白かったなぁ。この二人、なんか見ていてものすごく愉快。ケイトとルーシー以来だ。これを書きながらケイトが杭を打っていたシーンを思い出した。「ドキドキしたのぉ」の台詞にこっちがドキドキした。さっきの「イク! わたしもイク!」もそうだが、ラピュタやアイマスの美希のMADみたく、エロい動画が作れそうな勢いだ。村長と村長の娘は感じ悪いなぁ。名作劇場は主人公の敵役を作らなくてはいけない法則でもあるのかな? 原作はたった一人を除いてまったく悪い人が出て来ない話なので、その雰囲気は大事にして欲しいところ。若草物語のときのような失敗はしなくでくれよ? 次回、予告で村長から車を借りるとか言っていたが、なんだか不吉な予感しかしない。無事に車を返してくれよ? さて、町へ。アイスキャンディーをミーナに買ってあげるお兄ちゃん、トテモヤサシス。でもその後、妹ほっぽって車に見とれたり。妹も一瞬ふてくされるもすぐ仲直りしたり、なんだかこの二人、とてもほのぼのしていてすごくいい。ケイトとルーシー以来だ。これを書きながらケイトが杭を打っていたシーンを思い出した。それにしても妹を放置するなんて、なんて悪いお兄ちゃんだ。でもその後の妹の行動も、今までにないタイプだな。原作より随分活発だ。俺はこっちのミーナの方が好きだ。好きだよ。愛してる。振り向いたら会えなくなるんだって。そう言ったミーナのいたずらっぽい表情が好き。好きだよ。愛してる。ちなみに神話もそうだしこの辺のことも、全体的に未来への伏線に思えてしょうがない。「バカじゃないもーん」うっうー、可愛い。何もかもが可愛い。ミーナの何もかもが可愛い。
2008/01/28第4話『ミーナの誕生日』
「ねえ母さん、革紐あったよね? 一本くれない?」「確かここに……何に使うの?」「これでミーナの首を絞めるんだ。きっと悦ぶぞー」「ポルフィ、あなた……」当サイト『世界名作雑文集』を始めたとき、とにかくうちは一つの作品を深く掘り下げるのではなく、名作劇場全般を広く浅く取り上げ、その感想と原作のあらすじをメインでやっていこうと決めた。そのため『コゼット』や『ポルフィ』が始まった時も柔軟に対応することができた。そのおかげでか、色々な掲示板からリンクを張っていただき、注目度は以前より多少高くなっている。しかし、注目度に反してその実くだらない感想しか書いておらず、実際「こいつの感想、痛くね?w」などと書かれたこともあり、後々それを知って結構凹んだりもした。そんなわけで、今回は落ち着いた感想を書いてみようかと思う。別に今回の『ポルフィの長い旅』を見る直前にオ○ニーをしてしまい、すっかり性欲が減衰した状態で試聴したためではない。ごめんなさい。我慢できなかったのです。いやだがしかし、3回一時停止してベッドの上で萌え転がった。「いいから、早く乳搾りしちゃおうぜ」という台詞、なんでか知らないが、ミーナの乳を搾るのかと思った。素で。たぶんポルフィの言い方のせいだと思う。別に俺の頭がおかしいわけではない。「お兄ちゃん? わたし、まだ出ないよ?」「ばーか、お前のじゃねーよ」ほんとに仲のいい兄妹。「わたしに、なんか言うことないの?」「好きだよ、ミーナ」村長さんの家に行ったが、思ったより村長さんもコリーナママもいい人だった。穏やかで平和な村、というイメージを大事にしてくれている印象。車を借りたが、何の問題も発生しなかったし。それにしても舞台の話は可笑しかった。目をつむったミーナのアップには思わずかけたくなるくらい萌えたが、その後の「みんながわたしの歌を待ってる!」には、思わず「待ってない、待ってない、待ってないって」と50回くらい言ってしまった。前回追記で落書きを書いたが、ミーナの空想癖やスパナに目を輝かせていたポルフィとか、ちゃんとキャラの特徴を掴めていた印象。まあ、うちは元々二次創作小説から始まったサイトだし、たかが落書きでも最低限のクオリティは維持しないと。ミーナの歌手になりたい発言が少し唐突だった。確か過去3話の中でもミーナが歌っていたようなシーンはなかったと思うし。まあでも可愛いからいいや。すべてを赦す。「でもさぁ、歴史ってすごいよね。何年も何十年も、ううん、何千年も続いていくんだもんね。そんな長い歴史の中で、たった数十年だけ、生まれて死んでいく僕たちってなんなんだろう。いつか、僕たちのことを知ってる人もみんな死んじゃって、それでも歴史はどこまでも冷淡に、どこまでも平等に続いていくんだ。ねえミーナ、命ってなんだろう。人間って、なんのために生まれてくるんだろう」「お、お兄ちゃん……?」ポルフィからプレゼントをもらって素直に喜んでいたミーナ萌え。この子、いい子だよね。ポルフィはちょっとひねくれたこと言ったり、照れ隠しをしたりするけど、ミーナは基本的にはそういうことをしない。すごく素直で可愛い。来るべき日が来た後は、俺が引き取ってちゃんと育てるから。ほんとに、頑張って育てるから。「ルシエンみたいに上手にはできないけど」「ううん、こっちの方がずっと素敵!」萌え。本当にミーナ好き。月曜日が楽しみでしょうがない。最近ちょっと仕事が色々上手くいかずに人生のモチベーションが下がっているのだが、こういう私生活でのささやかな楽しみを重ねて、これからもぼちぼち生きていこう。また感想書くのに40分もかけてしまった。

【追記】
前回の感想の追記でアップした落書きを削除しました。2chのスレッドである二人(もしくは一人)から、[sage ]という人物と同一人物に間違われていたのですが、今日その[sage ]という人の書いたと思われる文章を見ました。個人サークル『神岸メモリー製作所』および小説サイト『One of the Stars』を立ち上げてから10年、趣味で小説を書き始めてから14年。このサイトで公開している『最後の星』『未来』にもそれなりに良い感想をいただいており、今回も落書きとは言え最低限のクオリティを保ったつもりだったのですが、傍目にはあれを書いた人と同一人物に間違われるようなものでしかなかったのだと愕然となりました。今後、少なくとも『ポルフィの長い旅』の二次創作に関しては、『最後の星』や『未来』のような、シリアスな小説だけを公開することにします。
2008/02/04第5話『ぼくたちのステーション』
先に最近のごたごたした話なのだが、うちのサイトは作ってから4年半ほど経つが、一貫して平均アクセス数が変わらない、一部のコアなリピーターだけが楽しんでいる弱小サイトである。最近はリンクも増やしていないし、本当にごく少数の理解者とともに細々とやっている。『コゼット』からリアルタイム更新になったが、一貫してスタイルは変えていない。にも関わらず、何故か『ポルフィ』から各種掲示板にアドレスを張られるようになった。2ちゃんねるという掲示板は、少なくとも私のサイトに対する反応で言えば、批判的な内容が多い。たとえ張った人が好意的な理由で張ったとしてもである。元々理解者の少ないサイトなのでやむを得ない。一般公開している以上仕方ないかもしれないが、できれば放っておいて欲しい。先日実に珍しく好意的な内容のメールをいただき、とても励まされたのだが、そんなことは年に1、2回で、掲示板などで批判的な内容を見る場合の方が遥かに多い。匿名掲示板に書かれる批判や中傷はものすごく傷付く。なので、少なくともこのサイトに好意的な人は、あまり余所の掲示板にアドレスを張ったり、他人に広めたりしないでください。残念ながら、ここは万人受けするサイトではありません。で、先日メールをいただいて、確かに理解者がいることを再認識したこともあり、これまで通りの内容に戻します。乃絵美以来、私の基本属性は「妹」であり、本作品はまさに私のツボ。ことOne of the Starsに関して言えば、乃絵美小説で知った人が多く、当時は客の大半が私のサイトに「妹」を求めていた。2ちゃんねるのポルフィスレッドはIEのお気に入りから削除したし、今後はあくまで当サイトの常連さんのニーズに合った、ミーナ萌え萌えの感想で突っ走ります。わかっていたことなのだけれど、今回の一件で改めてうちのサイトが万人受けしないことを再認識した。

うはっ! 次回予告で、今回はミーナの出番が少なそうと思ったが、萌えるポイントは無限にあった。やっぱり兄妹喧嘩がよかったなぁ。はじめ母親にちくろうとして、一旦やめたミーナが可愛すぎる。とりあえずまずお兄ちゃんと話し合って、もしかしたらお兄ちゃんが自分の口でちゃんと謝るかもしれないと思ったんだな、きっと。しかし期待は裏切るためにある。怒った顔のミーナがいいなぁ。軽蔑の眼差し。あんな目で見られたら、ポルフィも勃起する他に手はないな。「ミーナ、もっと蔑んでくれよ」「言われなくてもするわよ!」しかしこの二人は、喧嘩してもまたすぐに一緒に寝なくてはいけないという、可哀想な境遇に。まあ、第三者的にはそれもまた萌えるのだが。ポルフィがアポロに話しかけていた夜の、我関せずすやすや寝ていたミーナがまた可愛い。つかもう、ミーナの一挙一動、何もかもが可愛いわけだが。「いいか、ポルフィ。嘘をつくような子は、うちの子じゃないぞ」「お父さん!」「おじさん!」「ダメだ。ポルフィ、家を出て行くんだ。さあ、部屋に戻って荷物をまとめるんだ」「お父さん、お願い! お兄ちゃんを許してあげて!」「ダメだ。ミーナも嘘をついたら家を追い出すからそのつもりで」そして長い旅へ。恐らく割愛されてネタバレにならないと思うので書くが、原作にはポルフィがミーナから少ない小遣いを巻き上げて釘を買い、それを道にばらまいて車をパンクさせようとするシーンがある。このシーン、もしアニメの二人だったらどうなるだろう。ポルフィはアニメ版でも釘くらい撒きそうだが、このミーナなら絶対に怒るなり反論するなりしそう。「お兄ちゃん、していいことと悪いことの区別もつかないの!?」「じゃあミーナは、もし何か食べないと死んじゃう状態で、他人の畑にブドウが成ってるのを見たらどうする? 盗むのは良くないからって、飢え死にするのか?」「そ、それは……」それはちょっと極端だろ。でもいいなぁ、この二人。俺としてはどんどんポルフィがミーナを困らせる展開を期待したい。そういえば次回予告に、オープニングの帽子少女登場。ミーナのライバル出現? ミーナがポルフィに捨てられたら、俺が拾って養おう。
2008/02/13第6話『イタリアから来た少女』
おーい、ちょっと待て。まあ順を追って、まずはピアチェーレ、アレッシア。最初は無愛想で萎えな女の子かと思ったが、笑ったりするとまるで女の子だ(だから女の子だって)。それはいいのだが、そのポルフィとちょっといい感じなのはなんだ? その繋いだ手のアップはなんだ? 最後のほっぺにチュウはなんだ? そしてそれをちょっと寂しげに、不安げに、あるいは驚いたようにミーナが見つめるシーンが無いのはなぜだ? まさかひょっとして、ポルフィはミーナに、家族愛以上の何も抱いていないのか? まさかひょっとして、ミーナはポルフィに、家族愛以上の何も抱いていないのか? ただ兄がいて妹がいて、視聴者がシスコンというだけならしょうがないが、原作で凄まじいラブラブっぷりを見せつけてくれる二人なのだから、そこは変えないでほしいのだが。いや、まあここは全然互いに意識していないが、地震で離れ離れになって初めて気が付く、近くにいた大切な人、みたいなコンセプトなのだと願おう。「お兄ちゃん、アレッシアにキスしてもらってたでしょう」「な、なんだよ。悪いかよ。別にいいだろ?」「よくないよ! だって、お兄ちゃんには……」「なんだよ」「……なんでもない。もう知らない!」みたいな甘ったるい展開がよかったが、そんなこと本当にされたら、萌え死んでしまう。妄想に留めておこう。それにしても前半のミーナの登場頻度は素晴らしかった。少しずつ『ミーナの長い旅』になりつつある。ペリーヌっぽくてありだと思うが。行方不明の兄を探して三千里、ようやくの再会、しかし兄は記憶喪失。いつかアレッシアと再会する時、果たして二人の内のどっちが会うのだろう。まあ、恐らくポルフィだろうが。そしてアレッシアと大恋愛、ミーナのことなど忘れるポルフィ、記憶喪失のミーナ、ぽっかり空いた心と記憶。ああ、なんて可哀想なんだ。俺が養うよ。そういえばミーナが旅行したがっていたな。俺と一緒に国道看板の写真を撮りに行こう。ミーナ、ミーナ、ミーナ。前半最後の、「うちへおいでよ。美味しいものもあるよ?」のミーナが、舌っ足らずな感じで萌えた。次回もミーナの回っぽいな。楽しみだ。アレッシアとは当分再会しないだろう。アッリヴェデルチ、アレッシア。また会う日まで。「お兄ちゃん、さっきのことなんだけどね」「なんだよ」「お兄ちゃんは、アレッシアのことが好きなの?」「はぁ? そんなの知らないよ」「わたしはお兄ちゃんが好き。だから、お兄ちゃんをアレッシアに取られたくないの」「お、お前!」「おやすみ」「ミーナ……」
2008/02/22第7話『ポルフィの欲しいもの』
先週末からずっと風邪で倒れてました。One of the Stars経由の人はご存じだったと思いますが、名作雑文集オンリーのお客様にはご心配おかけしました。決してこの作品に飽きたわけではありません。ありませんが、このポルフィがアレッシア萌えで、ミーナはザイミスにちょっと心を奪われている状況は何なんだ? 序盤の二人がきゃいきゃいはしゃいでいるシーンは良かったが、それも根底はポルフィがアレッシアの手紙に心を弾ませるわけで、それをからかうミーナも別に嫉妬のかけらも無さそう。うーむ。まあ、元々“そういう”アニメではないのだし、そこはかとない“そういう”シーンを上品にたしなむのが、この作品の正しい楽しみ方なのだろう。上品に、お紅茶でも飲みながら。「なんて書いてあるか教えてね」のミーナが萌え。読めないのか。読めないよな。萌えるなぁ。どちらかというと読めるポルフィの方がすごいのかもしれない。実は案外頭いい? どうでもいいが、いや、よくないが、手紙に『Ciao Porfy, come stai?』(=Hello Porfy. How are you?)とあったので、やはりうちはURLは「porfy」のままで行こうかと。公式サイトが「porfy」から「porphy」に修正したことで、うちもそれに合わせるべきかをずっと悩んでいたのだが、これを決め手にしようかと。いっそ「mina」にしてしまう手もあるが、それなら「変更しない」方が影響が少ないし。ちなみにAmazonで英語版の『Orphans of Simitra』を注文して、それを見て決める予定だったが、5週間待ってとうとう発送期日を過ぎたが、音沙汰無い。Amazonのトラブルをネットで検索するとそういうことはよくあるみたいで、もはやあきらめモード。さて、今回は映画を観に行ったが、あの実写の違和感はすごかった。何なんだろう。意図的なんだろうが、手抜きにしか見えない。これは『アニメ』なんだから、別に実写映画もアニメで表現してくれていいが。映画だけ実写だと、まるでポルフィやミーナは実際にもああいう二次元の絵が動いているみたいじゃないか。魚が切り身で泳いでいる感じ。ラストのガソリンスタンドの話は、ポルフィは聞き分けなかったな。そのおかげで、前に「恐らく割愛されて」と書いた釘を撒くシーンが来週登場しそう。おかげでネタバレになってしまったが、いやまさかこのアニメのポルフィがやるとは。第5話の感想で書いた通り、ミーナの反応が楽しみだ。できれば原作通り、この問題は子供たちだけで解決して欲しい。
2008/02/29第8話『真夜中の作戦』
4年に一度の2月29日。いや、別に狙ったわけではなく、先週末のワンダーフェスティバルの整理がちっともできずに、ずるずると気が付けば金曜日に。更新が遅くなることでもしアクセス数が増えていたら、それは俺の本意ではないからなんとか月曜日に見るようKAIZENしよう。さあ、今回は萌えた。今回も、と言うべきか。萌えた。まずは序盤のポルフィ。ザイミスに「ミーナにだってあんなに好かれてるし」と言われたとき、すごく嬉しそうだった。鬱陶しそうにしているが、やっぱりミーナが可愛くて仕方ないんだな。よかったよかった。今回はミーナが自分の相手をしてくれないことを寂しがってもいたし。「要するに、いつも偉そうにしてればいいんだ」は笑った。そうだったのか。しかしそれは相手がミーナの場合に限るかもしれないぞ? ミーナはこう、偉そうに、ちょっと突き放される感じが好きな女の子なんだな。「俺はお前なんか嫌いだね」「お兄ちゃん……?」「可愛くないし、鈍いし、頭も良くないし、足も遅いし、不器用だし」「お兄ちゃん……ハァハァ」いや、それはないだろ。やっぱり女の子には優しく、な。そして一人芝居のミーナ。とうとう壊れてしまったのかと。「お前何やってんの?」のポルフィが傑作。もうあのシーンは、額に飾っておきたいくらいだ。「バカバカ! お兄ちゃんのバカ!」「なんか怒ってんのか?」のポルフィも面白い。明らかに怒ってるじゃん。ミーナもそこは夢を打ち明けてだなぁ、「お兄ちゃん相手してよ」くらいの勢いで。まあ、ポルフィがしてくれるとはとても思えないが。よし、俺がしてやるよ。さあ、釘。省略されたが、ミーナが理由を聞かずに兄にお金を渡している事実に注目したい。そこにあるのは兄への信頼? まあ、裏切られるわけだが。きっとお兄ちゃんは私には思い付かないような素敵な方法で店を大きくしてくれるに違いない! ミーナ、可愛いよミーナ。「わたし……ごめんなさい」のミーナが萌えすぎる。犯罪。ポルフィ、抱きしめろよ。「言い過ぎたよ、ごめん」って言って抱きしめろよ。抱きしめろ。いいから抱きしめろ。一方的にお前が悪いから抱きしめろ。いやしかし、ミーナは偉そうなお兄ちゃんが好きだから、こうして突き放されてはゾクゾクしているのかもしれない。「私……ぐすん、こうしてお兄ちゃんに罵倒されるのが好きなの……ぐすん」「はぁ?」しかしあんな後に二人で寝るのは気まずいな。気まずい。まだ遅くないって、ポルフィ。抱きしめろ。「ミーナ、さっきはごめん」って言って抱きしめろ。強く抱き締めろ。「ミーナ、さっきはごめん……ひしっ」「お兄ちゃん……釘を撒いたりしない?」「ああ、ミーナがそうしろって言うなら」「うん。よかった……ありがとう、お兄ちゃん」まあ、そんなことをしないのがポルフィであり、それがポルフィ流のお兄ちゃん。書き忘れたが、ミーナの「やだぁ、恥ずかしい」がそそる。システムボイスにしたい。
2008/03/03第9話『新しい世界』
いつもはNet TransportでHDDに落としてから見ているのだが、試用期間が過ぎてしまったので、今日は直接BIGLOBEで。台詞とか調べるときに、ローカルで見た方がやりやすのだが、まあしょうがない。Net Transport、買ってもいいが、メールもらってなおレジストできなかったという報告をいくつか見るし、ちょっと怖い感じ。今回もいくつか萌えポイントがあった気がするが、ピンキーを作りながら見ていたら、いつの間にかピンキーの方に没頭してしまい……。「お兄ちゃんはバカだけどね」という台詞だけ印象に残っている。「だってそうでしょ? あんなことするなんて。とっても痛かったんだから」何をした、ポルフィ。「でも、ちゃんとお金は返してよね」この辺はアニメのミーナっぽくていいな。原作のミーナなら絶対に言わなさそうな台詞だ。「そんな金ないよ」「そんな! ちゃんと返してよ!」「わかったよ。じゃあ体で払うよ」「か、体?」「ほら、なんでもしてやるから、お前のしてほしいこと言えよ」ミーナって、何かお兄ちゃんにして欲しいこととかあるのかなぁ。結構「現状満足型」な気がする。アイスとかケーキとか食べてとても満足そうだった。時々こういう小さなサプライズがあって、それで十分幸せ。たぶん、ミーナってそんな子。ポルフィは逆に常に幸せを追い求めるタイプかな。決して現状に満たされない。俺もどちらかというとそういうタイプ。地震発生はもう少し先かな。こういうまったりしたのも大好きだが(そしてこの作品の場合、地震が起きたら最終話までもう兄妹が一緒にいることはない気がするので、できるだけ今のまったりした空気に浸っていたい思いもあるが)、車一辺倒のポルフィがひたすらミーナを追い求めるところも見てみたい。逆もまた然りだが、ミーナの方は記憶喪失になるようなので、あまり「お兄ちゃん、お兄ちゃん、どこなの、どこにいるの、会いたい、会いたいよ、お兄ちゃん、寂しいよ、早く来てよ、助けてよ、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん」という感じにはならなさそうだ。それはちょっと残念。
2008/03/12第10話『夏の一日』
ポルフィがいきなり妹の前で裸になった。いやー、驚いた。ミーナは驚いてなかったが。ザイミスも負けじとミーナの前で裸になった。いやー、驚いた。ミーナは驚いてなかったが。ジョンとトム(なんて安直な名前)も裸になった。いやー、驚いた。ミーナは驚いてなかったが。考えてみれば田舎の家に風呂なんてあるはずもなく、きっと体は水浴びなんかして清めていると思うので(この数百年前は、ギリシアではどうか知らないが、フランスなどでは風呂は逆に不衛生なものとして誰も入らなかったが)、きっとミーナはポルフィの裸なんて見慣れてるし、ポルフィもミーナの裸なんて見ても別になんとも思わないのだろう。水浴びしなくても、毎日同じ部屋で着替えもしているわけだし。いや、「兄妹なんだからそもそも何も思わない」という説も、一部の妹持ちからは出るかもしれないが、そこは妹が12人くらい欲しい俺としては(いや、一人でいいが)、色々と夢を見たいわけである。「お兄ちゃん、背中拭いてよ」みたいな。萌えだな。拭くよ。別に背中に限らず、隅から隅まで拭くよ。遠慮しなくていいよ。それにしてもミーナは可愛いなぁ。こんな可愛い妹は存在自体が児童ポルノだな。すなわち、その兄は全員児童ポルノを単純所持しているから、単純所持も違法になったら世の中のお父さんやお兄ちゃんは全員牢に入れられるか、その前に先に妹を泣く泣く山に……。ミーナはひたすら絵を描いていた。達者なものだ。女の子っぽいな。池だか湖だか入り江だか知らないが、そこで泳いでいたとき、一瞬ミーナも脱ぐのかと思った。放映がカトリの時代だったら一緒に泳いだかも知れないが、さすがに今はまずいな。ミーナの****を見たいなぁ。毎日見られるポルフィは幸せ者だ。しかし本人はなんとも思わない。人は自分の幸せはそれを失うまでわからない。
2008/03/18第11話『ポンプとアイスクリーム』
ああもう、ミーナ可愛い! ミーナの顔にドラマチックバースト(謎)。落ち着いた話だったから、取り立てて何もないのだが、兄妹の仲はとてもよろしい。ポルフィが夏休みなしで働くと言ったとき、ミーナが少しくらい寂しそうな素振りを見せたら萌えだったのだが。「わたし、お兄ちゃんと遊びたい」みたいなオーラを。そういえば仕事というと、この子たち第1話くらいでやっていた仕事はめっきりやらなくなったなぁ。やってるけど映像にしていないだけかな。幸せの最後の日、という印象を受けた。アメリカっ子が故郷に帰ったのも、味方を排除した印象。ちょうど『少女コゼット』で神父さんがいなくなった時のように。予告によると、次回セメントにヒビが入る。いよいよ地震の兆しが。みんな死なないかな。二人の両親が死ぬのはもう明白だが、ザイミスの両親もお腹の子供ごと死なないかな。コリーナたちもあっさり逝ってしまわないかな。なんていうか、やるならとことんやった方が壮絶さが伝わってくる。生き残るのはポルフィとミーナ、そしてザイミスの三人だけでいい。原作ではザイミスの親類の誰か(不確かだが)が生きていた気がするが、基本的にはこの三人しか残っていない。もちろん、名無しの子供はたくさんいたが。コリーナが孤児の仲間入りというのも面白いが、ここまで登場頻度も低いし、従って絡みも少ない。今さらこの子を孤児にしてポルフィと絡ませても、あまり物語は膨らまないかな。公式サイトの情報からして、地震後の話は原作とまったく違う。不安もあるが、一体どういう構成にしてくるのか楽しみも大きい。
2008/03/25第12話『運命の日』
くっ! ミーナ、何故お兄ちゃんについて行かなかったんだ! あれほどお兄ちゃんの半径5メートル以内から出ちゃダメだって言ってたのに。言ってない。ポルフィとミーナの、なんでもないありふれた幸せの日々の終焉。アニメが始まってから今日まで、3ヶ月もの間地震の予兆もなかったので、ひょっとしたらこのまま1年間、二人のなんでもないありふれた幸せの日々が続くのではないかとさえ思ったこともあったが、もちろんそんなことはなかった。一体どれだけ多くの人が死ぬか。コリーナも逝くか。ザイミスの家族も逝くか。壮絶な結果は次回を待つとして、前兆の今回。後半、BGMがほとんどなかったのが印象的だった。何か不吉な感じ。嵐の前の静けさ。存在そのものが物寂しさを醸し出しているダモンさん。ああ! 何故だ! 何故お兄ちゃんについて行かなかったんだ! ミーナ! 崩れ落ち瓦礫と化した家。「ち、血が……。岩の下から血が……。ミーナがいるのは、そのでかい岩の下……」『お兄ちゃん、わたしの最後の波紋を受け取ってーっ!』「ミーナーーーーーーーーー!」うわああああああああぁぁん!! ミーナが死んじゃった! 波紋って何だよ。「ザイミス! この下にミーナがいるんだ! 掘り起こすのを手伝ってくれ!」「無理だよ、ポルフィ。残念だけど、残念だけどミーナはもう……」「それでもいいんだ! お願いだ! ミーナを墓に入れてやりたいんだ!」「わ、わかったよ……」「ミーナ、ミーナ、今出してやるからな! ミーナ! ……あっ!」「ポ、ポルフィ、これ……」「アポロじゃないか!」ウソッ!?「この血はアポロのだったんだ! ミーナは生きてる! 生きてるんだ!」「よかったね、ポルフィ!」「ザイミス、僕は旅に出るよ! ミーナを探すんだ!」どんなけ血が出るんだよ、アポロ。
2008/04/01第13話『失ったもの残ったもの』
ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! ミーナ! 今回で原作路線から外れると思ったが、もうしばらく原作に沿うようだ。どこでどんなタイミングでミーナとポルフィは離れ離れになるのか。案外、離れ離れになるところも、記憶を失うところも原作に沿うのかもしれない。原作がどうかはここでは書かないが、興味がある人はこちらへ。俺としてはしばらくポルフィとミーナの、「もう僕にはミーナしかいない」「もう私にはお兄ちゃんしかいない」みたいな世界を味わいたいので、原作に沿ってほしいところだが。最後にミーナの様子がおかしかったが、次回の予告の映像からすると、ショックを受けているだけで記憶を失くしたわけではなさそう。俺はどうしてもミーナの口から直接お兄ちゃんラブな発言が聞きたい。「お兄ちゃん……お兄ちゃんはずっとそばにいてね」とか、そんな類の。第11話の感想でコリーナの話を書いたが、逝ったね。あっさり逝った。名作劇場史上、最も凄惨な回として記録されそうだ。ポルフィ、不器用だったな。だが、ポルフィもまだ小さな子供だ。本人も壊れそうなくらいツライあの状況で、ミーナに上手に事実を伝えるなんてできるはずがない。ミーナ……養いたい。←なんか久々に書いた。虚ろだったなぁ。俺にできることなんて、体を洗ってあげるくらいだ。次回、どうなるのか。ミーナの笑顔は無理でも、声だけでも聞ければ御の字としよう。
2008/04/08第14話『ぼくはミーナを守る』
さて、まず先に槇タケポンさんの『金の聖夜霜雪に朽ちて』をじっくり聴いて、心を悲しみのどん底に突き落としてから視聴。俺もどんより行くよ、ポルフィ。もうミーナが絶望的。可愛くて可哀想でもう、早くちゃんと心が色々なものを感じ取れるように回復して、それからもう一度、地獄の底まで突き落としたい。……あれ? いや、なんかこう、二次元限定だが、好きな女の子ほどめちゃめちゃ不幸な目に遭わせたくなる嗜虐心。もちろんパロディであって、それが本筋でしかもそのままの状態で終了なんて話はごめんだが。ある程度ミーナが回復して、自分にはもう兄しかいないのだ、自分はこれから兄と二人で生きていくんだと認識・決意したところで、地震の二次災害か何かでポルフィがミーナをかばって死ぬとか、素敵すぎる。案外今の状態でも、ポルフィが目の前で壮絶に逝くと、ショック療法で復活するかも。目の前で死んでいないからダメなんだな。だから現実が受け入れられない。「お、お兄ちゃん! お兄ちゃん! いや! いやぁっ! 死なないで! お兄ちゃん! お兄ちゃん! わたしを一人にしないでっ!」嗜虐的なパロディはそれくらいにして、実際のところミーナには早く元気になってもらいたいところ。そして猛烈にお兄ちゃんに依存してほしい。次回予告を見るとミーナは随分回復するようだが、なんだか次回で離れ離れになりそうな気配もした。前回の感想にも書いたが、どこまで原作に沿うか、原作との相違を着眼点にしている世界名作雑文集の管理人としては目が離せない。今回、たくさん歩いたなぁ。ミーナはよく堪えられたな。心がダメになると痛みや疲れも感じなくなるのか? 最後にはぁはぁ言ってはいたが、足が止まることはなかった。ろくに食べてもないのに。あー、たくさん食べさせてあげたいなぁ。綺麗な服も着せてあげたいし、お風呂にも入れてやりたいなぁ。ふかふかのベッドで寝かせてあげて、アイスクリームも食べさせてあげたいなぁ。もう一度ミーナの笑う顔が見たい。ミーナ、うちにおいで。 【追記】落書き
2008/04/14第15話『想い出を抱きしめて』
季節を抱きしめて。さて、序盤だが、随分ミーナも復活していた。全然話さないと言うが、兄にだけは口をきいたりして、それがものすごく可愛い。小学生の頃、クラスにまったく喋らない男子がいた。結局卒業まで彼の声を聞いたことがなかったが、彼はクラスのある友人にだけは喋っていたという。ふとそれを思い出した。それにしても、不安そうに「お兄ちゃん」と話しかけたミーナの萌えることと言ったらもう。ポルフィがお金をもらったことにも全然喜んでいなかったし。ミーナは、「そんなのどうでもいいから私といてください」と思っていたのだろう。もちろん、優しい子だから意識してそんなことを考えてはいないと思うが。次の萌えシーンは、ポルフィと海岸で映画の話をしていた時。ポルフィが台詞を言うと、ミーナの顔がぱっと晴れた。あの時は興味なさそうだった兄が、ちゃんと自分のことや自分の好きなものを覚えていてくれたのが嬉しかったのだろう。そして、もう会えなくなることを聞かされたときのミーナの不安げな顔。これもまた萌える。口には出さないし、あまり態度にも表さないが、ミーナの兄への依存度はかなり高い。実際、現状では兄がいないとどうにもならないわけだし。しかし、一度でいいからそれを言葉にしてほしかったな。13話の感想にも書いたが。とうとう離れ離れになってしまって、今度会うのは最終話か、その一つ前か。うーむ。ちなみにミーナが二人目に会った男から逃げ出した時の、あの怯えた表情には萌えが凝縮していた。濃密。その萌え汁だけでご飯が2杯は食べられる。よかった、二人目に会ったのが俺じゃなくて。ミーナにあんな顔で怯えられたら、もう生きていけない。ちなみに、別々に抜け出そうとしたポルフィの動機が弱い。正確には、動機がわからない。こじつけることは可能だが、俺には「大人の都合」としか思えなかった。参考までに書くと、原作にも二人が抜け出そうとするシーンがあるが、原作では二人は別々の建物に入れられており、男女別々にグループで外出した先で落ち合う計画をする。アニメでもこれを使おうとしたのだろうが、二人きりでシミトラ村まで行けるような環境では、やはりこの別行動は不自然と言わざるを得ない。ミーナ。ミーナ、好きだよミーナ。本当に養いたい。 【追記】落書き
2008/04/24第16話『海の向こうへ』
仕事が忙しくてこんな曜日に。つか、今日ももう日にち変わってるし。うぐぅ。さて、オリジナルストーリー突入。(たまに思うが、原作通りに進むのがオリジナルのストーリーであって、原作から逸れたものはむしろアレンジされたストーリーである気がする……が、まあそんなことはどうでもいいや。)船の上にちょっと頭のおかしな子がいた。ミーナ、もう完全に壊れてしまったようだな。両親が死んでしまったのは受け止めたようだ。「お母さんのところに行かなくていいのかい?」と言われて、海に飛び込むかと思った。「お母さんのところに行かなくちゃ……」ボチャン。ミーナの口からとうとうお兄ちゃんのことは出なかったなぁ。お兄ちゃん、一所懸命ミーナのこと探してたから、たまにでいいから思い出してやってくれよ。「もっと優しくしてやればよかったのかなぁ」ようやく気が付いたのか、ポルフィ。「要するに、いつも偉そうにしてればいい」わけじゃないんだぞ? 妹には優しく。今回は主役をミーナに持って行かれたが、次回からどうなるのやら。次回はポルフィがメインっぽかったが。ミーナの方も気になるが、実際ミーナはある程度回復しないと、自発的な行動ができない。受け身では物語の主人公は務まらない。まあでもミーナの療養日記も期待しよう。イカサマがバレてミーナを売り飛ばす話……にはならないだろうが、ミーナが加わったことであの連中の人生も変わるかな? ところで話は変わるが、とうとうCDを購入した。OPとEDが別のCDだったので見送っていたが、やっぱり欲しくなり。買ってから気が付いたが、同じ会社が出してるのだな。だったら1枚にしろよ、と声を大にして言いたい。これはちょっとひどいと思う。昔は一つのアニメのOPとEDは、歌ってる人が違っても1枚で出ていたものだが。出ていたような気が……。でもリューナイトもレイアースも別のCDだった気も。
2008/05/03第17話『真っ白な旅立ち』
うぉぉ、もう泣きそう。今回は含蓄のある言葉がたくさん出てきたなぁ。それに、ポルフィ萌え。ポルフィが恵んだ1レプタは、俺にとっての200ドラクマより重いはず。もう見てらんないから、俺が恵んでやるよ。いやいや、それではポルフィのためにならんと、アンゲロプロス氏も言っている。磁石のように引き合うらしいから、きっとミーナとも再会できよう。次週、イタリアへ。案外早くアレッシアと再会できそうだ。ポルフィはイタリア語も大丈夫そうだし。それにしても、「声の出演」にミーナの名前がなかったのが物悲しい。今頃どうしているやら。悪い仕事をさせられてないといいが。
2008/05/05第18話『さよならギリシャ』
ふふり。次回予告を見たとき、何か厄介な連中に絡まれるのかとヒヤヒヤしたが、ちょっと怖いが気のいいトラック乗りだった。まあ、子供が怯えるのはしょうがないだろう。俺でも怯む。ポルフィが寝ていた場所はミーナと同じ場所だったか違ったか。覚えていないのが残念。そういう部分が同じだったりするとちょっと萌えなのだが。マリカという女の子が出てきた。「声の出演」から、恐らく父親がアルフィオ、母親がジェシカ。名前が決まっているところを見ると、もう一度出て来るのか否か。OP曲の歌詞に「出会いと別れ」とあるが、俺は一期一会の出会いも結構好き。切ないがね。何もしなくても苦労する旅だから、この先もいい人たちばかりと出会っていけたらいいが。原作では約一名を除いて、登場する人はみんないい人たち。もはやストーリーは原作から大幅に逸れたが、その雰囲気はそのままで行ってほしい。
2008/05/16第19話『イタリアの港で』
ひたすら忙しい一週間で、すっかり見るのが遅くなってしまった。さて、今回は初っ端からいきなりイースみたいで笑った。音楽が妙に大袈裟。金を盗まれそうになったり、悪い連中に絡まれそうになったり、ハラハラしたが、最後にはいい人たちに助けられて、今後生きていくための知恵を教わった。しばらくあの工場で働くのかと思ったが、物語はすごいテンポで進んでいくようだ。原作からは大きく外れているが、名アレンジの予感がする。今日のイタリア語:工場に書いてあった「Riparazioni」は「riparazione(修理)」の複数形。「automobile」は自動車、「biciclette」は「bicicletta(自転車)」の複数形。
2008/05/20第20話『洞窟の街』
マテーラのサッシ。Sassi di Matera。Wikipediaに「マテーラの洞窟住居」の項目で詳しく説明があるが、1952年から強制移住が始まったようである。恐らくちょうどこの物語の時代ではなかろうか。Google先生でサッシの色々な写真が見られるが、こういうのを見たり、知ったりしてから今回の話を見ると、一段と理解が深まって面白い。ちなみに、Wikipediaにもあるが、サッシとは「sasso(石、岩)」の複数形で、固有名詞ではないようだ。回想でミーナが出てきた。「怖いでしょ、お兄ちゃん」ハァハァ。やっぱり可愛い。可愛いよ、ミーナ。好きだよ。大好きだ。愛してる。愛してるよ。ちなみに前回の港町はブリンディシだった。町の名前をしっかりメモっておいて、後からポルフィの足跡を楽しもう。
2008/05/27第21話『ドーラとの別れ』
感動系だったが、萌え要素は皆無だった。これまでの全21話の中で最も皆無だった。「どこで暮らすかではなく、誰と暮らすか」が大切らしい。なるほど。しかしまあ、今の時代ではなかなかそうもいかない部分はあるが。さて、この街を出て、ポルフィはどこへ行くのか。ミーナが出て来なくなってから、感想がすっかり短くなったなぁ。しかし、元々このサイトの感想はくれくらいだった。
2008/06/03第22話『線路はつづくよ』
電車の旅。優しい夫婦と、デイジーという生意気な女の子と、マクシミリアンというギター弾きの青年と出会った。前の二人とは出会いと別れ、マクシミリアンとは一緒にカウロニアへ。カウロニア? Caulonia? なんだか、北に向かっていたはずが、Materaより遥か南西なんだが。違う場所かも。とりあえず「カウロニア」でググったのだが……。まあいいや。今回、ポルフィの夢の中でちらっとミーナが。「声の出演」にもミーナの名前があった。「お兄ちゃん」と言っていただけだったが。いや、それで十分だが。舌っ足らずな感じで萌え。デイジーが驚くほど声が萌えなかったのだが、やはりミーナは格段に萌える。
2008/06/13第23話『ひび割れた人形』
なんともかんとも仕事が忙しい。イラーリアさんたちの物語。正直あんまり興味ないのだが……。とりあえず大人の人たちの中で、ポルフィがともて子供っぽい感じで良かった。そういえばポルフィが全裸だった。全裸。是非ミーナにもシャワーを浴びてほしい。少年の裸に喜ぶ女性の数と、少女の裸に喜ぶ男の数はきっと同じさ! 男女平等マンセー!
2008/06/21第24話『笑顔の帰る場所』
再会キター! 「ポルフィ!」「ミーナ!」「だ、誰?」ひしっ! 二つの再会。まあ、極めてどうでもいい再会ではあるが。デイジーは次回予告を見るに、また早々といなくなりそう。そもそもポルフィ自身、そろそろ別の町に旅に出るんじゃないかな? ミーナにイタリア語の手紙を読んでいたポルフィが、イタリア語の手紙も書いた。Abbiamo preso la bambola in ostaggio, se la vuoi, non dire niente a nessuno e vieni al bar della strade principale all'una. la bambolaは人形、ostaggioは人質。presoはprendere(取る)の過去分詞、不規則変化。abbiamoで近過去を作っているから、ポルフィだけではなく、イラーリアも含めて、「我々は人形を人質にした」と書いたのかな? seはif。このlaは人形を指しているが、イタリア語では直接目的語は動詞の前に持ってくる。これが全然慣れない。直訳すると、「もしそれを望むのであれば」になる。次のe(and)の前までは、「誰にも言わず」なのだが、このnienteが未だによくわからん。否定文で使われる「何も…ない」という代名詞と、やはり否定文で使われる「全然…ない」という副詞があるが、後にnessuno(nobody)という代名詞が来ているから、ここでは副詞かな。自信ない。direはsay。vieniはvenire(come)の2人称単数。ちなみにvuoiはvolere(want)の2人称単数。「あなたは〜する」イタリア語は活用がいっぱいなので覚えるしかない。ちなみにここでは命令形のような気がしてた。「バール(カフェ)に来い」と。どんなバールかと言うと、della strade principare。stradeはstrada(道)の複数形。ただ、定冠詞が女性名詞単数のlaで、形容詞も原型のprincipare(主要な)になっていることと、アニメ本編から見て、ここはdella strada principareと、単数にするべきだと思うが、ポルフィのミスか、俺の知らない特殊な文法かどっちか。dellaはdi(of)+laで、直訳すると「主要な通りのバール」になる。all'unaは「一時に」最初思い切り大嘘を書いてアップしていた。すみません。unaは「1」で、時間の前には女性定冠詞を付ける。つか、俺も所詮5級の分際なので、間違ったことを書かないように、かなり調べて書いた結果、本編見るより遥かに時間がかかった。(それでもなお間違えたわけだが……)
2008/06/26第25話『小さな街の小さな友情』
アレッシア復活! いや、嘘。デイジー見ていたら、そういえばそんな女の子もいたなぁと、ふと思い出してね。いつ登場するかな。ポルフィの旅は綱渡りだから、きっとどこかでダメになってしまう時が来ると思う。そこに現れる予感。前回、「デイジーがいなくなる」と書いたが、そんなことはあるはずないね。いよいよポルフィが次の旅へ。新展開。たとえば『カトリ』なんかは、一つ一つの場所でのエピソードが長かったが、この作品は今回のような数話分の小さなエピソードの連続になりそう。飽きは来ないと思うが、その分「別れ」が多くてしんみりした作品になりそう。次回はカラブリア。と思ったら、行き過ぎてシチリア島らしい。気が急くのはわかるが、列車は素直に待ちましょう。そいや、22話の感想でカウロニアの話を書いたが、場所は合っていたみたいだな。どんどん西へ行く。
2008/06/30第26話『汽笛がきこえたら』
さて、新展開。新しい人間関係。今回は男ばかりだなぁ。少女は出てこないのか? 少女は。美少女は! 三人出てきた少年の中では、実は魚屋の男の子が気に入っていたのだが、もう二度と出て来なさそうだ。複雑な人間関係が繰り広げられ始めたが、あまり本筋と関係ないし、ここはさらっとミーナの手がかりを得て次の場所へ行ってくれ。女の子も出て来ないし。
2008/07/09第27話『あなたに届けたい』
婚約ということです。おめでとう。なんだか心温まる、良いお話でした。でしたがまあ、それだけかな。次回はもうシチリア島での最終日。どこかのモトラドで旅をする少女みたく、一つの場所に滞在できる日数が決まっているのかも。いや、そんなわけはないが、とにかく小さなエピソードの連続はなかなか良い。名作の予感。
2008/07/16第28話『シシリアン・ラプソディー』
めでたしめでたし。結局複雑な人間関係は誰一人として名前も覚えることなく終わった。感想にもまったく書かなかったし。ローマへ行ったという手がかりをゲット。そう考えると、電車で寝てシチリア島まで来てしまったのは良かったのかも。飛行機であっという間にローマへ。名作劇場らしからぬ乗り物だ。素晴らしい。そろそろアレッシア出てくるかな?
2008/07/25第29話『手紙』
おい、こら。これまでの回想で終了。もっとも、久々にミーナが見られてよかったが。やっぱり可愛いなぁ。抱きしめたい。今回の価値は、すべてラストにちらっと出てきたミーナにある。まだどうもぼんやりした様子だったが、とりあえず生存は確認できたし、ご飯も食べさせてもらっているようだった。色々なことに使われているかと思ったが、そういうこともなさそうだ。物好きな人たちだ。ポルフィが、序盤であきらめないことについて語っていた。そうだな。あきらめたらおしまいだな。それはそれで萌えだが。「アレッシア、僕はもうミーナのことはあきらめようと思うんだ」「それがいいよ、残念だけど」みたいなね。で、例の連中がミーナを放り出したところを、俺が拾おう。「どうしたんだい?」「お兄ちゃんと会えないの……。一緒にいた人たちも警察に捕まっちゃったの」「それは可哀想に。じゃあおじちゃんが一緒にお兄ちゃんを探してあげよう」「うん……」な、なんだろう。何か罪悪感を覚える。いや、俺は純粋にミーナのためを思って……。やっぱりミーナが笑顔を取り戻すには、お兄ちゃんが不可欠だな。「おじちゃんがミーナのお兄ちゃんに……」いや、それは違う。
2008/07/31第30話『ローマの道しるべ』
うおぉぉぉぉぉぉぉおつ! ミーナ復活! 完全復活! いや、調子は悪そうだし、アポロのことは覚えていたが、ポルフィのことは忘れているようだが、画面上に復活した。喋った。「やめて……。ケンカしないで……」とか言ったよ。萌え。萌えだ。ポルフィはこの先いくつもの困難にぶち当たると占いに出ていたが、ミーナもそれと同じ未来が出たってことは、俺が求める世界名作劇場の展開になると期待してよし? いや、男の方からはミーナは好かれていないようで、あの調子じゃ、すでにイザベラがいない時は色々な困難を要求されているかもしれないな。可哀想に。占いの結果を真に受けるのであれば、ミーナがいつまでもあの三人と一緒にいるとは思えない。どこかで一人放り出されるのではなかろうか。もっとも、ペリーヌじゃあるまいし、ミーナでは(ましてや今の状態では)とても一人で生きていくのは無理だが。そこで俺だ。ローマ在住の俺が養ってやろう。そして「お父さん」と呼んでくれ。確かにこの子はリリーじゃないが、それは問題ではない。俺はイザベラと違って、ちゃんと別の女の子としてミーナを見るよ。さあおいで。それにしても、「ごめんなさい」が萌えたな。ああ、俺にも謝ってほしい。そして抱きしめて許してあげるんだ。「ミーナは悪くない!」「お兄ちゃんは悪くない!」なでなでしたい。なでなでしたい。「星の巡りを見てみませんか? 運命の扉、開けてみませんか? 神ならぬ我が身にわからぬ明日の風、闇夜の向こうに光る星、仕事のお悩み、恋の行方、貴方に代わって見通しましょう」すげぇ棒読みだったが……。この子、もうちょっと生き生きしてなかったっけ? やっぱりまだ壊れているのか、あるいは俺の記憶違いで、元々こんな感じだったか。いや、絶対にもっと溌剌としていた気が。あー、それにしてもミーナは可愛いなぁ。そういえば、風邪薬を作っているときのミーナの目、ひょっとしてイザベラが、自分ではなく自分を通してリリーを見ていることに気が付いている? 気が付いていてなお、力がないから依存しているのか、そんな難しいことは特に考えていないのか。ああ、教育も中途半端だったな。俺が学校に入れてあげよう。ミーナ復活で、今後は二次元中継になるのか。実はちょっと飽き気味だったが、また盛り上がってきた。この先どうなるのか。二人の前に立ちはだかる困難が大きければ大きいほど、その後の再会が劇的になろう。いや、マッチ売って倒れて今にも死にそうなミーナを見つけるとか、そんなのは劇的でもなんでもないが。わくわくしてきた。ちなみに、ポルフィの方は萎え。なんだよあのおばさん。けっ。
2008/08/04第31話『この街のどこかに』
名劇史上、最大……かどうかは知らんが、すごいニアミス。アンが「自分がやった」と嘘をついたシーンを思い出した。もっとも、ポルフィはあそこで自分がやったと言ったところで、バッグは出て来ないわけだが。本当に惜しかったな。惜しかった。さて、ミーナの方だが、本当に自閉症っぽい感じ。あんなふうに大人の男の人に怒鳴られなじられしていたら、そりゃあ心も閉ざしてしまうわな。可哀想に。いつかあいつに殴られ蹴られしそうだ。つか、前回書いたが、イザベラがいない場所でそういう暴力が行われていても不思議ではないのだが。で、あの状態のミーナがそれをイザベラに話すわけもなく。これでまたしばらくミーナの出て来ない、ポルフィの長い旅の話になるのかと思ったが、次回はむしろポルフィが出て来なさそう。主役にするには今は自我が欠落しているから、ミーナ主体の話は長くは続かないだろうが、少しでも楽しみだ。もっとも、なんか変な少年が出てくるっぽい。ええい、寄るな、触るな。ミーナに近付いていい男はお兄ちゃんだけだ。
2008/08/16第32話『ミーナとイザベラ』
旅行に行ったりしていて更新が遅くなりました。さて、今『ポルフィの長い旅』の過去の話を見られるので、久々に第2話をちらちらっと見てみたのだが、やはりミーナは元気だ。俺の記憶違いかとも思ったが、全然そんなことはなかった。そのミーナも、イザベラに心を開いて、少しずつ元気を取り戻してきた感じ。ポルフィのことはまだ思い出していないようだ。恐らく再会する前に思い出すと思うが、どのタイミングで、どんなふうになるのか楽しみである。そういえばお風呂のシーンが萌えたな。萌えました。いいと思います。ずっとこのまま放浪の旅、確かに人並み以上に頑丈ということはないミーナには、ちょっと大変だと思う。幸せの定義は難しいが、ミーナにとって安定した場所に住む人に引き取られるのは悪いことではない。伯爵でもいいし、まあ俺でもいいし。俺でもいいぞ? ちゃんと温泉に連れて行くから。
2008/08/23第33話『傷だらけの少年たち』
こういう話も必要だと思う。第3話の感想で、「原作はたった一人を除いてまったく悪い人が出て来ない話なので、その雰囲気は大事にして欲しい」と書いたが、綺麗事にも程度がある。連中の言っていた「親もなく」というのが事実かはわからないが、もし本当だとしたら、ああでもしなくては生きていけまい。実際問題、ポルフィの旅もかなり綱渡りで、親切な人に巡り会えなければいつ飢え死にしても、あるいは悪い道に走ってもおかしくない。むかつくヤツが出てくるのは好きではないが、今回に関しては、「短期間であること」と、「ポルフィにそれほど影響を及ぼさなかったこと」により、あまりイライラしなかった。例えば、フランダースのハンスのように、継続的に登場して、主人公に多大な影響を与えるようなヤツだと、かなり腹が立つ。

Memo
一番最後の振り返りのネタだが、公式サイトの「物語」に、『20世紀の中ごろ、ギリシャのある寒村シミトラを突然大きな地震が襲う。村に住む幼い兄妹は家族を喪い離れ離れになる。「歌手になって歌を歌いたい」…妹がいつも話していた夢を頼りに、兄はパリを目指す。一方、たった一人の兄とはぐれてしまった妹は、旅の一座に拾われて故郷を遠く離れていく。両親を失い心に大きな傷を負った彼女にあるのは、突き抜けるような青空と、誰かといつも一緒に唄っていた歌』とあるが、物語も後半に差し掛かってなお、ポルフィは妹の夢の話など思い出しもしないし、パリなど目指していない。妹の方も、別に歌っていない上、この「物語」から連想されるほど登場していない。そもそもこの「物語」を見て、ミーナサイドも語られると思ったが全然だった。それが残念。
2008/08/26第34話『天使へのプレゼント』
この回、すごい。なんていうか、見ている最中、ずっと『キノの旅』に出てきそうな変わった町みたいだと思っていたが、ラストの壁に囲まれた町を見て、ますますそう感じた。壁の中のあまりにも狭い世界で、明らかに奇妙な風習が常識としてまかり通っている。それを誰も疑わない。ソフィアの元気で明るい笑顔。それに違和感を覚えてしょうがないポルフィ。けれど、それを決して口に出さず、最後まで自分の常識は胸の内に押しとどめた。たまらないな。ポルフィはすごい。俺なら潰れそうだ。この経験を誰とも共有していないことに。誰にも話せないこと、あるいは話しても実感してもらえないことに。ポルフィが最後に「この町って……」と呟いた。俺はいい終わり方だなと思う。その後に続く言葉が、なくても伝わってくる。だが果たして子供にわかったか。最後に限らず、全編を通して、何か理解できたか。あるいは理解できなくてもいいのかもしれない。大人になってからわかるのもまた、一つの面白さだろう。ただ、「大人にしかわからない面白さ」はあったが、「子供にもわかる面白さ」がこの回にあったかが疑問。始終おどろおどろしい感じで、まあそれはそれでいいのかな。子供が見てどう感じたかは、あいにく自分にはわからないが、とにかく俺はものすごく楽しめた。
2008/09/06第35話『信じるこころ』
いい話だった。『わたしのアンネット』の全編で語られた内容より、今回の短い時間に語られたことの方が、ずっと信仰についてに理解できる感じ。ポルフィも神を信じ、神に委ねる生活に入っていくのだろうか。「世の中が、理不尽で残酷なのは当たり前なんだよ」名言だ。この当たり前の内容を、人は(自分も含めて)よく忘れてしまい、「世の中はもっと優しいはずだ」と勝手な希望を押しつけ、結局自分の首を絞めることになる。忘れちゃいけない。ところでミーナが少し出てきた。なんだか完全にお人形さんみたいになっていた。セーラの持っていたエミリーの方がよほど人間っぽい。「ごめんよ。あんなバカでも惚れた男なんだ」いや、謝ってもダメだろ。どう考えても、この連中と一緒にいるのはミーナのためにならない気がする。もっとも、こんな連中でもなくては、ミーナを養ってくれるような人はいないんだろうが。そこで俺だ。
2008/09/12第36話『仮面の素顔』
随分趣旨が変わってきたなぁ。いや、テーマは一貫しているのだが、それの表現の仕方が変わってきた感じ。第34話もそうだったが、まるでホラーだ。しかし、前にも書いた気がするが、こういう小さなエピソードの連続は新鮮で面白い。名作劇場の中で、最も多く、名前を持った人が出てきた作品ではなかろうか。ところで、第34話は明るい雰囲気で暗い話だったが、今回は暗い雰囲気で明るい話だったように思う。マリッサはこれから先、強く生きていくのではなかろうか。さて、次回はなんだか予告が変な感じだった。ミーナとの再会を暗示するようでもあったが……ひとまず、ポルフィとアポロの話か? ポルフィとアポロと犬しか出て来なかったらどうしよう。9月30日までBIGLOBEで過去の話が見れるので、第4話を見てみた。いいなぁ、ミーナ。そういえばすっかり忘れていたが、お兄ちゃんと一緒に寝ていたな。萌えだな。
2008/09/16第37話『ふたりで見る景色』
ポルフィとアポロと犬しか出て来なかった。いや、まあ、人間も少しはいたが。なんなんだろう。この回、(ミーナとポルフィの物語として)必要だったのかどうかと問われたら不要だが、それを言ったらほとんどの回が不要で、そう考えるとこれも短いエピソードの一つ(そしてその中から何かを得てポルフィが成長していく)として重要なのだろう。ベルナルドがどういう犬なのか、恐らく今後も語られることはなく、視聴者の想像に委ねられたわけだが、そういうところが素晴らしいと思う。人間だと会話によって色々なことがわかってしまうから。ローマを出てから随分小さな農村や村とも呼べない集落の話が続いたが、いよいよ次回は町に入るもよう。しかもミーナ登場。タイトルが『風に散る』という、なんとも不吉な感じ。俺としてはいよいよミーナが捨てられて、ポルフィが拾う話を期待したいが、そうなるにはまだ少し早いかな。とりあえず、そろそろミーナの復活を望む。
2008/09/26第38話『風に散る』
ない、ない、ない、ない! ない! 風に散った。ミーナの時計が風に散った。いや、さすがに散ってはいないが。パリカールみたいに、最後にいきなり出てくるだろうか。いや、リアリティを考えれば、そんなことはないな。恐らくあの時計はもう戻るまい。そして、ビリビリに破られた写真。ミーナの情報を得るのにもっとも有効だった写真もなくなってしまった。しかも次はパリと来た。フランス。もはや二人が会える可能性は0だな。冷静になれよ、ポルフィ。時計というものすごい有力な手がかりがあったのだから、いつ売られたのか聞けば、まだミーナが町にいた可能性とかも考えられただろうに。まあでも、しょうがない。子供だし。あと15話弱。まだまだエピソードは詰め込めるな。この期に及んでレストランで働いたりはしないだろうが……。ガソリンスタンドで働いたりとかはあるだろうか。序盤以外、ここまで原作とはほど遠い路線を辿っているが、近付けてくるのか、このまま行くのか。そしてアレッシアは? 色々興味深い。
2008/09/29第39話『君へと続く道』
な、なんだこれ……。ここまで来るともう、「わび」「さび」の世界だ。シュールだ。考えるものではなく、感じるものだ。あの女性はなんだったのか。考えてみれば、今まで自分もその場限りの出会いは何度もあったが、その人たちがどこから来て、そしてどこへ向かうのかなどわからなかった。興味もなかった。このアニメはリアルなのだと思う。ところで一番最初に出てきたおじさん、子供相手に心が狭いなぁと思った。そう思うのは、日本が平和だからだろうか。子供はあまり好きではないし、最近は子供の犯罪や、その親の品性の低さに辟易しているが、例えばいきなり自宅の庭に小学生がいて、話を聞いて欲しそうな素振りを見せたら、ああはしない。平和ということかもしれない。時代背景を考えて、あのおじさんの行動がリアルだったとして、特に罪のないポルフィが追い立てられる様を、子供にどう説明すればいいのか。あと、最初のBGMや途中の廃屋のシーンが怖かった。しばらく前から、ホラー方面に傾いている気がする。別に悪くはないが。というか、今回のわび・さび的なのも含めて、自分はこのアニメが好きだが、ただ子供向けかどうかと問われると、いささか考える余地がある。
2008/10/10第40話『国境を目指して』
「わび」「さび」を継続しているようだ。ずっと運良く親切な人に巡り会って生き延びてきたポルフィだが、ここ最近親切な人に会えていない。いや、これが普通だと思う。ここのところリアリティについて書いているが、実際問題平和な日本ですら親切な人など数少ないのだから(電車の中の優先席を見ればわかる)、この荒涼とした大地の貧しい人々が、どこの誰ともしれないみすぼらしい少年に親切にできるはずがない。子供にくらい……と思うかもしれないが、『傷だらけの少年たち』の例もあるし。それにしても素敵な前半。結局ポルフィは彼らになんの影響も与えなかったのが素晴らしい。もちろん、あの後ほんのかすかな変化はあったかもしれないが、やはり彼の性格からして、無いだろう。綺麗事よりリアリティ。『天使へのプレゼント』の時のような傍観者。俺は好きだな。後半、ここに来て、ようやくほんの少しだけ原作に沿ってきた。今さらどうした? 第40話まで来てネタバレもへったくれもなく思うし、ここまで原作と全然違う話になったからこの際書くと、原作でもフランスへ入る時はトラックに忍び込んでいる。もっとも、確かオランダからだった気はするが。ちなみにフランスに入ってから運転手に見つかるのもそのままで、後は書かない。今さら原作をなぞるには残り話数が少ないし、さてどうなるのか。最後まで目が離せない。
2008/10/15第41話『南フランスの家族』
貧しい家族。少し長くなるかと思ったが、もちろんそんなことはなかった。今思えば、イラーリアさんたちの時や、シチリア島の時なんかは、一つ一つのエピソードが、あれでも長い方だったんだな。あの貧しい家族がこれからどうなっていくのか、どうなったのか、もちろんわからない。旅人のポルフィは一瞬関わっただけ。ちょうど長い直線2本が重なる箇所が、小さな点でしかないように。ポルフィも次の瞬間にはもう忘れている。いや、恐らく心の奥底には封印されているのだろうけれど、決して表に出ては来ない。旅の最中で旅の途中のことを思い出すこともない。ただひたすら前に。
2008/10/24第42話『奪われた愛』
お、重い……。写真に引き続き、父親の工具も、ギリシアの心優しい人からもらったリュックもなくなってしまった。ミーナの方でも母親の形見の時計がなくなっている。次回予告を見ると、兄が残した木彫りのアポロもなくなるかも。きっと、モノは何もかもなくなっても、金がなくても、家族がいればそれで幸せ的なラストなのだろう。しかしその後どうする? まあ、ポルフィはここのところ不運続きだが、これまでに多くの優しい人たちと知り合ってきているから、そこまで行ければ暮らしてはいけそう。昔の知り合いというと、アレッシアはもう出て来ないんじゃないかという気がしてきた。いや、そんなことはないと思うが、あれも実は、多くのその場限りの出会いと別れの一つなのではないかと。マリアンヌとクリステルの話は、それこそ彼女たちを主人公にして、世界名作劇場がもう1作作れそうな感じだったが、ポルフィから見たら1日にも満たない1コマ。そうして多くのドラマが通り過ぎていく。
2008/10/28第43話『友よ』
く、暗い……。遥か道は果てしなく暗く続いている。ミーナに変化がと来て、血がどうのとか言い始めたから、てっきりミーナから血でも出てくるのかと思ったが(いや、思ってないが)、全然そういう話ではなかった。猟師が出てきた時点で、アポロが撃たれるか、かばったポルフィが怪我をするかとは思ったが、いやはや、写真、工具、時計に引き続き、まさかアポロまで……これは想定外。とうとう何もなくなった。次回はついに倒れてしまうようだが、ということは出てくるならここしかないな、アレッシア。どうなる? ポルフィの方はそんな感じで最悪な状況だが、ミーナが復活。ようやく兄のことを思い出した。「お兄ちゃん」絶叫。ミーナに兄がいるとわかれば、イザベラたちの行動も変わってくるだろう。もっとも、ギリシアにいるとは思っても、まさかフランスにいるとは思わないだろうが。どうなる? どこまでも暗くて重いが、目が離せない。
2008/11/05第44話『勇気をあげる』
もう疲れたよ、パトラッシュ……。とうとうポルフィが倒れてしまった。いや、よくここまでもったと思う。少年が一人、確かに技術もあったが、やはり運に恵まれたと思う。ぶっちゃけ原作ではここまで困難な旅はしていないし、そもそも旅らしい旅などしていない。原作は『シミトラの孤児』である。これを誰かが『ポルフィの長い旅』と訳さなければ、この物語は生まれなかったのではなかろうか。そんなポルフィの旅もここで終わってしまった。とうとうアレッシアが再登場したが、まさかそのトラックに踏みつぶされるとは。いや、そんなことはないが。寒い雪の夜、もちろん暖房などないトラックの幌の中で、温め合う二人。素敵だった。ぶつかり合う肌と肌。いや、ぶつかってないが。アレッシアはすぐにまた行ってしまった。父親の方はあまりポルフィに興味はない様子。というか、娘はやらんぞ、という感じ。大丈夫。ポルフィは妹でしか勃たない。最後にパリ上空からの景色が映ったが、正直この街でミーナと巡り会うのは無理だと思った。いやまあ、ミーナがずっとパリにいる保証さえあれば、警察とか色々駆使すればなんとかなるかもしれない。さて、工具も何もなくなったポルフィ。この街でどう生きていく? そろそろまた親切な人が登場する流れに戻るかな? 記憶を取り戻したミーナの方も見物。ミーナはポルフィがパリにいることを知らないが、双方がお互いを探し合えばきっと見つかるはず! いや、探す場合は本当は片方が動かない方がいいのだが。身近な待ち合わせとかさ。

【追記】
少し勘違い。よく考えれば、邦題がそもそも『シミトラの孤児』で、『ポルフィの長い旅』とつけたのは日本アニメーション? 今売られている岩崎書店の小説は、基本的にはアニメが始まったから刊行されたものだし。そう考えると、『ポルフィの長い旅』というタイトルが先にあったのではなくて、『シミトラの孤児』をアレンジしてアニメ化する仮定で、そういうコンセプト(『ポルフィの長い旅』というタイトル、もしくはそのタイトルが合うストーリー)が生まれたと考えるのが妥当か。
2008/11/11第45話『路地裏に咲く薔薇』
ふふり、新展開。第45話にして新展開。『わたしのアンネット』だったらもう消化試合に入っている頃合いだが、最後まで飽きさせないねぇ。パリは大都会。人々の心も冷たい。ギリシア料理店の話は原作にもある話だが、少し長く続くのかな? ここまでにポルフィ、結構色んな場所で仕事をしてきたが、長く続いたことはほとんどない。まあ、今回はいつもの旅の途中とは違うから、しばらく続くかもしれない。このアニメには、ひどい主人と耐える少年みたいな話は要らないのだが。まあ、ポルフィは明るくいなしていたから、ひどい話にはなるまい。ようやく親切な人も登場。ローズ。いくら子供とはいえ、見ず知らずの少年を家に入れるのはどうかと思うが、まあ人を見る目があるのだろう。次回予告でミーナが色んな表情を見せていた。いよいよ元気で明るいミーナ復活か?
2008/11/23第46話『パリのめぐり逢い』
ここのところ、BIGLOBEストリームの調子が悪く、途中で止まったりして全然見られなかった。むぅ。さて、新展開。つか、カルロス、てめ、ついにミーナに手を出したな。あんなとこやそんなとこ触ったな。殺してやる。殺し……いや、それより傷心のミーナを慰めるのが先だ。おいで、おいで。ほぅら、おじちゃんが慰めてあげるから、こっちにおいで。すさまじく強引に女優への道に。大体ポルフィとの再会シーンもイメージできたが、再会した後どうなるかはわからないなぁ。俺としては、主人公はあくまでポルフィだから、ミーナの女優の話よりも、ポルフィのガソリンスタンドの方を推したいが。後たったの6話でどう持っていくのだろう。まあとにかく、ミーナが連中の手から離れたのはめでたい。イザベラも、結局ミーナよりカルロスを選んだ印象。決め手はミーナの未来ではなく、カルロスの暴挙だと思うから、例えばカルロスがミーナの時計を売った時に別れていれば、今回もミーナを手放さなかったのではないかと思う。ポルフィの方はとりあえず良しとしよう。ポルフィの性格ならはね除けられる。ただし、あの生活ではミーナを探すことができないが。
2008/11/29第47話『新しい扉』
な、なんだこれは……。素人が特に稽古もせずになんだかいきなりすごいことやってるよ。実は神童なのか、あるいは見ているより時間が流れているのか。少し季節感を出して、どれくらい経っているのかわかると良いが。着いたときは冬か冬に近い時期だと思ったから、例えば次回のクランクアップで早春くらいに飛んでいるとか。それにしてもミーナ可愛いなぁ。何故イザベラのところに戻りたがるのか。まあ、イザベラのことは好きなんだろうが、彼女のところに行くと、どうにもならんのが一人ついてくる。ミーナは実はMとか。うむ。まあ、小さい子供って、親がどんなにおかしな人間でもついていくわけで、そういう感覚に近いのかもしれないな。前回書いた同様、終着点は見えてきたが、ポルフィが自動車関連の仕事に就く気配がない。次回仕事をクビになるみたいだし、そろそろガソリンスタンドへ。
2008/12/05第48話『夢のかけら』
「行くところがないから」にはちょっとじーんと来た。あそこはローズが悪い。まあ、本人もわかっていると思うが。ポルフィはとうとう店を辞めた。正解だと思うが、超氷河期のご時世には、有り得ないくらいの我慢も必要かも知れない。生きるのは難しい。ええい、サブプライム! 何の話だ? 幸せ組の方は本当に幸せそうでどうでもいいが、ティファニーって林原めぐみだったんだ。全然気付かなかった。めぐ姉というと、リナや紅葉の印象しかない。おっと、俺の年齢がバレるな。さて、いよいよ後4話。今のところは評価Aなのだが、最後にポルフィが自動車関連の仕事に就いていなかったら、落ちるかもしれない。『ロミオの青い空』なんかも、本当に最後の手前まで楽しかったのに、ラストで残念な思いをした。綺麗に終わってくれよ。
2008/12/13第49話『ランデブー』
なんともめんどくさい女だなぁ。確かに、ポルフィがデートらしいデートをできるとも思えないが、かと言ってあそこまで型通りのデートも面白くなかろうに。まあ、これでポルフィもデートを覚えたし、ミーナと再会したら二人でパリをデートしようじゃないか。最後にポスター見て、ミーナだと思ったようだが、人違いだろう。どう考えても占い師と一緒にいるミーナが、そんな映画なんてすごいものに出られるはずがない。人違いと考えるのが妥当じゃね? ミーナというと、将来のことを悩んでいた様子。言われたことだけしていれば安心だった日々。子供って、大人から見ると敷かれたレールの上を歩いているだけに見えるが、子供本人は色々自分なりに考えて動いていると思っている。ミーナは子供にして、言われたとおりに動いて安らぎを感じている。ふふり。俺が安心を与えよう。おいで。
2008/12/15第50話『うそ』
ちょっと待て。最後のザイミスはなんだ? 何かの間違いだと言ってくれ。なんなんだ、あの唐突さは。ポルフィはここに来るまでにものすごい冒険と苦労をしてきたが、ザイミスはいかにして。まあ、それは次回語られるのだろう。ミーナのこと。映画のクレジットに名前はなかったのか? という素朴な疑問も湧くが、ポルフィの確信もすごいものだなぁ。俺は例えば自分の兄が突然観ている映画の中に出てきたとしても、それを兄だとは考えないと思う。ここ最近、ミーナが占い師の女と一緒にいるという情報が欠落しているが、二人が別れたことをポルフィは知らないのだから、あそこまで急にポルフィが占い師について口にしなくなったのはおかしい。ローズについては特になし。嘘をついたこともしょうがないと思うし、難しいところだろう。ミーナ本人については、なぜだかあまり萌えなくなってしまった。大人になったわけではないと思うが、映画に出たり、有名人にちやほやされたり、なんだかちょっと違う。いよいよ後2話。全然ガソリンスタンドの話にならないし、正直パリに着いてからのこの作品は微妙だ。
2008/12/22第51話『願い』
この話は、どこで道を間違えてしまったんだろう。どうしてローズとポルフィの話になってしまったのか。とうとうガソリンスタンドの話にならず──もちろん、この展開でいきなりガソリンスタンドの話になってもギャグだが──、このままティファニーとローズを中心とした人間関係の中に、ポルフィとミーナが入っていきそう。それは、ポルフィの夢ではなく、ミーナの夢。前半のミーナとの日々と、その後の車の修理なんかをしながら、ただひたすらミーナを求めてここまで旅をしてきたその道程こそ、この物語の本質で、パリに来てからの主題の見えないぐだぐだな感じはなんなのだ。それに、映画っていくらくらいするんだろう。地下鉄って無料で乗れるのか? 仕事がなくなってからのポルフィの金遣いも気になるし、パリに着いてから何もかもがおかしくなってしまった感じ。後1話。これまでポルフィを助け・助けられた人たちはもう出て来ないだろうか。どう考えてもポルフィがミーナを伴って旅するのは無理だ。後1話だし。せめて手紙くらい書いてほしいと思うが。ここまで本当にぐだぐだだが、せめて最後は綺麗に締めてほしい。
2009/01/01第52話『この瞬間のために』
大団円。そうかなるほど、こう来たか。俺の考えが及ばなかった。もちろん、この結末が最も素晴らしいとは思わない。がしかし、こうなった今、もうこれしかないだろうという──これならば納得できなくもない終わり方。要するに、再会した瞬間で物語を終了し、後日談はすべて視聴者に委ねる終わり方。ポルフィはミーナと一緒にギリシアに帰ったのか、あるいはミーナはあのまま女優を目指し、ポルフィはパリで自動車の整備士やガソリンスタンドの店員になったのか。それとも今まで親切にしてくれた誰かのところに行ったのか。ザイミスにしても、パリに留まるか再訪して、ナタリーと恋仲になったのかどうか。ローズは再び夜の仕事に戻ったのか、それともティファニーとともにやり直すのか。答えは視聴者の数だけありますよ、と。二次創作屋としては、想像の余地のある話というのも好きではあるが、いわゆる「公式な展開」として、結末を知りたい思いもある。自分は原作に沿って、ポルフィがどこかのスタンドで働き、ミーナが傍らにいるという展開が好きだが、アニメではミーナの比重が大きいから、ミーナが女優を目指し、ポルフィがその傍らで自動車関連の仕事を続ける“後日”を想像する。ローズはポルフィのお姉さんみたいな感じの存在として残るが、やはりポルフィにはアレッシアと一緒になってほしい。まあ、今のは真面目な話で、萌えるのはミーナと二人で、だが。とりあえず終了。ちょっと無理矢理劇的にしてしまったところはあるが、あんな再会も悪くないかな。もっとシンプルでも良かったと思うが。
2009/01/01■『ポルフィの長い旅』の全体を通しての感想
明日から九州旅行で、その準備がまったく終わっていないが、全体を通しての感想は最終話を見た後に勢いで書く習慣になっているから、今回も間隔を空けずに書こう。

『ポルフィの長い旅』という作品は、大きく4つ幕に分かれていると思う。最初がシミトラ村で地震が起き、ポルフィとミーナが離ればなれになるところまで。16話とか17話とかその辺りかな。次が、旅をするポルフィが比較的恵まれていて、他の人の人生に大きな影響を与えるフェーズ。具体的には、ギリシアを出てからローマに着くまでで、30話とか31話くらい。そして、ポルフィが他の人のドラマの傍観者となり、自身の旅も過酷になっていく幕。これはアレッシアに助けられ、パリに入るまでで、44話かな。最後がパリに着いてから、ミーナと再会する最終話まで。

第1幕は、ストーリー★4、キャラクター萌え度★5で。大きく何があるわけでもないが、ポルフィとミーナのやりとりが面白く、またポルフィの夢が少しずつ実現していく様子や、逆に地震ですべてが失われてしまう衝撃が、とてもよく描かれていた。個人的にはコリーナがあっさり死んでしまったのが衝撃的で、だがそれはものすごくさらっと語られ、死んでしまった人のことを考えている余裕もないくらい、生き残った人たちは大変なのだというのが伝わってきた。萌えに関しては申し分ない。ミーナがとにかく可愛かった。

さて、完全オリジナルストーリーに突入した第2幕は、ストーリー★3、萌え度は★1で。実はこの辺りあまりよく覚えていない。感想を見直してもとても短く、この作品へのモチベーションが落ちていたのがわかる。ただ、テーマは一貫して、「ポルフィは自動車が好きで、整備士(ガソリンスタンドの店員も含む)になりたい」というのと、「とにかくミーナに会いたい」という二つが、しっかりと描かれていた。それに、短い話の連続という構成も今までの世界名作劇場にはないパターンで新鮮で、ポルフィが出会った人たちを幸せにしていく様子が見ていて心地よかった。ただ、ミーナがまったく出て来なかったのは残念。これはこちらの勝手な思いというよりは、公式サイトの紹介文が悪いと思う。詳細は第33話の感想参照。

過酷な第3幕は、ストーリー★5、キャラクター萌え度★3で。まず『天使へのプレゼント』を筆頭に、ポルフィが傍観者になり始めた。これは賛否両論あると思うが、自分は『キノの旅』みたいな感じで割と好き。この変化は、ポルフィに他人に構っている余裕がなくなってきたと捉えることもできるかもしれない。同時に、登場する人たちが善から悪に変わり始め、ポルフィを騙そうとする人や、危害を加えようとする人、邪険に扱う人が増えてきた。これは旅をする場所の治安や生活レベルの問題と捉えることもできるが、まあ作品の都合上のことだと思う。父親の形見の工具やミーナの写真、アポロすら失ってどん底に落ちていくポルフィには、死にかけたペリーヌ以上の悲壮感とリアリティがあり、グッと来た。同時に語られ始めたミーナフェーズも、カルロスがどうにもならない男だが、本当にどうすることもできず、どうにもならないまま終わったり、心を閉ざしたミーナが、精神的にも立場的にも何もすることができない様子が、やはりリアルに胸を打った。子供の力では何も出来ないというリアル。この作品、一貫して子供が見て楽しめるかどうかはわからないが、自分はこの生々しい感じがとても良いと思った。

パリに着いてからは、ストーリー★1、キャラクター萌え度★2かな。できればなかったことにしてほしい最終幕。物語の主役は完全にミーナに移り、いきなり与えられた豊かな境遇と、映画の子役。いくらなんでもあの期間であれをこなすのは天才にしか無理で、ミーナが天才だったとしたら萌えも半減する。これまでのリアリティはどこへ。ポルフィはまったく自動車の話をしなくなり、いつの間にかローズの部屋で当たり前のように居候。仕事がなくなった後も、新しい仕事を探そうともしない。そして唐突に登場し、これまでのポルフィの苦労を否定するようにあっさりと重要な問題を解決してしまったザイミス。拍子抜けとしか言いようがない。最終幕は、ぶっちゃけ何も面白いと感じなかった。

原作との比較について。アニメはほとんどまったく原作には沿っていない。自分はそれを必ずしも悪とはしていないし、むしろそれを評価することもある。今回も、オリジナル路線を突き進んだ第2幕と第3幕は、素晴らしいと感じた。しかし、第4幕でそもそも原作にないミーナの女優願望に、原作で一貫して描かれ、ミーナと離ればなれになるきっかけにもなったポルフィの自動車への憧れが飲まれてしまったのは、激しい脱線だと感じた。コンセプトを変えることに賛成はできない。ラストも、原作ではポルフィが夢を叶え、その傍らにミーナがいるのだが、アニメではどう想像しても、あの後の二人の生活はミーナが主体になっていくように思う。その辺りもいただけない。

全体としては、ストーリー★4とした。終わりよければすべてよしというが、その逆だからと言って、すべて悪いというわけではなく、第1幕のほんわかした感じや、地震の衝撃、第2幕のポルフィのアニメの主人公らしい活躍、そして第3幕のリアリティを評価したい。萌え度だが、基本的にはこの作品、ミーナにしか萌えなかったが、第1幕のミーナだけでも十分全体を★3とする破壊力があった。しかし、第4幕のミーナにはまったく魅力を感じなかった。やはりただの村娘というのがポイントが高かったのだと思う。大人ぶってみて、それでもやっぱりお兄ちゃんの方がすごくて、お兄ちゃんを尊敬している村の女の子。手紙なんかも読めなくて、お兄ちゃんに読んでもらう。そんなミーナが、いきなり映画で立派に子役を演じたりして、幻滅としか言いようがない。

ストーリー ( 内容やテンポ、感動したかなど )★★★★☆
キャラクター萌え度 ( 絵や声、性格、言動など )★★★☆☆


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